日立製作所
本社:東京都千代田区丸の内1-6-6
東証1部 6501 大証1部 6501 名証1部6501
概要
久原鉱業所日立鉱山における工業用モーターの製造を発端とし、生活家電から電子機器、情報通信機器やサービス、新幹線を初めとする列車、発電所用の原子炉など、多岐にわたって事業を行う総合電機メーカの一つである。
各部門から分離独立した数多くの系列会社が国内外に多数あり、通称「日立グループ」を形成している。また、製品などにおける技術レベルの高さから、「技術の日立」と呼ばれている。
2000年以降は経営不振に加え、リーマンショックや東日本大震災等で苦しんできたが、社内カンパニー制の導入や不採算部門の売却、廃止、統合など事業のスリム化を続け、2014年度の決算では過去最高益を上げている。2015年現在の年間売上高は約9兆7000億円で、日本の製造業としてはトヨタ自動車の次に規模が大きい。
なお、本稿では便宜上「日立」と呼ぶことにする。
日立の樹
詳細は「日立の樹」を参照。
日立グループのテレビCMで使われている歌、「日立の樹」(伊藤アキラ作詞、小林亜星作曲)は、冒頭の歌詞、「この木何の木」という通称でも親しまれている。なお、現在9代目(歌:INSPi)である。
茨城県独自の略称
日立発祥の地である茨城県において、「にっせい」と言えば「日生(=日本生命)」ではなく「日製(=日立製作所)」を指すことが多い。特に県央・県北ではそれがデフォ。国道6号線沿いには「日製水戸工場前」というような「日製○○工場」と表記されたバス停や信号標識が存在する。
参考までに、日製の城下町(例:日立市・ひたちなか市等)においては、親が日製関係者であるというクラスメートが最低1人はいる。それが複数の場合、「うちの親父は(日製)○○工場だよ」「母ちゃんは○○工場でパート」みたいな会話が自然と成り立つ(近年はリストラでずいぶんやられてますが…)。
鉄道事業
- 日立は鉄道とは切っても切れない企業である。鉄道車両はもちろん、搭載機器、座席予約システム(MARSなど)、運行管理システム(ATOSなど)など事業は多岐に渡っており、鉄道に関わる全ての機器を作れる世界で唯一の企業とも言われる。
- 鉄道車両は山口県下松市の笠戸事業所で製造を行っている。現在はアルミニウム合金製車両に特化し、JR各社の新幹線・特急のほか、東京メトロ、東武鉄道、西武鉄道、つくばエクスプレス、阪急電鉄などの車両を製造している。ちなみに、東京モノレールの車両も日立製である。
- 2007年にはイギリスのサウスイースタン鉄道に高速列車Class395を納入し、2013年には同国英運輸省の都市間高速鉄道の受注にも成功した。その後、2014年4月、鉄道事業の本社機能をロンドンに移転させ、本格的な海外進出に力を入れている。
- しかし、1989年3月デビューの常磐線特急「スーパーひたち」用651系の受注を逃し(全車川崎重工が受注)、「スーパーひたち」なのに「日立製ではない」という事態が発生、社内で大問題になったのだという。常磐線は日立のお膝元である日立市があり、「特急ひたち」も日立社員の利用が多かったからである。その後の常磐線特急E653系とE657系では日立も受注に成功し、「日立製のひたち」が実現している。
- かつては日立市~常陸太田市を結ぶ「日立電鉄」という鉄道会社が存在しており、同社の約6割の株式を保有する筆頭株主であったが、2005年に廃線となり鉄道事業からは撤退している。なお、その日立電鉄の子会社であるバス事業は今尚営業を行っている。
IT事業
IT業界(情報処理産業)において多くのシェアを持つシステムインテグレーター(SIer)の一社であり、多重の下請け構造を持つためITゼネコンとも呼ばれる。
NTTデータ、日立、NEC、富士通の四社でIT業界の8割の仕事と受注額を抑えている。
豆知識
- 日立の社長は、かつては記者発表など表舞台に立つことが少なく、社内外から「天皇」と揶揄されていた(終戦以前の天皇が、基本的に庶民に姿を見せることがなかったため)。本格的に表舞台に立つようになったのは、七代目の庄山悦彦(1999年就任)からで、彼は日立の企業CMにも何度か出演した。 なお、2014年現在の社長である東原敏昭で十一代目となる。
- 創業の地、日立市にある「日立工場」と「大みか工場」の工場長を務めるのが、本社社長への登竜門といわれている。
- もともと、鉱山(日立鉱山)で使うモーターの製造、メンテナンスから創業した企業であるため、モーターを使う白物家電(洗濯機、掃除機など)で強みを見せ、比較的人気がある。
- 元々は久原財閥(日産コンツェルン)を祖とする会社であり、今日「日産」と一般的に呼称される日産自動車は親戚にあたる。
- 上記にある日立マークは、漢字の「立」の中に太陽をイメージさせる形で「日」をかたどり、周辺部に太陽の後光をイメージさせる突起を付けた円が描かれている。1992年からは日立マークはロゴと併記されず、2001年には作業用、避難用ヘルメットに書かれる以外には表だって使われなくなったが、日立工機の製品にはハイコーキブランドに移行するまでロゴと併記された製品もある。
- 日立本体がくしゃみをすると、下請けの町工場(雇用と業績)はもちろんのこと、自治体(税収)も風邪をこじらせることになるのでシャレにならないくらい影響力が大きい。茨城県における存在感は巨大。
母体会社、関連会社
- JXホールディングス(旧:久原鉱業→日本産業→日本鉱業→ジャパンエナジー→新日鉱ホールディングス)
- 日立アプライアンス
- HGST
- 日立建機
- 日立オートモーティブシステムズ
- 日立オムロンターミナル
- ルネサス エレクトロニクス
- 柏レイソル(運営会社は日立柏レイソル)
- 東京モノレール
- サンロッカーズ渋谷(旧:日立サンロッカーズ)
かつて日立グループだったが離脱した会社
世界・日本のライバル企業
削除対応
google検索結果より他の削除対応
動画 | 詳細 | 削除時期 |
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この木なんの木ガチムチ兄木 | レスリングシリーズ | 2008年8月下旬 |
日立の樹 昭和48~日立CM | CM本編 | 2008年9月中旬 |
この木 なんの木 木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!! | とある魔術の禁書目録Ⅱ | 2011年06月29日(水)11時02分 |
関連項目
外部リンク
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