ばーさん!老い先短いんだから野次馬根性引っ込めてどっか行けって!
ヘクトルとは、「ファイアーエムブレム 封印の剣」のヒロインであるリリーナの父親である。
そして、その20年前の話である「ファイアーエムブレム 烈火の剣」の主人公の1人。所謂「もう一人の主人公」である。CV:鳥海浩輔(ヒーローズ)
愛称(?)は『㌶』。
概要
封印の剣及び烈火の剣に登場、烈火の剣の主人公であるエリウッドとは親友で、封印の剣のヒロインであるリリーナの父親。「オスティアの猛将」と言われる豪快な大男で、若い頃から色々と無茶が多かった。
封印の剣
リキア同盟盟主であるオスティア家の当主。娘のリリーナをフェレに預けている最中にベルン軍がリキアに攻め入ってきたことで戦争が勃発、リキア同盟の盟主として軍を率いて戦うことになる。
ベルン軍相手に奮戦するも流石に三竜将二人とゼフィールを同時に戦うのは無理だったようで、深手を負った状態で捕らえられてしまう。
その後、ロイ達が助けに来るも時すでに遅く、竜が復活したことを伝え、リリーナを頼むとロイに言い残して息を引き取る。
それを受けてロイとエリウッドはリキア同盟の取りまとめに奔走、結果としてリキア同盟は救われ、リキア同盟軍はロイに率いられることになる。
烈火の剣
前作より20年前の髭も無い若々しい姿で登場。エリウッドが17歳なので同年代と思われる。オスティア候ウーゼルの弟であったが、学問所で居眠りしてたり、候弟なのに闘技場で戦ったりと大変素行が悪く、領民からの評判も宜しくなかった。優等生で温和な性格のエリウッドに対して一見すると豪快でいい加減な性格である一方、兄が病によってあまり長くないことに気づいていたり、暗殺者の襲来を予測したりと鋭い洞察力を持っている。
従来型のロードであるエリウッドの対になる新しいタイプの主人公であり、封印の剣におけるリリーナの性格の不思議な部分やぶっ飛んだ性能についての回答と言えるキャラクターでもある。
彼はエンディングで、天雷の斧の呪い(死ぬのは戦場になる)がまだ自分に残っているらしいことを話しており、封印の剣では実際にその通りになってしまう。
彼はもう一つ、自分の子ともは男だろうということと「将来、エリウッドの子とどっちが強いか勝負だな」という話を残しているが、その結果は皆の知る通りである。しかし、ヘクトルのペアエンドの相手は、リン、フロリーナ、ファリナであるため、膨大な魔力の出所は謎のまま。
ヒーローズにて召還という形ではあるが、若い頃の姿で娘リリーナと共に戦えるようになった。また鳥海浩輔氏が声を担当している。
オスティア侯ウーゼル
烈火の剣の時点におけるオスティア領主でヘクトルの兄。クラスはジェネラル。
荒々しい見た目だが軍才・政治力ともに優れた弟と似つかぬ名君。
病を患っているが弟に気取られぬよう振る舞う。
性能
クラス名はロードとなっているが、実際は斧を武器とするアクスアーマーとでも言うべき兵種。
戦士並の力とアーマーナイト並の高い守備力をもちつつも、うまくいけば2回攻撃が期待できる程度には速いと、優れた攻守で敵を圧倒できる、作中最強のユニットの一人である。その上体格も高いため手斧など重い斧を持たせても攻速が下がらないという使いやすさも併せ持っている。ただし対物理には非常に強い半面、対魔法には弱いので注意。
上級職はグレートロードで、剣も使えるようになるがアーマー特効がついてしまう。また、移動力が5のまま伸びないという難点がある。だからどうしたという話だが。
封印の剣においても、条件を満たすとトライアルマップで使用することが可能になる。クラスはジェネラル。若い頃と比べると力・速さは大きく落ちている(マードックやゼフィールと比べると力はかなり低い。速さはどっこいどっこい)が、守備はカンストしており、物理攻撃に対しては滅法強いが、斧Aのためアルマーズは使うことができない。また、勇者の斧を持ってくるため、低めの火力を手数である程度カバーすることが可能。
ファイアーエムブレムを革新した男
SFCまでのファイアーエムブレムの特徴として、主人公は強制出撃ながら極端に強いユニットではない、剣以外の近接武器は重かったり命中が微妙だったりと不遇気味、筋肉モリモリマッチョのいかつい戦士系よりも線の細い優男の方が成長率が優遇気味等の様々な要因で、斧を扱う兵種自体が弱い場合が多いと言ったような傾向があり、封印の剣でもまだまだこの傾向を引きずっていた。
ヘクトルはクラスはロード、性能的はアクスアーマーというこれまでなら思いつく限り最悪の組み合わせでありながら、2回攻撃がギリギリ出来る程度の速さを持ち、相手の攻撃を受けつつ高い攻守で圧倒するという避けゲーの中にあって受けゲーに近い戦法を取ることが可能となっていた。
ビジュアル面でもこれまでのFEキャラにはあまりないゴツさからくるワイルドな魅力と、従来型主人公のエリウッドと対になる豪胆な性格で、重装備で斧を振り回す姿がカッコよく映るようになっていた。
彼の好評によるものなのかは不明だが、烈火の剣以降はヘクトルのような押しが強い熱血タイプの主人公もよく登場するようになった(『聖魔の光石』のエフラム、『蒼炎の軌跡』のアイク、『覚醒』のクロムなど。『ヒーローズ』では彼らと共演出来るようになった)
また、この作品から武器としての斧の性能やアーマーナイトの能力上限が改善されていたり、従来の進軍→制圧だけでなく防衛マップの登場などで、以降の作品では斧メインの兵種も普通に使えるレベルになった。
彼を契機に、武器性能のバランスやクラス間のバランス、避けゲーと受けゲーのバランスなどが今まで以上に取られるようになり、色々なクラスが色々な用途で使用できる今のFEのバランスになったと言える。
ヒーローズでの性能
ヒーローズでも初期から実装されており、2019年9月現在5種類(通常、バレンタインver、オスティア侯ver、総選挙Ver、ハロウィンVer)存在する。
いずれのタイプにおいても重装タイプゆえに移動こそ低いものの、莫大なHP・攻撃・守備を備え、魔防は低め。
5種類ともAスキルに「相手の距離に関係なく反撃を行う」スキルを持っており、どう攻撃してもすさまじい威力の反撃が飛んでくる。結果として重装特有の足の遅さからくるデメリットが緩和されている。
☆5限定なので運良く手に入れたユーザーはその雄姿を存分に堪能してほしい。
敵として対峙した場合、ほとんどの重装タイプと同じく「(概ね魔防が低いので)魔法ないしはマムクートで戦う」「相性有利属性の重装特効武器で戦う」「風薙ぎ等で反撃を封じる」といった対策をすれば撃破しやすい。
オスティアの勇将
通常版。兵種は斧重装。
専用武器「アルマーズ」は「HP80%以上で反撃時絶対追撃」という性質を持つため、HPが8割以上残っている状態で仕留め損ねると超火力の反撃が2回飛んでくるという厄介な点がある。Bスキルが空いているため、継承で「待ち伏せ」をつけるとえげつなさが増す。
現在「アルマーズ」はバレンタインverの得物である「狂斧アルマーズ」に錬成可能。
バレンタイン
バレンタイン版。兵種は斧重装。
同じくバレンタイン版のリリーナ、エリウッド、ロイ、リンと共に実装。他の面子がプレゼント箱、カサブランカ(花言葉「雄大な愛」「純粋」etc.)、グラーディア(白薔薇。花言葉「相思相愛」「私は貴方に相応しい」etc.)というバレンタインらしいものを持って来る中、本人は「狂斧アルマーズ」を引っさげて祭りにカチコミ参加。でもイラストではプレゼント箱を持っている。
「狂斧アルマーズ」は奥義カウント-1に加え、「怒り3」(HP75%以下で攻撃系の奥義装備時、ターン開始時に奥義カウント-1かつ奥義によるダメージ+10)とアルマーズとは違い、奥義での一撃必殺を狙ったタイプ。
「守備隊形」を持つため、追撃こそ出ないが武器効果が非常にエグく、「風薙ぎ」等で反撃を封じるか一撃で沈めない限り、反撃時に確定で奥義「凶星」が飛んでくる。
オスティア侯
伝承英雄版。兵種は斧重装。オスティア侯の爵位を受け継いだ姿。
武器は「天雷アルマーズ」となっており、自身の守備+3かつ周囲2マス以内において、味方の数が敵より多い場合、敵の追撃を封じる効果を持つ。しかし最近では特定条件で絶対追撃できるスキルをもつ相手が増えつつある。こいつらと対峙するときは速さの値でどちらの効果が採用されるか決まるため、慢心はできない。
奥義は「竜裂」。攻撃の値がそもそも高いためシャレにならんダメージが入る。
加えてBスキルに「迎撃隊形」を持ち、HPが半分以上残っていれば反撃時に問答無用で追撃をかますという、通常版の上位互換となっている。
Cスキルには「オスティアの鼓動」という専用スキルを持ち、1ターン目に味方全員の奥義カウントを-1する事が可能(ただし、同じ移動タイプが2人以下の味方のみ)。
大いなる重騎士
総選挙Ver。兵種は槍重装。兄ウーゼルの衣装を身にまとった姿。
武器はいつものようにアルマーズと思いきや、封印の剣で登場した槍の神将器「マルテ」を操る。効果は奥義カウント-1かつ自分のHPが50%以上で敵から攻撃された時、絶対追撃の効果を持つ。
これとBスキルの「攻撃隊形」(自分から攻撃した時、絶対追撃&自身の攻撃による奥義カウント変動量+1)により、自分から攻めるときは確定で、迎撃時にもHPが半分以上残っていれば問答無用で追撃をかますという、同じ槍重装のハーディンを超える圧倒的な殲滅能力を誇る(ハーディンに「切り返し」聖印を付けても同様の効果を得られるが、迎撃時のHPハードルが高くなる(70~90%))。
アップデートでマルテに武器錬成が追加。錬成することで、反撃時のHP制限が25%以上と大きく緩和される他、重装特効無効、自身にかかったデバフ無効までつく。さらに特殊効果付与の錬成を行うと、敵から攻撃された時or敵のHP満タンの時、敵の攻撃・守備-6かつ敵は追撃不可とカウンター能力が大幅に強化された。
奥義は守備の80%を加算する「華炎」。他のバージョンと比べると守備は少し低めになっているが、それでも全体で見れば十分高い値のため恐ろしい打点を出せる。
Aスキルにはお馴染みの遠距離反撃に戦闘中攻撃・守備+4の効果がついた固有スキル「オスティアの反撃」、Cスキルは偶数ターン開始時、自分と隣接する味方の魔防を+6する「魔防の波・偶数」。他のバージョンと比較しても魔防が高く、このスキルで魔防を上乗せできるため、半端な火力の魔法では返り討ちにされかねない。
以上を一言でまとめると「(かなり)固い、(とても)強い、(ちょっとだけ)おそい!」。5バージョンの中でも敵に回すととりわけ厄介極まりない実力を持つ。
余談だがヘクトルは烈火本編では槍を扱えず、マルテとも特に接点があるわけではない。
強いて言えば「マルテが封印されている場所(イリア地方)がヘクトルとペアエンドを迎える3人のうちの2人(フロリーナ、ファリナ)の出身地方」「封印の剣では兵種がジェネラルであるため槍を扱える(が、マルテは武器レベルが足りず装備できない)」「兄ウーゼルは作中ではジェネラルのアイコンとなっていること」くらいか。
比翼の盟主
ハロウィン版。兵種は剣重装。なんと幼いリリーナとの2人で1ユニットとして登場。
武器「魔月の祭器」は重装特効に加え、奇数ターンor戦闘開始時の敵のHPが99%以下の時、戦闘中全能力+4なので、重装ユニット同士の殴り合いに強い。さらに、奇数ターン時絶対追撃かつ相手は追撃不可になる「進撃隊形・奇数」を持つため奇数ターンに非常に強い。最早お約束の「遠距離反撃」も持つので尚更。
ちなみに「進撃」隊形と銘打っているが、反撃時でも問題なく発動するのでご安心を。
また、このバージョンは「比翼英雄」という特殊ユニットで1マップ中1回だけ使える「比翼スキル」を持つ。効果は「自分を中心とした縦3列の敵に20ダメージを与える」とかなり強力なもの。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アストール(ファイアーエムブレム)
- アレン(ファイアーエムブレム)
- イグレーヌ
- イドゥン(ファイアーエムブレム)
- ウェンディ(ファイアーエムブレム)
- エキドナ(ファイアーエムブレム)
- エリウッド
- エルフィン
- エレン(ファイアーエムブレム)
- オージェ
- カレル
- ガレット(ファイアーエムブレム)
- キャス(ファイアーエムブレム)
- ギネヴィア(ファイアーエムブレム)
- ギース(ファイアーエムブレム)
- クラリーネ
- クレイン(ファイアーエムブレム)
- ゲイル(ファイアーエムブレム)
- ゴンザレス(ファイアーエムブレム)
- シン(ファイアーエムブレム)
- スコットどの
- スー(ファイアーエムブレム)
- ゼフィール(ファイアーエムブレム)
- ゼロット(ファイアーエムブレム)
- ソフィーヤ
- ダグラス(ファイアーエムブレム)
- ダヤン(ファイアーエムブレム)
- チャド(ファイアーエムブレム)
- ツァイス
- ティト
- ディーク(ファイアーエムブレム)
- トレック(ファイアーエムブレム)
- ドロシー(ファイアーエムブレム)
- ナーシェン
- ニイメ(ファイアーエムブレム)
- ノアどの
- バアトル(ファイアーエムブレム)
- バース(ファイアーエムブレム)
- パーシバル(ファイアーエムブレム)
- ヒュウ(ファイアーエムブレム)
- ファ(ファイアーエムブレム)
- ファイアーエムブレム 覇者の剣
- フィル(ファイアーエムブレム)
- ブルーニャ
- ボールス
- マリナス(ファイアーエムブレム)
- マーカス(ファイアーエムブレム)
- マードック(ファイアーエムブレム)
- ミレディ
- ヤアン
- ユーノ(ファイアーエムブレム)
- ヨーデル(ファイアーエムブレム)
- ララム
- ランス(ファイアーエムブレム)
- リリーナ
- レイ(ファイアーエムブレム)
- ワード(ファイアーエムブレム)
- ヲルト
▶もっと見る
- 2
- 0pt