『スーパーロボット大戦シリーズ』には古今東西のロボットアニメが登場するが、様々な世界観をもつそれらの作品群を一つの物語としてまとめるためには、作品同士の接着材・潤滑油となる存在が必要であった。
それが「バンプレストオリジナル」である。これらのオリジナルはあくまで各版権作品の「脇役」であったが、
スパロボがシリーズを重ねるごとに、バンプレストオリジナルも人気を獲得していった。
初期のバンプレストオリジナルである『魔装機神』は単独でゲーム化されたが、作品が増えるにつれて、
バンプレストオリジナル同士のクロスオーバーを望む声も大きくなってきた。
そんな中製作されたのが、『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』である。
OGは「コアなスパロボファンの為のスパロボ」として人気を得ることとなり、シリーズ化された他に、
他ゲームへの出張やメカの立体化、OVA・地上波においてアニメ化されるなど、さらに世界観を広げている。
また、OGで初登場した人気キャラクターが版権スパロボに逆輸入されたりもしている。
2002年11月22日発売。記念すべき第1作目。主人公は『新スーパーロボット大戦』から「リュウセイ・ダテ」と、
『スーパーロボット大戦IMPACT』から「キョウスケ・ナンブ」が務めた。
ゲーム開始時にどちらかを主人公として選択することになり、ストーリーに違いがある。
この他には『魔装機神』からマサキ・アンドー、『スーパーロボット大戦α』から8人の主人公(のうち6人)、
『スーパーロボット大戦α外伝』からゼンガー・ゾンボルトなどが登場する。
ストーリーは『第2次スーパーロボット大戦』『第3次スーパーロボット大戦』『スーパーロボット大戦α』をベースに
しており、前半は「ディバイン・クルセイダース(DC)」との闘い、
後半は外宇宙からやってきた侵略者「エアロゲイター」の移動要塞「ホワイトスター」との闘いがメインとなっている。
本作では初めて「パイロット養成システム」が導入されている。敵を倒した時に入手できるPPを消費して、
パイロットのステータスを伸ばしたり、特殊技能を覚えさせることが出来る。これにより、
それまでは機体を強化するだけだったのが、パイロットを好きなように成長させることが出来るようになり、
育成の幅が増した。パイロット養成システムはその後の版権スパロボでも採用されている。
他のシステムとしては、好きな機体に好きな武器を装備させることのできる「武器換装」、
命中すると相手のステータスを下げることのできる「特殊武器」などがある。また、『α外伝』から、
熟練度を取ると難易度が3段階に変化する「熟練度システム」が引き続き採用されている。
携帯機での発売だったため、「どこでもセーブ」や「ボタンの左集中配置(片手操作)」などのシステムも導入されている。
2005年2月3日、GBAで発売された。略称は「OG2」。「OG」の直接の続編となる。前作に登場したキャラクターに加え、『スーパーロボット大戦A』や『第2次スーパーロボット大戦α』に登場したキャラクターが登場することになった。
今作では主人公選択は存在せず、シナリオ中の選択肢でストーリーが分岐するが、
後半はキョウスケとエクセレン、ギリアム、そしてラミアが物語の中心ともいえる。
ストーリーは『スーパーロボット大戦A』『第3次スーパーロボット大戦』『スーパーロボット大戦IMPACT』をベースに
している。「極めて近く、限りなく遠い世界」からやってきた「シャドウミラー」、外宇宙から地球の文明を監察にやってきた
「インスペクター」、そして謎の生命体である「アインスト」との闘いがメインとなる。
システムは前作をほぼ踏襲している。新要素としては機体ごとにフル改造ボーナスが用意されている、
50機撃墜した時のエースボーナスがキャラごとに別のものになった、BGMを複数から選択できるようになった、など。
2007年6月28日、PS2専用ソフトとして発売された。略称は「OGS」。「OG1」と「OG2」を合わせ、PS2用にリメイク
した作品である。ディスクメディアとなったことでキャラクターにボイスが付いたほか、戦闘アニメなども全て新規に
書き起こされている。また、GBAの2作には登場しなかった新キャラ・新ユニットなども多数登場する。
ストーリーは「OG1」部分の「第1部」と、「OG2」部分の「第2部」で構成されていて、第1部第2部の好きな方から始める
ことが可能。OG2には新規にシナリオが追加されており、新たに『スーパーロボット大戦R』のキャラクターも登場する。
第1部と第2部を両方クリアすることで、後日談となる「OG2.5」をプレイすることが出来る。「OG2.5」は後述する
OVA版のシナリオをベースにしているが、本作では未完となっており、後に発売される『スーパーロボット大戦OG外伝』に続くことになる。「OG2.5」には『スーパーロボット大戦COMPACT3』のキャラや、『コンパチシリーズ』からロアと
コンパチブルカイザーも登場する。
別ハードでのリメイクということもあり、更なるシステムが追加されている。
一番の変更点は、戦闘マップ中に気力がたまったユニットを2機合流させることのできる「ツインバトルシステム」。
ツインユニットにすることで2体同時に攻撃できるようになるほか、
ツイン精神コマンドを使うことが出来るようになったり、ツインユニットのみの特性を得ることが出来るようになる。
また、敵から得た素材を組み合わせ、自分で武装に装填する弾を作れる「特殊弾」のシステムも追加された。
「パイロット養成」「武器換装」「特殊武器」「熟練度」「フル改造ボーナス」「エースボーナス」などのシステムは
GBA版から引き継がれている。
2007年12月27日にPS2専用ソフトとして発売された。略称は「OG外伝」。
「OGS」の物語の続編となり、「OGS」では未完だったOG2.5のシナリオを収録したほか、
色々なシチュエーションを設定し戦闘デモを見ることが出来る「フリーバトル」、
OGシリーズのユニットが登場するカードゲーム式のミニゲーム「シャッフルバトラー」が収録されている。
OG2.5でも登場した『スーパーロボット大戦R』『スーパーロボット大戦COMPACT3』『コンパチシリーズ』のキャラに
加え、『スーパーロボット大戦MX』のキャラが登場している。
ストーリーは主に『OVA』『スーパーロボット大戦R』『スーパーロボット大戦COMPACT3』『コンパチシリーズ』の話が
ベースとなっている。時流エンジンを狙う「デュミナス」、闘いが全てという世界から転移してきた「修羅」などとの闘いが
メインとなる。加えて電撃スパロボで連載されていた漫画版に登場した敵や、『スクランブルコマンダー』の敵、
『第3次スーパーロボット大戦』の隠しボスだった彼が登場する。
OGシリーズ本編とは別に、OGシリーズと同じ世界観を持ち、OGシリーズのキャラが登場し活躍するゲームシリーズ。
現在までに発表されているのは『無限のフロンティア』、その続編の『無限のフロンティアEXCEED』、
14年ぶりにリメイクされた『魔装機神』の3作である。詳細は各項目を参照のこと。
2005年に発売されたOVA作品。全3話。「OG2」のエンディングの後に起こった「バルトール事件」と呼ばれる闘いを
描いた作品で、このエピソードは前述の通り「OGS」「OG外伝」でゲーム化されているが、
ゲームのシナリオの都合上、OVAの結末とゲームの結末は別の物となっている。
2006年10月から2007年3月までテレビ東京系で放映されていたTVアニメ。TVで放映されたのは全25話だが、
26話がDVDの最終巻に収録されている。シナリオは「OG1」をベースに、
リュウセイ視点で再構成したものとなっている。本来は「OGS」発売に合わせての展開だったのだが、前述の通り「OGS」の発売が延期されたため、アニメ版の方が先に公開されることとなり、
最終話中のCMで初めて「OGS」の発売日が正式に告知された。
2010年10月から放映されているTVアニメ。「ディバイン・ウォーズ」の続編として、
「OG2」の物語がメインストーリーとして描かれる。
PVはこちら↓
2010年8月19日に発売されたPS3ゲーム『Another Century's Episode:R』に、OGシリーズからゲストとして
ART-1(リュウセイ・ダテ)、アルトアイゼン・リーゼ(キョウスケ・ナンブ)、サイバスター(マサキ・アンドー)の3機が
参戦した。
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最終更新:2024/05/03(金) 17:00
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