ニコニコ大百科

>>955
文化の発展　本当当時の感覚が読める大河ドラマ本当ありがたい
自分の学生時代の勉強の感覚じゃ
日露戦争から第二次大戦て１世紀ぐらいの感覚かと思ってたわ
実際は四三くんが青年からおっさんぐらいの間でそこから東京オリンピックはじいさんなんだな…
信長が青年時代に鉄砲手に入れて、おっさんのときに武田滅ぼしたぐらいの感覚なんだな…

近代はいだてんと渋沢栄一押さえとけば大丈夫言われると思う
見といて損ないけどなあ

しかし今週は
アメリカ　ロス型とドイツ　ナチス型か
という軍部の力が上がる当時の日本でこのジレンマがよくわかったわ
このしっかりした布石をじっくり説明したからこそ
1940年の日本のオリンピックがどうあるべきか？
いやオリンピックがどうあるべきか？というこのドラマの最深部のテーマに結びついてる
ロスもベルリンも抜かせないわけだ…　よくやるわ
それが1964年さらには2020年にもつながってるわけだ

前畑のがんばれ　万歳
このがんばれは戦争に向かうがんばれ　万歳になっていく
がんばれの意味が全然違う…言葉の意味が全然違う事を体験するとはなあ…
すごい脚本だ…怖いわ

この作品ってオリンピックが主役ではあるけど、4年おきという大会の性質を上手く使って、高密度の近代史を振り返れるようにもなってるんだよね
紅茶とお菓子がおいしかったストックホルムから、ヒトラーのベルリンまでたったの24年…

大河ドラマでこんなに怖いと感じたのは、本当に久しぶりだわ
平清盛の崇徳院のようなビジュアル的なものとは別次元の恐ろしさよ
ヒトラーに握手を求められて、
いつの間にかまーちゃんがハイルのポーズをさせられたところはゾッとした
今の日本では総統閣下シリーズで茶化したりしてるけど、
あらためてヒトラーの恐ろしさがあの場面によく表現されてると個人的には思う

そしていだてん紀行で、岩崎恭子が前畑と対面した映像を見て、はるか昔の話では無いという事実も衝撃
前畑は金メダルを取るまでが地獄だったけど、
むしろ岩崎はその後に長らく辛い半生を歩むハメになるんだよなぁ・・・

オリンピックの光と影を容赦なく残酷なまでに描ききってるのが、いだてんの凄いところだ

軍部が出張ってる以外は、国を挙げることや日本らしさ・日本の文化を前面に押し出そうとする姿勢はそこまでおかしくないんじゃないかと思わせてからの
「“日本”を“ドイツ”に置き換えてみたまえ」という副島伯の言葉
嘉納さんたちはナチスとは違うという思い込みあるから、頭をぶん殴られたような衝撃だった

時代も政治体制も全く違うけども、現代に通じる戒めとして頭の片隅に置いておきたい言葉だと思った

題材（オリンピック）を通して歴史のうねりとその時代に居た人々の光と影をこれでもかと描写している事に
本当に唸らされたなぁ・・・。今まで「行動力全振りの色々無茶苦茶キャラ」として立たせてきたまーちゃんですら
言葉に詰まったりヒトラーに呑まれそうになる、というのも恐ろしさがこれ以上ないほど明確に伝わってくる

前回ベルリンの異質さを感じながらも、開幕選手にプレッシャーかけまくる勝利主義でダメダメなまーちゃんとか、結局熱狂するまーちゃんは、オメー何も変わってねえなと思ったけど、予告であんたにも俺にもオリンピックしかないじゃんねと叫ぶ姿は、二・二六事件後でも五輪招致に意気込んでいたあの時とは違った

政治記者でありながら良くも悪くも無頓着でいたけどいよいよそうも言ってられなくなる状況、しんどさしかない

この辺の歴史って教科書だと本当に淡々とやるだけだから、時系列ベースで正しく認識できてないってことが自分以外も結構あると思うのだけど、
いだてんを教材に使った、4年区切りの歴史勉強法ってのもアリな気がしてきた

例えば国際連盟脱退って、国際社会からの孤立の、最終盤の決定打みたいに教科書じゃ書かれるから、太平洋戦争のほんとすぐ直前みたいな感覚でこれまでいたのだけど
それから先2回もオリンピック挟んでるんだものな。。
(ちゃんと調べたら、そもそもその時点でソ連加盟してないしで、国連脱退が孤立に直結ってされるのもおかしな話だったが)

国際連盟脱退の時、朝日新聞の天声人語かなんかで日米開戦を示唆するような文章が乗ってるんだよね。
そしてその後のロス五輪。確かにあの頃は日本人労働者は今の中米の移民問題みたいに嫌われた部分もあるけど、こういう背景もあって日系人が嫌われた理由にもなってる。
そして、その後226とかあったりするのを考えると急激じゃなくて徐々にそんな雰囲気なって行ったのが伺える。
そして国民全体が戦争に突き進んで行く。
ゆっくりだからこそ実に恐ろしい。

個人的には史実を知っていても辛いという感覚は三年ぶりだ。おんな城主直虎はあまり史実を知らなかったし西郷どんは本当に拙かったから。ある意味僕は第二次大戦辺りが一番詳しいから・・・
やっぱり今回は歴史に誠実に向き合っていることの証だろうか
来週嘉納先生亡くなるようだからまだ少し余裕はある？北島康介演じる古橋広之進の登場が10月のどれくらいと言われたか覚えてないんだがね

ところで今日再放送のチコちゃん曰く、「パラリンピック」の名が公式使用されたのは1964年東京が最初とのこと
まあこの件についてはいだてん管轄外だろうけど

>>961
あとはマスコミの変遷（雑誌・新聞・ラジオ・テレビ）もあるし東京の人力車はタクシーがとって変わる
路面電車→地下鉄の変化は含まれるんだったっけ…?

そういえば、いだてんのガイドブックの初稿かプロットを元に作られたであろう「あらすじ」を見るとの細部が結構変化してるのが面白いな
一部最後の「種まく人」の最後のセリフ「韋駄天が来たぞ」は清さんが言ってたり、「前畑がんばれ」で前畑が試合が終わった後の行動がTVより追加されてたり
こんなコアな楽しみ方をしてるのは自分だけかもしれない

>>965
実際今までは問題を孕んでいるようには全然描かれていなかったからね
どこかの回で紀元2600年の行事として五輪招致案が出て嘉納先生と永田市長が意気投合するシーンがあるけど、
嘉納先生が五輪精神に沿った発言をしている一方永田市長が「日本の精神を広める」みたいな発言をしてる
そして「紀元2600年事業として五輪を通して日本精神を広める」を悪い意味で徹底すると、
IOCでの杉村演説とかベルリン五輪とかみたいになってしまうのだろう
まあそう考えるとあのシーンの嘉納・永田両名の微妙なズレは布石だったのかもなあ

「陸軍次官が入室したときに日の丸に一礼するシーンを入れるとか、ボクは思いつかないですね。井上さん、やっぱりうめーな」
「両親が幽霊で出てくるところ。最後に「がんばれ」って言うセリフは、ボクが足したものです。」
「史実では、前畑さんはお守りを飲んでいる。だから脚本でもそうなっていた。でも両親の“がんばれ”を受け入れて、電報で寄せられる“がんばれ”も受け入れる、そんな場面にしたかった」
「握手したら敬礼になってしまうくだりは、脚本にはなかった。リハーサルで、握手したときに変な感じで手が残ってしまったんですね。身体がこわばってしまう様子が伝わってきてこれはおもしろいなと思って、そのままやってみましょうとなりました。」（註：まーちゃんのハイルヒトラーの話）
https://melos.media/special/46799/

ドラマが共同作業で作られているというのがよく分かるね
大根さんと訓覇さんのインタビューはいろんな媒体に載ってるから見比べると実際のニュアンスとかが分かりやすいかも

やっぱりこういう試行錯誤が大事
そういうものを積み重ねればいい作品になる

これと同様に近代を扱って良作だった坂の上の雲も視聴率悪かったからなぁ…やっぱり時代で敬遠されてる感が強い、もったいない

NHKには思うところいろいろあるけど、視聴率に惑わされずこういう作品を作ってくれてるのを見るとなくなれとは言えないな

そう言えば、第一部では準主役級の扱いだった孝蔵が、
第二部になってから出番が激減したのが気になる。
OPクレジットでも、孝蔵だけあるいは語りだけというパターンが増えてきたし、
出てきても、一話につきワンシーンだけというのが多い。
最近のナレーションは、五りんの割合が一番多いと思う。

五りんの噺家としての成長もあるだろうけど、時代の経験者だからこそ語りたくないんじゃない

「226」の時にあの時代の話は駄目だ、笑いにならないと一回高座下りたんだし

孝蔵は終戦間際に満州へ行くから五りんの親が見たという話の真相をやらなければいけないけど逆に言えばそれまで出番はほとんどないのかも

ところで、ベルリンの前畑に届いたファンレターに
「結婚してください」の主は誰なのかな
まさか「兵ｄ

河野一郎が顔つきから物言いまで露骨な役回りになってたけど、その言動がトリガーとなって
視聴者にも作中キャラにも戦争とオリンピックの「矛盾」が突きつけられたり
副島さんの苦悩も金栗さんの慟哭もまーちゃんの慟哭も戦時の泥沼にズブズブ呑まれていく展開がきっついなぁ…。
そして、嘉納治五郎先生もついにお亡くなりとなり、日本の暗黒期突入か…。
希望の種や意外な形でバトンを受け取った相手（平沢和重さん）が生き残るとはいえ、
ここからも覚悟が必要になるんだろうなぁ…

井上さんのインタビュー記事も出てるね
https://realsound.jp/movie/2019/09/post-421608.html
「『知らなかった』というところから始まっている企画なので、現代に生きる自分たちの気持ちを投影するのではなく、まずは『知ろう』とする態度のほうが大事だと考えています」

嘉納先生が亡くなり次回は遂に太平洋戦争始まる…
っていうこのタイミングで志ん生の話いくのか。
話それるし、内容的に箸休めにもならないしどういう風にするんだろう。

アレがナニしてゲシュタルト崩壊するまーちゃんを理解して静かに言うことは言う菊枝さんマジ良妻
ところでキュウリの炊き込みご飯って美味しいんですか(現実逃避)

帰港した氷川丸から降ろされる五輪旗に包まれた嘉納先生のご遺体
http://livedoor.blogimg.jp/damejima/imgs/a/1/a16e1d82.png
1940年東京オリンピックのwiki英語版（https://en.wikipedia.org/wiki/1940_Summer_Olympics）のReferencesに掲載されたPDFより

五輪返上もだけど、明治神宮外苑競技場での学徒出陣を見ることなく世を去ったのは幸いだったと思いたい

以前レスしたけど、東京五輪に向けて希望に満ちあふれていた真っ最中に亡くなった岸先生は、良い時期に亡くなって良かったんだな・・・と改めて思う。
嘉納先生も、まーちゃんも、金栗も、そして河野も副島も、全員間違ったことを言ってない、いずれの意見も正論というのが本当にね、辛いよ・・・

嘉納さんの最後だが最初に思ってたイメージと全然違った
戦争でオリンピック総会でけちょんけちょんに言いくるめられて
疲労と衰弱から失意のまま亡くなったと思ってた…
実際は結構元気で風邪ごとき鍛錬足りん
それよりオリンピックだよ！て肉食って闘志に溢れてた姿なんだな…
まあ実際の嘉納さん軍国主義者だし（ドラマじゃそこは避けたが）戦争ぐらいなんだわなんだな
いやー今もだけど老人の肺炎て本当に侮れんね…

河野一郎も駅伝選手だったから戦争に向かってもオリンピック推奨するほうだと思ったらすごい政治家らしい行動
しかもこの行動は次男孫にそっくりというｗ
いやー本当歴史ておもしろいな　必然性あるわ

　嘉納治五郎のカラー映像には驚かされた。シアトルで氷川丸に乗船する際の映像だから、恐らく生前最後の映像だろうな。
　氷川丸の内部のセットも現在の内部と当時の内部の様子を上手く合わせて再現していたと思う。

今回は個人的には本当に辛い以外の感想がない回だったわ・・・
これで次回で少なくとも41年12月の太平洋戦争開戦から43年10月の学徒出陣までの2年くらいをやることが確定したが。まあ、五りんや志ん生が「笑いにできない時代だ」というくらいだから事細かにはできないから・・・。志ん生が倒れちゃったけどあの時期の孝蔵の話はやりそうだな
北島康介演じる古橋広之進は昨日調べたら来月20日の回（3回後）登場とのこと。孝蔵の満州行きをやらなきゃいけないから次回でもうちょっと後の時期までやるかな

ただ残念なのは、四三が足袋の鼻緒が切れて嘉納の死を何となく察する程度で終わったことだね。
嘉納先生に抱擁されるという父親の夢から始まって、なんだかんだ言いながら登場人物の中で最も嘉納を尊敬していたのが四三だし、ベタだけど訃報を聞いて「嘉納先生～！」と慟哭するシーンはあってほしかった。
そう言えば、可児さんや野口君もいつの間にかフェードアウトしてしまったな・・・終盤の東京五輪実現までには帰ってくることは間違いないのだが。
>>989
いだてんは、あくまでスポーツ史から見た近現代の日本の話だから、次回学徒出陣なら、太平洋戦争は短ければ翌々回で終わるかも知れない。