ユーバーレーベン 単語

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ユーバーレーベン

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ユーバーレーベン(Uberleben)とは、2018年生まれの日本競走馬青鹿毛

新冠町・ビッグレッドファーム生産、美手塚久厩舎所属。
馬主サラブレッドクラブラフィアン(マイネル冠で知られる一口クラブ)。

な勝ち
2021年優駿牝馬(GⅠ)

名前ドイツ語で「生き残る」。

血統

ゴールドシップイネテレジア*ロージズインメイという血統。

ゴールドシップは……当該記事を参照すれば分かって貰えると思うが、GⅠ6勝を挙げた日本競馬史にその名を残す暴れん坊。ユーバーレーベンが生まれたビッグレッドファームにて種牡馬入りし、ユーバーレーベンは2年産駒にあたる。

のマイネテレジアは現役時代1勝。ユーバーレーベンの重賞入着経験のあるマイネルファンロンがおり[1]祖母イネヌーヴェルフラワーC勝ちでそのにはJ・GⅠマイネルネオスはじめ重賞3頭がいる、ビッグレッドファームの中では優秀なファミリーである。

の*ロージズインメイドバイWCの勝ち引退後にビッグレッドファームで種牡馬入り。JBCスプリントを勝ったドリームバレンチノをはじめダートで活躍するを多く出している。として大物は出ていなかったが、ラフィアンウインで勝ちを挙げるを出していた。

ニュージーランドから輸入された曾祖母*マイネプリテンダーから*ブライアンズタイム、*ロージズインメイゴールドシップと掛け合わせ続けた、ビッグレッドファームが育て続けた、岡田繁幸が育て上げた血統である。

生き残る

2歳

2歳になりめに入厩したユーバーレーベンは6月東京1800mでデビュー上に戸崎圭太を迎えたレースでは、不良馬場を内から脚を伸ばして差し切りデビュー勝ちを収めた。
続く札幌2歳Sでは出遅れて残り800mからまくり上げるようにスパートを仕掛けたが、コーナーで外にもたれた事もあり、直線で先に抜け出したソダシをクビ差捉えきれず2着となった。ここで収得賞金を稼げた事が、後に繋がっていく。

次にラフィアン染みの柴田大知スイッチして東京マイルアルテミスSに出走するが、最後の直線で進路を取れず右往左往して9着に敗れた。続く阪神ジュベナイルフィリーズでは6番人気(但し単勝30倍)まで人気が落ちたが、ミルコ・デムーロに新たに乗り替わったこのレースでは、出負けして後方から進むも最後の直線で外に持ち出してジワジワ脚を伸ばし続け、ハナ+クビ差の3着に入った。

ここまではソダシサトノレイナスに続くとして見られており、年末の有馬記念後にグリーンチャンネルで行われた、ビッグレッドファーム総帥の岡田繁幸が来年の期待コーナーでは、先の2頭を差し置いて本を取り上げて奮気味にっていた。

3歳

明けて3歳となりチューリップ賞から始動予定だったが、疝痛を起こして態勢が整わずフラワーCへ急遽変更。更に騎乗予定のデムーロ騎乗停止となりこちらも急遽丹内祐次に乗り替わった。
フラワーC前日の3月19日金曜日ビッグレッドファーム総帥の岡田繁幸が71歳の誕生日当日に死去。フラワーCは1番人気となり弔い合戦と行きたい所だったが、外から追い込むも2着ハナ差捉えきれず3着。賞を加算できず桜花賞は諦める事となった。
続くフローラSではデムーロに戻り、中団後方からジワジワ脚を使って伸びるものの、前で立ち回った2頭には届かず、2着にまたもハナ差で3着となった。またも賞加算・優先出走権取得に失敗したものの、札幌2歳Sの2着賞もあって幸いオークスには抽選なしで出られる事となった[2]
なお、もし札幌2歳Sで3着以下だった場合、オークスでは抽選に参加する権利もなく除外となっていたため、結果的にあの2着は大きな意味があったと言えよう[3]

そしてオークス。この年は例年より梅雨入りとなったが関東ではまだ梅雨入りしておらず上は当然ミルコ・デムーロ。1番人気敗の桜花賞である白毛ソダシ、続く2番人気クイーンC勝ちディープ×アパパネの良血アカイトリノムスメソダシに対し勝てずも迫った事や距離が伸びても良い血統等が評価されたのか、3番人気は本であった。先述の疝痛以降、食が細くなったようで出走の度に体重が減っていたが、オークス当日はプラス体重で迎える事が出来た。
レースではスタートを決めると、前ポジションを取ろうとするが多くおり、本はさっと中団の後方に付ける事に成功。中は中団後方から進め、向こう正面では群から外に離れて追走。3コーナー辺りから徐々にポジションを上げて直線入口では前に遮る物もい、長く脚を使うのにお誂え向きの位置を取り、坂を登ってからスパートを仕掛けてジワジワ脚を伸ばし、残り200mで先頭に立ってアカイトリノムスメ、ハギノピリナらの追撃を振り切ってゴール。2勝は樫の王冠GⅠタイトルとなった。1勝によりオークス制覇は、1995年(26年前)のダンスパートナー以来となる。

ゴールドシップ産駒GⅠ初制覇、ラフィアンビッグレッドファームはクラシック初制覇となり、近年不調が続くミルコ・デムーロは「人生いろいろある。く厄年 [4] 終わって欲しい」とりながら、生まれたばかりの長男と、亡くなった岡田繁幸総帥にげる勝利エスコートしきった。

3歳秋

オークス後は屈腱周囲炎のような症状が出たためを療養に充て、ぶっつけで秋華賞へ挑戦。ここでは前走札幌記念で古相手に勝利を収めたソダシが1番人気で、ファインルージュアンドヴァラナウトアカイトリノムスメなど重賞が続き、ユーバーレーベンは5番人気9月に帰厩後調教が進められるも手塚師のトーンが低く、叩き良化でありそうなユーバーレーベンは人気を落とした。
レースでは11番からのっそりとゲートを出て最後方を追走。向こう正面でも3, 4コーナーでも動く素振りく、直線でも上のデムーロが全く追わず13着に入線した。

血統

ゴールドシップ
2009 芦毛
ステイゴールド
1994 黒鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ *ディクタス
ダイナサッシュ
ポイントフラッグ
1998 芦毛
メジロマックイーン メジロティターン
メジロオーロラ
パストラリズム *プルラリズム
トクエイティー
イネテレジア
2007 青毛
FNo.6-b
*ロージズインメイ
2000 青鹿毛
Devil His Due Devil's Bag
Plenty O'Toole
Tell a Secret Speak John
Secret Retreat
イネヌーヴェル
2000 黒鹿毛
*ブライアンズタイム Roberto
Kelley's Day
*マイネプリテンダー Zabeel
Giladah

5代クロス:Halo 4×5(9.38%)、Hail to Reason 5×5(6.25%)

祖母*マイネプリテンダーはニュージーランドからの輸入。不出走だった2番イネルヌーヴォー以外の産駒が全て重賞勝ちを挙げるという優秀な成績を残したが、5番イネチャールズが産まれた2005年11月に10歳で世した。
祖母イネヌーヴェルフラワーカップの勝ちで、そのマイネルネオス(中山GJ)、マイネルアワグラス(シリウスS)、マイネチャールズ(弥生賞京成杯)がいる。*マイネプリテンダーが残した5頭ののうちはマイネヌーヴェルのみである。

ゴールドシップ*ロージズインメイは共に岡田繁幸がビッグレッドファームに導入した種牡馬であり、ステイゴールド岡田繁幸が種牡馬入りに際し尽した。これぞ総帥血統と言えよう。

関連動画

関連項目

脚注

  1. *ユーバーレーベンデビュー当時の話。その後2021年9月5日新潟記念で念願の重賞制覇を果たしている。
  2. *収得賞金1000万円は全登録中13位。
  3. *新馬戦の1着収得賞金は400万円で、札幌2歳Sの2着収得賞金600万円。この年のオークスでは収得賞金900万円の5頭が抽選参加(うち4頭出走可)だった。
  4. *ミルコ・デムーロ1979年生まれの42歳で、2021年は後厄にあたる
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