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.テラスタルとは、『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』に登場する要素である。
概要
過去作品におけるメガシンカやダイマックスに相当する戦闘システムで、パルデア地方特有のポケモンに纏わる現象。ポケモンが宝石のように光り輝き頭頂にテラスタルジュエルという冠が追加される。
テラスタルの方法・制約
「テラスタルオーブ」というアイテムを使用し、オーブに蓄積されたエネルギーを解放する事でポケモンはテラスタルを発動できる。本来はアカデミーで専用の授業を受けないと貰えないらしいが、ライバルであるネモの計らいで序盤から使用可能になる。
一度発動するとエネルギーが空になり、再使用するにはポケモンセンターや各地に存在する結晶を利用してチャージする必要がある。
戦闘1回につき1体のみ使用可能。メガシンカと同様にターン制限はないので、ダイマックスのようにみがわりやあなをほるを用いたターン数枯らしによる対策は出来ない。作中ではプレイヤーのみならずジムリーダー等のボス格のトレーナーもテラスタルを使用してくる。
テラスタイプ
テラスタルを発動するとポケモンが「テラスタイプ」に変化する。
テラスタイプはポケモンの個体ごとに異なり、全てのポケモンが全18タイプのテラスタイプに変化することができる。
通常は本来のタイプと同じテラスタイプを所有しており(2タイプある場合はランダム)、異なるテラスタイプを持つポケモンは、後述の光るシンボルやテラレイドバトルで入手する事になる。
テラスタイプを変更するには、対応するタイプの「テラピース」が50個必要。主にテラレイドバトルで入手できるが、集めるのが大変なので可能な限り最初から目当てのテラスタイプを所持する個体を採用したい。また、テラスタイプは遺伝しない。
なお、ゼロの秘宝のメインポケモンであるオーガポンとテラパゴスはテラピースによるテラスタイプ変更が不可能という制限があり、前者は装着した仮面によってタイプが変わる専用技「ツタこんぼう」と同じタイプに、後者は後述する「ステラ」に完全固定されている。恐らくテラスタル発動時に特性や姿が変化する仕様がこの制限と関係しているものと思われる。
攻撃面では、本来のタイプとテラスタイプが同じ場合、タイプ一致補正が2.0倍に強化される。一方、テラスタイプが異なる場合でも元の一致補正は残る(例えば水テラスタルのセキタンザンは岩、炎、水の3タイプに1.5倍の一致補正がかかる事になる)。そのため、テラスタルによる攻撃面の弱体化は起こらない。一致補正を幅広い範囲にかけるか、一点集中するかという事になる。
また、テラスタル中にテラスタイプと同じタイプのわざを使用する際、威力が60未満だと60に補正されるという隠れた仕様がある。ただし流石に先制わざと連続わざは対象外。また、例えばテクニシャン補正で威力が60を超える場合はこの補正は乗らない(逆に言えば、テクニシャン持ちに補正対象のわざを使わせても威力は60のまま)。
単純にテラスタル前提の攻撃わざが欲しいだけならテラバーストで事足りるが、ほっぺすりすりやドレインキッスのような威力は低いが追加効果が強力なわざでもそこそこの火力を出せるというのは面白い点。
防御面では、テラスタイプの組み合わせ次第で本来苦手なタイプに有利を取る事も可能(もちろん、逆に本来の役割対象が天敵と化すケースもあり得る)で、単タイプになる性質上高めの耐久力を持つが4倍弱点を持つポケモンが崩されにくくなる。
特にテラスタイプが電気の場合、特性「ふゆう」と組み合わせると「かたやぶり」など一部の手段を除き弱点を突かれなくなる。電気は他の耐性は良くないので鋼や毒の浮遊の方が強かったりはするが
また、それ以外のタイプに関係する各種仕様はテラスタル後のタイプに依存する。言いかえれば、テラスタル前のタイプが関係するのは攻撃時のタイプ一致補正だけである。
以下は一例。
- ゴーストテラスタルしたバンギラスは「すなあらし」による特防1.5倍補正が無くなり、砂ダメージも受けるようになる。
- ゴーストテラスタルしたブラッキーがのろいを使用すると、ゴーストタイプが使用した時の効果になる。
フェアリーテラスタルしたミミッキュがのろいを使用すると、AB↑S↓の効果になる。
なお、テラスタル中はタイプを変更する類の効果を一切受け付けない仕様となっている。
みずびたしなどを無効化するのはもちろん、飛行テラスタル中にはねやすめを使用しても飛行タイプのままであり、もえつきるは炎テラスタル中に使用しても炎タイプが消えないため連発可能となる。
一方でへんげんじざいは一切発動しなくなり死に特性になる、といった面もある。
ただし元々のタイプが変化した後にテラスタルしても、タイプが元に戻ったりはしない。例えばもえつきた後に炎テラスタルしても、炎のタイプ一致補正は1.5倍にしかならない。流石に一度ひっこめれば戻るが。
また逆に前述のもえつきるを炎テラスタルをした後から使った場合、表記では「○○の 炎は 燃え尽きた!」と出るものの実際には失われておらず炎の耐性を持ったままであるし、連続で撃てないという制約も無くなるため連発可能になる。
テラスタイプ:ステラ
DLC「藍の円盤」で追加された19番目のテラスタイプ。シナリオクリア後、ブライアとの会話イベント後に解禁される。他のテラスタイプとは大きく特徴が異なる。
- ポケモン自体のタイプは据置。そのため、耐性変化目的では使えない。
- 各タイプ毎に1度だけ与ダメージが増加。タイプ一致の場合は2倍、不一致の場合は1.2倍。2発目以降はこの補正が乗らないだけでなく、威力60未満の技が本来の威力に戻ってしまう。
テラレイドバトル、あるいは発動者がテラパゴスの場合に限りこの制限は適用されず、常時補正が乗る。ただし、テラスタイプが「ステラ」であるため、タイプが「ステラ」の攻撃わざ(つまりテラバースト)以外はテラスタイプ不一致扱いとなり、対バリアの攻撃性能はかなり低くなってしまう、と言われている。 - テラバーストが以下の性能に変化する
- テラクラスターのタイプがステラに変化し、全体攻撃となる。
テラバースト
テラスタルと密接な関係を持つ技で、技マシンで習得可能。
通常は威力80のノーマルタイプの非接触の特殊技だが、テラスタルしたポケモンが使った場合、攻撃タイプがテラスタイプと同一になり、攻撃か特攻の高い方に合わせて物理技か特殊技に変化する。
そのため、確実にタイプ一致補正もかかり、物理特殊どちらが得意なポケモンであっても活用することが可能。テラスタイプに対応した攻撃技を持たないポケモンの場合、必然的にこの技に頼る事になる。
物理技、特殊技の判定は元のステータスではなく戦闘時の実際の数値で高い方を参考にするので攻撃と特攻がどちらも高いポケモンはいかくやりゅうせいぐんなどのランク補正の上下で高い方の能力値が入れ替わった場合、テラバーストの物理、特殊の判定も入れ替わる。
光るシンボル
各地に出現する固定シンボルの野生ポケモン。倒したり捕獲しても翌日に復活する。
それぞれLv・わざ・テラスタイプが固定であり、テラスタルした状態で戦闘に入る。
戦闘開始直後は捕獲できないが、HPを一定まで削るとテラスタルが解除され、捕獲できるようになる。HPの減少は必ずそこで止まるようになっているため、捕獲の際にHP調整を気にする必要はない。
また、元のタイプと異なるテラスタイプを持つポケモンも出現する。中には捕獲後そのまま育成すればランダムネット対戦でも活躍させられるデザイナーコンセプトをされたポケモンもいる(ゴーストテラスタルのジオヅムが代表例)。
たそがれのルガルガンに進化できるイワンコも、この光るシンボルとして捕まえることができる。
テラレイドバトル
テラスタルした野生ポケモンとの4対1の戦闘イベント。パルデア各地に存在する光り輝く結晶に触れると挑むことができる。(『ソード・シールド』のマックスレイドバトルに相当)
マックスレイドバトルと違い制限時間がある代わりに他のトレーナーの行動選択を待つことなく行動する事ができるので、素早い判断で積極的に動くことが求められる。
また、単にポケモンに技を使わせる以外にも専用コマンドとしてトレーナーによる応援がある。応援は攻めの力上昇・守りの力上昇・HPと状態異常の回復(HPの回復量は20~100%でランダム)の3種類があり、味方全員に効果が及ぶ。使用回数は一人あたり3回まで。この応援はランク補正とは違うもののため攻撃を6段階上げた後に使って更に技の威力を上げることも可能で後述するボスのバフ消去でも無効化されない。一方で重ねがけは出来ず、例えば守りの力上昇をした後に攻めの力上昇を使うと後に使った効果に上書きされてしまう。NPCは開幕行動で誰かが守りの力上昇を行なうようになっている。
勝利すればテラスタルが解除されたポケモンを捕獲できるほか、様々なアイテムが報酬として手に入る。
マックスレイドバトルと同様に☆1~5のテラレイドバトルが存在する。ゲームの進行に応じて高ランクのレイドバトルが出現するようになり、クリア後にイベントをこなすことで更に難易度の高い☆6のテラレイドバトルも出現するようになる。また期間限定のイベント配信では「さいきょうのあかし」を持つ特別な☆7テラレイドも行なわれる。
そのほか、レイドバトルでの仕様として以下のようなものがある。
- 相手のポケモンとプレイヤーとの素早さを基準とした1vs1を4人同時に行いながらバトルが展開される。
いわなだれなど範囲攻撃が他のプレイヤーに当たることは無いが、必然自分が1ターン動く間に相手は4回行動をしている事になるので相手側の能力のアップ・ダウンによる与・被ダメの影響が非常に大きい。
しかしダウン分は相手側に下記する解除行動があるほかバリアで無効化されるなどほぼ全ポケモンが対策をもっているので相手側の積み行動がより凶悪なバランスになっている。このことは重く見ているのか前述した「さいきょうのあかし」のイベントレイドでは現状積み技は特殊行動以外に使ってこない(ミュウツーを除く)。しかし常設の☆6レイドでは通常行動として積み技を使ってくるポケモンもいるので、ポケモンとテラスタイプの組み合わせ次第では☆7レイドなど比較にならないほどの鬼畜難易度と化す。
他のプレイヤーの前でボスが何のわざを使ったかは見られないので把握できないうちに1、2ターンで能力が6段階上がっていたなんて事は平然と起きる。プレイヤー側の対策としては細かい能力ダウンのわざよりは挑発で積み技の使用自体を阻止したりてんねんで能力上昇を無視したりすることが推奨される。くろいきりやクリアスモッグなどの技によるバフ消去は、ソロではバフ消去に追われて攻撃がおろそかになりがちなので、マルチでは味方のバフ・デバフを無駄にしてしまう可能性があるので非推奨。 - プレイヤーの使用するポケモンが倒れると、デスペナルティで制限時間がガッツリ削れる。NPCの使用するポケモンは倒れてもペナルティは受けない。
また、倒れたポケモンは復活するまで数秒待つ必要があるが、倒れるたびに待つ秒数が5秒→10秒→15秒と伸びていく。 - マックスレイドバトルで批判されていた雑魚NPCが今作ではまぁまぁ強い。主人公の0.8倍のレベル(進行度等によって最低レベルが固定されてはいる)でそれなりに高い種族値のポケモンを使ってくれるし個体値が31/10/31/10/31/31、努力値もHP252、防御と特防に128づつ振られているとポケモンの知識が無い初心者よりよっぽど強い構成に成っているためそれなりの戦力として活躍が出来る。ただし特性こぼれダネで勝手にグラスフィールドに書き換えてしまうオリーヴァ、テメーはダメだアギャアアス。
- 最初からテラスタルすることはできず、攻撃技を3回成功させてエネルギーをチャージする必要がある。攻撃を成功させれば良いので味方を殴ってもチャージが溜まる。
- 一定以上のランクのテラレイドバトルでは、時間経過やHPの減少に伴って相手のポケモンが以下の特殊行動を行う場合がある。
- 一定以上のランクのテラレイドバトルでは、相手のポケモンのHPが減るか残り時間が半分程度になるとバリアを張ってくる。
その状態だと被ダメージが大きく減少(元の20%に軽減)し、変化わざによる能力ダウンなども無効化する(ほうでんでの麻痺やアシッドボムの特防ダウンなど追加効果なら可)。
テラスタル状態で攻撃することで、ダメージ減少効果を抑えることができる。(テラスタル後のテラスタイプ不一致技の軽減率は元の35%。テラスタイプと一致技は75%に緩和される。)
- 「さいきょうのあかし」のイベントレイドでは、バリア破壊後などに相手ポケモンがお互いのターン終了後に追加で行動を行うことがある。このときは通常行動とは異なりこちらにダメージが通りにくかったり無効化されたりする技を使うこともある。
- マックスレイドバトルとは異なり、高火力を叩きつければ一撃で倒すことが可能。
お邪魔行動の影響を少なくするためにも高難易度のレイドではバフデバフを最大限重ねてワンパンで沈める戦法が最も安定しやすい。
とはいえ☆5以上ではただの脳筋は通用しなくなるため、それ以上の難易度の場合はドレインパンチなどで攻撃しながら回復できるアタッカーがおススメ。
また、マルチでサポートをするためのポケモンを用意する場合は、バークアウトやアシッドボムなど攻撃の追加効果で能力ダウンを与えられるポケモンや、壁やいのちのしずくなどで味方の生存能力を上げられるポケモンが使いやすい。 - 結論としてとにかくプレイヤーが倒れたときの制限時間が削られるペナルティが重いため、耐久性能の重要度が高い。ダイマックスバトルのような理不尽さからは幾らか改善されたもののそれでも難易度は荒削りでかなり高めに作られているのでしっかりと対策(特に相手ポケモンが覚えている技の知識)を身につけて挑む事が望ましい。テラピース集めのためにこんな時間のかかる高難易度コンテンツを何十回とクリアしないとテラスタイプを変更させられないのが最大の問題。
テラスタルジュエルの形状
タイプ | 形状 |
---|---|
ノーマル | ダイヤモンド |
ほのお | 燭台 |
みず | 噴水 |
でんき | 電球 |
くさ | 花 |
こおり | 氷の結晶 |
かくとう | 拳 |
どく | ドクロ |
じめん | 半球状の地球 |
ひこう | 風船 |
エスパー | 目 |
むし | 触角 |
いわ | 神殿 |
ゴースト | ポケモンタワーのゆうれい |
ドラゴン | 龍の頭部と翼 |
あく | ギザギザした悪い顔 |
はがね | 斧 |
フェアリー | ハート |
関連項目
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