Mii(ミー)とは、「Wii」以降の任天堂のゲームハードなどで用いられるアバターの総称である。
概要
Miiというネーミングは、プレイヤー自身を表す「me(私)」を「Wii」と掛け合わせた造語である。その名の通りWiiの本体機能「似顔絵チャンネル」が初出で、自身や家族・友達などをWiiのゲーム上で活躍させるために実装されたアバターシステムだった。のちにニンテンドーDSでも『トモダチコレクション』でのみMiiが使えるようになり、Wii以降に発売された任天堂ハードには、もれなく本体にMiiを保存する機能が搭載されている。
同様のアバターシステムはPlayStation®HomeやXboxでも用いられているが、写実的で緻密なディテールなそれらと比較するとMiiのキャラクター造形は非常にシンプルで漫画的(戯画的)であり、実際に本人と顔立ちが似ているか、というよりも印象・雰囲気が似ているか、といった方向性となっている。そのシンプルな造形は作成の容易さや、アットホームな雰囲気を持つ任天堂ハードへの親和性といったメリットを生んでいる。
Miiは自分の分身以外にも、観客やモブキャラ、育成キャラから背景のポスターに至るまで登場する。他機種との比較ではアバターと位置づけられるが、その役割は「自分で作ることができるゲームキャラ」と言ったほうが近い。
ニコニコ動画では、その自由度の高さから様々なキャラクターを模したMiiを活躍させる動画が多い。
Miiを作る/持ってくる方法
Wii
本体内蔵のチャンネル『似顔絵チャンネル』で作ることができる(ソフトによってはゲーム内で作ることも可能)。Wiiリモコンの内蔵メモリにMiiを格納して、他のWiiに連れて行くことも可能。
ニンテンドーDS
DS単体でMiiを作ることはできない。
Miiはそもそも『トモダチコレクション』のために作られた機能であるため、同作のみMiiを扱うことができる。Wiiと通信することで、Wii内蔵のMiiを持ってくることも可能。
Wii U / Nintendo 3DS
Miiを管理する機能が『Miiスタジオ』に変更。
この世代から、使えるパーツが増加した。
いちから作る以外にも、カメラでQRコードを読み取る機能が追加されている。また、内蔵カメラで顔写真を撮ってそこからMiiを作成することも可能。
Nintendo Switch / Nintendo Switch 2
使用するソフトが激減した世代だが、Switch 2になってもMii機能は本体に内蔵されている。
Mii作成機能は本体設定内に格納されてしまった。
これらのハードにはデフォルトではカメラ機能がないため、QRコードを読み取ることもできない。
更に、Wii U / 3DSとは通信ができないため、直接Miiを移動させることはできない。
唯一共通で通信できるのがamiiboである。何でもいいからamiiboを用意し、内蔵メモリを経由すれば、過去ハードからMiiを連れてくることが可能。
特殊なMii
ゲームによっては、ソフト側で予め設定されたMiiが登場する場合がある。大抵はただのモブCPUだが、時折強烈な個性を持つMiiも存在する。本節では、ゲーム内蔵Miiのうち、特筆すべきものについて挙げる。
ルシーア
登場作品は「Wii Sports Resort」。多くの競技にCPUとして登場しているが、特筆すべきは「ピンポン」である。熟練度2000をこえる頃にチャンピオンとして登場。こちらがどんなに揺さぶろうと平気で打ち返し、こちらの僅かなミスも見逃さず、スマッシュを叩きこむ。可愛らしい見た目に反したその鬼畜ぶりに、戦慄したプレイヤーは多い。
ちなみに、「ルシーア」である。「ルーシア」ではない。
ニッキー
詳細は記事「ニッキー」を参照。
登場作品は「いつの間に交換日記」。チュートリアル代わりにデフォルトで描かれている日記において、仮の配信者として設定されている。描写されていく日記に合わせてちまちま手を動かすニッキーさんがかわいい。出来上がるとにっこり笑って手を挙げるニッキーさんもかわいい。ちなみに、彼女の名前は海外版でもNikkiである。
そのかわいさに魅了されたユーザーは多く、彼女をコピーしたMiiを作ったり、イラストを描くユーザーも多い。メガネにふんわりショートボブというお姉さん的な顔立ちから、大抵の場合巨乳で描かれる。トレードマークの黄緑色の服も、なぜかたてセタと解釈されることが多い。
なお、ニッキーさんの特徴的なショートボブは、3DSで新規に追加されたパーツである。したがって、彼女をWiiやDS版『トモダチコレクション』に登場させることはできないが、3DSのトモダチコレクション新生活でついに登場可能に。いつの間に交換日記での彼女よりも表情豊かな姿を見る事ができる。
あまりの人気からついに独立してキャラクター化しており、現在ではMiiとしての姿よりも手描き風のグラフィックでの登場が多い。
ユカリ
登場作品は「みんなのポケモン牧場」。他作品のMiiと違い、チェックのシャツ・革のベスト・ジーンズにカウボーイハットとウエスタンな服装。
牧場の管理人であり、プレイヤーにさまざまなアドバイスをしてくれる。また、1日1回、ゲームを起動するたびに新しいポケモンを連れてくる。このポケモンは、彼女に頼まれた「捕まえてきてほしいポケモン」を牧場に連れてくると交換してくれることがある。牧場内では他のMii同様、自由に動きまわったり、ポケモンと戯れている。
彼女はMiiでありながらポケモン世界のキャラクターでもあり、『ダイヤモンド・パール』でポケモン預かりシステムを管理しているミズキの親友という設定である。杉森建による描き下ろしイラストも存在し、公式HPやゲーム初回起動時に見ることができる。
採用頻度の変遷
Wii / Wii U / 3DS の時代には、任天堂発売のソフトは必ずといっていいほどMiiに対応しており、サードパーティ製のソフトでもMiiを使えるものが多かった。
一方、Nintendo Switchの時代になると、サードパーティで対応するソフトは皆無に近くなり、任天堂製のソフトもほとんど対応しなくなった。思い出したかのように出てくるのは、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズのように「Miiという任天堂キャラクターとして参戦」しているような場合や『Miitomo』のようにMiiがテーマになっているような場合のみとなった。
Nintendo Switch 2でもこの状態を踏襲しているが、本ハード発売後に『トモダチコレクション わくわく生活』の発売が予定されており、完全消滅は当面の間ないものと思われる。
関連動画
Wiiで作成したMii
3DSで作成したMii
活躍させてみる
お絵カキコ
外部リンク
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