食事フェイズとは (ショクジフェイズとは) [単語記事]

食事フェイズとは、カードゲームのプレイ中に行うフェイズのひとつである。

概要

　　　　　　　　　　　食事フェイズ　　　　　←今ここ
↓
ドローフェイズ
↓
スタンバイフェイズ
↓
メインフェイズ１
↓
バトルフェイズ
↓
メインフェイズ２
↓
エンドフェイズ

_{※例：遊戯王シリーズにおける食事フェイズ}

食事フェイズにより、次のドローフェイズの前にプレイヤーの空腹を解消することができる。
「腹が減っては戦はできぬ」とは何もスポーツの試合やリアルファイトだけではなくカードゲーム中にも当てはまる話であり、勝敗を大きく左右するドローの前の物理的負担、心理的負担や不安を取り除くためには必須の行動であるといえる。
ちなみにこのフェイズは他のフェイズと扱いが異なり、例外的に好きな場面に挟むことができるフェイズである。

というのは真っ赤な嘘で、親しい友人相手ならともかく、カードゲームの大会や初対面の相手にそのような行動をとれば相手は良い印象は抱かないだろう。というか大会でこれをやれば失格の可能性が出てくる。
つまり心理フェイズ同様カードゲームアニメ限定のフェイズである。

食事フェイズ使用者

遊城十代（遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX）
遊戯王シリーズで最初に食事フェイズを導入した人物。
彼が食事フェイズを行ったのは第52話・カイザーの卒業デュエル後編。カイザーとのデュエルで必要以上に頭を使い空腹となっていつもの実力が出せなかったが、トメさんの作った食事を食べることにより頭も腹も満たされ復活。
最終的にGXという作品はおろか遊戯王シリーズ史上に残るインフレデュエルを展開するための力の源となった。
そして、彼の精神は後のシリーズの主人公にも受け継がれていく（？）。
九十九遊馬（遊☆戯☆王ZEXAL）
食事フェイズ後継者。祖母である九十九春が作っているらしい特大サイズの握り飯「デュエル飯」を食べる。
シャーク戦、風也戦、闇川戦と序盤は結構な頻度で食べていた。
第30話ではリアル食事フェイズが登場。ベジタリアンデュエリスト・矢最豊作とのデュエルにて「戦闘を行う前に野菜を1つ食べなければならない」という特殊ルールが追加され、戦闘前に食事フェイズならぬ野菜ドローフェイズが追加された。カゴの中から様々な形のトマトばかり取り出しながらも、攻撃できるのに攻撃しない遊馬を訝しがる一同。そしてついにトマト嫌いをカミングアウトする遊馬。
果たして遊馬はトマト嫌いをかっとビングで克服して勝利できるか！そして豊作は遊馬のトマト嫌いを直せるのか！
視聴者達にとっても、かつて乗り越えてきた子供時代の思い出を蘇させられる回となった。
続けて、第67話にてトロンの操るナンバーズ「Ｎｏ．６９紋章神コート・オブ・アームズ」の攻撃でライフを50にまで減らされ、絶体絶命の危機に陥った際にも場の空気をブレイクしつつ食事フェイズに移行。アストラルとの融合体「究極体ZEXAL」の状態でデュエル前に預かった小鳥特製の愛妻弁当デュエル飯を2つ平らげた。また、後述にも記しているように感覚を共有していたアストラルも食事フェイズに移行している。
彼に影響を受けたトロン一家のⅢは、とある状況でデュエル飯を食している。が、彼が兄とともに食べたのはデュエルの直前である。「これは・・・おスシというものか？」
アストラル（遊☆戯☆王ZEXAL）
食事フェイズ後継者その2。第67話にて、遊馬が食事フェイズに移行するとともに、究極体ZEXALとして彼と融合していたため、人生初の食事をすることになる。初めての食事効果は、生死が懸かっているデュエルの中で彼に生きる実感を与え、食すなわち生きることの精神形成と遊馬への感謝を口にするほど。どこのグルメ漫画ですか
ギャグシーンかと思いきや、アストラルの境遇や遊馬との絆の強さを確認でき、食の大切さを再確認できるシリアスなシーンとも思える。とどのつまり、食への感謝を忘れるなというスタッフからのメッセージが込められているのかもしれない。遊戯王にはよくあること
榊遊矢（遊☆戯☆王アーク・ファイブ）
食事フェイズはアクションデュエルにも受け継がれた。第17話での茂古田未知夫(もこたみちお)とのデュエルにて、朝食を食べ損ねた結果アクションカードを取りそびれるほど弱った遊矢に、母親・榊洋子が食事を届けた。食事フェイズによる恩恵は大きく、洋子が凝らした「一工夫」というヒントを元に、遊矢はわざとペンデュラムモンスターを破壊させエクストラデッキを肥やし、次のターンのペンデュラム召喚でモンスターを五体同時召喚するという「ペンデュラム召喚に一工夫した」戦略を展開した。
食事フェイズはデュエリストの胃袋を満たすだけでなく、時にヒントをも与えるのである。
紫雲院素良（遊☆戯☆王アーク・ファイブ）
常に飴やアイス、チョコレートといったお菓子を食べている甘党な少年デュエリスト。その正体は融合次元に存在する「アカデミア」の生徒。第33・34話ではエクシーズ次元の不審者戦士・黒咲隼を相手に、飴を舐めながらデュエルを行う永続食事フェイズに突入。更には、「こんなデュエル、キャンディーなめながらだって僕にはできる！遊びさ。本気でやるわけないじゃん」と発言。エクシーズ次元を見下し、自身の実力および融合への自信と余裕を誇示した。しかし最後は崩落してきたアクションフィールドの下敷きとなり、獲得したアクションカードを使いそびれる形で敗れてしまう。もし冷静に状況を見極めていたならば、アクションカードにより逆転の可能性は十分にあった。「デュエル中に食事なんてするものじゃない」という至極当然の教訓を視聴者は抱いたことだろう。
そもそもの話、「こんなデュエル、キャンディーなめながらだって僕にはできる！」と言っておきながら、その飴を噛み砕き呑みこむという形で正式な食事フェイズを披露している。硬い飴を噛み砕くあの歯の力・・・融合次元恐るべし！
自身の優位性、余裕を示そうとして支離滅裂になっているのだ。この食事フェイズこそ、素良の内心の焦りと苛立ち、それでも融合次元の一人としてエクシーズ次元に対しての優位性を必死に保とうとする意識の両面を示す細かな描写になっているのも見逃せない。
ちなみに、声優も演じる際に実際に飴を噛み砕いて音を録る食事フェイズに突入していたそうな。
切札勝太（デュエル・マスターズVS（アニメ版））
食事フェイズは何も遊戯王に限定されるものでもない。カレーパンが大好物の彼もまた食事フェイズの使い手である。
カレーパン絡みの逸話は非常に多いが、この場では食事フェイズとしての話を挙げる。
敵の策略によりデュエル前に毒蟲を体内に仕込まれてしまいながら、それでも必死に戦う勝太。しかし奮闘虚しく、カード効果でデッキトップをめくろうとした瞬間、毒が全身に回って力尽きてしまう。
―――が、そこに現れたのは飼いハムスターのハムカツ。死の淵に瀕した勝太を救うために勝太にカレーパンを届けに来たのだ。
もう一度言う。カレーパンを届けに来たのだ。
そしてハムカツが、今に意識すら手放しそうな勝太の口にカレーパンをダイレクトシュート。瞬間―――
「カレーパンパワー！充填！！」
何とカレーパン一つ口に押し込まれただけにも関わらず、それを完食できるほどに体力が回復し、毒蟲の影響から脱することに成功したのだ。どういう・・・ことだ・・・
そこから怒涛の運命力で切り札の召喚条件を満たし、「3D 龍解」からVS シリーズの切り札を1ターンで全て揃えての怒涛の攻撃で相手の堅牢な防御を打ち破り、トドメの一撃を加え完全勝利に成功した。
おそらく、「食事フェイズ」自体で一番とんでもないことをしたのは彼であろう。
彼にとってカレーパンとは何なのだろうか。過去に仮死状態から目覚めたきっかけもカレーパンというし・・・。
え、そもそもカードゲームで毒を盛られること自体がおかしい？　それこそカードゲームではよくあることじゃないですか。
安城マモル、伊吹コウジ（カードファイト!! ヴァンガードG）
カードゲーム系日常アニメのヴァンガードGにも食事フェイズは存在した。これは少し変則的なケースである。
ある日、マモルに呼び出されマモル行きつけの料亭にて会食をすることになった伊吹。
個室に通され、二人で酒を飲み交わし料理に舌鼓を打っていたところで、マモルがテーブルをおもむろに展開すると―――そこにはヴァンガード用のファイトテーブルが組み込まれていた。
こんなテーブルが設置されているということは、店側が食事しながらのカードゲームを推奨している、食事フェイズ推奨店舗という地味に凄まじい事態である。
天ぷらを箸で口に運んではファイトを進め、ふぐ刺しをつまんではファイトを進め・・・誰が呼んだか「ヴァン酌」。二人ともヴァンガード普及協会の人間ではあるのだが、世間話と食事フェイズと通常のファイトを全て同時進行で行うのはシュールな光景である。流石にこんなところでぐりぐり動き回る超越バンクは挟まなかった
現実世界のカードゲームプレイヤーの皆はカードはスリーブに入れて保護し、汚れるような場所では決してファイトしないようにしよう。あと、飲酒フェイズは伊吹のように二十歳になってからね。
ちなみに、マモルの妹である安城トコハは、ファーストフード店にて食事中チームメンバーと口論になりカードゲームで決着をつけようとし、アイキャッチで店員に止められ謝罪フェイズに強制的に移行している。
件の料亭の状況は流石に一般的ではない様子。そりゃそうだ。
サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギュー（現実）
トランプのカードゲーム三昧で食事時間が惜しかったために生まれた食べものがサンドウィッチである・・・とされるが遊んでばかりいられる職ではなかったので仕事時間を惜しんでできたものだと思われる。
何故カードゲームのためとされたのかは諸説ある。