ロイとは、ゲーム『ファイアーエムブレム 封印の剣』の主人公である。
概要
ファイアーエムブレム 封印の剣
主人公。リキア同盟の最東端の地域・フェレを統治する領主エリウッドの嫡男。病に臥せるエリウッドの代行として、フェレ軍を率いてリキア同盟軍に参加する…予定であったが、同盟軍盟主であったヘクトルがアラフェン城にて戦死したため、ヘクトルの遺言によって同盟軍を率いるリーダーとなる。
その後、ベルンにリキア単独では対抗しきれないとの判断からエトルリア軍の保護下に入り、暫くエトルリアの使い走りとなるが、その間にエトルリアの内部の腐敗に気付いてそれを是正。エトルリア軍を率いてベルンと戦いついには人類代表として『竜』と戦うことになる。
用兵術の師のセシリア将軍の教育がいいのか、若年ながら軍の司令官としても優秀に描かれている。敗走経験無し。ピンチになった際もすかさずエトルリアの保護下に入ると言う英断で、リキア同盟を救っている。また、彼が赴いた所の人々を救い、人々は気がつけば彼に味方するようになっているという人望の厚さもなかなかのものである。
その時の情勢もその理由ではあるが、最後は大陸を統一したマルスとは逆に、大陸の国家をできるだけ戦乱前の状態に戻すという選択を取っている(『状況』画面で見ると解るのだが、表示される自軍名がフェレ軍→リキア同盟軍→エトルリア軍→選ばれし者たちと変化する。トライアルマップではロイ軍と表記)。
この結果、各個人のエピローグでも紋章の謎のような悲劇は起こらず、全員が元々あるべき状態の生活に戻り、それぞれの場所で尽力するという綺麗な幕引きとなっている。
王族が殆どのFE主人公の中においては地方領主の息子という比較的低い地位であり(似たような身分だと『聖戦の系譜』のシグルドが該当)、これだけの大活躍をしながら上記の通り戦後は戦乱でこんがらがった大陸の領土を元通りの格好に戻し、自身もエトルリア・ベルン両国の誘いを断り、フェレ家当主に戻るため、最終的な地位で言うと尚更低い。
ただしリリーナと結婚した場合、フェレとオスティアが一つの国となり、その結果リキア同盟の他の国もリキア王国として纏まることになるため、一国の王となる。
反面、シリーズ主人公としては母国が滅ぶことがなかった稀有な例であり、中でも戦乱終了後も父親が存命というのは主人公勢のなかで唯一の例であり、一番幸せだったのではないかとも言われている。
主人公の中ではかなり年少の15歳。『烈火の剣』の流れによっては、彼に竜の血が流れる可能性もある。
ユニットとしての性能
ユニット性能としてはこれまでのロード同様オーソドックスなタイプで成長率は良いほうだが、クラスチェンジが封印の剣入手時であるためかなり遅く(全25章中21章終了後。神将器が全て揃っていないor壊してしまったものがある場合、クラスチェンジした次の章で終わる)、中盤はあまり戦力にならない。クラスチェンジ後は経験値を与えてやれば普通に強く、封印の剣の性能が高いため多少ヘタレても何とかなる。
なお、このクラスチェンジについてはチェンジしてもグラフィックが変わらないこと、上限値が一律25と割と適当なこと、内部データ上の並び順がおかしい等の理由から開発後半になって急遽入れたのではないかという憶測がよくされる。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
大乱闘スマッシュブラザーズDX
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にて初参戦。元々はFE封印が先に発売される予定だったが、延期が決定し、結果的にスマブラが初出となった。本編の売上にある程度貢献したと思われる。しかし開発期間のせいか、原作と比べるとなんかキャラが違うと言われることも。原作から入ってCV.福山潤をイメージする人はおそらく少ないだろう。イィーヤッ!!
公式ネタスナップ写真に「究極のカレー」がある(参考リンク)。なお、続編ではアイクはこれを発展させて「ドーナツマン」を完成させた。
大乱闘スマッシュブラザーズX
人気のあるキャラクターだったが、次作となる『大乱闘スマッシュブラザーズX』には当時原作シリーズ最新作だった『蒼炎の軌跡』及び『暁の女神』の主要人物アイクの登場もあってか参戦出来なかったため、クビになった事をネタにされるようになってしまった(マルスは続投した)。
同作からロイのBGM「Winning Road ~ロイの希望~」が収録された。石坂健太郎氏によるアレンジで、楽曲自体の出来も良いのだが、ロイは参戦せずフィギュアも存在しないので、ファンはまるで皮肉ではないかと頭を抱えている。ロイの絶望。
真の戦いはこれからだ!
となっている。「真の戦いはこれからだ」…スマブラDXを遊んだ人にはピンと来るであろう、ロイの勝利時セリフである。果たして、これがサークライ氏が狙って入れたモノなのか…
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
本作では、『ファイアーエムブレム覚醒』からルフレ、ルキナの2名が新たに参戦。続投するマルス、アイクと合わせ、ファイアーエムブレム勢は4名と倍の人数になった。シリーズで4名というのは、マリオ、ポケモン、ゼルダの伝説に次ぐ人数である。
とはいえロイの姿はない。ここでファイターのクッパJr.を選択し3Pカラーを選択してみよう。
ロイ参戦!!
Wii U版には「Winning Road ~ロイの希望~」も再録されている。やっぱりロイの絶望じゃないか。
と、散々ネタにされて(して)きたのだが・・・
僕を忘れないで欲しいな!
ついに帰ってきたぞ!
なんと2015年6月14日、スマブラ3DS/WiiUの新要素のお知らせにてロイのDLC追加コンテンツでの参戦が発表された。価格は3DS・WiiU単品で450円、セットで550円。
参戦PVでは、本作にてネタにされる主な原因であったロイ(マリオ)を真っ先に斬り飛ばし、リメイクされた衣装で暴れ回る。究極のカレーもしっかり再現された。最後の切りふだは原作において封印の剣での攻撃モーションを再現した「必殺の一撃」。なお空中で放てば謎ジャンプも再現される。
性能はDX時代から引き継がれている部分も多いが、本作では数多くの新規モーションを与えられたため、マルスのモデル替えキャラクターを脱することとなった。特に、封印の剣を腰の横ではなく後ろに帯びている都合からか、剣を逆手持ちで扱うモーションが多いのが印象的。また、マルスに似ている攻撃モーションなども、よく見ると大振りで豪快になっていたりする。
因みに、PVでも共演しているシーンがあったが、アシストフィギュア参戦しているFE烈火の剣のリン(リンディス)は、烈火でのプレイング次第ではロイの母親となるかもしれない人物である。(烈火は封印の20年前が舞台)地味に、ルキナ&ルフレ♀に続く、FEの『母子(かもしれない)コンビ』の実現だったりする。
スマブラXでリストラされて以来、ネタにされ続けた彼だがついに参戦することが叶った。まさに「ロイの希望」が叶ったわけである。
このしばらく後でバーチャルコンソールで封印の剣が配信され、MOTHER3のリュカ共々、スマブラ再登板はGBAバーチャルコンソールの宣伝でもあったと思われる。ウルフェ・・・
スマブラSPにも続投。同作ではロイと同様に参戦できなかったことをネタにされていたクロムがロイのダッシュファイターとして参戦を果たしている。
ロイ(マリオ)とはこのゲームにしては珍しく作品の垣根を越えた友情が描かれており、一人用モードクリアのごほうびイラストで談笑していたりクッパクラウンに2人乗りしているシーンが描かれている。
真の戦いはこれからだ!
ヒーローズ
初期より実装されており、『封印の剣』以来、久々に父エリウッドと共演が実現している。声はスマブラ同様福山潤氏。
若き獅子(通常・神装)
バランス型の能力だが、後述する専用武器の効果もあり多少は壁にも向いている。
三すくみの効果をより極端にする「相性激化」を持つため、斧及び緑魔法相手には極めて強力な反面、槍及び青魔法には極端に弱いので配置には注意したい。また、もし仕留めそこねても、「守備封じ」を持つため後続の味方のサポートにも向いている。
なお、専用武器「封印の剣」は原作と異なり竜特効はなく、守備・魔防増加も相手から攻撃された時のみとなっている(後に錬成することで守備・魔防の増加量アップに加え竜特効が追加、さらに特殊効果付与でHP半分以上で攻撃された時絶対追撃になる)。
マルスなど同じ竜特効をもつファルシオン勢と比べると魔防が高いため、マムクートを釣りだして迎撃する戦法と相性が良い。
2020年には「神装英雄」として新しい衣装と全ステータス+2が与えられた。
衣装としては氷の国ニフル王国のものとなり、白と青、水色が目立つカラーリングとなっている。
なお、リリーナ側の記事にも記述されているが、後に登場した神装リリーナは炎の国ムスペル王国の衣装で、
こちらは黒と赤という正反対のカラーリングとなっており、通常版に引き続き綺麗な対比表現となっている。
大いなる公子(総選挙)
配信前に行われた英雄総選挙にて男性2位を獲得した記念に他の上位キャラのアイク、リン、ルキナと共に実装。兵種は剣騎兵。
通常版と比べるとHPと魔防を削って速さに回した能力。
武器は父が持つデュランダルの実質上位互換である「烈剣デュランダル」で、攻撃+3の効果を持つため素の威力が極めて高いことと、攻撃時に自身の攻撃値が相手より高い場合、奥義発動カウント+1する効果を持つ。
奥義も自分から攻撃後に再行動できる「疾風迅雷」であり、奥義発動を速める自身の武器と相性が良い。
習得スキルも自分から攻撃した時、自身の速さと守備を上げる「飛燕金剛の一撃」、HPが減った状態で自分から攻撃した時、追撃可能なら連続攻撃になる「攻め立て」で、これも武器・奥義と相性が良い。
総じて攻めに関してはかなり強力なため、機動力と合わせて敵陣をかき乱そう。
2019年の錬成では、飛びぬけて強い錬成効果を貰った。
まず奥義カウント+1の効果については「自分から攻撃した時」のみに変更されたため、攻撃を上回る必要はなくなった上に、
「敵の奥義カウント変動量-1」という効果も新しく追加。
おまけに「自分から攻撃した時、戦闘中速さ+7、守備+10、敵は追撃不可」と、本来騎馬にはつけることの出来ないAスキルの「飛燕金剛の瞬撃」が内蔵された。
自分から攻める分には耐久も持つため非常に使い勝手が向上したといえる。
また、星3-4で登場する父親のエリウッドも同じくしてこの錬成デュランダルを手にできるようになった。
折角なのでフェレ親子揃って出撃すると見栄えも戦闘能力もいい感じになるだろう。
若き少年の贈り物(バレンタイン)
リリーナ、ヘクトル、エリウッド、リンと共にバレンタイン版が実装。兵種は弓騎兵。
速さは最低クラスだが他のステータスは先に実装された弓騎兵である総選挙リンと同等かそれ以上。
特に攻撃は弓の中でもかなり高い方であり、そこに「鬼神の一撃」も乗るため一発の火力がかなり洒落にならない。
武器は「グラーティア」(バラの一種)で、射程2のユニットのバフを戦闘中無効化する効果を持つため、鼓舞や応援で守りを強化した敵に対しても強烈な一撃を叩き込める。耐久面も決して低くはないため殴られても1発は耐えられる。
ただし、上述のように速さはほぼ確実に追撃されるレベルであるため、ゴードンやクレインから「勇者の弓+」を継承させてラインハルト同様強烈な連続攻撃を食らわせる運用もあり。ちなみにラインハルトと比較した場合HP・速さが低く、攻撃・魔防が高い。
おすすめのスキルはAスキルは「鬼神の一撃4(攻撃時に攻撃+8)」、Bスキルに「速さ守備の凪3(戦闘中敵の速さと守備を-3、速さと守備の鼓舞バフを無効化)」。
基本的に一回での攻撃で相手を倒せるようにすると良いだろう。
封炎の若獅子(伝承)
専用武器として竜特効と遠距離反撃を内蔵した「魔竜封印の剣」、専用Cスキルとして竜と獣以外の味方と隣接している時に攻撃と速さを上げる「人の可能性を!」を持つ。Aスキルにはバフを倍化させる「強化増幅」、Bスキルには「回復」を持つ。
伝承効果は自身の闘技場での能力値合計を175として扱う効果と、2019年4月のアップデートで追加された「ダブル」効果を持つ。
「ダブル」は、一部コンテンツにおいて予め「仲間との交流」にて設定した味方といつでも交代出来るようになるもので、
更に火シーズンの際に味方の能力値によってはロイ自身の攻撃・速さ・守備・魔防がそれぞれ最大+4されるというもの。
また、近年では古い伝承英雄に「専用武器錬成」と、専用スキルの強化となる「承スキル」の追加が行われている。
2022年7月にはこれらが追加されるため、更なる強化を期待したい。
双炎の花婿(花婿・双界英雄)
2022年5月、2回連続となった封印花嫁花婿ガチャにおいて目玉の一人、いや二人を担った。
なんと「烈火の剣」時代の若き父親エリウッドとの双界英雄となって実装された。
勿論もう一人の目玉は花嫁リリーナ。確実にヘクトルがこっちを見ている。
専用武器は「紅炎の親子の聖斧」。なんと今回の兵種は斧騎馬と親子どちらで見ても今までにない光景である。
(ただし封印の剣において老エリウッドはパラディンなので、そちらで斧は使用可能)
総選挙エリウッドの武器「氷聖ニニスの槍」と同じように竜・獣特効を保有。
更に「再移動(2)」を内蔵しており、攻撃後や補助スキル使用後には確定で2マス再移動が出来るため、殴った後の立ち回りも非常にしやすい。
更に専用Cスキルとしては、こちらは伝承ロイの「人の可能性を!」の強化バージョンとして、
竜と獣以外の3マス以内に味方がいれば、相互に全員の攻撃と速さを上げる「人の可能性を信じる」を持つ。
更に自分と竜・獣以外の味方で強化の合計値が10以上の味方が2人いれば、敵の奥義発動カウント変動量+を無効、
自身の奥義発動カウント変動量-を無効化するというように順当な強化が行われている。
ただ武器効果も専用スキルもひたすらマムクートを拒絶してるので双方揃って作中の言動や「理想郷を!」とは何だったのか状態が否めない。
更に「双界英雄」ということで「双界スキル」が1マップにつき1回だけ使用可能。「封印の剣・烈火の剣」が出展の味方は自分含めて3つの効果がそのターン中付与される。
一つ目は「守備と魔防が鼓舞バフ+6」。前述の専用Cスキルと合わせて全てのパラメータが+6される。
二つ目は「双界効果・盾」。戦闘中に守備・魔防が+4され、各自分ターン、各敵ターンそれぞれで自身の最初の戦闘は敵が追撃不可になる。
そして肝心の三つ目は「【強化ダメージ+】を付与する」という効果。
戦闘時に、強化値の合計がそのままダメージとして加算されるというシンプルながらぶっ壊れの所謂ブレード効果である。
さらにこれはマップ奥義にも適応されるため、伝承リリーナや花嫁リリーナが炎属性支援の再現かのようにとんでもない火力を見せつけてくれる。
花婿ロイと花嫁リリーナの相性保管の良さについての詳しいところはリリーナの記事を参照。
アタッカーとして使いやすくもありながら、最強のバッファーともなるのは伝承エリウッドの再現ともいえるのだろう。
無論親子としての掛け合いや、専用のフルボイス会話はフェレ親子推しであれば要チェック。
「お前ならやれる!」「立派に戦ってこい!」など、封印の剣の1章で老エリウッドが言っていたセリフもしっかり言ってくれる。
ニコニコ動画での扱い
スマブラXでクビにされても結構人気があり、彼を描いた動画(注1、ほんの一例)が多く作られている。pixivでも彼の絵は多い。
また悪役にさせられてしまったりな動画(注2)もある。
余談
赤い髪の主人公
なおシリーズで暖色の髪の主人公はセリカ(赤)、リーフ(茶)、ロイ(赤)、エリウッド(赤)の4人だけ(ある程度自由にカスタムできるルフレとカムイ除く)である。なお、ロイとエリウッドの髪の色が共通するのは、親子だから当然である。
彼に関するネタ要素
プレイボーイ疑惑
支援会話の相手の中で下記の誰かと支援レベルがAになると特殊エンディングとなる。
その場合は女性側のED内容が変化する。
覚醒以前の作品で交際相手がこれ程バリエーション豊かなのは稀であり、初代主人公のマルス以上に天然ジゴロの素質を持っている可能性も高い。
- リリーナ:ロイの幼馴染で魔法の使い手。リキア同盟盟主・オスティア侯ヘクトルの娘
- セシリア:ロイの戦術の師、リリーナの魔法の師でエトルリア王国魔道軍将。通称"魔乳軍将"。チュートリアルにも登場
- シャニー:イリア傭兵になるために各地を転戦する天馬騎士見習い
- スー:草原の民であるクトラ族の族長、「灰色の狼」ダヤンの孫娘
- ララム:西方三島のレジスタンスに参加している踊り子。エトルリア王国「大軍将」ダグラスの養女
- ソフィーヤ:ナバタ砂漠にあるオアシスに住むシャーマン。ほんの先の未来がうっすらと読める
まとめると
幼馴染>リリーナ
豊島園>セシリアさん
お⑨>シャニー
不思議ちゃん>スー
質素>ソフィーヤ
押しかけ>ララム(掲示板>>4より)
だが…この6人だけに限らず、味方ユニットではないので支援はないがギネヴィア姫(ベルン王国の王女)やイドゥン(魔竜)ともフラグが立っていると判定することも出来なくはなく、この2人を含めると各地方から1人づついることになる。としたら…これなんてエロg…何をするqあwせdrftgyふじこlp
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関連項目
- ファイアーエムブレム
- エリウッド(父。ヒーローズにて共演)
- リリーナ (幼馴染の少女。初対面の頃からロイに一途な恋心を抱いている)
- マルス / アイク / ルフレ / ルキナ(主人公組)
- ヲルト(乳兄弟)
- セシリア(ロイとリリーナの師。ロイは戦術を教えられた)
- シャニー / ソフィーヤ / ララム / スー
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