ニコニコ大百科

>>1437
思想面では逆襲のシャアの焼き直しなんだけど
富野監督は小説なりのリアルロボットの表現を考えたと思う
シャアはアニメ作品らしくスケールの大きいテロをやったけどハサウェイは規模を小さくしてハサウェイ自身の目で見える範囲のテロをやらせている。
（現実の戦争も無差別攻撃からピンポイント攻撃の時代になっていて、そういう雰囲気も取り込んだと思う。）
結末もよくわからんエネルギーでも突発的な事故でもなく粛々とした物になった。

あんまりテロシーンそのものにカタルシスがないのも富野由悠季のこだわりなんだね…

>>1439
まったく無い
山上は宗教に家族と人生をめちゃくちゃにされたことに対する孤独な復讐だが、ハサウェイは世の中を変えようとして同じ志を持つ仲間と協力しての犯行
政治家を殺した点以外は何もかも違う

>>1441
その評価は実に的を得てると思った。
逆シャアはエンタメ優先のコテコテなロボットアニメでツッコミどころも多く、富野自身、実は内心「いや流石に荒唐無稽すぎひんかこれ」って思ってたんじゃないかな。
そんで「俺は本当はこんなガキ向けアニメみたいな話じゃなくて、もっとちゃんとしたリアルなお話だって書けるんだ！」っていうことを証明したくて、逆シャアをストーリー展開は概ね同じにしたまま、リアリティ部分を突き詰めて作り直したのが閃ハサ、って感じは凄くする。

本当はこういう話にしたかったけど、それじゃ地味すぎて売れない、アニメとしてダメだってんで、逆シャアみたいな派手さ優先の荒唐無稽なアニメにしたんだ、っていう言い訳というか予防線のような意図は確かに感じるわ。

F91の小説版でも、映画版でのアニメっぽい描写をわざわざ書き直した上で、地の文章で「～みたいな馬鹿なことはフィクションの世界くらいなものだ」みたいことを書いて、自分で映画版の表現にダメ出ししてたくらいだし。

富野的にはアニメでエンタメとして妥協せざるを得なかった部分を、本当はこうしたかった！ってのが小説なんだろうな。

ハサウェイはかなり裕福な家庭（特にミライさん側が）。父は歴戦の軍人。ハサウェイ自身もニュータイプ。
シャアほどではないが指導者としての素養があるからな。
冒頭のカボチャ頭と何が違って何が同じかというもの物語のテーマを読み解くヒントになってると思う。

>>1444
80～90年代のリアルロボット路線からのプレッシャーがあったと思う。何本もロボアニメ作ってるわけで、商売とは別に同時に同業者の方とも濃密な時間を過ごしてしまっている。
「ガンダムはリアルじゃない」というモヤモヤを一旦昇華したのがちょうどハサウェイなのかもしれないな。
Ｖガンダムの後は小説でも「アベニールをさがして」を書いたからハサウェイの表現に固執してるわけでないんだろうけど。

さっき知ったけどハサウェイ、TV版Zガンダムの時にティターンズによって人質にされてたんだな…

その香港の戦闘で、Mk-2とティターンズのMSとの戦闘の余波で煽られたボートから落ちて溺れてﾀﾋにかけてたね
アムロの救助とミライさんの応急処置（人工呼吸）が遅かったら普通に死んでた可能性が高い
他の出番は、ダカール演説の後に宇宙に戻ってきたシャアが、ブライトに渡したビデオレターだね

あと、実は、カミーユとフォウが出会う切っ掛けを作ったのがハサウェイ
ハサウェイがホテルになってる大型客船の甲板で遊んでるときに甲板の外へ飛ばしてしまった模型飛行機が、二人を引き合わせた

テロリストでもソレスタルビーイングとかは大した罰も受けてない辺り、アニメ版ならテロリストだろうと主人公なら報われる終わりに改変されそうだな。

そんな貧弱な見識じゃお前の人生も報われなさそうだな

閃ハサという物語はラストの処刑直前のハサウェイに対してケネスが言う「ン……ハサ、好きだぜ？」というセリフが魅力の一つでもあるから結末は変えないで欲しいなあ

ハサウェイ自身自分のやってることは間違っている事を自覚してるからね
(自分が指示した)ガウマンの襲撃の最中ギギが言ったことに対して「本当に酷い」は本音だろう
自信が間違えていると考えてる奴が行き着く先なんてのは最悪の破滅しかない
むしろ「僕達は間違えていない！正しいことをしている！」と、開き直ってればまた違ったのかもしれないが
そんな考えできるほど大人になれてないからな

世の中を正したいと言う目標自体はいいけど、結局のところ手段が暴力になってしまうってのが支持を得られない要因なんじゃないのかな

>>1453
じゃあ教えてくれよ、この仕組みの深さを破壊する方法を………

自分自身間違ってると感じているし
周りの人間から支持も得られない
いくら閣僚殺してもその椅子に後釜が座って終わり
でも、それ以外の方法で世界を変える術がみつからない
なんというかどん詰まり感が強いよな……

>>1436
暴力は外交の一手段に過ぎないのは戦争大正義の時代から言われてるし、国家暴力を認めたとしてもそれより下位のゲリラやテロは最終的に正規軍の戦いに繋げるなり聖域を持つなりどこかで政治的正統性を担保してないとどん詰まりなのは変わらんぞ

>>1454
カイだかハヤトが言ってた「シャアが政治家になって数十年かけて連邦政府内を中から変えてほしい」って。
時間も手間もかかるし持ち上げられた本人の負担は相当なもんだが、これが一番の成功法であり民衆の支持を得られるんじゃないか

閣僚だって暴力で立場を得た訳じゃないよ、若い頃から勉強して人脈を作って立場を得るのに長い時間を要してる、そういった努力をしてきた世界の人たちを短絡的に暴力で消すのってとても卑怯に感じる。
気に入らない相手がいたら同じ土俵で同じルールで実力で勝ち上がるべきだと思う

U.C.0105では政治家もほぼ世襲制で特権有した貴族みたいになってるし、その上そんな連中が地球を私物化できるような法案通そうとするほど腐りきってるからな……

ほんまシャアがハヤトの言ってたように地球連邦政府の首相になってたら変わってたのかもな。（シャア本人は嫌がるだろうが）

誰が政治家になっても連邦政府は変えられないだろうよ
だからといって監督は子供の我儘も子供であり続ける事も許しちゃくれないけどね

>>1435
長々とああ言えばこう言うで、自分の正しさを押し付けてるだけにしか思えん。
話し「合い」が必要なのはこいつなんじゃないのか。
大前提として作者がどういうつもりで描いたというのがあって、オタクが作品を見てどう思ったかは自分の勝手な解釈であって他人に押し付けるべきものでも正解でもないよ。
思想強めの評論家おっさんオタクはやりがちだけど。
ハサウェイはこういう事をしたから嫌いは○だけど
ハサウェイは実はこういう考えだったんだよ、だからこういう受け取り方をしないお前らは頭がおかしいとか間違ってるは✕だよね。

あの世界ってどうやったら首相になれるんだろうな、直接選挙ではなさそうだけど

>>1460
地球で市民権を持っている人間(戸籍のない不法移民とか一時滞在はもちろんNG)しか連邦議会の議員選挙に投票できない
→当然議員候補もそうした「地球市民、アースノイド」の一定の支持を得られる人物に限られる
あるいはシャアのように、アースノイドにもルオ商会などの強力な支持基盤を持つ人物とか？
かつシビリアンコントロールもクソもない超ド級の軍閥政治がまかり通るので、連邦軍上層部とのつながりがないとダメ、逆に現役軍人でも現役議員になれちゃう

>>1457
世襲制の様相になっているといっても民間人が自分達への利益を優先して、そうした候補者を選んでいるということは民間人の意識が変わらないといけないような気もする。
ハサウェイはスペースノイドの地球への無関心を危惧していたが、クワック・サルヴァーはどういう計画でスペースノイドの地球への無関心さを変えようとしていたのだろうか。

>>1461
小説のケネスの内心のぼやきを見ると閃光のハサウェイの時代はスペースノイドは投票できるみたいだ。

ハウゼリー・ロナとかどうなんだろう
スペースノイドの人口が多ければその分コロニー寄りの政治家が増えるかもしれんが、連邦からの分離独立派が増えて手に負えなくなるかもしれんし
むしろスペースノイドの方が地球を神聖視して環境保護のために地球上の移民の排除が加速するかもしれん

閃光のハサウェイが書かれた時期は…竹下登が総理だったり影響力あった時代か
贈収賄事件とか暴力団使った癒着とかは今より割りと大っぴらな感じで票田の世襲…は今でもあるか、そういうのが政治家や大会社のイメージだった
その上で作中では軍事力、宇宙規模企業の利益、地球移民やコロニー民の生存インフラとかをガッチリ握ってて治安機構の私物化や独走もあり得ると…無理じゃねこれ？

原作ラストの描写的に報道の自由もへったくれもなさそうだし

>>1459
長文の人、見下し気味の態度は良くないと思うけど言ってる事は納得できるよ
内容にも触れずにああ言えばこう言うだの正しさの押し付けだの言って否定する方が俺には対話拒否に見えるよ

確かスペースノイドも投票して議員を選出出来るけど
選挙区の区割りが「宇宙区1〰️3」みたいな感じに人口の割にあまりにも少なすぎて
議員数が少ないからどうにもならないとかそんな感じだった気がする

>>1456
正攻法（選挙）で戦いつつ、民衆の支持を得て
要所要所で非合法手段（暗殺や賄賂など）使うのが連邦議員だぞ

正攻法で戦ってたハウゼリー・ロナ議員は消された
シャアが連邦首相目指したとしてもブレックスやジオンパパみたく暗殺されるだけだろう

もし首相に上り詰めるまで隠し通してやろうとしたとしても
議会制である以上議決で法案通さないといけないが
例え首相でも与党に造反されたら何もできないしな

成功しないから間違いって話なら
ハサウェイはまさに間違ってたんだがな
あんな規模の組織じゃあ万に一つも連邦は倒せない