トモダチコレクションとは、任天堂から発売されたニンテンドーDS用ゲームである。ニンテンドー3DSで続編の「トモダチコレクション 新生活」も発売されている。
以下、説明において「トモダチコレクション」を前作、「トモダチコレクション 新生活」を新生活と表現する。
概要
トモダチコレクション | |
基本情報 | |
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ジャンル | そっくりトモダチコミュニケーション |
対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2009年6月18日 |
対象年齢 | CERO:A |
通信 | |
ゲームソフトテンプレート |
トモダチコレクション 新生活 |
|
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | そっくりトモダチコミュニケーション |
対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 2013年4月18日 |
対象年齢 | CERO:A |
通信 | |
その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
簡単にいえば、Miiを使用した「たまごっち」のようなゲーム。
自分を始め、友人や家族はもちろん、はたまた2次元キャラクターや芸能人を登録させると、全員がとある島に存在するマンションの住民となり生活していく。そこでは友情が育まれたり、恋愛が成就し、遂には結婚まで発展することがある。
そんな島の住民を、プレイヤーは温かく見守り、困ったときには救いの手を差し出すゲームである。
ちなみに本作は構想から発売まで足かけ10年程かかっている。システムの原案となったのは、2000年にゲームボーイカラー専用ソフトとして任天堂から発売された『とっとこハム太郎 ともだち大作戦でちゅ』である。遊び方は友だちのプロフィールを登録して遊ぶという、(当然Miiではないものの)本作のコンセプトに近いものであったが、最大の問題は「『とっとこハム太郎』が好きな人以外は遊ぶことができない」という点であった。
その後、女性向けタイトルの『大人のオンナの占い手帳』として2005年頃から開発が始まり、その中にあった「友達の似顔絵をパーツを組合せて作る」というシステムが宮本茂によって見出され、Wiiの「Mii」としてフィードバックされた結果、本作は誕生した。前作は日本国内のみの発売となったが、『新生活』からは海外でも発売された。
島の住人たち
島の住人・Miiの生活はフリーダムである。
本を読んだり、ゲームで遊んだり、風呂に入ったり、布団で夢を見たり、友人と話したり、けんかしたり、ショップでバイトしたり、広場で演奏したり、ニュースを読み上げたりする。
恋人・恋愛に発展することもある。前作では年齢制限はなく、68歳のじいさんと9歳の幼女が夫婦になることも。
逆に、破局したり離婚することもある。そのときのリアクションや、別れた後の回想シーンなどは必見。
『新生活』では夫婦間に子供が生まれる事があり、予兆としてプレイヤーに相談してきてプレイヤーが了承すると誕生する。たまにプレイヤーが育児の手伝いを頼まれる事がある。成長すると、住人の一人として加える事ができる他に住人にはならないが、すれ違い通信で旅に出す事もできる。
その為か、『新生活』では結婚に関しては両者とも大人である事が条件となっており、例えばカップルの片方が子供(未成年)となっている場合はアイテムの『大人スプレー』を使って大人にする必要がある。結婚すると住宅地にマイホームを構えて生活するが、引っ越し扱いではなく引き続きマンションでも住人扱いとなる。
本ゲームは合成音声によるフルボイスである。エンジンは『しゃべる!DSお料理ナビ』のものが流用されている。
歌も歌ってくれる。ただし、メロディは固定。前作では歌詞も語群から選ぶ方式になっている。
『新生活』では新たに用意された『音楽堂』で住人同士でグループを作り(ただし、同じ歌を持っている同士である条件がある)、コンサートを行う事も可能になった。ちなみに今回の歌は全て新曲であり、歌詞の編集も大幅に語彙が増え自由入力も可能になった(ただしフレーズごとに一定の文字数制限はある)。ステージ衣装も住人が持っている衣装に着替えさせる事も可能で、実際に服屋さんで販売されている衣装にはこれを意識しているのか、いくつかアイドル系衣装があったりする。
実は日本国外版では住人が覚える歌のジャンルに日本とは違いがあり、ミュージカルといったものがあったりする。
『新生活』に新しく写真館が登場し、様々なポーズやシチュエーションを設定して撮影ができるようになった。その中には背景がブルーバックのものがあり、恐らくSDカードに出力してPC上で合成する為に用意したものと思われる。
Miiの互換性
MiiはWii本体に内蔵されているものが初であるが、実は開発中の本作から引っ張ってきたシステムである。
そのため、本作で使用されているMiiは、Wii内蔵のものと同一の仕様である。
Wii内蔵のMiiをトモダチコレクションに取り込めるだけでなく、トモダチコレクションでつくったMiiをWiiに送ることもできる。したがって、携帯版Mii作成ツールとしても便利である。
また、トモダチコレクションでつくったMiiをニンテンドー3DSに送ることもできる。
DSをもう1台用意する必要はなく、Miiを送りたい3DSにトモダチコレクションのカードを挿せばよい。
ただし、3DSからトモダチコレクションに送ることはできない。3DSのMiiは新パーツが追加されているためである。
なお、送ったり送られたりしたMiiは青い脚のMiiとなり(※)、編集ができなくなるので注意。
Miiコンテストチャンネルに投稿することもできないので、 投稿したい場合はWiiで作ろう。
※…ニンテンドー3DSに送った場合は、黒い脚の編集可能Miiとなる。
なお、トモダチコレクションから→トモダチコレクション新生活へのMii移動は、ニンテンドーeショップで無償提供されている「トモダチコレクション新生活 Mii引越しソフト」を介することによって可能。その際、声や性格を含めたプロフィールデータは引き継がれるが、満足度レベルや友達関係・所持している服など「育てる過程で付与されたデータ」は一切引き継がれない(ただし、「~な感情の時に使う言葉」などレベル上げと直接関係ないものは引き継がれる模様)。なお、引越しとはいっても実際の処理は移動ではなくコピーなので、引継ぎによって前作のデータが消失するわけではない。
また、Miiスタジオ~新生活は相互にMiiのやりとりができる。ただし、Miiスタジオ→新生活の場合はソフト内で性格と声を改めて設定する必要がある。
もちろん、トモダチコレクション同士・トモダチコレクション新生活同士でのMiiやりとりも可能。この場合はプロフィールや声・性格だけでなく、Miiの満足度レベルや持っている服・インテリア、覚えている言葉や歌などのデータも含めてやり取りすることができる。
移動先→ \ ↓移動元 |
トモダチコレクション新生活(3DS) |
トモダチコレクション(DS) | Miiスタジオ(3DS内蔵) | 似顔絵チャンネル(Wii内蔵) |
---|---|---|---|---|
トモダチコレクション新生活 | ○/△ | ×/× | ○/△ (新生活側から操作) |
×/× |
トモダチコレクション | ○/○ (トモダチコレクション新生活 Mii引越しソフトを経由) |
○/× | ○/○ (Miiスタジオ側から操作) |
○/× |
Miiスタジオ | ○/△ (声・性格・名前などを設定する必要がある) |
×/× | ○/△ | ×/× |
似顔絵チャンネル | ○/○ (直接通信はできないが、Miiスタジオを経由することによって可能) |
○/× | ○/○ | ○/×? |
○:コピー/再編集可 ×:コピー/再編集不可 △:自分の端末で作ったMiiや、他の端末で作ったMiiでコピー設定が「許可する」の場合は編集可
ゲームシステム・施設
前作と新生活ではBGM刷新やアイテムのバリエーションなど、様々な要素において全体的に大幅な増強がなされている。なお、どうぶつの森などとは違い島内の施設は全て年中無休・24時間営業となっている。
島の外観画面
島の外観が表示され各施設に移動できる、いわゆるメインメニューのような画面。新たな施設がオープンしたり、(新生活のみ)住人に呼び出されると強制的にこの画面に推移させられ、各種イベント(ニュース速報や住人との対話など)へ移動する。
- 前作ではほぼ単一の島だが、新生活は二つの島となっている。
- 前作では下画面が外観で上画面は空が表示されていたが、新生活では外観が上画面に表示される。
- 新生活では外観画面でセーブができる。下画面右下にあるセーブボタンをタッチするかSTARTボタンを押すとセーブ画面が表示される。
- 前作では外観の下画面にセーブボタンはないが、STARTボタンを押すことによってセーブできる。また、「市役所」→[出来事を保存]でもセーブできる。
市役所
住人の新規登録/削除や住民・獲得アイテムの一覧のほか、ゲーム全般の設定ができる。
マンション
住人(Mii)の住居となる集合住宅で、最大100人まで入居できる。住人との交流は基本的にここで行う。
住人の部屋と交流
基本的に1フロアあたり8室ずつあり、住人一人につき一部屋が割り当てられている。
- 窓をタッチすると部屋の内部を観察できる。Miiの状態によっては窓に悩みを示す吹き出しが出るが、住人と交流することによって悩みを解決することができる。
- ときどき、Miiが外出していて留守だったり逆に他のMiiを招待して複数人で遊んでいることがある。
- 夜間の就寝中やうたた寝中でも侵入訪問できる。
管理人室
マンションの入居者数や男女比・平均年齢、住みごこち評価などが閲覧できる。
新生活のみ、管理人室で部屋の場所替えができる。前作では部屋の場所替えをすることができない。
屋上(新生活のみ)
住民のくつろぎの場。
イベント名 | 内容 | 開催時間 |
---|---|---|
あなたに聞きたい | 住人6人参加の質問コーナー | 常時 |
恵みのふんすい
住民のくつろぎの場。
イベント名 | 内容 | 開催時間 |
---|---|---|
募金 | 管理人(プレイヤー)の所持金が増える。募金結果額は住人のレベルに左右される。 | 常時 (一日一回) |
朝市 | 食べ物の格安販売。稀におまけがつく。 | 6:30~11:30 |
しりとり大会 | 住人2人によるしりとり対決を観戦できる。 | 18:00~19:00 |
イベント名 | 内容 | 開催時間 |
---|---|---|
募金 | 管理人(プレイヤー)の所持金が増える。募金結果額は住人のレベルに左右される。 | 常時 (一日一回) |
朝市 | 食べ物の格安販売。 | 6:30~11:30 |
ストリートライブ | Miiたちによる小規模な演奏会。 | 12:00~13:00 |
英会話教室(昼の部) | 生徒役・先生役のMiiによる英語でのやり取りが見れる。 | 15:00~16:00 |
ストリートライブ | Miiたちによる小規模な演奏会。 | 19:00~20:00 |
英会話教室(夜の部) | 生徒役・先生役のMiiによる英語でのやり取りが見れる。 | 21:00~23:00 |
たべもの屋さん
食べ物を購入できる。一度購入したものはカタログに登録されるので常時購入することができるようになる。
服屋さん
服を購入できる。一度購入したものはカタログに登録されるので常時購入することができるようになる。また、季節の品としてシーズンごとにピックアップされる商品がある。
インテリア屋さん
インテリアを購入できる。一度購入したものはカタログに登録されるので常時購入することができるようになる。また、月替わりの限定商品や住人が特定レベル以上になると購入できるようになる「特別な品」もある。
ぼうし屋さん(新生活のみ)
ぼうしを購入できる。一度購入したものはカタログに登録されるので常時購入することができるようになる。また、季節の品としてシーズンごとにピックアップされる商品がある。
質屋さん
お宝アイテムを売却できる。質屋とは名乗っているが、買い戻すことはできない。
Miiニュース
島の右上に建つテレビ塔のような施設で、Miiがキャスターを務めるしょうもないニュースを視聴できる。毎日午前7時と午後7時に新着ニュースが入るほか、特定のイベント(施設新規オープンや悩み事解決数・住人数の達成など)があればニュース速報としてこのスタジオで放送される。
また、ニュース速報も含めた過去放送を最大11件(新生活では50件)まで視聴できる。11件(50件)を超えると順次削除されるが、10件(49件)までは「保護」を設定して消されないようにすることもできる。
ランキング掲示板
相性テスター(新生活では 相性テスターDX)
新生活では相性天気予報という機能が追加され、この先一週間の相性の波を占える。どちらも両方のMiiが生年月日を登録していないと診断できない。
適職の館(前作のみ)
Miiを選択すると「適職」を占ってくれる。
新生活ではこの施設は廃止され、アイテム「お仕事体験チケット」も廃止されている。働き方改革?
質問ホール(前作のみ)
Miiに質問ができる。新生活ではマンションの屋上と浜辺に機能が移転され廃止。
イベント名 | 内容 | 開催時間 |
---|---|---|
あなたに聞きたい |
住人3人参加の質問コーナー。質問は1回3問で、各質問ごとに質問の文はランダムで出される(〇〇が好きな人?といったように。〇〇はプレイヤーが入力できる)。 |
常時 |
多数決 | 住人全員参加の多数決コーナー。 | 常時 |
遊園地(新生活のみ)
住人の娯楽の場。
イベント名 | 内容 | 開催時間 |
---|---|---|
マジックショー | 住人がマジシャンとしてショーを開く。管理人(プレイヤー)にはその手伝いをしてもらう。 | 10:00~11:00 |
トモダチクエスト | 14:30~16:30 (一日一回) |
|
夜市 |
ランダムな3つのアイテム(服、ぼうし、インテリア、お宝、食べ物)が入った福袋を5000円で販売している。内容は購入して開封するまでわからない。また、必ずしも元がとれる(合計5000円以上の品が入っている)とも限らないし、ひとつ1万円以上のアイテムが入っていることもある。 |
17:00~21:00 (一日一回) |
公園(新生活のみ)
住人の憩いの場。フライングディスク・昼市・カメラマンが開催される。
喫茶店(新生活のみ)
住人の憩いの場。不定期に男子会・女子会が開催されるほか、落ち込み状態の住人がいる場合はなぐさめ会が開催されることがある。
店内BGMには前作で住人にプレゼントできる歌(歌詞はデフォルトのもの)が流れている。
浜辺(新生活のみ)
住人の憩いの場。多数決が随時開催できる。
写真館(新生活のみ)
ゲーム内で撮影した写真を閲覧できる。また、住人の集合写真を撮影することもできる。
音楽堂(新生活のみ)
住人による音楽会を開催できる。ソロだけでなく、グループを組むこともできる。
住人のレベルが上がった際に歌をプレゼントできるが、歌を披露する際には基本的にこの音楽堂で行う。
波止場、空き地(新生活のみ)
すれちがい通信が成立した場合、波止場に船が到着する。ここで特別な品を輸出入し、ときには旅人が上陸する。
上陸した旅人は空き地にテントを張り、滞在する。住人と同じように交流ができるが、旅人は迎え入れた翌日には旅立ってしまうので交流は一晩限りとなる。
輸入洋品店(新生活のみ)
波止場で他の島から輸入した商品や、いつの間に通信で入荷した特別な商品を購入できる。
取り扱いアイテムは服、ぼうし。食品やインテリアは扱っていない。
住宅地(新生活のみ)
結婚した住人夫婦はここに一軒家を構える。最大で50戸ぶんのスペースがある。
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