ニコニコ大百科

にしても、今になってヒューイの完全潔白を主張する人がまだ居るとはちょっと信じがたい話だ
部分的にはシロの可能性もあるし周囲も相当黒いが、だからといってこの男に対する全ての容疑について、劇中で明示されたものは何一つ無く、イヤらしいぐらいに全部実情に関してはぼかされている
ハルを無理やりサヘランのコックピットに入れた等、ほぼ確定事項というものですら、その場にいる本人が見たのではなく、他人からの口伝というフイルターが置かれている。恐らくこれらは意図しての演出だろう
しかもそうした状態が続いた後に脚本が流出してヒューイの黒が確定してしまう事態にまでなったのに
そうした中で、ヒューイが無罪だと断言できるような確証を持つに至った人間がいるとは、ちょっと自分の想像ではとても及びそうもない

監督のことだから後々どんでん返しか何かをしたかったんだろうけど製作の都合で消化不良に終わったって感じ

個々の真相はさておき、後年の自宅プールでの一件を考えると、少なくともヒューイという人物への印象が好転するような展開はなかったろうと思うけどな。
なにせ自分の研究の行き詰まりや息子に対する後妻の誘惑に思い悩んだ挙句なぜか後妻の連れ子と入水しようとする男だということをプレイヤーは知ってしまっているわけで、そこに結び付かないといけないからな。

シロかクロかで言えばクロだが、真相がほぼ不明な以上、本当に罪に問えるかどうかはわからないのが現状だと思う

>>693
PWでのキャラを顧みると、9年前の査察の真相とその後の経緯が特に恣意なく描かれれば同情や納得を抱くプレイヤーも一定数出そうな気はする
ただ2との辻褄合わせをするためだけに特に理由は考えずああした、ってのだけは無いと願うよ

>>695
査察やそれ以降の真相自体が”黒”の可能性もある以上それはかなり好意的に寄った推論になってるけど、まぁそういうこともなくはないだろうね。そもそもMGSVがそこを描いてしまう物語だったのかどうか疑問だけど。
ただどうあれ、保身に走って（なのか本当に裏切っていたのかわからんが）の情報隠蔽などプレイヤーの面前でやらかした事実は歴然と残るわけで、ヒューイへの心証を改めるには単に同情を誘う真相があったという程度では全く足りないだろうと思う。
真相の多くを知っているであろうスカルフェイスをして「腐った男」と言わしめたヒューイが同情を誘うというのもそう簡単ではないだろうしね（同情を誘う事情があるならなぜスカルフェイスに「腐った男」呼ばわりされたのかが大きな問題になるだろう）。
まぁ辻褄合わせと切り捨ててしまえばそれまでだけど、どうあがいたところでヒューイが入水することに（これ自体がフェイクでない限り）変わりはないわけで、そこに終着させる必要があるよ。

それから、そもそもヒューイは果たしてそれほど同情的に描かれるべきキャラクターとして生まれてきたのかという問題もある。
これは完全に俺の個人的な考察になるけど、ヒューイの（特にVにおける）行動面でのモデルの一人としてヴェルナー・フォン・ブラウンがいるように思う。
例えばコールドマン→MSF→スカルフェイス→DD（特に後三者）と思想に一貫性を持たず自らの置かれた状況に応じてそのスタンスを変ずることで研究活動を継続したヒューイのあり方は、まさにフォン・ブラウン的変節と言わざるを得ない（その他の言動にもフォン・ブラウン的な部分があるんだがその辺りは語るととても長いから気になったら調べてみて欲しい）。
フォン・ブラウンが宇宙開発史に多大な功績を残しつつも、同時に戦争犯罪人として、また敗戦後に容易く鞍替えした人物として批判されるように、ヒューイという人物もまたメタルギアサーガの技術史において大きな功績を残す人物であっても、人間性や思想においては批判されるべき人物という二面性を持たされて生まれてきたキャラクターではないだろうか。
まぁ結局はそうする理由すら入水へ帰結するキャラ作りに端を発するんだけどもさ。

言っいることは分かるしそこまで考察できる程この話題に真剣なのも良いと思うが、肝心の作品上でのヒューイはあの有様なわけで…
仮にも主人公サイドの人物として、暗部も含めてそれなりの存在感を確立していたキャラ・エピソードと、それを活かした話作りの可能性を全部ドブに捨てまで出来上がったものは、卑小な男の暴走と転落でしか無かった(まぁちょっと含みはある)という事実がある以上、
いくら追求しても「それの何が面白いんだ？」「それが作品に何か寄与したか？」「仮にそうだとしてあの程度しか作れなかったのか？」っていう暗黒を振り払いながら手探りで延々と彷徨うようなもの
そもそもこう言うのも酷いと思うから先に詫びさせてもらうが、いろんな人が色んな言葉を尽くして追い求めてきたものが「やった」か「やってない」かなんてMGSの考察としては酷く低レベルだと思う
これが2でぽっと出た小話との辻褄合わせのためだけの、制作側の短慮が原因だとしたら、本気でMGSと付き合い続けた十数年返せと言いたい

>>697
2のエメリッヒ一家のエピソードをぽっと出の小話扱いするとは・・・こんなこと思いたくないけどにわか乙
あれがぽっと出の小話程度なら無線でもエマでもあんな長々と語らないし、エマが息を引き取った後にオタコンがあんなに大泣きしながら「親父の事故・・・あれは自殺なんだ。全て僕が悪いんだ。許してくれ・・・」なんて詫びる訳ねえだろ
その理屈で言うなら2で猛威を振るった愛国者達の正体が結局ザ・ボスという3以外いらないキャラの為に創設されて、創始者同士の痴話喧嘩で今に至った方こそ馬鹿馬鹿しいぽっと出の小話だと思うがな？(俺はザ・ボスもこのエピソードも好きだけど)
そもそもPWのヒューイのキャラが2で語られた経緯と比較するとあまりにも違和感が大きかった訳だし、制作側がやらかしたこれをどうやって辻褄を合わせようとした結果がこの5の有り様とボートを用意しろじゃないのか？(ただやるならもっと細かくムービー増やしてでも描いて欲しかった)
まぁMGSシリーズに真剣に付き合った俺たちの十数年返せは同情する

2のオタコンの過去の懺悔のシーン、
あの後のスネークとオタコンがお互いの友情を確かめ合ったり、スネーク・オタコン・雷電の3人が並んで画面に映るのがかっこよくて好きなんだか、もうヒューイがチラつくようになってしまったぞ
許さんヒューイ

「仮に」ヒューイが裏切り者ではなく本人が言うようにタイミングが悪かっただけで彼自身に悪気がなかったとするならさ
自白剤を打たれても必死に仲間に無実を訴え続けていたのに信じてもらえず追放された……ってことになるわけで
仲間にある意味裏切られた形になる
そう考えたら晩年再び「裏切られた」ことで精神に変調をきたす理由にはなるんじゃないかな

と、いうかあの事件はヒューイよりむしろエマの母親がクズすぎるけども・・・

そもそもGZの主題曲がhere's to youな時点で作中年代が１９８４年だったりであまりにもわかりやすいと思っていたんだけどそうでもないのか

愛国者達みたいなゼーレやフリーメイソン的な陰謀論じみた秘密結社があるせいで国家の正当性が（少なくとも現実以上に）微妙になってる世界なのでややこしいが、そもそもMSFだったりDDはテロリスト以外の何物でもないという前提があるでしょ
ヒューイのあれこれはだいたい当該集団に対する愛着を捨てきれないが方針についていけなくなったテロ屋の一味が国家に情報をリークしたという構図だろう

そしておそらくはGZのような結果になるとまでは思ってなかった　本当に核査察だと思ってたという部分はおそらく真

DDでの裁判も公正なものではない
利害関係者（兵士たち）が同席していたり、論点が巧妙にずらされていたり（究極的にはストレンジラブをヒューイが殺していようがいまいが人格がサイコパスだろうが当該疑惑には何の関係もない）
、オセロットという拷問と洗脳のプロがかかわっていたり　ヒューイの言動やカズたちが示す証拠能力もかなり微妙

>>698
その話はエメリッヒ一家というより、オタコンとエマの関係で重要な話だな。自分はあくまでヒューイというキャラの扱いを主眼に話しているつもりだ。どちらにしろMGS2が初出の話だし。語弊のある言い方だったのは反省しよう
そしてその話でもヒューイの扱いという点で見たら、「酷い父親」としてオタコンの口から語られる下りは、「オタコンとエマのトラウマの元凶」として丁度良くに用意されただけの、特に大きな意味やその後のキャラ化を想定した伏線のつもりもない、意味合いの小さな話としか思えないのだよ
貴方の言う通りあの愛国者もMGS3であのようなキャラ付けがされ、ヒューイ自身PWで平然と常人的なキャラを与えられたのだから、やろうと思えば2に続く豹変のエピソードも盛り込めたのかも知れないが、現実はいきなり狂人と化し、ボートを用意されて終わってしまった
だから今となっては、結果論ではあるが、ヒューイというキャラを語る上では、MGS2のアレは都合よく悪人の役を押し付けられただけ…というのが自分の見解

それとよそのスレでも見かけたが、にわか乙程度でも安易に使うのはお勧めしない。削除申請が通るワードだ

>>705
そういう意味か、誤解したよ
確かにPW～2に繋がる豹変や家庭関連の描写が１片もなく、GZでもやや独断ながらも平常な振る舞いだったのにTPPでいきなり狂人だよな
良くも悪くもゲーム史屈指のムービーゲーとして評価されてるMGSシリーズなんだから、この辺りはゼロ少佐関連も含めてムービーにしてでも描いてほしかったよな
ムービーにできなかったのはGZのパスへの拷問みたいに絵にできない表現だったからとかじゃなく、開発側の納期の面もあるし、4でムービーを酷評してた層が多かったからだと思う
確かに4はゲーム面にも力を入れるべきではあったけど、発売前から「MGSシリーズの物語に決着がつく」って告知されてたから俺は覚悟してたし、発売後もムービー多用も予想通りだったし、ちゃんと決着が着いたから4のムービーの多用はなんも非はなくて4は楽しめた(ジョニーとメリルが交戦中にイチャついてるとこ以外は)
逆に5はゲーム面に力を入れたのはいいけど、描写が少な過ぎるせいで、発売前の「悪に堕ちる、復讐の為に。」「シリーズ最大の謎が明かされる」とかのキャッチコピーが全部空振りしたからな。悪に堕ちた()ビッグボス然り、ボートを用意されたヒューイ然り、PWでサイファーなんて後付けの極みを喰らった愛国者達然り。
唯一の収穫は音声のみとはいえ、愛国者達の首領であるゼロ少佐が反・愛国者達陣営のビッグボスやオセロットやミラーに対してどのような心情だったか、どのような目的を目指したぐらいだもんな
にわか乙なんて短気起こして悪かったな
不快ならあのコメント削除依頼していいよ。このコメントも。

ヒューイ無実説とするなら真犯人は？となる
そもそもMSF壊滅させて得するのはスカルフェイスしかいない
確信犯でないとあの壊滅事故は何故起こったのか？
答えはただのカズの過失
カズ自身作品ないでたびたびミスを起こしているからあり得る話
しかしこれが表ざたになればMSF内での立場を失うだからヒューイをスケープゴートにした？
ヴェノムが偽だとすればパンデミックの件もスネークを英雄視するためのプロパガンダに利用したかもしれない
それと感染者に関しては一時的な対応のみだったので元々最終的に処分する方法を検討していた？
(変異のさせ方についてはコードトーカーから説明を受けていたつまり共犯)

ヒューイオタコン親子の顛末についてはマンティスイーライあたりも暗躍してガッツリ関わってそうだからなぁ
ヒューイは支離滅裂だしカズはアホだしオセロットは胡散臭いしメンバーは信者だし自身は記憶アレだしスネークほんとご苦労様

思ったけどもし事の全貌が判明したらそれはそれでDDの面子と士気に大きく関わるよな
例えばシロの場合だと、自らの正義と思い込んでなんの罪もない半身不随の弱者を、組織ぐるみで心身共に苛烈にいたぶり続けた挙げ句、僅かな食料ともにボートに乗せて大海原に放り出す凶行を働いたことになるし、
逆にクロなら、潜入工作や諜報の知識もなく脚も不自由な男を軟禁状態にまでしておきながら、そいつのせいで声帯虫暴走で壊滅一歩手前の大打撃を食らい、更に危険な英語株とサヘランを奪取されたマヌケ組織になる
どっちにしろ、英雄ビッグボスの名を誇る精強なる軍隊という体裁は音を立てて崩れ去り、同時にそれを一生懸命作っていたつもりのプレイヤーに対しても酷い裏切り方だ
釈然とはしないけど、あの謎が謎のままの静かな終幕は、色んな意味でそこそこのベターだったのでは、と今では思う

記事作者はヒューイとコールドマンの会話を知らないのかな？ヒューイは核武装しない平和を望んでるから核保有は基本反対だぞ。DDがコスタリカに居座ってるCIAと大差無いって見限られてもおかしくない

まさに「水に流した」んだよな
謎を謎のままにして流さないと、ヒューイが善悪どちらにせよ、ミラーと山猫への不信感強まるし
謎のまま流すのが最善だった
兵士への洗脳具合の確認とボスの権力がどんだけ強いかも確認する最終テストの役割もあったろうし

>>700
クロでも「裏切った」トラウマが蘇って精神に異常きたした
と筋通るから、そういう意味でもどっちでも受け取れるように出来てるよなぁ。
晩年の事件は単純にかわいそうというか・・・

やはりこの事件についてはヒューイが実際のところ白だ黒だというのはあまり重要ではないよな
真相がはっきりすると、上で語られているように一気にブラック企業の陰湿な内輪揉めとなって陳腐化してしまう
白黒どちらとも取れ、それ以外にも不可解な点があるから、この一連の状況に対してプレイヤーが様々と思慮と考察を巡らせられる「深み」を持つことが出来ている
人物たちの心境や思惑、出来事の内情を細かく描いて上手に組み合わせ、巨大なストーリーを作り切る従来作とは真逆の、空白を用いた作風と言える
小島監督としてもそういう反応を期待していただろうけど、この五年間殆どヒューイの白黒という点だけに群がられてあまりいい気分はしなかっただろうな

裁判のシーンってオセロット目線で見るとヴェノムをビッグボスに仕立て上げる最高のシチュエーションだよね。
大熱狂で冷静さの欠片もないような状況を利用して、罪人すら寛大な心を持って処遇を下すボスを演出してるように見えたし。
後年（MGS4）語られるところで言うビッグボスのIcon化（神聖視）のような。

最初はヒューイが黒にしか見えなかったけど、見返してみると判決の決まりきった裁判を長い時間をかけてやってるようにも見えるのがすごい怖い所

カズもオセロットも、あるいはヴェノムも、決定的な証拠が無い相手を黒と断定しつつ判決を長引かせることで、ひたすら周囲のヘイトをヒューイ一点に集め、利用したようにすら感じることもある

かと言ってヒューイもおかしい部分があるから余計に質が悪い
もはや理屈ではなく感情だけで状況が全部動く

寄生虫の変異がヒューイ以外の犯行の可能性も十分あるっていうのでゾッとしたわ
予想外の悪堕ちで面白いけど

>>715
なぜかあんまり話題に上がらないんだけど「死してなお輝く」ではミッションクリア後の水葬シーンまで何故かオセロットが全く登場しないし通信もできない。カズもそれを気にしてないし絶対なんかあるわ

>>716
えぇ……そんなのあるのか……
なんかもう全員黒の可能性あるな

でもそう考えると、ヴェノムのキャラがビッグボスと明らかに違うのも納得が行く部分もある
DDの中心に立たされてるだけで、ヴェノムもDDの扇動されてる兵士とあまり変わらない
元の人物（オセロットと別ベクトルで最優秀で忠実な部下）の、本来の人格があの辺でモロに出てるのかもなぁ

ヒューイは大半の件について黒だと思うけど、DDが裁くことではないストレンジラブの事を持ち出して心象悪くした後は、肝心な部分では雑な証拠しか出してないので魔女裁判でしかないんだよな。
オセロットは「こんな馬鹿げた裁判でもカズの人形でいるのか?」と暗にヴェノムに決断を迫っていて、寡黙だったヴェノムがボスとして自分の意思を示すのを見守ってた感じがする。

ところでヴェノムがカズに反対したもう一つの場面がクワイエット受け入れなので、実は昏睡中の催眠でゼロから「サイファー関係者は適度に受け入れてやれ」と暗示かけられてるだけだったりするかも?

ヒューイは白（本人の言通りだとしても）だとしても、その迂闊で旧マザーベース壊滅に追い込んでなお余罪積み重ねたのが致命的なのもあるしなぁ・・・

ガチのプロ傭兵達の中に諜報陰謀に耐性なくて脚不自由で精神不安定寄りの研究者いたら、そりゃ敵に利用する格好の的に……

長いこと考えてたけど罪状の一つの「歩けるようになっただけのヒューイがストレンジラブをポッドに押し込めることができるのか？」に関してだけど、できる。
というのもスカルフェイスはそんなに甘くないようなキャラなんだろうけど、クズ親父から「銃をくれ。あの女はサヘラントロプス計画の邪魔だし、なんの利益も産まない。だから僕に銃を貸してくれ。あの女は僕が殺す。それかあんたらがあの女を始末してくれ。」みたいに懇願すればできるはずだよ。
前者だったら麻酔銃もしくは1発だけ実弾入りの銃をクズ親父に渡して、研究室にストラブを呼び出してそのままホールドアップすればポッドに閉じ込めることができる。
後者ならXOFの隊員がストラブを睡眠か気絶させてポッドに入れ込もうとしたら意識が戻って、ポッドが閉じられる際にクズ親父を目にして奴の仕業だと察してあのテープの記録に繋がるって解釈できる。
もし前者だった場合は「脚ガイジとはいえ銃を持たせて脱走なんかしたらどうする？」ってなるけど、そもそもクズ親父は歩けるって言ってもパーツの関係上施設内しか動きまわれないし、相手はあのMSFを潰したXOFという精鋭相手にするなんて自殺行為に等しい。
スカルフェイスはそういった事実を掴んでるから後に「お前のような腐った奴」と罵倒した。できるできないで見れば、できる。よってストラブの殺害は99%クロと見て間違いないよ。

とはいえ細かな事実はどうなのかよく分からんけどね。殺害の動機、ストラブがどうやってXOFに取り入ってクソ親父と再会できたか、テープの記録、なぜ遺体をポッドに放置したか、オタコンの経緯とそれをスカルフェイスがどのように知ってるか、etc・・・