北陸のアニメ視聴・アニラジ聴取事情単語

• 概要
• 北の陸から 2010's 事情
• キタとミナミ ～アニメ視聴格差が激しい福井県～
• 北陸の中心地（一応） ～アニラジは案外放送している石川県～
• 日本有数の過疎地 ～微かな希望は残る富山県～
• 北陸3県で放送されているアニメ（2014年10月現在）
• 北陸3県の民放局のちょっとした豆知識
• 関連項目
• 関連リンク
• 掲示板

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概要

この記事では北陸地方3県（富山県・石川県・福井県）のアニメ視聴・アニラジ聴取事情について記載しています。場合によっては状況が変化することがある・・・と思います。

北の陸から 2010's 事情

北陸は基本的に一部の地域を除いて北陸外からの区域外再送信はしていない。そして、東北と同様にテレビ東京系列局が一切無い。

平日の全日帯アニメに関しては、時差放送を含めて北陸3県を一括りしても「ほぼ無い」と言っていいぐらいの少なさである。というか、もう「無い」で良いんじゃねーか？（適当）・・・一方で、アニメは週末に集約されているが、テレ東アニメの新作は多く放送されていない、というか、あるかないかと言ったほうが良いのだろうか・・・。

なお、3県ともに東海三県の一角である岐阜県に隣接している。そんな岐阜県には、北陸のどの民放テレビ局とも所属系列が被らない、県域の独立テレビ局である岐阜放送（GBSテレビ、以下「ぎふチャン」）がある。ぎふチャンの再送信はやろうと思えば、おそらく出来るはずだが、2010年代に入ってもやっていない。

そして、福井テレビ（FTB）、石川テレビ（ITC）、富山テレビ（BBT）のフジテレビ系列3局はノイタミナのレギュラーネット局ではない。従って、北陸でのノイタミナ枠の視聴は北陸外からのスピルオーバーを直接受信でもしない限り、テレビでは視聴出来ないのである。なお、BBTに関してはノイタミナ枠アニメの放送実績が一度も無い。とは言え、FTBも2本、ITCも1本しか放送実績がない。・・・やる気が無いのかは知らん。（適当）

アニラジに関しては、radikoで受信できるラジオ局が3県ともに県域民放局とNHKラジオとラジオNIKKEIぐらいなので、もっと地上波でアニラジを聴きたいのならば、アナログチューナーによる区域外からの遠距離受信しかない。「お金を払えって聴けばいいや」と思うなら、素直にradikoプレミアムに加入したほうが手っ取り早い。

以上の基本内容を念頭に置きつつ、北陸各県の事情を探ってみよう。

キタとミナミ ～アニメ視聴格差が激しい福井県～

福井県は「福井市を中心とする」嶺北地方と「敦賀市を中心とする」嶺南地方に分類されるが、もうこの時点で、どちらがアニメを多く観れる地域か観れない地域かがハッキリとする。

なお、福井県域民放局は、先述したFTBと日本テレビ系列がメインでテレビ朝日系列とのクロスネットである福井放送（FBCテレビ）の2局のみである。そのため、区域外再送信が可能になるのは、TBSテレビ系列局とテレビ朝日系列局の2局となる。

嶺北地方

基本的に石川県寄りの地方なので、区域外再送信されるのは石川県域民放局のみである。ある所を除いて・・・。

なお、その内、区域外再送信されるのは県内に無い系列のみなので、TBSテレビ系列の北陸放送（MROテレビ）とテレビ朝日系列の北陸朝日放送（HAB）の2局となる。石川県との県境近くで区域外受信が出来る環境を整えれば、ITCとテレビ金沢（KTK：日本テレビ系列）も受信可能である。

嶺北地方のケーブルテレビ局

• 福井ケーブルテレビ（福井市、今立郡池田町）
  
  • さかいケーブルテレビ（坂井市、あわら市）
• 和泉ケーブルネットワーク（大野市和泉地区）
• こしの国広域事務組合（福井市美山地区、吉田郡永平寺町）
• 丹南ケーブルテレビ（越前市、鯖江市、丹生郡越前町）
• 南越前町ケーブルテレビ（南条郡南越前町）

嶺北地方の勝ち組・南条郡南越前町

嶺北で唯一、他の嶺北地域を裏切って関西からの区域外再送信を行うケーブルテレビ局が「南越前町ケーブルテレビ」である。しかも公営。

そのため町全域が対象となる。県庁所在地・福井市よりもテレビ視聴に恵まれた町がここにある・・・！（ﾄﾞﾝｯ!）

なお、関西からは県内に無い系列の局として毎日放送（MBSテレビ：TBSテレビ系列）と朝日放送（ABCテレビ：テレビ朝日系列）が再送信される。MBSテレビとABCテレビは深夜アニメも放送する局として有名なので、2014年現在、この2局だけで12本の深夜アニメが視聴できる。（※例えばBSと組み合わせれば、アニメイズム枠作品の同一回が、南越前町で週2回観れる。）

また、滋賀県の独立テレビ局であるびわ湖放送（BBC）も区域外再送信されているので、嶺北地方で唯一『おはスタ』を正式に視聴できる地域となっている。（福井市のアニオタ「なんなんすかそれ・・・」）

"どうしてこうなった・・・！？"大野市和泉地区

かつてアナログ放送時代は、旧・和泉村時代から和泉ケーブルネットワークが東海三県からの区域外再送信を行っており、TBSテレビ系列の中部日本放送（現・CBCテレビ）とテレビ朝日系列の名古屋テレビ（NBN、以下「メ～テレ」）を再送信していた。

しかし、テジタル放送開始以降は、この2局の再送信同意が得られておらず、また、石川県のMROテレビとHABの再送信すら行うかも不透明のままであり、現在も福井県のケーブルテレビ局で唯一区域外再送信を行っていない。

なお、今後の和泉地区におけるCBCテレビとメ～テレの受信については、超高性能アンテナによる直接受信しか手がない。この際は岐阜県からの受信となるので、先述した2局を含む中京広域4局とぎふチャンの計5局が受信可能になる。この5局は関西並とは行かないが、深夜アニメをそこそこの本数で定期的に放送するので、受信できればまさにラッキーである。

嶺南地方

北陸一のアニメ過剰地、それが嶺南地方である。

その理由は、何処のケーブルテレビ局も基本的に区域外再送信されるのが、県内に無い系列局の関西広域局2局と京都放送（KBSテレビ：独立テレビ局）の計3局であり、さらに区域外局を直接受信出来る環境さえあれば、再送信がない読売テレビ（ytv：日本テレビ系列）と関西テレビ（KTV：フジテレビ系列）が受信可能となる。

・・・さらにはBBCも再送信しているところだってあるんだぜ！（嶺北地方のアニオタ「解せぬ」）

もともと嶺南地方は地理的にも文化的にも関西寄りである。その証拠に滋賀県と京都府にベッタリ。なので、区域外再送信の事情に関しては既定路線だったという認識で良いかもしれない。

嶺南地方のケーブルテレビ局

• 区域外再送信がMBSテレビ・ABCテレビ・KBSテレビ・BBCの4局
  
  • 嶺南ケーブルテレビ（敦賀市）
  • 美方ケーブルネットワーク（三方郡美浜町、上中地区を除く三方上中郡若狭町）
• 区域外再送信がMBSテレビ・ABCテレビ・KBSテレビの3局
  
  • おおいテレビ（大飯郡おおい町大飯地区）
  • ケーブルテレビ若狭小浜（小浜市、大飯郡おおい町名田庄地区）
    
    • ケーブルネットワークかみなか（三方上中郡若狭町上中地区）
  • 高浜ケーブルテレビ（大飯郡高浜町）

ところでアニラジ聴取事情は・・・？

県域のラジオ局は福井放送（FBCラジオ：JRN系列・NRN系列）と福井エフエム放送（FM福井：JFN系列）があるが、FBCラジオで『ちあきのあにまにあ』（※唯一の同時ネット局）と第3土曜日の『スフィアのオールナイトニッポン』をネットしているだけである。

もっと多くのアニラジを聴取するには区域外局を遠距離受信するしかないのはこういう事情であるためだ。

なお、遠距離受信が出来るアニラジやっている局は、嶺北地方は北陸放送（MROラジオ）と東海ラジオ（SF）が受信でき、嶺南地方は、ラジオ大阪（OBC）と毎日放送（MBSラジオ）と朝日放送（ABCラジオ）と京都放送（KBSラジオ）が受信できる。

北陸の中心地（一応） ～アニラジは案外放送している石川県～

流石に北陸の中心地だけあって、民放テレビ局はテレビ東京系列局はないものの北陸で唯一の県域4局体制である（※先述したMROテレビ・ITC・KTK・HABが石川県域民放局である）。テレビ東京系列以外の全国ネット作品はばっちり放送され、特に時差放送地域が多いフジテレビ系列のドリーム9は、数少ない2枠とも同時ネットする地域である。

そして、北陸3県の中ではアニメ・同人ショップの出店数が断トツである。それを象徴するかのように、BELSELというビルにはいくつかのアニメ・同人ショップが入居している。その他、「金コミ」という北陸では有名な同人誌即売会が年に4回開催されていたりする。

ちなみに北陸3県の中では石川県が最も人口が多いので、経済の活発さは北陸で一番だと思われる。

こういう様々な部分を見るに、石川県は北陸3県の中で一番アニメ視聴需要がある地域だと思われる。

・・・だがアニメ過疎地側なんだ！（現実）

北陸3県の中ではテレ東アニメを一番多く放送するが、北陸外と比べてしまうとあまり放送しない地域の類に入ってしまう。ただし北陸では、石川県のみが放送する作品がある他、石川県が先発して放送する作品があったりもする。また、ついこの前までは深夜アニメは毎期1～2本ほどそこそこ放送はしていたが、2015年10月に放送する深夜アニメはなんと0本である（県域4局体制の地域では唯一であり且つ北陸3県でも唯一でもある）。

なお、北陸3県で唯一、区域外再送信が一切無い。地元局はテレビを通してアニメを鑑賞する県民の頼みの綱なのだから、もっと応えてほしいところだが・・・。

北陸のアニラジの雄・北陸放送（MROラジオ）

詳細は同局の記事を参照のこと。

アニメ放送がアレな一方、アニラジに関しては、県内唯一の民放AMラジオ局であるこのMROラジオ（JRN系列・NRN系列）が、突然何を血迷ったのか日曜日の夜に3時間のアニラジ枠を設けるという暴挙編成をやってのけている（※2014年3月までは4時間（7枠）、2016年9月までは3時間半（6枠）だった。何故枠を減らす？！）。また、並行してアニラジ制作（製作）も行っており、現在放送中の自主制作アニラジ『あにまにあ（旧：ちあきのあにまにあ）』はネット局を抱えるほどまでの番組となっている。なお、この枠では、『あにまにあ』を含めて5本のアニラジ番組が放送されており、このおかげで石川県は、首都圏・関西圏・中京圏・北海道・福岡県・福島県の6地域に次ぐアニラジ放送本数を誇る（※以前は福島県よりも多かったが、石川県とは逆に福島県では放送枠が増えたために抜かれた）。

その他、実は2013年6月から約10ヶ月ほど、石川県では未放送である深夜アニメ『恋愛ラボ』の公式ラジオ『恋愛ラボRADIO』に製作局として、響ミュージックと共同で文字通り製作に関わっていた。何でMROテレビでアニメ本編をネットしなかった・・・。「石川県でも放送していたのは知っていたけどまさか製作に関わってたなんて・・・！」と、この事実について信じ難い人はいるだろうが、響ミュージックの公式ネットショップ『響ECショップ』内の同番組ラジオCD商品紹介ページのコピーライト一覧に、「北陸放送」の名前が掲載されているので確認のこと。それでも「信じられない・・・」「どうせ公式の表記ミスだろそれ」と思う人は、実際に商品を手にとって確認したほうが良い。（↓）

ところで、MROラジオは石川県域局であるが、富山県全域や福井県嶺北地方を始め、新潟県上越地方や岐阜県飛騨地方の各一部でも受信可能な模様、公式サイト掲載の地図を観る限りでは。

その他の石川県でのアニラジ事情

MROラジオで未ネットのアニラジを聴取する場合は区域外局を遠距離受信するしかない。

MROラジオ以外で周辺でアニラジを放送する局と言えば、SFとKBSラジオだが、この2局はだいたい県南部・加賀地方で受信できる。なお、県北部・能登地方ではローカルアニラジ『α-LIFE』を放送している新潟県の新潟県民エフエム放送（FM PORT）が受信できるところがある。

日本有数の過疎地 ～微かな希望は残る富山県～

県単位で括って比較すると、北陸一アニメ視聴事情が悪い。ついでにアニラジ聴取事情も北陸一悪い。

富山県域民放局は先述したBBTの他に、日本テレビ系列の北日本放送（KNBテレビ）、TBSテレビ系列のチューリップテレビ（TUT）の計3局しかないので、安定的にテレビ東京系列以外の民放4大テレビ局を全て受信するにはケーブルテレビ局への加入は必至である。

なお、区域外再送信されている局はテレビ朝日系列のHABのみである。同系列局は地域によっては、新潟県の新潟テレビ21（UX）や長野県の長野朝日放送（abn）が超高性能アンテナで直接受信可能となる。

P.A.Works ～北陸の闇に降り立った微光～

詳細は同社の記事を参照のこと。

愛知県出身のアニメプロデューサーである堀川憲司が設立したアニメ制作会社であり、この会社が元請となった作品は『Angel Beats!』特別編を除いて全て富山県の民放テレビ局でネットされている。『Another』に至っては、富山県が深夜アニメで初めて放送日時最速地域になった作品であった（※放送日最速地域が富山県のみとなったのも初めてのことであった）。

・・・P.A.Worksの本社が富山県に存在し続ける限り、県内で新作の深夜アニメが定期的に視聴し続けられるのは間違いないだろう。

富山県でのアニラジ聴取方法

アナログチューナーでの遠距離受信、以上。（ぉぃ）

北日本放送（KNBラジオ：JRN系列・NRN系列）がアニラジを放送しているが、『ちあきのあにまにあ』（※遅れネット）しか放送していないので、それ以外のアニラジを聴取したいならば、県内にもスピルオーバーしているMROラジオ・SF・岐阜放送（ぎふチャンラジオ：独立ラジオ局）を受信するしかない。また、県内東部に限り、FM PORTも受信できる。

北陸3県で放送されているアニメ（2014年10月現在）

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北陸3県の民放局のちょっとした豆知識

• 北陸のテレビ放送黎明期、この頃はまだMRO・KNB・FBCの3局のみであった。中でもMROとKNBはラジオ・テレビともに系列が異なるにも拘らず仲が良かった（※この頃のラジオ系列はMROがJRN単独、KNBがNRN単独であった）。それは、石川県と富山県の大部分で両局のテレビ放送が視聴できることも相まって、遂には相互乗り入れが計画されたほどだった。ITCとBBTが出来た後も、この2局は相互乗り入れを諦めていなかったが、両県に第3波の民放テレビ局（KTKとTUT）が出来たことで、実現は実質不可能となった。・・・もし、あの時、相互乗り入れが実現していたら、北陸のテレビ事情は福井県も含め、アニメ放送本数など、今とは異なる状況であっただろう。
• その昔、KNBは日本テレビ系列の全国放送向けの連続ドラマを製作していたことがあった。1972年4月から約3年間、15分の昼ドラのシリーズを製作し、また、1973年1月から半年間、ゴールデンタイム向けの30分ドラマを製作した。もしもこの頃の制作（製作）能力をもっと飛躍させていたら、いずれはアニメ製作にも着手していた可能性が・・・？いや、ねーな、北陸だもの。（ぉぃ）
• 実はHABは現在、ローカルセールス枠の全国ネットの情報番組『ASAHI Pop'n' Press!』をキー局のテレビ朝日（EX）とその連結子会社である日本ケーブルテレビジョンと共同で制作している。HABは石川県域民放局最後発でありながら、全国ネットの情報番組を前身番組である『KID'S NEWS』時代から制作しており（※この番組はかつて存在した朝日ニュースターとの共同制作であった）、併せて20年ほど全国ネット番組制作枠そのものを維持している（※なお、このHAB全国ネット枠の番組について、当のEXは『KID'S NEWS』を途中打ち切りして以降ネットしていない）。HABといいMROといい、その謎の制作能力＆コネクションは一体何処から・・・。HABはこの状況からいずれは、北陸民放局初のアニメ製作に着手する可能性が・・・？やっぱりそれはねーな。

関連項目

• 全日帯アニメ番組の一覧
• 深夜アニメ番組の一覧 - 中部地方 / 関西版 / BS版

関連リンク

• ピクシブ百科事典『やったぜ石川のアニメ事情』
• ピクシブ百科事典『哀れ富山のアニメ事情』

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