概要
などで、誤記や誤変換を見かける機会がよくある言葉の一覧です。
固有名詞は除きます。
凡例
一覧
- あげる(上げる/挙げる/揚げる)
上げる ・下の方から上の方に置き直す。高くする。
・終わらせる。
・与える。差し上げる。
・「~してあげる」:「~してやる」の丁寧な言い方。挙げる ・示す。取り上げる。意志を表す。
・計画に基づいて物事を実行する。催し物を開催する。
・力を出し切る。全力を出す。揚げる ・高く掲げる。
・揚げ物にする。
- あし(足/脚)
足 ・足首またはくるぶしから下。地面に着く部分。
・移動手段。
・英語で言うと foot脚 ・太ももの付け根から下の部分。
・物の本体などを下から支える部分。
・英語で言うと leg
- あたり(当たり/辺り)
当たり ・ぶつかること。命中すること。
・接触すること。辺り ・ある地点や場所の周囲。周辺。
・場所、人、時間などを漠然と指していう。
- いし(意志/意思)
意志 ・何かをしたい、またはしたくないという気持ち。
・目的や計画を達成しようという気持ち。
・上のようなことを実現するための実際の行動につながるもの。
・心理学や哲学の分野での使用が多い。意思 ・頭の中、心の中に思い浮かんでいるもの。考え。思い。
・法律分野での使用が多い。
- いぜん(以前/依然/已然)
以前 ・特定の時点より前のこと。昔。 依然 ・元の状態のままであること。前から変化がないこと。 已然 ・既にそうなっていること。終わっていること。
・「已」は常用漢字ではない。「己(おのれ)」ではない。
- おす(押す/推す)
押す ・物を動かすために力を入れる。
・圧力を加える。
・強行する。押し切る。
・時間が予定より遅れる。推す ・自分が良いと思う物事や人などを推薦する。薦める。
・推し量る。推測する。
- きく(聞く/聴く/訊く/効く/利く)
聞く ・聞こえる。音などが自然に耳に入る。
・英語でいうと hear聴く ・意識を向けて耳を傾ける。
・英語でいうと listen訊く ・質問する。尋ねる。
・英語でいうと ask効く ・効果がある。
・英語でいうと effect利く ・役に立つ。機能する。利用する。
・英語でいうと work、act
・「利き腕」「顔が利く」「機転が利く」など、用法が多い。「口を利く」もこれ。「口を聞く/聴く/訊く」ではない。
- きてい(規定/規程/既定)
規定 ・基準や規則、ルール。またはそれらを決めること。
・規程の中の個々の条文。規程 ・複数の規則やルールをまとめたもの。規定の集まり。 既定 ・既に決まっていること。
・初期設定やデフォルト値の意味で使う「きていち」(既定値)はこれ。
- さいご(最後/最期)
最後 ・物事の終わり。一番あと。
・1回だけとは限らない。最期 ・命や文明の終わり。
・一度きりしかないものの終わり。
- さくせい(作成/作製)
作成 ・書類や文章、計画を作ること。 作製 ・品物や機械、図面を作ること。
- じしん(自身/自信)
自身 ・自分そのもの。その人そのもの。 自信 ・自分を信じること。
- しちょう(視聴/試聴)
視聴 ・見る(視る)ことと聞く(聴く)こと。映像などを見ながらその音を聞くこと。 試聴 ・試しに聞く(聴く)こと。
・見ることは含まない。
- しづらい/しずらい
しづらい ・するのが難しい。しにくい。
・「する」+「つらい(辛い)」が合わさって変形した言い方。「する」以外の時も同様。 例:やりづらい、書きづらい、読みづらいしずらい ・誤記
- すすめる(進める/勧める、奨める/薦める)
進める ・前に動かす。
・物事を進行させる。勧める
奨める・何かをするように働きかける。
・「奨める」は常用外の読み方。薦める ・自分が良いと思う物事や人などを推薦する。推す。
- たいしょう(対象/対称/対照)
対象 ・行為のターゲットになるもの。行為が向けられる人やもの。 対称 ・物と物との間に対応があり、釣り合っていること。
・2つの点/線/図形などが、別のある点/線/面などを中心として互いに向き合う関係にあること。シンメトリー。対照 ・2つの物事を照らし合わせて比べること。
・性質などが反対か全く違う2つの物事を並べて比べた時に、その違いがよりはっきりとわかりやすくなること。
- たまる(貯まる/溜まる)、ためる(貯める/溜める)
貯まる
貯める・意図的に集める。
・お金や資産などを集める。溜まる
溜める・意図せずに集まっている。
・感情や仕事などが積み重なって停滞している。
- つむ(積む/詰む/摘む)
積む ・上に重ねて置く。蓄える。
・荷物を車などに載せる。
・物事を繰り返して行う。詰む ・布などの目が密になっている。
・将棋で、王将の逃げ場がなくなる。次の手で王将がどう動いても確実に取られる状況(詰み)になる。
・将棋の意味から転じて、逃げ場やなすすべがなく追い詰められた状態になる。行き詰まる。摘む ・指先で挟んで取るor持つ。つまむ。
・物の先を切り取る。つまみ取る。
・大きくならないうちに取り除く。
- てきせい(適正/適性)
適正 ・適切で正しいこと。 適性 ・性格や性質が適していること。
- てきよう(適用/摘要)
適用 ・法律や規則などを物事に当てはめて使うこと。 摘要 ・要点をかいつまんで書くこと。
- どうり(道理)/どおり(通り、とおり)
道理 ・正しい筋道である。筋が通っている。正論である。
・「道理で」:道理であることを理解した時の相槌として言う。なるほど。通り ・同じ状態や方法であること。 例:いつも通り、平常通り、マニュアル通り
・元の読みは「とおり」で、他の言葉とくっついた時に発音が「どおり」に変化することがある。
- のる(乗る/載る)
乗る ・乗り物に乗る。乗り物で移動する。 例:乗車、乗船、搭乗
・流れや勢いなどに合わせる。 例:便乗、相談に乗る、リズムに乗る
・人が自分の意志によって上のような行動をすること。載る ・物などが誰かによって何かの上に置かれること。 例:積載、搭載
・印刷物やウェブサイトなどに取り上げられること。 例:掲載、記載
- はじめ(始め/初め)
始め ・始めること。開始すること。
・英語で言うと start、begin初め ・特定の期間のうち最初の方。 例:月初め、年の初め、など
・英語で言うと first
・「初める」とは書かない。
- はやい(早い/速い)
早い ・時期や時刻が何かの基準より前である。または、特定の期間のうち前の方。
・動きの始まりや終わり、イベントなどが予定や想像より早い。タイミングが早い。
・英語で言うと early速い ・何かをするのにかかる時間が短い。または、決まった時間内で何かをする回数が多い。
・動きそのものが速い。スピードが速い。
・英語で言うと fast、quick、speedy
- フィーチャー/フューチャー
フィーチャー ・英語:feature 後ろに「-ing」をつけると「フィーチャリング」(featuring)
・特徴。機能。特集する。主役にする。フューチャー ・英語:future
・未来。
・「フューチャリング」(futuring)という言い方はしない。
- ふくせん(伏線/複線)
伏線 ・その後の展開のために前もって関連情報などをほのめかすこと、またはその情報。 複線 ・鉄道で、進行方向が互いに逆(上り線と下り線、内回りと外回りなど)になる2線1組の線路のこと。
- へいこう(平行/並行/平衡)
平行 ・同じ平面上にある2つの線や、2つの平面が、どこまで延長してもお互いに交わらないこと。
・議論が平行線をたどる:お互いの意見が対立して合意点が見いだせず、議論が決着しないこと。並行 ・横並びのまま進むこと。「並走」などと同じ。
・同時に進行すること。「並列」のイメージ。平衡 ・バランスが取れて安定している状態。
- へんざい(遍在/偏在)
遍在 ・さまざまな広い範囲に遍く存在すること。あちこちにあること。 偏在 ・偏って存在すること。一部のところにだけ多くあること。
- ほそく(補足/捕捉/補則)
補足 ・不足を補って付け足すこと。 捕捉 ・捕まえて捉えること。 補則 ・法令の規定を補う規則。
- まっとう(真っ当/全う)
真っ当 ・まとも。正当である。適正である。
・「真っ当な~」「~は真っ当だ」のように書く。「真っ当する」とは書かない。全う ・最後までやり遂げる。完了する。
・「全うする」と書く。「全うな~」「~は全うだ」のようには書かない。
- もっとも(最も/尤も)
最も ・特定の基準や評価などで一番であること。最上級。 尤も ・当然であること。 例:尤もな意見だ。
・例外が存在すること。ただし。しかしながら。
・「尤」は常用漢字ではない。音読みは「ユウ」。「犬(いぬ)」ではない。
- ようけん(用件/要件)
用件 ・用事。 要件 ・必要な条件。
- ようりょう(容量/要領)
容量 ・容器の中に入る量。
・一定の条件のもとで、物体などの中に入れることができるものの量。要領 ・物事の最も大事な点。要点。
・要領を得ない:話や説明の要点がわからない。
関連項目
- 2
- 0pt

