邀撃!ブイン防衛作戦とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」にて、2018年~2019年に開催されていたイベント(期間限定海域)である。
実施期間は2018年12月26日から。終了日時は2019年1月18日→1月22日。
通称「2019年冬イベント(19冬イベ)[1]」
事前情報
以下、運用の公式twitterなどから判明している情報を記載。
本イベントの新要素
- レーダー射撃マス
敵からの一方的な攻撃を受けるマス。空襲マスとは違い陣形選択はできず、敵のみが行動する夜戦マスである。レーダー射撃マスへ進入すると専用のSEが鳴る。また水上艦のみならず潜水艦も攻撃の対象になってしまう。
こちら側の防御手段は取りようがないが、水上電探(対空電探は一部対象外)装備艦が一定数以上であれば回避できるため、このマスを踏まないようにするのが基本となる。
出撃制限、新要素など
E-1 (通常艦隊) |
E-2 | E-3 (通常/連合) |
||
---|---|---|---|---|
(通常) | (連合) | |||
鼠輸送部隊 | 〇 | × | × | |
ラバウル艦隊 | × | 〇 | × | × |
連合艦隊 | × | × | 〇 | × |
ブイン派遣隊 | × | × | 〇 |
- 鼠輸送部隊 :E-1のみ出撃可能。
- ラバウル艦隊:E-2通常艦隊(第1ゲージ)のみ出撃可能。連合艦隊の札がある艦は出撃不可。
- 連合艦隊 :E-2連合艦隊(第2ゲージ)のみ出撃可能。ラバウル艦隊の札がある艦は出撃不可。
- ブイン派遣隊:E-3のみ出撃可能。
作戦内容
第1ステージ ブラケット水道/クラ湾沖 中部ソロモン海域鼠輸送
第一海域。今回はいつもの潜水艦撃破ではない上に初段からゲージ二段構えのステージとなる。
(道中には潜水艦こそ出現するが、ボス戦はどちらも水上部隊なので対潜装備は不要だろう。)
出撃した艦には鼠輸送部隊の札が付く。戦艦、航戦、空母、軽空母、揚陸艦は出撃できない。
基地航空隊は使用不可。
例によって今回も、後に控えるE-2やE-3で特効アリの艦が複数存在するので、甲乙でイベント完走を目指す提督はE-1での戦力配分や誤出撃に注意。特に磯風、萩風、嵐、江風はE-3まで温存を推奨。神通や由良もE-1とE-2の両方で特効があるので、どこで活躍してもらうかは提督の判断次第。ただ、神通のE-2での特効が非常に強力なので、温存しておいた方がいいだろう。
- 甲:給糧艦「間宮」x2、洋上補給x3、戦闘詳報x1、二式陸上偵察機、5inch単装砲 Mk.30改
- 乙:給糧艦「間宮」x2、洋上補給x2、戦闘詳報x1、二式陸上偵察機
- 丙:給糧艦「間宮」x1、洋上補給x2、22号対水上電探
- 丁:なし
甲および乙の限定報酬「二式陸上偵察機」は基地航空隊の行動距離を延長でき、行動半径も8と広い優れもの。
第1ゲージ(輸送作戦)
輸送作戦。ゲージ量は甲作戦でもTP200ほどなので、そこまで時間はかからない。
ドラム缶や大発動艇を装備していくので、大発が装備できる艦を揃えるとスムーズ。
ボスも甲ですら軽巡ツ級eliteを旗艦とする軽巡や駆逐艦の4隻艦隊なのでS勝利も難しくない。
むしろ揚陸マス直前の、夜戦マス(E)が難関だろう。
第2ゲージ(戦力ゲージ)
輸送ゲージ破壊後に新たなボスマスや針路が出現し、ボス艦隊の殲滅に向かう。
ここから、レーダー射撃マス(IとJ)が追加されるので水上電探は人数分揃えておこう。甲作戦の場合でも、全体で5人以上装備してあればレーダー射撃マスを回避してボスマスへ向かえるが、旗艦に水上電探を装備していない場合は随伴艦が全員水上電探を装備していてもレーダー射撃に捕まる事になるので装備の確認は入念に。
ボス戦に備え探照灯ほか夜戦装備を用意するなら、随伴艦に装備させるといいだろう。
丙作戦で挑む場合は水上電探の数のほか、重巡や雷巡が1隻(丁ならば2隻)いないとボスマスへ行けず逸れるので編成に注意。
ボスは深海雨雲姫。HPが370~490と高い上に装甲もゲージ破壊時の「壊」形態になると甲で230、丙でも170とかなり強固。なお雷装値はゼロなので雷撃戦をしないのが救い。
村雨で火力1.5倍、村雨以外の白露型及び朝潮型で1.3倍、という特効が確認されているので村雨を始めとする対象の駆逐艦が鍛えられているなら積極的に投入しよう。特に村雨改二ならばボスのHPが小破以下でも上手く刺されば夜戦連撃だけであっさり倒せてしまうほど強力だが、ゲージ破壊時は特効艦が大破したりうまくダメージが入らなかったりで泥沼に嵌まる事もある。
随伴敵も軽巡ツ級や駆逐ニ級改後期型が揃い、雷撃戦による事故や夜戦で邪魔をされるのが怖いので決戦支援を惜しまず投入して夜戦までに随伴敵を全滅させよう。
ボスマスでは浦波、狭霧、天霧、春雨、朝雲、山雲、風雲、藤波、浜波、大鯨(甲のみ)、占守、択捉がドロップする。
第2ステージ ラバウル/中部ソロモン海域 六〇三作戦
第二海域。通常艦隊及び連合艦隊での出撃となり、通常艦隊では『ラバウル艦隊』、連合艦隊では『連合艦隊』の出撃鑑別札が付く。
ダブル戦力ゲージであるが、それぞれのゲージで別の札となっているため、乙以上の難易度では同じ艦を使い回すことができない。
正規空母は出撃不可。
基地航空隊は2部隊出撃可能。必要な行動半径は第一ゲージボスのKマスが5、第二ゲージボスのPマスが8。
第一ゲージ 重巡棲姫
通常艦隊で出撃する。戦艦、軽空母、揚陸艦を含まず駆逐艦2隻以上であれば最短経路を通ることが可能。
ただし、水雷戦隊を多く相手にすることになる関係上、戦艦や軽空母がいないと撃ち漏らして魚雷をくらう可能性が高くなってしまう。
そのため、潜水マスの1戦が増えることを許容し、戦艦2隻と軽空母1隻を入れ、さらに駆逐艦2隻、神通を入れるというのが定番。
なお、水上電探装備艦が4隻以上ないとボス前で必ず逸れてしまう。
ボスは重巡棲姫。いつも通りの高装甲の相手ではあるが、特に神通の特効倍率が1.9倍と非常に高い。神通改二はただでさえ軽巡で最も夜戦火力が高い艦なので、育成が終わっていれば特に問題なくクリアできるだろう。
なお、その他に川内に1.5倍、由良に1.4倍、那珂、綾波、夕雲、長波、潮、曙、漣、電、叢雲、吹雪、暁に1.3倍の特効がある。
ルート追加ギミック
第一ゲージを破壊するとルートが追加され、第二ゲージボスマスも出現するのだが、この時点ではまだ最初の出撃地点しか存在しない。
連合艦隊で出撃できる出撃地点を含むルートを追加するギミックを解除する必要があるのだが、これがE2の一番の山場だと言われることもある。
条件はマップに存在する3つの空襲マス(A、L、Nマス)に基地航空隊を送りつつ航空優勢以上をとることと、基地空襲の防空で航空優勢以上をとることである。
ここで問題となるのはNマスで、手前のMマスに戦艦棲姫2隻(ダブルダイソン)が待ち構えているのである。そのため、Nマスに辿りつく前に大破撤退というケースが少なくないのだ。
そこで到達率を上げるために、潜水空母に水上戦闘機を装備させるという方法も取られるようになった。
ただ、これは到達率はよいのだが、水上戦闘機の数によってはNマスでの飛行場姫の数が少なくなるようにお祈りするゲームになることもあるということは承知しておく必要がある。
ルート追加ギミック Part.2、3(現状非推奨)
上記のギミックを達成すると第二出撃地点からのルートが追加されるのだが、追加された空襲マス(R、Vマス)で基地航空隊を送りつつ制空権確保(Rは優勢可?)、WマスでS勝利2回、基地空襲からの防空で制空権確保を達成することでU→Vマスのショートカットが追加される。
その後、A、L、Rマスで基地航空隊を送りつつ制空権確保、Nマスで同条件で航空優勢以上、第一ゲージボスマスでS勝利、基地空襲からの防空で制空権確保を達成することでM→Pマスのショートカットが追加される。
ただし、このギミックに関しては以下に挙げる理由によって労力に見合わないため非推奨である。そもそもこのギミックを達成しなくとも難なくクリアできる。
- 第二ギミック達成のために通過しなければならないUマスに甲の場合は戦艦レ級eliteが待ち構えている。それも、運が悪いと2隻で雁首揃えてスタンバイしている。
- 第二、第三ギミックで追加されたルートを通れば最短経路となるが肝心のダブルダイソンを回避できず、なおかつその前哨戦が上述のレ級eliteマスという最悪の連戦となるため通らない方が主流。
- レ級eliteマスを回避するルートの場合でも第三ギミックによって必要電探数が減るが、たったの1個だけである。空襲を回避できるメリットもあるが、たったの1戦なのでただでさえボスが貧弱な本海域において解除する労力に見合うかは疑問。第二ギミックと第三ギミックの条件がかぶりまくっている点からも予想がつく通り、当然第二ギミックを無視して第三ギミックのみ解除できるなどという救済措置はない。あればそこそこ使えただろうに。
一応メリットとしては、
- 最短ルートを取った場合道中3戦(内1戦空襲)という非常に短いルートとなるためボス戦で燃料、弾薬共に残量による補正を受けず、フルパワーで戦うことができる。
- ダブルダイソン後の空襲をカットできるので、ダイソンにより中破させられた後空襲で大破するといった事故が無くなる。
- 第三ギミックを解除すれば単純に1戦減るため長期的に見れば消費資材の面で有利になる。
- 電探の数が減ることで装備に余裕が生まれる。特に戦艦へ徹甲弾を積みやすくなる点はダイソン対策という視点でも大きい。また、長門の特殊攻撃を採用する場合は火力倍率の底上げにもなる。
- 電探の必要数が減るということは護衛撤退を採用しやすくなるということでもある。
と言ったもので、1以外はレ級との会戦を避ける南ルートを通った場合でも有効である。総じて大して強くないので短期戦になりやすいボスの撃破よりも、周回する場合に道中を安定させるにあたって有利となる調整が仕込まれていると言える。従って、早波堀が難航することを見越した場合や、早波以外にも掘りたい艦娘がいる場合など長期戦が見込まれる場合は解除しに行くのもアリだろう。あっさりとお目当ての艦娘が掘れて努力が無に帰す可能性も大いにあり得るが。
戦力ボス 南方棲鬼
連合艦隊で出撃する。
軽空母、揚陸艦、航空戦艦を編成すると戦艦レ級eliteマスを通過するので、航空巡洋艦やZara級重巡洋艦を使って制空権をとりにいくのが主流となっている。戦艦3隻以上でもそのルートに行くので、第一艦隊は戦艦2隻重巡系4隻が基本。
また、初手QマスはPT小鬼群との戦闘になるため、その対策も取っておきたい。
一番のネックとなるのはやはりMマスのダブルダイソンであり、基地航空隊を2部隊ともこちらに送ってしまってもかまわない。
なお、水上電探装備艦は7隻以上(第三ギミック解除後は6隻以上)必要となる。
ボスは南方棲鬼。耐久わずか210、装甲も118であるため、昼戦でも十分撃沈チャンスがある。制空権も拮抗状態であったとしても問題ないレベル。ある程度ボスマスに安定して辿りつけるのであれば苦戦することはないだろう。
神通には第一ゲージと同じく1.9倍の特効がかかる。その他に綾波は1.6倍程度、川内、夕立には1.5倍程度、比叡、霧島、由良、巻雲には1.4倍程度、那珂、電、潮、照月、夕雲、長波には1.3倍程度の特効がある。
- 甲:勲章、二式陸上偵察機(熟練)、5inch単装砲 Mk.30改+GFCS Mk.37、GFCS Mk.37、補強増設
- 乙:勲章、二式陸上偵察機(熟練)、5inch単装砲 Mk.30改、GFCS Mk.37
- 丙:勲章、二式陸上偵察機、5inch単装砲 Mk.30改
- 丁:二式陸上偵察機、22号水上電探
二式陸上偵察機(熟練)はE1の乙以上で獲得できる二式陸上偵察機の熟練機で、行動半径が1延びているほか各種性能も上位互換に当たる。5inch単装砲 Mk.30改+GFCS Mk.37は小口径主砲で、E1甲報酬の主砲に電探であるGFCS Mk.37がセットになったものである。
第一ゲージボスでは神風、岸波、国後などがドロップする。第二ゲージボスでは新規実装の早波のほか、岸波、春日丸、対馬などがドロップする。
第3ステージ 中部ソロモン海域 ブーゲンビル島沖 南海第四守備隊輸送作戦
第三海域。通常艦隊及び連合艦隊での出撃となり、『ブイン派遣隊』の出撃鑑別札が付く。
引き続きのダブルゲージであり、輸送ゲージと戦力ゲージの構成となっている。
E2とは違いどちらのゲージも同じ札となるので、最初から主力を投入してかまわない。
基地航空隊は3部隊出撃可能。必要な行動半径は輸送ボスのSマスが7、戦力ボスのZマスが8。
複数の艦に特効が確認されているが、特にバナー艦である磯風、萩風、嵐の3隻が非常に高い倍率がかかる。[2]
輸送ゲージ 南方棲戦姫
輸送量は380となっている。
ボスマスへは通常艦隊でも連合艦隊でも到達できる。ただし、連合部隊の場合(少なくとも甲では)必ずダブルダイソンと戦わなければならないということもあって、通常艦隊での攻略が主流となっている。通常艦隊の場合、戦艦+空母3隻以内で軽巡1駆逐2を含み潜水艦なし、5隻以上が水上電探を装備していれば最短を通れる。
ボスは南方棲戦姫。随伴艦は軽巡ツ級elite2隻と駆逐3隻なので、ボスマスに到達できればA勝利はそれほど難しくないだろう。
特効があり、磯風、萩風、嵐は火力が1.75倍と非常に強力。その他にも江風が1.45倍、陽炎型、睦月型、五月雨、時雨、初霜、白露、子日、長波、夕雲が1.3倍、水上機母艦、駆逐艦が1.15倍、妙高、羽黒、川内が1.25倍となっている。クリア後限定だが日進は1.75倍と非常に強力な特効がある。
ルート追加ギミック
輸送ゲージをクリアするとルートが追加される。
T→ZZ→ボスマスのルートが出現するギミックがあり、輸送ボスマスに再度到達してS勝利、FIKNTUで基地航空隊を送りつつ制空権確保(TUは航空優勢可?)、基地空襲からの制空権確保2回が条件である。なお、甲の条件であり、乙以下では緩和される。
最も厄介なのは乙以上で必要なNマスであり、ここに到達可能なのは輸送護衛部隊のみ(例外あり)であるにもかかわらず、子の手前のMマスでダブルダイソンを相手にしなければならず、大破撤退の可能性が高いためである。
そのため、E2と同様に潜水艦隊での攻略も一考の余地がある。
なお、このギミックには戦力ボスへの特効を増大させる効果もある。ギミック解除前は輸送ボスと戦力ボスの特効は共有しているのだが、ギミック解除後は戦力ボスのみ駆逐艦は1.15倍、水上機母艦は1.3倍特効が加算される。川内、妙高、羽黒の特効には変化がない。
戦力ゲージ 深海日棲姫
上記のギミックで追加されたZZマスへは戦艦+空母3隻以内、水上電探装備艦6隻以上(旗艦含む)、潜水艦なしで到達できる。
道中では砲撃戦が一度しかないため、水上打撃部隊ならまず大破することはないだろう。
ネックとなるのは2回もある潜水新棲姫を含む対潜マスである。そのため、少なくとも削り時は東海を含む対潜用の航空隊をこの2マスに1回ずつ飛ばした方がいいだろう。
ボスは深海日棲姫。甲の場合、随伴艦に戦艦棲姫2隻、ゲージ破壊可能になるとさらに空母棲姫も追加される。耐久は888で、装甲は装備込みで256、壊になると292になる。
強力な特効艦がいるので、それを生かしていきたい。ZZギミック解除後において、特に磯風、萩風、嵐は火力が2倍と非常に強力。魚雷カットインが直撃すれば、クリティカルなしでも耐久を半分以上削ることもできるほど。その他にも江風が1.65倍、陽炎型、睦月型、五月雨、時雨、初霜、白露、子日、長波、夕雲、水上機母艦が1.5倍、駆逐艦が1.3倍、妙高、羽黒、川内が1.25倍となっている。クリア後限定だが日進は2.3倍と非常に強力な特効がある。
甲標的 丙型は特殊潜航艇で、すでに実装済みの甲型の上位互換。甲では入手時点で改修済みだが、検証によると夜戦のみ効果があるようだ。
輸送ボスでは涼月、日振、大東などがドロップする。涼月、日振はWマスでも確認されている。戦力ボスでは新艦のJohnstonのほか照月、Gotland、まるゆ、福江、大東などがドロップする。
余談
年をまたいだイベントとなったため、初めて恒例の新春任務と時期が重なることとなった。攻略に役立つ水上戦闘機「強風改」を選択報酬で獲得も可能なので、余裕があればこちらも進めておきたいところである。
なお、今回の新春掛け軸の担当はE3報酬の日進である。
関連動画
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関連コミュニティ
関連項目
イベントの一覧 | ||
---|---|---|
前回 | 抜錨!連合艦隊、西へ | |
次回 | 発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」 | |
開催年 | 2013年 | -春- -夏- -秋- -冬- |
2014年 | -春- -夏- -秋- | |
2015年 | -冬- -春- -夏- -秋- | |
2016年 | -冬- -春- -夏- -秋- | |
2017年 | -冬- -春- -夏- -秋- | |
2018年 | -冬- -初秋- | |
2019年 | -冬- -春- |
脚注
- *2018年冬イベントが既に存在すること(捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇))、イベント期間が2019年の方が長くなることから2018年開始であるものの2019年冬イベントとされている。
- *具体的な倍率についてはDewy氏(@dewydrops)のツイートを確認されたし。
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