名前の由来は冠名+中国語で「繁栄」。
競馬ファンからの主な愛称は「ファニキ」。
父のステイゴールドはオルフェーヴルやゴールドシップ、オジュウチョウサンなど、数々の名馬を世に送り出した種牡馬。同期の主な産駒にエタリオウ、インディチャンプ、ステイフーリッシュ、アフリカンゴールドがいる。
母のマイネテレジアは現役時は1勝。半妹に後にオークス馬となるシロイアレノムスメことユーバーレーベンがいる。こちらは父がステイゴールド産駒のゴールドシップであるため3/4きょうだいともいえる。妹とは同厩舎でかつ毛色も青鹿毛なのでそっくりである。ただし性格は対照的。
あと鼻の穴が小さい。馬は鼻呼吸なのでそれはちょっと競走馬として不利そうではあるが……
牝系にはマイネヌーヴェル、マイネルネオスなどがおり、いずれもビッグレッドファームや岡田繁幸総帥が長年をかけて育て上げてきた血統である。更に母の半弟(ユーバーレーベン同様ゴールドシップ産駒で本馬とも3/4同血で年下の叔父にあたる)、2023年東京ハイジャンプ勝者マイネルグロンもおり、以後の彼の軌跡を暗示するかのような系譜である。
2017年9月に中山芝1800m新馬戦でデビュー。これは2着に逃すも続く10月の東京芝2000m2歳未勝利戦で初勝利を飾る。
2018年3月には500万下(現1勝クラス)の身であったがスプリングステークス(GII)に格上挑戦し3着。優先出走権を手に皐月賞(GI)に挑むが13着に終わった。
以降同年8月に札幌芝2000m500万下、9月に中山芝2000m習志野特別(1000万下(現2勝クラス))、2019年4月には中山芝2200m湾岸S(1600万下(現3勝クラス))にて勝利し、紆余曲折ありながらもオープン入りを果たす。
OP入りしてから2戦目の函館記念(GIII)では2着に食い込む見せ場を作ったがそれ以降は2年もの間凡走が続き、たまに掲示板に入ればいいほうであった。このときは長いこと前めの競馬をしていた。
そんな中迎えた2021年の新潟記念(GIII)。前々走の巴賞(OP)では2着に食い込んだが前走の函館記念(GIII)では14着に敗れたこともあり、12番人気というまぁ穴馬の評価であった。
鞍上には5月に彼の妹ユーバーレーベンとオークスを勝利したミルコ・デムーロを迎えた。
スタートは出遅れをやらかしてしまうもそのまま後方で待機。最終直線で外に持ち出し、おいニンジン食わねえかと言わんばかりの末脚で中団から伸びてくるトーセンスーリヤをかわして1着に入る。
そしてこの差し戦法での勝利をきっかけとして脚質も差し・追込に転換するようになった。
なおミルコ・デムーロはレース後の取材までマイネルファンロンがユーバーレーベンの半兄なのは気付いていなかった。同じ手塚厩舎で雰囲気が似てるとはなんとなく思ってたが血統の母親のところをよく見てなかったがために知らなかったとのこと。
この終盤一気の戦法、ダメなときはとことんダメなのか凡走するときは凡走する。しかし2022年のアメリカJCC(GII)ではうまく決まって2着に食い込んだ。そんな中彼の次の出走レースが決まる。
えっ?こいつ今までずっと中距離走ってなかったっけ?最長でも2200mだったのにいきなり1000m延長っすか??
まぁ陣営がそう決めたので走るわけなのだがいきなり1000mも延ばされたことにSNSでは「またしても何も知らないマイネルファンロンさん(7)」「まだ気付いてないので頑張ってくれると思う」だのネタにされることになった。
そんなわけで馬は何も知らないまま本番を迎え、いつも通り中団から一気に差し切る戦法で行くこととなった。落馬案件があったりしたレースだがタイトルホルダーが逃げ切って勝利を収めた中、マイネルファンロンはというと……6着。掲示板には惜しくも入れなかったもののどうにか沈むことなくレースを終えることができた。
その次はどこになるのかといわれる中、走ることになったのは宝塚記念(GI)。一応彼の土俵である中距離のレースだが、長距離路線に転換するのかと思いきや中距離に行ったりしたので一体何だったんだとツッコまれることに。出走先をサイコロで決めているんだろうかなどと言われたり。
結果は前走同様にタイトルホルダーの勝利となったが当のマイネルファンロンは……5着。しかも1番人気で昨年の年度代表馬エフフォーリアにハナ差で先着して掲示板入りした。馬券圏内にこそ入らなかったが、大舞台での思わぬ好走に競馬ファンは驚かされることになった。
秋を迎え京都大賞典(GII)。2400mと長めの距離となったが天皇賞(春)での長距離での経験を活かし挑戦……となったがまさかの14着(最下位)に終わってしまう。次は少しだけ距離を伸ばしてアルゼンチン共和国杯(GII)へ挑戦するも、アクシデントに巻き込まれたこともあり特にいうことはなく15着。
次はAJCC(GII)を目指す予定であったが回避し、京都記念(GII)へ。後方から3コーナーから上がっていこうとするが、ペースの速さについていけず12着のしんがり負け(なおエフフォーリア競走中止)。
その後妹ユーバーレーベンは屈腱炎で先に引退、繁殖入り。一方彼は日経賞(GII)へ出走。タイトルホルダーの圧倒的パフォーマンスを8着という位置で眺めることとなったが、出遅れで後方からのスタートとなった1番人気の菊花賞馬アスクビクターモアに先着する形になった。
春の天皇賞は回避して次は鳴尾記念(GIII)、鞍上は若手の坂井瑠星を迎える形となった(ちなみに鞍上が判明したのはちょうど坂井瑠星騎手の誕生日、5/31だった)。馬券発売開始と同時に投票されてオッズがバグったりあいかわらずパドックで荒ぶったりというネタに事欠かない様子を見せていた。レースは終始後ろからとなり11着であった。
その後陣営はまさかの決断をする。
障害転向
多分このニュース出た時点で何も知らないであろうファニキ
当初は障害競走の練習もしつつ函館記念(GIII)への出走も視野に入れている……としていたがその後正式に障害転向が決定。関屋記念(GIII)と同日新潟1Rの障害未勝利戦が障害競走のデビュー戦となった。
その未勝利戦では8着に終わるも無事完走した。障害競走の実践は初ということもあってか馬が用心しながら飛んでいた様子。
その後の2走目障害未勝利戦は3番人気を背負うも転倒し競走中止。鞍上の蓑島靖典騎手は胸部を負傷したが馬は無事であった。
そういうこともあってか平地に戻され、中日新聞杯(GIII)に向けて調整することに。しかし本番では伸びきれず7着に終わるが上がり2位の脚は出してまだまだやれそうなことを示した。
年始は早速中山金杯(GIII)から始動するも10着。その後は小倉大賞典(GIII)→福島民報杯(L)と転戦するもまぁ今ひとつに終わる。
その間にステイゴールド産駒の同期として長らく活躍を続けていたアフリカンゴールドが引退。残るステイゴールド産駒の平地馬は彼のみとなってしまった。
この馬の旅路は一体どこへゆくのであろうか。そういえばまたしても何も知らない方の元ネタもどこへゆくのかわからない旅をしていたなぁ……
ステイゴールド 1994 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ゴールデンサッシュ | *ディクタス | Sanctus | |
Dronic | |||
ダイナサッシュ | *ノーザンテースト | ||
*ロイヤルサッシュ | |||
マイネテレジア 2007 青毛 FNo.6-b |
*ロージズインメイ 2000 青鹿毛 |
Devil His Due | Devil's Bag |
Plenty O'Toole | |||
Tell a Secret | Speak John | ||
Secret Retreat | |||
マイネヌーヴェル 2000 黒鹿毛 |
*ブライアンズタイム | Roberto | |
Kelley's Day | |||
*マイネプリテンダー | Zabeel | ||
Giladah |
クロス:Halo 3×5(15.63%)、Hail to Reason 4×5(9.38%)
先述した通りユーバーレーベンとは半きょうだいであるがユーバーレーベンの父がゴールドシップ(父ステイゴールド)であるため実質的には3/4きょうだいとなる。なのでHalo、Hail to Reasonのクロスが強めになっている。もしかしたらこれがおっとりとした妹に比べて気性が鋭い理由かもしれない。
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最終更新:2024/04/25(木) 01:00
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