1990年(平成2年)2月3日~1991年(平成3年)1月26日までテレビ朝日系列で放送されたロボットアニメ。
全48話。勇者シリーズと題される記念すべき第1作目である。
後のカエル型宇宙人とえいりあんハンター親父の勇気と友情を描く1話完結型勧善懲悪ストーリー。
劇中の死者もラスボスのダイノガイスト様のみで、ちびっ子向けアニメだったと言えよう。
命はTAKARAだ☆
概要
西暦2001年、全宇宙を荒らしていた宇宙海賊ガイスターは地球の宝を求めてやってきた。
彼らを追ってきてやってきたのは宇宙警察カイザースのリーダー、エクスカイザー。
エクスカイザーと仲間たちは地球の乗り物と融合し、ガイスターの野望と戦う。
宇宙警察カイザーズと地球人
- エクスカイザー/キングエクスカイザー/ドラゴンカイザー/グレートエクスカイザー(声:速水奨)
星川家の中古スーパーカーと融合したエネルギー生命体。なぜか声が色っぽい。
有事の際は人型に変形し、トレーラーやジェット戦闘機に合体したりして戦う。 - ダッシュマックス(声:星野充昭)/ドリルマックス(声:塩屋浩三)/スカイマックス/ゴッドマックス(声:中村大樹)
マックスチームを構成する三体。実はカイザーズ結成前から活動していた。スカイマックスの中の人は後に主役勇者を務めることになる。 - グリーンレイカー(声:草尾毅)/ブルーレイカー/ウルトラレイカー(声:菊池正美)
レイカーブラザーズの二人。後のシリーズでも登場する「左右合体」の元祖。 - 星川コウタ(声:渡辺久美子)
本編主人公。エクスカイザーの正体を知る唯一の人間。
エクスカイザーに地球の文化や文明を教え、その引き換えに異星人の視点からアドバイスを受ける少年。
宇宙海賊ガイスター
本作で敵役にあたる宇宙海賊ガイスターだが、ファンの間ではカイザーズに勝るとも劣らない人気がある。
彼らは常にアジトに備えたテレビからお宝の情報を得ているのだが、地球の文化を知らない為に訳の分からない物を奪おうとする。こういった面から地球人である視聴者側から見ると、ちょっと抜けた奴らといった印象が強い。
クリスマスに彼らが略奪しようとしたものは必見。
宇宙海賊である彼らは、邪魔者は倒すし略奪もするのだが、普段はアジトでの情報収集や暇潰しを主としている。
宝を得る為に手段を選ばない反面、不要な破壊活動は行わず、地球人自体には興味が無い為か殺戮も行わない。
悪の軍団ではなく純粋に海賊としての描写が多いのが特徴。世が世ならONE PIECEにも出れそうな連中である。
又、彼らは引き際の見定めが驚くほどに良く、エクスカイザーがグレートエクスカイザーに合体したと見るや
「やべえ、引き上げだ」と必殺技モーション中に一目散に逃げ出すこともあった。
ガイスター四将(+オマケ)
ダイノガイスト様に付き従う四人組。
劣勢になった途端に逃げ出す為、やられ役といった印象が強いが、グレートエクスカイザーを除くカイザーズの合体状態と互角程度の戦闘力は持っており、ガイスターロボや他の四将と協力すれば圧倒することもある。
ちょっとしたことで一喜一憂したりと、其々が意外と可愛い個性的な性格をしており、時に衝突も見せる。
ダイノガイスト様への絶対の忠誠を誓っている点は全員共通。
- ホーンガイスト
第1話から登場しているガイスターの陸将。恐竜形態はトリケラトプス。
血の気が多く、猪突猛進。四将の中では格闘戦優れており、行動派のリーダー的な役割を果たすこともある。
そんなわけで頭脳派のリーダー的役割のプテラガイストとは仲が悪い。
恐竜形態であるトリケラトプスが、角竜下目(角竜類)に属するので(角)ホーンガイストとなる。 - アーマーガイスト
ホーンガイストと共に行動することが多いガイスターの地将。恐竜形態はステゴサウルス。
思考パターンはホーンガイストと同じく荒々しさが目立つタイプだが、ホーンとプテラの喧嘩の際にはどちらに肩入れすることもない優柔不断中立を貫いている。
恐竜形態であるステゴサウルスが、装盾亜目(装盾類)に属するので(装)アーマーガイストとなる。 - サンダーガイスト
他の四将と違いのんびりマイペースなガイスター海将。恐竜形態はブロントサウルス(アパトサウルス)。
行動からしゃべり方までスローテンポで、好んで前線に赴くことは少ない。同様に思考も遅く、作戦が決まっても彼には改めてじっくりと説明が必要な場面も見られた。実は四将一のパワータイプ。
ボケ担当が多いガイスターの中でも群を抜いて大ボケだが、それを指摘すると激怒して暴れ出す。
その他、酒癖も悪いため飲酒後はやはり周囲に構わず大暴れする。
恐竜形態であるブロントサウルスが、和名で雷竜と呼ばれていた為(雷)サンダーガイストとなる。 - プテラガイスト
作戦参謀的な役割を果たすガイスターの空将。恐竜形態はプテラノドン。
ガイスター四将のリーダーを自称しており、他の三人を見下している節が多々あるが、四将では一番若い。
しかし、取り付けた物をガイスターロボへと変化させるエネルギーボックスを開発する等の重要な役割も多く、四将の中で唯一といえるツッコミ頭脳派であり、頭一つ抜けている印象がある。行動派のホーンガイストとは仲が悪い。
彼の名前の由来は・・・、深く述べる必要はないそのままである。 - コウモリ
ダイノガイスト様の指令を四将に伝える大切な役目を担ったコウモリ型ロボットで変形機能は持たない。
戦闘に参加することはないが、自分勝手な振る舞いをする四将に対しては超音波を浴びせることもある。
普段はダイノガイスト様のどこかに収納されている。
しかし、いざ戦闘に参加すればカイザーズの面々などあっという間に倒してしまう程の戦闘力を有しており
ダイノガイスト様にとって、ひいてはガイスターにとって最重要メンバーだといえるだろう
・・・とダイノガイスト様が仰っている
ダイノガイスト様
ガイスター四将を束ねる宇宙海賊ガイスター首領。
ガイスターの面々はロボット形態と恐竜形態へ変形可能だが、ダイノガイスト様はさらに戦闘機へ変形が可能。
失敗を繰り返す部下達を怒ることはあっても直接的な罰を与えることは少なく、組織内での人望は厚い。
終盤まで戦闘に参戦することは少なかったが、いざ戦うシーンではその力をフルに発揮し、
ウルトラダブルチェーンクラッシャーで攻撃してきたウルトラレイカーを、そのままチェーンをつかんで投げ飛ばす等
豪快な戦闘シーンで圧倒的な力を見せつけ、一人でカイザーズの三人と互角以上の戦いを繰り広げた。
最終回でのグレートエクスカイザーとの一騎討ちは、全勇者シリーズでも指折りの名戦闘シーン。
敵であるエクスカイザーにとって、大切な宝を抱きながら最期を迎えたダイノガイスト様は、
エクスカイザーに勝利したとも言える。
玩具について
放映当時は「トランスフォーマー」で有名なタカラ(現タカラトミー)から玩具が発売された。後のシリーズの一部と違い、そのすべてが本作オリジナルのものであったが、ウルトラレイカーは本来トランスフォーマーとして開発されたものの転用だったと言われている。
また、売れにくい「悪役」である以上仕方ないことではあるのだが、ダイノガイストの玩具はキングエクスカイザーと比べるととても小さかった。後にマスターピースでキングエクスカイザーが出た際はサイズがほぼ同じになり、ようやく並び立たせて違和感がなくなるようになった。
ちなみに玩具が発売されていないガイスター四将だが、作中の変形ギミックはトランスフォーマーの「ダイノボット部隊」の面々を踏襲している(ダイノボットリーダーであるグリムロックを除く)。
関連動画
関連項目
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