「張勲」(チョウクン ? ~ ?)とは、三国時代の群雄であり「仲」王朝の皇帝となった「袁術」が、揚州を占領した際に橋蕤(橋ズイ)と共に大将に取り立てた武将である。
※同姓同名の人物 |
正史では
袁術が、刺史の陳温を倒して揚州を占領した際に、橋蕤(橋ズイ)と共に取り立てられて大将軍に任命された。
江東の小覇王こと「孫策」が20歳前半の頃に袁術の庇護下にあった時、その才能を橋蕤(橋ズイ)と共に見抜いて高く評価し、誼を通じていたと言われており、袁術の死後は、孫策の下に逃れようとした。
袁術が、天命を理由に「仲」王朝建国を宣言して皇帝を自称した際も付き従い、誼を通じようとした呂布から非礼をうけた事に激怒した袁術により橋蕤(橋ズイ)や韓暹・楊奉らと共に、呂布を攻撃した。
数万人もの大軍をもって、3000人ほどの兵力しか持たない呂布を攻撃したものの、徐州の名士・陳珪の
韓暹・楊奉と袁術は、にわか集めの軍勢に過ぎません。
せがれ陳登の計略を用いて彼らの仲を裂きましょう。
との進言を聞き入れた呂布が、韓暹と楊奉を戦利品を全て与える約束の手紙を送って寝返らせた為、張勲らの軍勢は崩壊し、橋蕤(橋ズイ)を生け捕られる大敗を喫してしまう。
袁術が陳王・劉寵を攻め滅ぼす際に従軍した張勲だったが、曹操が討伐軍を率いて現れると、袁術が自分だけ逃げ帰る中、復帰していた橋蕤(橋ズイ)と共に陳の守備にあたったものの、橋蕤(橋ズイ)や李豊・梁綱・楽就が曹操軍に討ち取られると、張勲は逃げ帰った。
散々に敗れた袁術が没落して滅亡すると、誼を通じていた孫策の元へ身を寄せようとしたものの、途中で待ち伏せていた廬江太守の劉勲により捕らえられ、歴史の闇へとフェードアウトした。
なお一部創作物では、劉勲が孫策に敗北した後に、張勲が曹操に降伏した、とされているが、完全に誤りである。この原因を作ったのは、ちくま学芸文庫のミスと見られる(詳しくは下記リンク先にあるwikipedia記事参照)ので、注意すること。
演義では
袁術軍の都督として登場し、呂布との戦いで20万の兵を率いる大将軍として第1路を担当したものの、呂布無双の前に大敗を喫して敗走し、以後物語からフェードアウトした。
※その他「張勲」の詳細についてはWikipediaの該当項目参照
コーエー(光栄)三國志シリーズでは
紀霊・袁胤らとともに、蜂蜜帝袁術陣営では「三國志Ⅰ」以来一度の欠場も無い古参武将である。Ⅰ・Ⅱでは、普通の脳筋武官であったが、Ⅲ~Ⅵでは、知力60台となり、一部シリーズのイベントでは、袁術の皇帝即位をそそのかすなどしている。
Ⅶで一時的に脳筋武官に戻ったが、それ以降は、知力40前後で安定している。肝心の武力は最近では70弱、統率は70強と、水準クラスの武官とされている。
とはいえ、他陣営や同僚の紀霊らからしてみれば、橋蕤(橋ズイ)ともども、「大将軍(笑)」の能力値である。
真・恋姫†無双では
のじゃロリ化した主君「袁術」と共に女の子化されている。真名は「七乃(ななの)」。
えっちいゲーム版では、主君の「袁術」こと「美羽」を溺愛しすぎる天然悪人(公式)で、主人公と××するシーンはないが変なもの食って生えた美羽と××するイベントがある。あとFSS。
アニメ版では、あらあらうふふな声とスマイルで「袁紹」こと「麗羽」をだまして宝剣を手に入れたり、無茶振りと身勝手な要求を出す「美羽」をうまくおだててコントロールしつつ、進言の合間にさらりと毒を吐いたりしていた。あとFSS。
黄巾党の張三姉妹との決戦時には、「郭嘉」こと「稟」を巻き込んで「美羽」と三人でアイドルユニットを結成し、歌合戦を繰り広げた。
※「袁術」の中の人は音程がこないことで知られているが、この作品では張勲が上手くコントロールしているとも言われている。なわけない。
三国志大戦では
コスト:1.5 武力:5 知力:2 兵種:騎兵 計略:大量生産 特技:募兵 イラスト:ファントム
撤退するときは「大将軍撤退」と言ったり、復活するときは「大将軍登場!」と言ったり、やたら大将軍であることを主張するキャラになっている。
ちょっと小者っぽいイラストと濃いキャラにより、なかなか人気のある武将になっている・・・のだが、スペックは最低クラス、計略の「大量生産」もまったく実用レベルではないなど、実戦で使用するにはちょっと厳しい、いわゆるネタカード。
ちなみに計略の「大量生産」は、元プロ野球選手張本勲氏の現役時代のニックネーム「安打製造機」から来ているらしい。どこまでもネタに走ったカードである。
一応、大量生産が全盛期の性能の時、頂上対決に出演してたりする。大戦2の頃の話だけど。
関連動画
『三國志Ⅰ』の画像
補足
能力一覧 | 統率 | 武力 | 知力 | 政治 | 魅力 | 陸指 | 水指 | 身体 | 運勢 |
三國志 | 63 | 17 | 72 | 89 | 80 | ||||
三國志II | 61 | 18 | 21 | ||||||
三國志III | 70 | 65 | 54 | 73 | 69 | 70 | |||
三國志IV | 70 | 64 | 65 | 41 | 61 | ||||
三國志V | 67 | 61 | 41 | 61 | |||||
三國志VI | 67 | 61 | 60 | 45 | 59 | ||||
三國志VII | 63 | 26 | 31 | 38 | |||||
三國志VIII | 72 | 45 | 37 | 46 | |||||
三國志IX | 72 | 71 | 46 | 42 | |||||
三國志X | 72 | 67 | 41 | 40 | 42 | ||||
三國志11 | 72 | 68 | 41 | 39 | 59 |
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関連項目
仲王朝関連人物 |
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