アマデウスとは、2015年12月に発売された、冒険企画局/河嶋陶一朗製作のTRPGである。正式タイトルは「神話創世RPG アマデウス」。
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現代社会を舞台に、古今東西の神の血を継ぐ人間(あるいは、人間以外)となって、予言を頼りに世界中で発生する神話的事件を解決するRPG。
「アマデウス」の世界には神話の神々が実在しており、同じく神話の怪物たちもまた、実在している。怪物たちは現実世界を「絶界(アイランド)」として切り離し、神話の悲劇を再現する。これを「神話災害(クラーデ)」とよぶ。神々もこれに対抗しようとするが、今の神は情報生命体であり、容易に現世に干渉することはできない(これは怪物も同様であり、彼らは現世の存在に「憑依」することによって現世に干渉する)。そこで、神々は人間や動物に自らの力を分け与えることによって解決を図る(夢に現れて人と交わって子を成すこともあれば、見込んだ相手の夢に現れて直接力――神の血、イコルを与えることもある)。こうして生まれた半神を「神子(アマデウス)」とよぶ。PCは神子としてゲームに参加する。
PCや重要なNPCは「予言」というカードを持っている。これはほかのゲームでいうところの「ハンドアウト」であり、文字通りの「未来の予言」でもある。PCたちは基本的に、ある神話災害に関わる、という予言によってストーリーに関わっていく。神話災害が起こっている絶界内部は、「神話」という物語、すなわち「ルール」によって成り立っており、予言を持たずに絶界に立ち入れば、力ある神や神子であっても、「哀れな犠牲者」という「役割」を割り振られることすらありうるのだ。なお、これらの予言は不可避というわけではない。死した姿を未来視したとしてもその死は神子たちの活躍によって回避できるかもしれないし、「汝こそ、この悲劇を終わらせる英雄となる」と予言されたとしても怪物との戦闘に敗北すれば悲劇は続くのだ。
また、予言カードの裏には「真実」という欄がある。自分の予言の真実はいつでも確認できるほか、調査判定に成功することによって真実を読むことができる。しかし、それを他言することは絶対に許されない。真実には「トリガー」という条件が設定されており、これを満たした状態で真実を確認しているプレイヤーが宣言することで、初めて全員に公開される。真実が公開されると情報やアイテムが手に入ったり、事態が進展したり、運命の輪(後述)の覚醒状態が上昇したりする。逆に一定期間公開されないままだと、被害者が増えたり、助けられたNPCが助けられなくなったりすることもある。
神子たちは神から授かった力の一部を扱うことができる。これを「恩恵(ギフト)」とよぶが、初めから全ての恩恵を使えるわけではない。「運命」という大きな力には神々すら抗うことができないのだ。このゲームには運命を可視化した「運命の輪」なるルールが存在している。運命の輪には黒、赤、青、緑、白の領域が存在しており、ゲームが進行することによってそれぞれの領域に「インガ」とよばれるチットが置かれる。その数が一定値を超えるごとにその領域が覚醒し、恩恵の条件を満たしたとき初めて使用可能になるのだ。
ただし、黒の領域は絶界内部の負のエネルギーを表しており、黒の領域が覚醒するたびに、行動がうまくいかなくなり(判定のマイナス補正)、争いは激しくなる(双方のダメージ上昇)。さらに限界まで覚醒してしまうと絶界は完全に現世から切り離され「魔界」となり、記録と記憶双方から消去される。初めからそんな場所はこの世界に「存在しなかった」ことになるのだ。そうなるとセッションは敗北扱いで強制終了となる。無論、黒の領域の覚醒が必要となる恩恵も存在する。あるいは黒の領域の覚醒が有用な真実のトリガーになっていることもある。悪いことばかりではないのが悩みどころである。
神子たちのステータスは力を授けた神(親神という)によってある程度決まる。自らの子に授けることができる恩恵も神によって違う。このように神子と神は世界観的にはもちろん、ゲーム的にも切っても切り離せない関係がある。
神々はその信仰の地理的、あるいは文化的分布によっていくつかの「神群(クラスタ)」に分かれる。第3巻、「絶界九龍城」までのルールブックに記載があるのは以下の十一神群、百十二柱である。また、元々の神群から追放された神、タイタン神群が存在し、その神子は基本的に敵対NPCとして扱われる。
以下に各々の神名を連ねる。なお太字はニコニコ大百科に記事が存在する神。
掲載巻凡例を以下に示す。
西欧に起源をもつ、オリュンポス十二神を中心とした神々。タイタン神群の盟主クロノスが身内出身なのもあってか神々の牽引役を自負しているらしい。非常に人間くさく、感情的。判断を誤り取り返しの付かない状態になることもしょっちゅうある。
日本に起源をもつ神々。八百万の神々ともよばれる、イザナギ・イザナミの子ら。ギリシア神群ほどではないにしろ感情的であり、また保守的。彼らの会議では物事が高度な政治的駆け引きによって形成された場の空気で
決まってしまうことが多い。多くが「和魂」「荒魂」という二面性をもち、キレると祟る。
エジプトの広大な砂漠に起源をもつ神々。その広大な砂漠に生きる人々同様、美しく強か。主神であるホルスが王位につくまでには陰惨な王位争いの歴史があり、その際にホルスに敗れた叔父、セトがギリシア神群の旧主神クロノスとつながりを持ったため、ギリシア神群に協力的な姿勢を見せる。
外宇宙に起源をもつ神々。かつて地球の支配権をかけて争った末封印され、地球への干渉能力を失ったが、ラヴクラフトの著作群をきっかけに再びその勢力を拡大し始めている。その精神構造は地球をその起源とする神や人間の理解の範疇から完全に外側にあり、場合によっては発狂を齎す。脅威の記事率。
その名のとおり北欧に起源をもつ神々。なかでもアース神族は戦争による滅びの予言を持つ故か気性が荒く、ともすれば野蛮ともいえる振る舞いを見せ、他の神群からは眉をひそめられている。この滅びの予言がもつ神殺しの物語としての力は他の神群にも有効であり、それを利用しようとする勢力も存在する。
この世界とは異なる次元に起源をもつ神。クロノグリフという歴史書に残る空白のページをめぐるアトランティカ大陸の戦いの中で神の座を継いだ者達。TCG「ラストクロニクル」とのコラボ。よくある形だけコラボと思いきやリプレイパートPC1の親神になっていたりとガッツリ世界観に絡んでいる。
中国に起源をもつ神々。神々の新陳代謝を促すため、王朝が興る際の大規模な戦いの中死亡した神や神子が封神台に封印される、といったことを繰り返し、旧来の神はほとんど残っていない。逆に、神仙思想をもとに新しい神の座を求める神子とその後見人たる神、という少々珍しい図式が成り立っている。
西欧に起源をもつ神々。しかし、記録に残らないまま忘れ去られ、力の大部分を失い世界中の絶界に散り散りになっており、同じように力を失い滅びようとしている人間や集団を救うために心血を注いでいる。なお全く理由は不明だが
、ケルト神群の「偏見」欄はやたらとカタカナ語が濫用されている。
インドに起源をもつ神々。広大なインド各地域の土着の神話や英雄譚が習合され、現在の形に落ち着いた。時間や空間の概念の遠大さが特徴。インド神群の神々は「化身」という形で現世への直接干渉を行うことができ、神話災害の際にも積極的な介入を主張する傾向にある。
メソアメリカ…つまりメキシコから中米北西部にかけての地域で勃興した神話の神々。とくに大きな影響をもつものとしてマヤ神話とアステカ神話が挙げられ、アマデウスではとくにアステカ神話が取り上げられている。アステカ神話の創世譚は抗争の歴史であり、属する神々や神子もまた戦いに身を置く血気盛んな性格が強い。
元々いた神群を追放された神々の集まり。神や人を害するため、「悪魔」として区別される。基本的にはNPC専用の親神。
公式から「アマデウスツールキット」なるものが配信されている。キャラクターデータの保存とダイスロールが行える。ダイスツールでは結果に応じて親神のボイスを聴くこともできる。初期で一部の親神のものが収録されているほか、アプリ内課金を行うことで親神を追加することもできる。現在、iOS版
/Android版
配信中。
掲示板
15 ななしのよっしん
2017/10/12(木) 14:37:09 ID: 3k0Q40lwU+
そういや神話大殲発売されたわけだけど、追加された親神とか神群については追記しなくていいのかね?
16 ななしのよっしん
2022/09/23(金) 15:14:01 ID: xJRqUP4AuR
ゲームの更新はもう終わったのかな?
ブードゥーとかスラヴとかアブラハムの宗教とか仏教とかアイヌのカムイとかもっと追加できた気がする
17 ななしのよっしん
2023/12/10(日) 23:51:53 ID: uGsVmXy/GI
いまさらーですが、世界神話大殲の親神を追記しました
追加展開…ほしいですねぇ
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最終更新:2025/12/06(土) 06:00
最終更新:2025/12/06(土) 06:00
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