2023年クラシック世代とは、2020年に生まれ、2023年にクラシック競走を走る競走馬の世代のことである。
長きにわたってリーディングサイアーであったディープインパクトの産駒はこの世代が最終世代となる(国内6頭、海外7頭が血統登録)一方、サトノダイヤモンドやリアルスティールといった、ディープインパクトの後継種牡馬の初年度産駒が誕生。次代のリーディングサイアーを占う意味で重要な世代になっている。
血統保存の観点からは、オグリキャップを3代父に持つ2頭が注目されている。
競走馬の名前付けが2022年ごろに行われることもあり、2021年のアプリ配信で一大ブームを巻き起こした異色の競馬ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』にあやかったと思しき名前の馬も複数登録されている。競馬界ではありがちな一過性の話題で終わるのか、それとも第二のジャスタウェイとなる活躍馬が登場するのか、その点でも注目である。
お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二が購入したジャングルポケット産駒・オマタセシマシタ(母ハロウィーン・母父エルコンドルパサー)もこの世代である。
リアルダビスタ企画ではモーメントキャッチ(父モーリス・母シュシュブリーズ・母父フジキセキ)が誕生している。
まず、牝馬が強い世代であるという点が特筆される。
リバティアイランドが牝馬三冠を達成している。特にオークスでの6馬身差の圧勝劇で頭一つ抜き出た存在になっている感がある。
しかし、他の牝馬は弱いのかとそうでもない。オークス3着のドゥーラが後にクイーンステークスで古馬相手に勝利。秋華賞トライアルでは両レースとも好タイム、ローズステークスに至っては世界レコードが出るなどレベルが高く、打倒リバティアイランドに向け各牝馬が切磋琢磨している状況である。
牡馬の状況は皐月賞はソールオリエンスが制したが、日本ダービーはお返しとばかりにタスティエーラが勝利。セントライト記念でレーベンスティールがソールオリエンスを制するなど群雄割拠状態である。さらに菊花賞では上がり馬であるドゥレッツァが制して群雄割拠は加速している。また、クラシックのタイトルをとった3頭はいずれも関東馬(美浦トレーニングセンターの厩舎に所属する馬のこと)なのだが、関東馬が三冠を独占したのは1987年クラシック世代[1]以来、さらにその3頭がすべて異なるとなると、美浦トレーニングセンター開業前の1976年クラシック世代[2]までさかのぼる。
また、現行制度最終世代となるダート界隈も非常に盛り上がりを見せている。
特に地方馬の活躍が目立っており、大井所属のミックファイアが故障に悩まされながらも無敗で最後のジャパンダートダービーを含めた南関東三冠を達成。他にも門別のベルピットがホッカイドウ競馬3歳三冠、高知のユメノホノオが高知三冠を達成。他にもヒーローコール、ショウガタップリ、セブンカラーズなど地方有力馬が次々と誕生している状況である。
中央組も負けておらず、全日本2歳優雅を制したデルマソトガケがUAEダービーも制した。他にもミトノオーやキリンジなども存在感を見せている。
総じてレベルが高く見えるこの世代。果たして古馬戦線でも活躍し”黄金世代”と言われる時はくるのだろうか?
| 競走名 | 2022年(2歳) | 2023年(3歳) |
|---|---|---|
| 朝日杯フューチュリティステークス | ドルチェモア | |
| 阪神ジュベナイルフィリーズ | リバティアイランド | |
| ホープフルステークス | ドゥラエレーデ | |
| 皐月賞 | ソールオリエンス | |
| 東京優駿(日本ダービー) | タスティエーラ | |
| 菊花賞 | ドゥレッツァ | |
| 桜花賞 | リバティアイランド | |
| 優駿牝馬(オークス) | リバティアイランド | |
| 秋華賞 | リバティアイランド | |
| NHKマイルカップ | シャンパンカラー |
| 競走名 | 2023年(3歳) | 2024年(4歳) | 2025年(5歳) | 2026年(6歳) | 2027年(7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| フェブラリーステークス | |||||
| 高松宮記念 | |||||
| 大阪杯 | |||||
| 天皇賞(春) | |||||
| ヴィクトリアマイル | |||||
| 安田記念 | |||||
| 宝塚記念 | |||||
| スプリンターズステークス | |||||
| 天皇賞(秋) | |||||
| エリザベス女王杯 | |||||
| マイルチャンピオンシップ | |||||
| ジャパンカップ | |||||
| チャンピオンズカップ | |||||
| 有馬記念 |
| 競走名 | 2023年(3歳) | 2024年(4歳) | 2025年(5歳) | 2026年(6歳) | 2027年(7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| 阪神スプリングジャンプ | |||||
| 中山グランドジャンプ | |||||
| 京都ハイジャンプ | |||||
| 東京ジャンプステークス | |||||
| 新潟ジャンプステークス | |||||
| 小倉サマージャンプ | |||||
| 阪神ジャンプステークス | |||||
| 東京ハイジャンプ | |||||
| 京都ジャンプステークス | |||||
| 中山大障害 |
| 競走名 | 2022年(2歳) | 2023年(3歳) |
|---|---|---|
| 全日本2歳優駿 | デルマソトガケ | |
| ジャパンダートダービー | ミックファイア |
| 競走名 | 国名 | グレード | 2023年(3歳) |
|---|---|---|---|
| UAEダービー | アラブ首長国連邦(UAE) | GⅡ | デルマソトガケ |
| 競走名 | 2023年(3歳) | 2024年(4歳) | 2025年(5歳) | 2026年(6歳) | 2027年(7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| 川崎記念 | |||||
| かしわ記念 | |||||
| さきたま杯 | 2024年よりJpnI昇格 | ||||
| 帝王賞 | |||||
| マイルチャンピオンシップ南部杯 | |||||
| JBCレディスクラシック | |||||
| JBCスプリント | |||||
| JBCクラシック | |||||
| 東京大賞典 |
| 競走名 | 2023年(3歳) |
|---|---|
| 1000ギニーステークス | Mawj |
| 2000ギニーステークス | Chaldean |
| オークスステークス | Soul Sister |
| ダービーステークス | Auguste Rodin |
| セントレジャーステークス | Continuous |
| 競走名 | 2023年(3歳) |
|---|---|
| ケンタッキーダービー | Mage |
| プリークネスステークス | National Treasure |
| ベルモントステークス | Arcangelo |
| 表彰名 | 2022年(2歳) | 2023年(3歳) |
|---|---|---|
| 最優秀2歳牡馬 | ドルチェモア | |
| 最優秀2歳牝馬 | リバティアイランド | |
| 最優秀3歳牡馬 | ||
| 最優秀3歳牝馬 | ||
| 表彰名 |
2022年(2歳) |
2023年(3歳) | 2024年(4歳) | 2025年(5歳) | 2026年(6歳) | 2027年(7歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 年度表彰馬 | ||||||
| 最優秀4歳以上牡馬 | ||||||
| 最優秀4歳以上牝馬 | ||||||
| 最優秀短距離馬 | ||||||
| 最優秀マイラー | ||||||
| 最優秀スプリンター | ||||||
| 最優秀ダートホース | ||||||
| 最優秀障害馬 |
※2023年より最優秀短距離馬が最優秀マイラーと最優秀スプリンターに区分化
青は牡馬、ピンクは牝馬。緑は騸馬。
| 前世代 | 当記事 | 後世代 |
|---|---|---|
| 2022年クラシック世代 | 2023年クラシック世代 | 2024年クラシック世代 |
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最終更新:2025/12/13(土) 04:00
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