ニコニコ大百科

>>4759
世襲禁止の盃を用いた氏族制度って実力主義という聞こえのいい表現をしているけど
その実態は氏族の力を削ぎ、帝国への反抗の芽を摘むことを目的としているって作中でも言及されてるから
ある程度の混乱を助長するような歪な形式なのは意図してのことなんだろう
けどその制度の維持を可能とするほど絶大な権勢を誇った皇帝が死去してしまった後が問題で
暴力が支配する修羅の巷が200年絶賛継続中という有様
結局個人の能力に頼った社会制度の脆さを露呈しているんだが、作者が果たしてどこまで自覚的に書いてたのか疑問ではある

歪なシステムを誰も気にしていないってのは不自然ってのは同感
少しでも地力を蓄えたい各氏族が、なんで権勢維持を困難にする世襲禁止を律義に守ってるんだか
作中の描写を見るに政略結婚的な発想はあるようだし
200年という時間と多少回る頭があれば、そこから更に養子縁組も加えて
氏族の支配層を実質的に一族で固めるところが出てきてもおかしくないと思うんだがなぁ

ステインソールに吹っ飛ばされたジークルーネの日本刀を回収して運んできた商人、モブにしてはいい仕事すると思ってたら原作ではネームドなんですね。ギンナルって名前で勇斗と直盃を交わしたらしいので、今後も物語に深くかかわってきそう。

>>4770
流石に比較対象が悪すぎる
ユウトはスマホから知識を取り出せるただの一般人（覇気？知らんな）に過ぎず
戦国時代を70年近く駆け抜けた偉人を知っていても
その心構えや諸々を体現出来るほど覚悟も経験も持ってない
せいぜい三本の矢の教訓を口に出すくらいの上っ面しか真似できんよ

>>4771
現代人の感覚で気付けないのはおかしいってのは的外れだな
義務教育受けて政治のことも学びニュースも新聞もある俺らと
青銅時代で識字率すら低くろくな情報が入ってこない時代で考え方が同じにはならない
なんだってそうだけど最初に思いついた人がすごいんであってな。
覇王で有名（）な馬のあぶみだって馬に乗る時足場あれば強くね？ってそれだけのことなのに開発時期は地方によって数百年の差があるわけで。

>>4771
考える云々以前に、この個人に帰属して集団を無視する方式を律儀に守ると早晩に組織というもの自体が成り立たなくなるので、絶対になにかしらの制度改善が必要になる
「歪ながらもやっていける」じゃなくて長が変わるとまず組織が消滅する、維持がほぼ不可能な制度だから
一番手っ取り早いのは、氏族の掟に勝手な離脱の禁止を追加することや、宗主が変わった場合は盃を結んでいた奴は跡目とも同じ盃を結ばないといけない事を規定するなどだろう
はっきり言って、盃制度を理解できる知能があるなら確実に考えつく
無論これらも抜け道はあるけど、そういう事をやる奴は「親に逆らった」として潰し、反乱と分裂をさせないようにするしかない

ユウト「覇気で不満とか全て押さえ込むから大丈夫！」
……それを政治や内政と言って良いのか…？

実力主義って聞こえはいいけどこの文明レベルでやったらヒャッハーな世紀末にしかならない気がする
弱肉強食といいながら秩序が保たれてるというか
普通なら上に書いたように北斗の拳やカオスルートみたいになりそう

>>4776
勢力の長なら反対派との対決ってのも見どころなのに
この作品じゃ反対意見は無視するか覇気で黙らせるかしかないからな

そんなん続けてたらいずれ不満が爆発する未来しか見えないんですが…

異世界転生チートものでは主人公万歳の気質が強過ぎて圧政でも上手くいくんだよ。なろう最高傑作と謳われる転スラでも「リムル様に従わないやつは自分が殴って従わせましょう！」とか部下が平然と言い出すしな。お約束ってやつだからそこは突っ込んだら負け。

弱肉強食で実力主義と言いつつ「弱者は死ね」みたいなやつがほとんどいないんだよな
それこそ志々雄真実みたいな宗主がいてもおかしくない気がするんだが
志々雄真実みたいな宗主なら「倒すべき悪、敵」として主人公側を正義の味方にできるのに

この作品戦記ものというより実質主人公絶対正義の勧善懲悪だし
その割に敵が「吐き気を催す邪悪」「人間のクズ」ってわけでもないし

>>4768
例えばの話友人が自分の家からの帰り道交通事故とかで命を落としたりしたら待全く自分に非がないのに「あの時もう夜遅いから泊まっていけと言っていれば、あいつが死んでしまったのは俺のせいだ」みたいに自分に非があるとおもったりするってのはよくあるじゃん
ユウトの場合全く非がないわけでない、上から３番目くらいに非があるんだからもっと心に深い傷を負ってても仕方ないのにユウトの反応はあんま傷ついてないようにしか見えないだよ、「自分が無神経なせいでこうなった」とか言ってる割に無神経な言動を改めてないし、フェリシアを豹との戦場に連れて行って兄殺しに加担させようとするし

>>4774
上の方の帝国の目論見について言及したのは現地人であるフェリシア
世襲制を禁止した＝元々ユグドラシルの地方領主は世襲によって権力移譲をする体制だった
娘を権力者の嫁にして外戚関係になり権力基盤を強化しようという発想がある
つまり盃によらずとも縁故は庇護や恩恵に預かるための有用な武器であると認識されている
現代人の感覚なんてどこにも必要ないぞ？

>>4745
ボドウィッドの行動が個人同士の結びつきに基づく盃制度の不備を分かり易く明らかにしてるんだが
色々描写に齟齬が多いこの作者の場合、どこまで意識的に書いてるかわかんねぇんだよなぁ…
結局、登場人物たちがその不備を放置しているせいで物凄くモヤるし
特に狼の連中は直接損害を受け、滅亡の危機に瀕した経験があるのに何もせず
勇斗がいなくなったら非協力的な態度をとることを許しちゃう様は間抜けに思えてしまう

「王は人の心がわからない…」という言葉を自分どこかで…。
円卓の方々「こんなんとうちの王を一緒にすんなや」
……ま、慢心してないと王じゃないって…。
金ピカ「あ？我はそれ相応の力があるから言ってんだぞコラ」
………お、王は誰よりも…
ムキムキヒゲの大男「いや〜あの黒いのはタダのコスプレとやらをしたガキだろ！！ハッハッハッ！！」
…お前どうすれば王様に見えるのかな…ユウト…。

>>4783
まともじゃ王様はつとまらねえ！

王様ってのは、欲張りで！ 気まぐれで！ 残酷で！！ ……退屈してるんだ……！！

>>4784
無人島に帰って！！（泣）
…まぁ、彼も王様ですからね…うん。強いし…うん。
ゆう君！他の王様はこんなにインパクトあるのがゴロゴロいるんだからもっとなんか頑張らないと！お隣のステインソール君にも負けちゃうよ！（お母さん的激励）

>>4768
むしろそこが一番ダメだと感じるわ
少なくともあの場面でYOU君にはなんの瑕疵もないし勝手に暴走した前宗主とロプトが頭おかしいだけじゃん
原因もよくわかってないのに責任感じたフリしてるだけにしか見えない
実際現在進行系で全く反省できてない描写ばっかりだしな

あの流れから身内でももっとよく話をしておくべきだったとか、周りと相談せずに独断で決めるのは良くないとか
そういうことを思うなら過去から学ぶ賢人に見えないでもないけど

ステインソールは原作の人物紹介イラストでハンマーじゃなくて、彼専用に作られたっぽいロングソード持ってるからより主人公に見える。

人の心を思いやる人間に成長していれば…自分のやらかした事をしっかり認識出来ていれば…アニメではロプトが豹の宗主だとわかった時…「とりあえず素知らぬ顔で戦勝祝いと友好関係結びたいって書状送っとくか！」なんて言う筈がない…。おまけにフェリシアの「私の兄はユウトだけ」というナイスアシストによりロプトはブチ切れ見事戦争突入…。
攻められたと聞いた時ユウトビックリしてましたが「そりゃそうでしょ…そんな書状送ったら挑発されたとしか思わんわ…」と自分感じましたな…。

>>4786
ユウトは故意ではないが過失はあるでしょ
周囲を気にせずにチート知識をひけらかしてたのは事実だし、そもそもユグドラシルに来たのも美月の前でいいカッコしようとイキってたのが原因の一つだし

勇斗が採用している対豹戦（ロプト兄貴）の基本方針がマキャベリの政略論の一節から来ている原作描写があります。
「第一は、忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意と言えども溶解できるなどと思ってはならない。
第二は、報酬と援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると思ってはいけない」

参考にするならまだしも、一節を切り取ってそっくりそのまま当てはめようとするのが勇斗っぽいなと。
想像通りに事が進むなんてことはないし、対人間関係なら尚更。ここがスマホの知識に頼る弱点だなと思いました。
物語が展開して結果、両者の関係は丸く収まるかもしれません。
けど、現時点で取れる有効な選択肢を両者ともスルーしているところにガバみを感じるんですよね。

ロプト裏切りについての補足
・you君が続々と功績を出し続けていたため嫉妬と賞賛が混じった複雑な心境を抱いていた
・あの現場の直前にyou君はロプトに自分が作成した剣を戦勝祝いとして送っている その際に「これからも頑張れよ 若頭！」と言ったことで「今後自分の下につけ」と言われてる気分になった模様
・先代がyou君を宗主に指名したのは「ロプト以上に器量がある」と判断したため ロプトも十分な器量を持ち合わせているが狼を守り抜くにはそれでも足りないとのガバガバ判断
・「お前なんか、そのスマホとやらがなければ、何もできないくせに！」（原文ママ）
・アニメでは肩を切られて何故か死んだ先代だが原作では胸板を横一文字に切り裂かれたと描かれている

>>4790
国益のためならばあらゆる悪行も肯定されるマキャベリズム路線で行くならフェリシアをスパイとして豹に送り込んで埋伏の毒にするべきだし、家族の絆を重視路線で行くならば忍耐や寛容、報酬と援助によって関係を好転させるべきだから基本方針の時点で矛盾しまくり
スマホの力を過信したな

イキってたのは確かだけどそれと急に次の宗主に選ばれてロプトがいきなりキレるのになんの関係が？
基本的にYOU君は帰れるならさっさと帰るってスタンス崩してないでしょ
少なくとも先代がクソ無能でなければ常識的に考えて明日にも居なくなる可能性のあるやつを次の宗主に指名したりしないし
そこにおいてYOU君にはなんの責任もないよ
嫉妬云々も神目線で全員の心境知ってるからわかるけど当事者目線だと馬鹿2人が勝手に暴走しただけの出来事だぞアレ

>>4793
兄貴の夢は宗主になることと語るシーンがありますね。その夢を勇斗に奪われたことでまず怒りが生じたのかと。
それと勇斗に嫉妬していたことから彼の言動を曲解しています。

前宗主の根回しなしガバ人事発動後、いきなり斬りつけようとする、これが兄貴のガバ。
一旦落ち着いて話し合いすればよかった。
メインの責任は上記二人にありますが、ここに至るまでの勇斗の行動も軽率ではあります。
例えば勇斗が兄貴の嫉妬に気付いてうまいこと対応するなど。

ロプトとフェリシアの兄妹は、両者とも事実を捻じ曲げて解釈したり、一度信じたら疑わない原作描写があります。
兄貴の場合は豹の宗主になってから、フェリシアは勇斗に騙されている、勇斗が前宗主を殺したと思い込んでいます。また、戦闘中にフェリシアが立ちふさがった際、消えろ偽物！と斬りかかろうとします。

もうなんなん。もうやだ、この兄妹！

勇斗の行動が軽率だと思われるところ補足。

勇斗が兄貴の嫉妬に気付いてうまいこと対応してあげるなど回避策はありました。
彼の取っている行動が嫉妬などの誤解を招く原因の一因になっていることに彼自身気付いていないか
気付いていても対応していないという点が軽率だという点から書きました。

先代宗主とロプトが二大戦犯過ぎてこの件に関しては大して勇斗が悪いように見えないんだよなぁ
気付けなかったのを負い目に感じてるだけなら「必要以上に背負い込むタイプなんだな」で済むがステインソール馬鹿にする材料にしてるんだから少なくとももっとポカをやらかすべきだった
勇斗はリネーアに過去の話をする時「自分に責任があったのに忠告してくれた人が殺されてしまった」みたいに言ってたけど過去編見た後だと妥当というかそりゃそうなるよねとしか…

＞「これからも頑張れよ 若頭！」

これはダメでしょ・・・上が絶対の組織でこんなこと言ったらそりゃ舐めてると思われる
金髪銀髪も表面上は家臣として振る舞っているんだから、例え仲良しでもこういう場合は跪いて「どうぞ、お納めください兄貴！これからもご指導よろしくお願いいたします」くらい言うべきだった
というか、現代の学校の先輩に対してでさえ、もう少しちゃんとした言動するだろ
これで許されるってフランクすぎるよ狼

周囲が注目してるような重要な会議とかならともかく、ひとつ屋根の下に暮らす親しい相手との雑談で軽口一つも叩けないとかそっちのが人として寂しいだろ

>>4796
ここんところは個人で感じ方が異なると思うけど俺はユウトに責任が大いにあると思うな、もちろんそっちが言うように一番悪いのがロプトで二番目が先代だけど
狼に骨を埋める気が全くない部外者でありながら出すぎたまねをしたわけだからね
力を示し続けなければ命の保証はなかったとかならともかくロプトやフェリシアなんかが後ろ盾になってくれてた以上必要以上に力を示す必要はなかった訳だし

>>4799
勇斗にも無責任なところがあるが二人がアレ過ぎてなぁ…
強制されてなくても自分が住むことになった国だから改善しなきゃならないってのは理解できなくもないし