その小ささゆえに、生存競争に敗れ、
縄張りを追われ、種の存続の危機にあった。
だが彼らには、その小さな体躯の代わりに、賢明な頭脳があった。
彼らはその頭脳で、生き延びるすべを考え、一つの技を編み出した。
すなわち「擬態」である。
ウソッキーが木になりすまし、タマゲタケがモンスターボールになりすますように、
彼らも別のものになりすますことを考えついたのである。
これによって、襲ってくる敵のポケモン達を、
仲間に襲わせ返り討ちにすることが可能になった。
かくして、彼らの生存戦略は見事に成功した。
それは、彼らの擬態がそれほどまでに完璧であったために他ならない。
擬態能力を発動した彼らは、
誰がどう見ても
まごうことなき
寿司そのものであった。
図鑑説明
- ポケットモンスタースカーレット
- そったすがた
- 小型の ドラゴンポケモン。 ヘイラッシャの 口の中に 棲み 外敵から 身を 守っている。
- たれたすがた
- 体の色や 模様の 違いは おびき寄せる 獲物の 好みに 合わせて 変化した 結果らしい。
- のびたすがた
- 鳥ポケモンが おもな 獲物だ。 自分の 弱さを 知っており 仲間と コンビで 狩りをするぞ。
- ポケットモンスターバイオレット
- そったすがた
- 非常に 悪賢い ポケモン。 弱ったふりで 獲物を おびき寄せ 仲間の ポケモンに 襲わせる。
- たれたすがた
- 死んだふりで 相手を だます。 小さく 力も 弱いが 知恵を 働かせて 生きている。
- のびたすがた
- ドラゴンポケモンの なかでも 賢さは トップクラス。 のど袋を ふくらませ 擬態する。
概要
オレスシ…
- 非常に小型のドラゴンポケモン。だいたいアップリューくらい
パルデア地方ではおもにオージャの湖に生息している。姿は3種類が確認されているが、どれも能力値は同じ(ただし、後述のヘイラッシャが使うわざの効果に影響を与える)。 - 小さな体の代わりに高い知能を持っているようであり、分類にも擬態ポケモンとあるだけあって、その擬態能力はまさしく完璧。
のど袋を膨らませたその姿は、誰がどう見ても湖のほとりに落ちているただの寿司である。- 冷静に考えて「寿司に擬態することに何の意味が…」というツッコミどころではあるが、図鑑説明によればどうやら獲物となる鳥ポケモンを誘き寄せるための餌としてこの姿が有効であるらしい。
…それ寿司じゃなくてもよくね? - 確認されている3種類の姿は獲物となる鳥ポケモンの好みに合わせて変化した結果であり、それぞれ擬態時のポーズが異なる。
- 「そったすがた」は茹でたエビに似た模様をしており、擬態する際はしっぽを持ち上げてエビぞりの体勢を取る。パルデア図鑑の表紙絵はこの姿。色違いは模様がこげ茶色に変化し、甘ダレをたっぷり塗ったアナゴのような見た目になる。
- 「たれたすがた」はピンクの体のヒレ先だけが白くなっている。擬態する時はふくらましたのど袋を抱えるように丸くなり、脂の乗ったマグロのような姿になる。色違いは全身が真っ白になっており、擬態時はイカを模した姿になる。
- 「のびたすがた」は全身が黄色く、体をまっすぐにビシっと伸ばし玉子そっくりに擬態する。色違いはオレンジ色に黄色い縞模様が入った姿になり、擬態した外観はサーモンに近くなる。通常色にはない縞模様がわざわざ追加される辺り製作陣のこだわりっぷりがすごい。
- ちなみにタマゴ技でこうそくスピンとカウンターを覚える。前者なら回転寿司、後者なら回らない寿司になれる。何か違う気もする。
- 冷静に考えて「寿司に擬態することに何の意味が…」というツッコミどころではあるが、図鑑説明によればどうやら獲物となる鳥ポケモンを誘き寄せるための餌としてこの姿が有効であるらしい。
- 上記の通り色違いのバリエーションも豊富で集めたくなるが、野生で出現するシャリタツはおきみやげを覚えていることがあり、自滅してしまう危険性があるため要注意。
ちょうはつを使ったり、サーフゴーの特性おうごんのからだでおきみやげを無効化するなどの対策がある。 - 上記の生態と「ドラゴンタイプでもトップクラスの賢さ」という図鑑説明も相俟って、大半のドラゴンタイプはシャリタツより頭が悪いだの、男塾一のインテリくらいの頭の良さなんじゃないかだの言われている。
- 「仲間とコンビで狩りをする」とあるが、おそらく仲間とはヘイラッシャのことだろう。
設定のみならず、シナリオや対戦上の特性やわざでも関連がある。 - モチーフに魚の口の中に寄生する甲殻類であるウオノエ類(検索・閲覧注意)が含まれているという説がある。こちらは相利共生だが。
シナリオでのシャリタツ
※注意!『スカーレット・バイオレット』のシナリオ部分に関するネタバレを含みます。
シナリオのルートの一つ「レジェントルート」にて「偽竜のヌシ」に関連するパートで登場。
オージャの湖の中の島の一つに大量に固定シンボルが存在しており、「スシ…スシ…」「スメーシー」「シャリ!シャリ!」などと鳴き声(?)を発しており、話しかけると戦闘になる。
ヌシポケモンじゃなくてスシポケモンってこと…?
この大量のシャリタツの中に「ヌシヌシー」と発しているそったすがたの個体が1匹だけおり、こいつと話しかけると
「オレヌシー!」
……と鳴いた直後に湖の中から現れた巨大なヘイラッシャに食べられてしまい、"偽竜のヌシ"ヘイラッシャとの戦闘になる。
ヘイラッシャにダメージを一定量与えると、例によって逃走。湖を泳ぐヘイラッシャを追いかけていくと先ほど食われたはずのシャリタツを発見できる。
近づくと秘伝スパイスの洞窟を塞いでいた壁をヘイラッシャが破壊し、その中にシャリタツが侵入していく。
その後合流してきたペパーと共に、秘伝スパイスを食べて強化されたシャリタツを食べたヘイラッシャとバトルすることになる。ここまでは他のヌシポケモンと同じ流れなのだが……
「オ…… オ……」
「オレモヌシー!!」
なんと倒れたヘイラッシャの口の中に潜んでいたシャリタツとの連戦になる。ヌシとは思えないほど小さい体であるが、扱いはヌシポケモンと同様であり強敵のため油断は禁物。
撃破すると「ひでん:からスパイス」を入手。コライドン・ミライドンの能力が解放され、ライド技「がけのぼり」を習得できる。
ペパーによれば、「2匹セットで偽竜のヌシだったのかも」とのこと。
偽竜のヌシのヌシバッジを獲得後はヌシ個体のシャリタツと戦う事が出来る。
残念ながらコンビを組んでいたヘイラッシャとは再戦できない。
対戦でのシャリタツ
- 小柄で非力という設定に準じてか種族値も控えめに設定されており、特にドラゴンタイプの最終進化の中では合計種族値は最低となっている。
- 攻撃と防御が壊滅的に低い代わりに特効と特防が優れており、特に特攻が120とブロスター級に高い。
攻撃技もハイドロポンプやりゅうせいぐんなど威力の高い技を扱えるため、特殊アタッカーとして立ち回る事も出来る。 - 素早さもそこそこあるためこだわりスカーフを持たせても高速アタッカーに仕立てるのも良いし、とつげきチョッキを持たせればある程度特殊わざを受ける事ができる。
ただし水ポケモンに欲しい氷タイプの最高打点がこごえるかぜ止まりなのは痛いところ。 - また知能が高く悪賢いという生態からか、おきみやげやちょうはつ等の相手を妨害する変化技もいくつか覚えられる。
先発で相手の起点作りを封じ、後続が暴れやすい状況を作る連係プレーもできる。
- 攻撃と防御が壊滅的に低い代わりに特効と特防が優れており、特に特攻が120とブロスター級に高い。
- 最大の特徴は特性「しれいとう」。ダブルバトルで隣にヘイラッシャがいると、口の中に入り込んであちらの全能力値を2段階アップさせるという強力なもの。
口の中にいる間シャリタツは行動できなくなり必然的に2対1での戦いとなるが、それでも高まった能力や強力な技で十分に戦えるだろう。ただし、交代させられない効果も付与されるため、ステータスを元に戻すくろいきりやクリアスモッグの他、ほろびのうたなどには要注意。
また、ヘイラッシャの専用技「いっちょうあがり」は、口の中にいるシャリタツの姿によって効果とエフェクトが変化する技となっており、ほぼこの2匹で戦うことが前提のデザインとなっている。 - 隠れ特性はよびみず。合体しないシングルバトルで起用するなら必然的にこちらを採用することになる。水1/4だがテラスタルでタイプを炎などに変えても水が弱点にならないのはメリットかもしれない。シャリタツにテラスタル枠を割くかはともかく。
関連動画
関連静画
関連項目
- ポケモン
- ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
- ポケモンずかん
- みずタイプ
- ドラゴンタイプ
- ヘイラッシャ
- キングドラ / パルキア / ウオノラゴン / ウネルミナモ(同複合タイプ)
- 寿司
- カイコウオオソコエビ
- ベロリンガのぐるぐるずし(寿司繋がり)
- SCP-1047-JP
関連リンク
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