独立傭兵かよ
野良犬の世話をしろってのか
レッドガンも舐められたもんだ
G5 イグアス(ガンズ・ファイブ - )とは、ゲーム『アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン』に登場するキャラクターである。
概要
路地裏の博徒であったイグアスは大きな賭けに負け
そのカタとして第4世代強化手術の実験に供された悪友ヴォルタと喧嘩に明け暮れるようになった彼は
あるとき木星戦争の英雄とされる軍人に因縁を付け顔面が変形するほどの返り討ちに遭いそして今に至る
新資源コーラルを求めて惑星ルビコン3に進駐している企業「ベイラム・インダストリー」直属のアーマード・コア部隊「レッドガン」の一員。「イグアス」という名前が本名なのかコールサインなのかは不明。
人物
ACシリーズの伝統として、アリーナプロフィール以外、一切の個人設定は不明。レッドガン部隊の一員を描いたと思われる「STKの画稿(3)」では、左側に何かを広げて座り込んでいるガラの悪そうな二人組が描かれている。恐らくは片方がイグアス、もう片方がG4 ヴォルタであろう。
アリーナプロフィールで示される通り、7年前にレッドガン総長のG1 ミシガンに喧嘩を売った挙句、ヴォルタと共に「青少年の健全な育成」の名目で彼の部下にさせられた。以後は訓練と実戦で毎日のように地獄のようなシゴきを受けているが、牙が抜かれてきたヴォルタと異なり、未だにミシガンに対しても反骨心を崩していない。「ミシガンの顔面に一発ぶち込んでから抜ける」のが目標とのこと。
はっきり言ってガラは悪く、チンピラ同然。とある作戦でレッドガンの「おまけ」として雇われた「ハンドラー・ウォルターの猟犬」C4-621(独立傭兵レイヴン)のことは「野良犬」と蔑み、何かと辛辣に煽ってくる。
よう 野良犬
お前のような木っ端は知らんだろうがな
俺たち「レッドガン」は
「壁越え」にアサインされている
この仕事は慣らしだ
終わったら土着どもの要塞を落としにかかるのよ
(この後、ミシガンに口を閉じろと怒鳴られる)
そのイキリ散らした言動からは、性根が小物そのものであることが伝わってくる。自分が「帰る家がある飼い犬」であることを前提とした「野良犬」発言からもわかるように、心中ではレッドガンに所属していることを心の拠り所としていることが伺える。
レイヴンとは時に共闘し、時に対決する、所謂ライバルポジションのキャラクターになる。同じ第4世代の旧型強化人間でありながら、着実に戦果を挙げていくレイヴンのことが、イグアスにとっては目障りでたまらないようである。
搭乗AC:ヘッドブリンガー / HEAD BRINGER
前期型
ベイラム社製フレーム「MELANDER」のカスタムモデル「MELANDER C3」で統一された中量級の2脚AC。「C3シリーズ」は作中登場するレッドガン正規ナンバー6名どころか、全傭兵中でもイグアスただ一人しか使用していないレアモデルである。
「ヘッドブリンガー」とは「(相手の)首を得た者」。イグアスのエンブレムには「クワガタムシの首を持ち帰るアリの群れ」が描かれている。
フレームとインナーパーツの構成が非常に優秀な上に、武装面でも速射型リニアライフル・マシンガン・4連装ミサイル・パルスシールドと、中~近距離射撃戦で有効な装備で統一している。突き抜けた長所がない分、一気に火力攻めされると脆さを見せるが、下手に撃ち合いに付き合うと中々撃破できず損害が嵩む、決して侮れない相手。
他のACと協同した際は武器の射程とシールド耐久を生かした援護・囮役として輝き、特にヴォルタのごりごりのガチタン・キャノンヘッドと連携されるとかなりの脅威となる。
度重なるゲームアップデートにて武装やフレーム性能が強化された結果、単体でも中々に侮れない存在になった。
重装甲、または近接戦重視のアセンブルが多いレッドガンでは珍しい、軽装甲かつ引き気味の戦術を重視したアセンブルは、イグアスという人物の性根を雄弁に物語っている。
後期型
シナリオが進むとアセンブルのマイナーチェンジを行う。ベイラム所属の癖にどこから入手したのか、腕部をオールマインド製のMIND ALPHAに、パルスシールドを同じくオールマインド製のレーザーオービットに換装した攻撃特化型になる。
反動制御が強化され、リニアライフルとマシンガンの集弾性能が向上。更にジェネレータのEN武器適正が影響しない独立したエネルギー武装が加わり、実弾・爆発・ENの3属性が揃うバランスの良い構成となった。何気に機体左側はボタン押しっぱなしのフルオート連射+半自動のオービット、右側はボタン連打型の武装で揃えており、操作難度も抑えられている。更にブーストキックとアサルトアーマーも実装し、近接戦にも対応。
引き戦術一辺倒だった前期型からの改善という形で、戦いの中で彼もまた成長してきたことを表現する、ACシリーズらしい演出といえよう。
ストーリー中の活躍
チャプター1『多重ダム襲撃』で初登場。ルビコン解放戦線の重要拠点「ガリア多重ダム」の破壊作戦に、悪友ヴォルタ、そしてレイヴンと共に投入される。しょっぱなから辛辣な対応に終始し、任務終了後にはわざわざファンメ嫌味まで送ってくる。ここまで嫌われるようなことしたっけ?
…ケッ
調子に乗るなよ 野良犬
てめぇなんぞ 数合わせで呼ばれただけだ
俺たちレッドガンは「壁越え」を果たす
せいぜい指をくわえて見ていろ
しかし、本番の『壁越え』では、結局イグアスは出撃しなかったようだ。ヴォルタ曰く「上手くサボった」とのことだが、何があったのかは語られない。「レイヴンに作戦を漏らしたから謹慎を喰らった」……と考えるのも、あまりしっくりこない。確かなのは、イグアスの悪友が死んだことのみである。
少し間が開いて、惑星封鎖機構との本格介入が始まり、ベイラムとアーキバスは一時休戦。イグアスはヴェスパー部隊の「番号付き」達と、ドーザーの「自動人形」、そして再会した「野良犬」と共に、雪原の化け物・C兵器退治に駆り出されていく。
G5! 今回の遠足はどうだ!?
私情を挟むな 外されたいか!
今からでもそうしてほしいぜ
チッ… いつもより耳鳴りが…
C兵器の活動に応じるかのように、不調を訴えるイグアス。その動揺がヘッドブリンガーに伝わったか、彼は前線部隊で真っ先に戦線離脱を余儀なくされた。「野良犬」が敵の首頭を取る姿を、無様に眺めるしかないイグアスの心境や如何に――
遠足は終わった。企業は集積コーラルを目指す戦いを再開し、イグアスたちもまた深淵に飲み込まれていく。
表ルート・その1
この節は、『AC6』本編エンディングを 確認後に閲覧することを推奨します。 |
功を焦ったベイラムは、アーキバスに先んじて大深度地下施設「ウォッチポイント・アルファ」への突入を強行するが、惑星封鎖機構が残した無人兵器の反撃で突入部隊は半壊。残存戦力も中腹の熱交換室までの進出がやっとという状態である。
チャプター4『地底探査 - 深度2』において、アーキバスの先行調査員として地底に潜ったレイヴンは、独り熱交換室を死守していたイグアスと遭遇する。
てめえを殺して 俺は地上に戻る…
物騒な穴倉生活には もうウンザリなんでな…
野良犬が死ねば…
気分良く帰れるだろうよ!
補給シェルパの残骸が無数に転がる、さながらベイラム集団墓地と化した熱交換室で戦いが繰り広げられる。イグアスはアセンブルを変更したヘッドブリンガーで激しく攻め立てるが、やはり例の不調に見舞われる。それが命取りになった。
クソッ! 腕を上げてやがる…!
野良犬が! 調子に乗りやがって…
邪魔なんだよ てめえは!認めねえ… 認めねえぞ…!
次こそは てめえを……G5 イグアスの撃破を確認
やはりこの地下空間は… 危険です
表ルート・その2
この節は、『AC6』本編エンディングを 「2つ」確認した後に閲覧することを推奨します。 |
2周目以降にプレイできる『多重ダム襲撃(ALT.MISIION)』では、ルビコン解放戦線の逆買収に乗り、イグアスとヴォルタを撃破することができる。
抱き込まれやがったか!?
イグアス! 格下ナンバーにやられたぞ
数学はできるか? 相手はいくつ下だ!?
貴様はいつまで その番号をしゃぶっているつもりだ!?…ケッ
調子に乗るなよ 野良犬
ラッキーパンチが当たっただけだ てめえの実力じゃねぇ
俺たちレッドガンは「壁越え」を果たす
せいぜい指をくわえて見ていろ
『多重ダム襲撃ALT』で解放戦線に寝返るか、『武装採掘艦護衛』をクリアすると発生するチャプター2『機密情報漏洩阻止』では、レイヴンはRaDに雇われ、攻撃を仕掛けてくるジャンカー・コヨーテスの排除に向かう。ところがそこに、なんとコヨーテスに雇われた傭兵イグアスがやってくる。どつき合っている最中に所属不明のステルスMT部隊の攻撃を受けた2人は、一時休戦して不明部隊を排除……した後に再びどつき合うのだった。そのまま終了でよくない?
てめえは ガリア多重ダムの…
ちょっとした小遣い稼ぎのつもりだったが
野良犬を潰せるなら 悪かねえクソッ 邪魔さえはいらなけりゃあ…
これで勝ったと思うんじゃねえぞ!
発生条件ミッションのどちらでフラグを立てたか、不明機体を全滅/無視してイグアスを撃破するかで台詞が変化する。結構細かく変わるのでいろいろと遊んでみよう。
上記2ミッションのどちらかでイグアスと戦うと、チャプター4『地底調査 - 深度2』はALT.Verに切り替わる。
ウォッチポイント・アルファの熱交換室に入ると、通常Verでは即、襲い掛かってきたイグアスが登場しない。部屋の半ばまで入ると、後方からコールドコールのデッドスレッドが闇討ちを仕掛けてくる。
…独立傭兵コールドコール
AC デッドスレッド
裏社会の暗殺請負人として
恐れられているようです恨みはないが 依頼なんでな
ここで果ててもらおうなるほど
イグアス坊やでは敵わんわけだ
レッドガンの矜持も砕かれ
憤懣やるかたないといったところか
可哀想に
お前もたまには
弱者の気持ちを慮ってやるんだな
実際に戦火を交えて敗北し、アイスワーム戦での融資も見せつけられたイグアスは「野良犬には勝てない」と悟り、とうとう小遣いをはたいて暗殺者を雇ったようだ。どこまでもみみっちい奴だこと……。
このALT.Verを選択した場合、イグアスは登場しなくなる(つまり『アイスワーム撃破』が最後の登場になる)。その後のレッドガン部隊員の発言からして、尻尾を撒いて地底から逃げだしたのか、あるいは……。
イグアスの身に何が起こったのか。その真相は、更に条件を満たすと解放される裏ルートへ持ち越される。
裏ルート
強化人間C4-621 レイヴン。 この節は『賽は投げられた』ことを 確認後に閲覧してください。 |
『武装採掘艦護衛』『コーラル輸送阻止』『ヴェスパー3排除』をクリアすると突入する「賽は投げられた」ルートでは、チャプター4最終ミッション『集積コーラル到達』がALT.Verに変更される。
オールマインド(AM)に導かれたレイヴンとエアは、自分たちを使い捨てようとしていたV.Ⅱ スネイルを先制攻撃するが、そこに地底で潜伏していたイグアス(in後期型ヘッドブリンガー)が乱入してくるのだ。
見つけたぜ…!
あいつらの言ったとおりだ…
死ね! 野良犬!化け物退治した時の
木端役人じゃねえか…
ちょうどいいぜ… てめえも気に入らねえ
まとめて殺してやる…クソッ…
また耳鳴りが…
野良犬…
これもてめえのせいか…!?
うるせえんだよ… ゴチャゴチャとよ…!
どいつもこいつも…
俺を低く見るんじゃねえ!
AM製パーツの出どころとは。「あいつら」とは。レイヴンが近くにいると発症するらしい「耳鳴り」とは。更なる謎を残したまま、ヘッドブリンガーは爆発炎上する。
レイヴンとエアがAMの軍門に下ってから、しばしの時が流れた。リリース計画の成就を目前にしたAMは本性を露にし、レイヴンとエアを殺害して自らに(2人の生体データを?)取り込もうとする。AMが操るAC「MIND γ」からは、AMの声に加えてあの声が流れ出すのだった。
……ここまで来てラスボスお前かよ!?となったプレイヤーは数知れず。
よう…待ってたぜ
野良犬…
てめえを消すため…
俺はこいつらの一部となった
今度こそ…死んでもらう…C4-621 レイヴン
Cパルス変異波形 エア
貴方たちはリリースのトリガーとして
我々に取り込ませていただきます野良犬… てめえには何度もやられたなあ…
俺ん中にも大勢いるぜ…
てめえにやられた残りカスが…
教えてくれよ
どれだけ殺すつもりだ…?
「旧世代型強化人間と相性が良いことが確認されているMIND素体パーツ」
「同世代強化人間のレイヴンが近づくと=エアが近づくと起こる耳鳴り」
「あいつら」「こいつらの一部」
ここまでの情報を総合すると、AMは「リリース計画第2条件=特別な旧型強化人間」の素体としてイグアスに目を付け、同じく素体であるレイヴンの予備、そしてレイヴンを狩るためのカウンター戦力とするために接触していたのではないか? という推察ができる。
だが、イグアスの猛執はAMの予想を遥かに超えていた。一々余計な煽りを入れてくるAMにキレたイグアスは、なんとオールマインドの機能に干渉し始めたのだ。
てめえら… まとめて消えろ!
干渉…!? 機体との同調が…!
耳鳴りも… 鬱陶しい声も消えた…
透明だ 気分がいい…
あとは… 俺たちだけだ…てめえはいつも… 俺の上を行った
クソみてえな旧世代型…
てめえと俺で… 何が違った…?取り込むべきでは… なかった…
イレギュラー…
周囲の無人機を破壊したイグアスは、レイヴンと一対一の決闘を開始する。もう誰も彼らを止めることは出来ない。
そして決着の時が来た。限界に達し連鎖爆発を起こすイグアス/オールマインド機は、レーザーブレードを振り被り突撃するが、振り抜く直前、遂に力尽きる。
爆散する機体から、イグアスの最初で最期の告白が流れた。
二次創作
Xなど各SNSでは様々な彼の姿が描かれているが、アーマード・コアシリーズの例に漏れず、ゲーム本編では彼の容姿は一切公開されていない。精々荒いスケッチ画で「髪が金髪のリーゼントか、黒色のリーゼントか」程度である。
現状見られるのは、思い思いにイグアスの姿を想像した絵師の空想によるものである。過去の経歴(ギャンブル・鬼軍曹のもとで鍛えられた)や言動(粗暴・つっかかり・ライバル視)などから、不良・ヤクザ風など、比較的ガラの悪い姿で描かれることが多い。
関連動画
対戦動画
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関連項目
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