ゴジこれとは、ゴジラと艦これのコラボ・二次創作に付けられるタグである。
概要
艦船サイズの巨大な体躯を持つ怪獣王ゴジラと、艦娘のクロスオーバー。
ゴジラの世界に艦娘たちが登場したり、または艦これ世界にゴジラがやってきたり、或いはどちらともつかない世界にて海を駆けたり、と形は問わないが両者が一緒に登場している事がある。
多くのゴジラ映画でゴジラは海から現れている。そのため、海で戦う艦娘の立ち向かう相手として割となじむかもしれない。ただし海底を進むゴジラは艦娘と遭遇するよりもまず先に、深海に棲息しているっぽい深海棲艦と衝突しそうな気もするが。
艦船の中でも特に、戦艦長門などいくつかの艦はゴジラ共々「核実験」に縁があり、ビキニ環礁で行われた核実験の被害者である点で共通している。それらの艦は1946年のクロスロード作戦にて沈没しており、またゴジラ(初代)は1954年のキャッスル作戦で放射能を取り込んで怪獣化し、さらに住処を追われる事になったとされている。
だがその後、それらの艦は艦娘として、ゴジラは『ゴジラの逆襲』以降の二代目が、共に侵略者から地球や人類を守る存在として戦っていくようになる。これらの艦娘については「クロスロード組」の記事も参照。
また、2016年に制作された邦画『シン・ゴジラ』が公開されてからゴジラシリーズの知名度が再上昇したのもあってか両作品のクロスオーバーネタ作りが盛んに行われるようになった。
余談だが、同作に登場するゴジラの第4形態が身長118.5mという設定で、これは駆逐艦・雪風の全長と同じという共通項がある。それ以外にも、『シン・ゴジラ』作中には自衛隊の護衛艦「こんごう型護衛艦・きりしま」「あきづき型護衛艦・てるづき」「たかなみ型護衛艦・たかなみ」らが登場するほか、同作が公開開始された7月29日は奇しくも、戦艦長門の命日と一致している(7月29日の深夜~早朝にビキニ環礁にて沈没したと言われる)。
海外展開でも2014年公開のレジェンダリー版『GODZILLA』にロナルド・レーガン演じるサラトガが登場している。
また、執務室に飾れる家具の1つに「怪獣映画ポスター」が存在する。見た目はゴジラのパロディである。
ちなみに、ゴジラ映画第一作『ゴジラ』は1954年に公開されており、作中でゴジラが日本を初めて襲撃した際の時代設定もその当時である。そして海外制作作品や『シン・ゴジラ』などのいくつかの例外を除いて、多くのゴジラ映画ではこの第一作の設定を踏襲している。一方、艦娘らは第二次世界大戦期の艦船を元にしたものが中心となっているので1954年に存続していた艦は多くない。
数少ない例外(響(ヴェールヌイ)、雪風(丹陽)、アイオワ)もゴジラ第一作の舞台である日本ではなく海外に身をおいていた。よって両作品の世界観を混合しても、艦娘たちの「艦船だったころの記憶」には初代ゴジラの姿はないかもしれない。
しかしゴジラが第二次世界大戦や日本軍、米軍と全く無関係というわけでもない。
1991年の『ゴジラVSキングギドラ』では、ゴジラが核実験の影響で突然変異するより前の姿、絶滅を免れて20世紀まで生き延びていた恐竜「ゴジラザウルス」が登場する。このゴジラザウルスが生息していた南方の島「ラゴス島」は太平洋戦争の戦場となっていたのだが、この時に島に上陸した米軍の部隊をゴジラザウルスが全滅させ、この行動は結果的に、窮地に陥っていた日本軍兵士らが島からの撤退を成功させる助けとなり、日本軍兵士らは米軍艦船からの艦砲射撃で深手を負って去っていくゴジラザウルスを感謝の敬礼で見送っている。
このゴジラザウルスは作中設定では1954年のビキニ環礁水爆実験でゴジラに変異したこととなっているが、1946年のクロスロード作戦と結びつけて考察するファンも居る。詳細は「ゴジラザウルス」の記事を参照されたい。
一方、作中設定が全く異なる『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』においては、ゴジラは「太平洋戦争で犠牲となった人々の怨念の集合体」とされている。かなり「艦これ」の深海棲艦と共通点が多い存在と言えるのではないだろうか。
我、ゴジラと会敵す
そして2023年11月公開のシリーズ30作目『ゴジラ-1.0』において遂にゴジラと旧日本海軍艦の直接対決が描かれた。
同作はシリーズとして初めて1954年の『ゴジラ』よりも年代を遡った太平洋戦争終結から約2年後の1946~1947年の時代が舞台となっており、この頃にまだ現存していた艦艇の中で、現時点で艦娘として実装済みの艦から、
が映画本編に登場し、実際にゴジラと対峙する事となった。
(他にも艦これ未実装の艦艇としては松型駆逐艦「欅」や峯風型駆逐艦「夕風」などが登場している)
映画前半では自沈処理予定だった「高雄」が急遽ゴジラ駆逐のために応急修理が為されて日本に戻り、主人公勢を襲っていたゴジラの前に立ちはだかって交戦、映画終盤には艦これ提督の間で不沈艦・不死鳥コンビとして有名な「雪風」および「響」が連合国に賠償譲渡予定だったのを返還してもらったという体裁の下に対ゴジラ最終作戦“海神作戦”の主力艦として運用された。
彼女達の奮戦と活躍、そしてその結末は是非とも本編で見て欲しい。
他にも艦これのゲーム内で武装アイテムの一つとして採用されている局地戦闘機「震電」も映画に登場してゴジラと戦闘を行っている。
本作の監督である山崎貴氏は以前から太平洋戦争前後の時代設定の映画製作に定評があり、既に『アルキメデスの大戦』にて大和型戦艦「大和」を、『永遠のゼロ』では赤城型航空母艦「赤城」を登場させており、本来の歴史だとこの頃には既に高雄は自沈処理済みで存在してなかったとされるが、監督はどうしても本作に高雄を出したいという理由から、ぎりぎりまだ高雄が存在していたとしても違和感の小さいこの時期に作品年代を設定したのだという。
ついでにこれまでのシリーズ作品では暈されがちだったゴジラの誕生のきっかけになったという核実験の件についても、本作では明確に「クロスロード作戦」が突然変異の原因という事になっており、このため今回に限って言えば「長門」、「サラトガ」、「プリンツ・オイゲン」らクロスロード組との縁もあるにはあったりする。
関連動画
関連静画
上述の通り戦艦長門とゴジラの共通項はなかなかに多い為、ゴジラと長門が共演する機会も見られる。
関連コミュニティ
関連リンク
関連項目
- ゴジラ / シン・ゴジラ / ゴジラ-1.0 / ゴジラシリーズ
- 艦隊これくしょん~艦これ~
- クロスオーバー
- 巨大娘
- 艦娘たちの戦後
- やっぱり霞を食ってるようなのはヤバいな / 霞(艦これ)
- 艦これの関連項目一覧
- 海神作戦
- 零式艦上戦闘機 / 震電
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