忍者と極道単語

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忍者と極道とは、近藤信輔による日本の漫画作品である。

WEB アプリ『コミックDAYS』で2020年 1月20日より連載中。単行本はモーニングKCより刊行、14巻まで発売中（24年11月現在）。

概要

現代の東京を舞台に忍者と極道の抗争を繰り広げられるアクション漫画。作者・近藤はかつて『週刊少年ジャンプ』で『烈!!!伊達先パイ』と『ジュウドウズ』を手掛けており、作者にとっては初めての青年漫画である。

「WEBマンガ総選挙 2020」で第9位「このマンガがすごい!2021」オトコ編で第8位「次にくるマンガ大賞 2021」Web マンガ部門第10位を獲得した。

元々はウェブコミック投稿サイト『DAYS NEO』で「作画コンペ」が行われ、金木令が作画担当になる予定だったが、諸事情で金木が降板、作画も近藤が手掛けることとなった。

青年漫画だけあってか生首が飛んだり、人体に穴が開いたりとスプラッタ表現が多いが、なんといっても特徴的なのが、ルビ表現である。「銃チャカ撃ちねェェェェ！！！」や「みんな！！”麻薬ヤク”キメろォォ!!」「裏社会ウラで悪事わるさかますと忍者が来襲くる」などといった、昔の不良漫画を思わせるような独特なルビ遣いが多い。ちなみにこの漫画当初は「しのはときわみ」という読みであったが、読者から「分かりづらい」「本屋で探しづらい」という声があったため「にんじゃとごくどう」に改題された。

用語解説

忍者

江戸時代から悪事を働く極道を殺し続けてきた集団。少数精鋭が基本であり、武器に頼らず己が肉体のみをもって一騎当千の戦闘力を身に着けている。

それぞれの忍者には「手が伸びる」「炎を操る」などの特殊体質が存在しており、彼らの戦闘スタイルは忍者の基本となる体術「忍手」とこの特異体質を組み合わせたものとなっている。

明治維新以降は公権力とのつながりを断ち、独自の判断で動く集団となっている。

帝都八忍: 主人公の多仲忍者も所属する、東京を中心に活動する8人の忍者のこと。; 極道が悪さをしているといずこから現れ、そこにいる極道を皆殺しにするのを生業としている。; 表の顔は別にあり、自分が忍者であることは隠している。; 極道を殺す際には素手で首を切り落とし、「ブッ殺した」というのがお決まり。

極道

江戸時代から忍者と抗争を繰り広げている集団。

それぞれの得意技を練り上げた【極道技巧ごくどうスキル】という技を持っており、通常の警察などでは太刀打ちできない。その一方、忍者に対しては極道技巧を使用しても全く歯が立たず、ただ狩られるだけの存在となっていた。

90年代以降は忍者の圧倒的戦闘力に押されて弱体化の一途をたどっていたが、輝村極道の登場と身体能力を向上させる麻薬「地獄への回数券ヘルズ・クーポン」の開発により、忍者に反撃を開始する。

現実世界の極道よりも非常に凶悪で、堅気の人間のことを人として扱うことはなく、女子供を拷問したりぶっ殺したりしたとしても彼らにとっては「その程度のこと」である。

その一方で、身内の結束力は強く、組長おやが殺されたら嘆き、組員こを守るためにひそかに逃がしたりと、まっとうな人間らしさも見せる。

破壊の八極道: 輝村極道が率いる精鋭8名の極道集団。「地獄への回数券」を使った戦闘術を極めており、東京各地で悪事を行い、それを止めに来る忍者を迎撃する。
地獄への回数券ヘルズ・クーポン: 切り取って使う回数券のような形状をした麻薬であり、経口摂取することによって効果を発揮する。; 使用すると身体能力が忍者並みに向上する上、肉体の再生能力が付与され、さらに、表皮が強化され爆弾の爆発にも耐えられるようになる。; 忍者対策として繰田孔富が開発したものであり、前身として「天国への回数券（ヘブンズ・クーポン）」がある。

登場人物

忍者

多仲忍者（たなか　しのは） CV：小林千晃: 15歳の高校生。幼い頃に極道に家族を惨殺されて、それ以来笑うことができなくなった『帝都八忍』の一人。「プリンセスシリーズ」のファンであり、同じ趣味を持つ極道きわみと深い友情を結ぶ。忍者特有の特異体質はなし。
璃刃壊左（あきば　かいざ）: 銀座のカフェ『でいびす』のオーナー。94歳。忍者しのはの育ての親で、『帝都八忍』のNo.2。自由自在に両腕を伸ばす特異体質【如意暴】の使い手。
神賽惨蔵（かさい　ざんぞう）: 年齢 300歳以上の『帝都八忍』の長。なんでもできる、なんにでもなれるを体現する【全姿全能】により、老若男女問わずの体質の変身、他の忍者の特異体質をコピーすることができる最強の忍者。
祭下陽日（まつもと　のどか）: 忍者しのはの弟弟子で『帝都八忍』の末席。大学生で20歳。特異体質は超高熱を放ち、飛行をも可能な【灼華繚乱】の持ち主。
病田色（やまだ　しき）: 目元が隠れてるセクシーなOL。28歳。コンピューターに長けた『帝都八忍』の一人。『ヒポポタス・マイク』が好き。掌の汗線から、嗅いだ物を”最も幸福な夢”へと包む”香”を放つ【睡掌髑髏】という特異体質持ち。
覇世川左虎（はせがわ　さこ）: 聖帝大学病院の天才外科医。医術の名家「覇世川家」の当主。メスを使わず高度な外科手術を行える『帝都八忍』の一角。; 先代当主とは養子の関係であり、養父の死に伴い、自らが覇世川家の当主となった際に弟の右龍を勘当した。; 特異体質は毛髪を神速に複数揺らし氷点下の刃となり相手を凍結こおらせる"凍剣執刀"。
邪樹右龍（やぎ　うりゅう）: 普段は六本木のNo.1ホストで『帝都八忍』の一角。; 左虎の実弟で「覇世川家」の養子だったが、勘当され実親の姓を名乗ってる。; 特異体質は常人の数万倍の骨密度により異常な耐久力で相手を殴りつけることで圧電効果により電撃を放つ"不死身の電撃漢エレキマン"
雄鷹斗女（おだか　とめ）: 「100年先の頭脳」と絶賛される天才少女であり『帝都八忍』の一員。仕事で米国にいる。
”忍巧美男衆テクノビダンス”という百体を超えるイケメン機巧人形を従えている。

極道

輝村極道（きむら　きわみ） CV：小西克幸: 表は大手企業ダイバンの商品企画部長のエリートサラリーマン。裏は音羽組傘下・二代目竹本組の裏組長。『破壊の八極道』を束ねる極道の中の極道。
夢澤恒星（ゆざわ　こうせい）: ”仁義の大狭”の異名を持つ二代目竹本組組長。『破壊の八極道』の一人。相手に突進する【進撃の極道電車道ヤクザライナー】という極道技巧ごくどうスキルを持つ。
ガムテ CV：上坂すみれ: 『破壊の八極道』の一人で、子供だけで構成された殺し屋軍団「割れた子供達グラスチルドレン」のリーダー。顔にガムテープを貼り付けて、ズボンの上からスカートを履いている少年。極道技巧は相手の肝臓の一部をちょっぴ切ってズラすことで末期の重病患者と同じ状態になる【疒やまいだれ】
殺島飛露鬼（やじま　ひろき）: 元暴走師団『聖華天』の初代総長。現・講談會傘下長沢組若頭。『破壊の八極道』の一人。39歳。若い頃に暴走族神ゾクガミの異名を持っている。極道技巧はピストルの跳弾を自在に操る"狂弾舞踏会ピストルディスコ"
繰田孔富（くりた　あなとみ）: ”怪獣医ドクター・モンスター”の異名を持つ闇医者。オカマ口調で話し、極道きわみのことを「ダーリン」と呼んでいる。「地獄への回数券」の開発者。; 極道技巧は双子の兄と身体接合手術をして手に入れた4腕の肉体”驚躰凶躯メルヴェイユ”。また、その特殊な肉体を利用して様々な極道技巧を使用する。最終極道技巧は相手を四つ手でつかんで固めたまま上空高く飛び上がり、落下の勢いそのままに地面にたたきつける”生命の技巧アート・オブ・ライフ”
砕涛華虎（さいとう　はなこ）: ”忍殺番長”の異名を持つ筋肉質な男。戦後唯一『地獄への回数券ヘルズ・クーポン』の強化無しでその異名通り忍者を殺してきた最強の極道。
MAYA（マヤ）: ”殺戮歌ころしうた”の二つ名で知られる世界的な歌姫。本名は蟲原真夜。極道技巧は単純明快に「聴いたら死ぬ声」。声の中の特定の音波を聞いたら、血圧異常で体が爆ぜて死ぬことになる。直に聴いても電波を通して聴いても同様の効果を発揮する。