コンティニュアスとは (コンティニュアスとは) [単語記事]

コンティニュアス(Cont inuous)とは、絶え間ない、連続したという意味の英語の形容詞である。

曖昧さ回避

コンティニュアスAF - カメラのオートフォーカスのうち、動きのある被写体に対して連続的・継続的に焦点を合わせ続ける機能。
2020年日本生まれアイルランド調教の競走馬。本稿で詳述する。

コンティニュアス(Cont inuous)とは、2020年生まれ日本生産アイルランド調教の競走馬である。鹿毛の牡馬。

2022年:トーマ・ブリョン賞(G3)
2023年:セントレジャーステークス(G1)、グレートヴォルティジュールステークス(G2)

概要

心の叫びは絶えること無く

父ハーツクライ、母*フラッフ、母父 Galileoという血統。
父ハーツクライは2005年有馬記念で三冠馬ディープインパクトを破り、その後世界で活躍した競走馬。種牡馬としても活躍したが2020年の種付けを最後に種牡馬を引退、2023年 3月に死亡している。
母フラッフはアイルランドで4戦1勝。全姉にモイグレアスタッドステークス(愛 G1)優勝で後にSaxon Warriorの母となった*メイビーがいる。
母父ガリレオは12回英愛リーディングサイアーとなった大種牡馬。

ディープインパクトの種を付けるため、クールモアスタッド（名義はDerrick Smith & Mrs John Mag nier & Michael Tabor）が日本の北海道新冠町のパカパカファームにフラッフを送り込んだ。しかし、2019年は肝心のディープインパクトが体調不良によりまさかの種付け中止。これに困ったのはクールモア、わざわざ高い費用をかけてまで日本に来たのに種付けが出来ないのではどうしようもなく、何より一番最悪なのは空胎となってしまうことである。仕方がないので似た血統である同じ*サンデーサイレンス産駒のハーツクライに白羽の矢が立ちフラッフの交配相手となった。こうして2020年 3月15日に誕生したのがコンティニュアスである。

その後コンティニュアスはアイルランドのクールモアスタッドに送られ、お馴染みエイダン・オブライエン調教師の元で訓練を受けた。2023年 9月現在ライアン・ムーア騎手が全レースに騎乗している。

2歳（2022年）

コンティニュアスは8月20日の未勝利戦(カラ・芝7f)でデビューし、1馬身半差で危なげなく勝利した。

トーマ・ブリョン賞～勝利を掴むも珍事発生！？～

9月30日のトーマ・ブリョン賞(サンクルー・芝1600m・G3)では中団後方で控えて待機。直線では鞍上の檄に応えて追い比べから力強く抜け出して1馬身差で勝利。無傷の2連勝でグループ競走初制覇をはたした。

当然このレースを勝利したことは日本に伝わり競馬ファンは喜びに包まれる……ことはなかった。いや、確かに喜ばれてはいたのだろう。だが、コンティニュアスが制したこのトーマ・ブリョン賞ではとんでもない事態が発生していた……。

というもののこのレースには日本でもお馴染みの名手クリストフ・スミヨンも参戦していたのが、何とレース中に隣の騎手に肘打ちをして落馬させるという事象が発生。何やってんだよあんた。

そのため現地フランスや欧州では勿論のこと日本の競馬ファンの間でもスミヨン騎手の話題で持ちきりとなってしまいコンティニュアスの走りは二の次となってしまった。ちなみにスミヨン騎手の騒動には続きがあるのだがそれはまた別のお話。とりあえず猛省して。

その後陣営は来年のクラシック戦線に向けてゆっくり休養を取らせることを選択した。

3歳（2023年）

この年は5月18日の伝統のダービー前哨戦ダンテステークス(ヨーク・芝10f56y・G2)から始動。レースでは中団後ろの方で待機し、後方から直線でよく追い込んだが届かず3着同着。

続いてAuguste Rodinらとの使い分けもありイギリスのダービーステークスではなくフランスのダービーである6月4日のジョッケクルブ賞(シャンティイ・芝2100m・G1)に出走。4番人気の支持を集めた。レースでは好位の3番手内を確保するもレースはハイペースの展開。これでは先行勢は脚が持たず、コンティニュアスは今まで後方からの競馬だったために余計に厳しくなり、直線では2番手まで上がる場面も見せるもその後はズルズルと下がって馬群に沈み8着と不本意な結果に終わった。勝利したのは最後方で待機していたAce Impactであった。

気を取り直して6月23日のロイヤルアスコット開催の3歳限定戦キングエドワード Ⅶ世ステークス(アスコット・芝11f211y・G2)に出走。道中は6頭立ての3・4番手を確保し、直線で抜け出そうとするもダービーステークス2着馬であるKing Of Steelに競り負けあっさりと交わされてしまい3馬身半差の2着に終わった。

8月23日には数々の名馬が勝利している超出世レースであるイボア開催のグレートヴォルティジュールステークス(ヨーク・芝11f188y・G2)に出走。レースでは5頭立ての最後方で待機し、ヨーク競馬場の長い直線の半ばから満を持して進出を開始。先行勢の外から上がっていき途中で叩き合いとなるもこれに勝って抜け出し3馬身3/4差をつける圧勝。圧巻の勝ち方でグループ競走2勝目を挙げ、セントレジャーステークスの有力馬として名乗りを挙げた。

第247回セントレジャーステークス

9月16日、イギリスクラシック競走三冠目にして世界最古・最初のクラシック競走として知られるセントレジャーステークス(ドンカスター・芝14f115y・G1)に出走。
出走馬はダービーステークスの1番人気馬で今年で引退する世界的名手ランフランコ・デットーリが最後の英クラシック競走の騎乗馬として選んだArrestやイギリス国王のチャールズ3世の所有馬で46年ぶりのイギリス王室所有馬によるセントレジャーステークス制覇を狙うDesert Heroなどのタレントが揃い合計9頭による争いとなった。

ブックメーカーなどではコンティニュアスが1番人気の時もあったが、最終的にArrestが僅かに上回ってコンティニュアスは2番人気となった。

レースはDenmarkとGr egoryが並ぶように逃げて、コンティニュアスはDesert Heroを見るような形で7番手を追走することとなった。直線の入口から位置取りを前に押し上げていき内目を通って逃げているGr egoryの後ろに付けた。外からArrestがやってくるが、コンティニュアスはGr egoryの外に持ち出すとArrestに並ぶ暇も与えず追い出しを開始。Gr egoryをあっさり交わして早々と先頭に立つとそのまま抜け出して、Arrestらを尻目に独走態勢。2着Arrestに2馬身3/4差を付ける快勝でG1初制覇を果たした。

この勝利によりハーツクライ産駒は海外クラシック初制覇。今年の春に亡くなった父に世界最古のクラシック競走のタイトルを捧げた。ちなみにハーツクライ産駒は日本の菊花賞・天皇賞(春)は未勝利であり、長距離 G1制覇も今回が初であった。
また、2008年のNatagoraによる1000ギニーステークス制覇、2018年のSaxon Warriorによる2000ギニーステークス制覇、2021年のSnowfallによるオークスステークス制覇、2023年のAuguste Rodinによるダービーステークス制覇、そして今回のセントレジャーステークス優勝によりサンデーサイレンス系によるイギリスクラシック競走完全制覇を果たした。

この後追加登録を経て中1週で凱旋門賞へ参戦。5着と健闘し、日本から単身乗り込んできたスルーセブンシーズが4着と、共に日本馬血統を持つ馬2頭が掲示板内という結果となった。

その後は脚の感染症で回避した同厩舎のLuxembourgの代打で中2週でチャンピオンステークスに出走予定であったが発熱で回避。オブライエン涙目不可避。
11月のジャパンカップに招待馬として選出されて受諾。日本への里帰り出走が競馬ファンの間でも期待されていた。しかし、歩様の乱れにより来日を取り止めて休養に入った。

血統表

ハーツクライ 2001 鹿毛	*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛	Halo	Hail to Reason
			Cos mah
		Wishing Well	Understanding
			Mount ain Flower
	アイリッシュダンス 1990 鹿毛	*トニービン	*カンパラ
			Severn Bridge
		*ビューパーダンス	Lyphard
			My Bupers
*フラッフ Fl uff 2012 鹿毛 FNo.1-t	Galileo 1998 黒鹿毛	Sadler's Wells	Northern Dancer
			Fairy Bridge
		Urban Sea	Miswaki
			Allegretta
	Sumora 2002 鹿毛	*デインヒル	Danzig
			Razyana
		Rain Flower	Indian Ridge
			Rose of Jericho