2m近い身長と体重121kg(最大時)・胸囲115.7cm・腹囲94.2cm・腕周り45cm・体脂肪率7%・一般男性の3倍の腕力と言うスーパーヘビー級の肉体による圧倒的なパワーを武器に、総合格闘家でありながらK-1にも2年参戦してバダ・ハリやピーター・アーツらにKO勝利し、K-1WGPで優勝。世界のトップキックボクサー達をキックルールで圧倒して総合格闘家の強さを見せつけた。本業の総合格闘技ではブレット・ロジャースやブロック・レスナーらに勝利した格闘家である。
総合・立ち技の試合での合計のKO・一本率は(2013年初頭の時点で)約87%という高い試合決定率を誇り、簡単に相手の顔面にまで届く強力な膝蹴りと、リーチ207cmに達する長い腕を生かしたフロントチョークを最大の武器に、幾多の対戦者をマットに沈めてきた。
イギリス生まれでジャマイカ人の父とオランダ人の母の間に生まれたハーフ。
アリスター本人談によると母親は百年ほど前に在位していたオランダ王の末裔であるという。
15歳からクリス・ドールマンのもとで総合格闘技を習い始める。
プロMMAでの最初のキャリアを勝利で飾り、決まり手はフロントチョークであった。初期の試合では立ち技で押される場面もあり、元々は組技と寝技を得意とするグラップラー系に近い選手だったといえる。
2008年の年末からK-1にも参戦。2010年のK-1グランプリにおいて並み居る強豪を退けて優勝。MMAをバックボーンとする選手としては初であり、メジャー総合格闘技団体の最重量級王者でありながら、立ち技世界最高峰のK-1WGP制覇という史上初の快挙を成し遂げた。
第18代K-1WGP覇者・DREAMヘビー級暫定王座・Strikeforceヘビー級王者の三つのタイトルを獲得した三冠王である。
元々非凡な物を持っており、K-1本格参戦直前にもトップキックボクサーのバダ・ハリからKO勝ちしている。その後も打撃スキルに磨きをかけるために積極的にK-1に参戦し、他の試合でもアッパー、ボディブロー、ミドル&ローキックなどの多彩な打撃技を披露している。同時にディフェンステクニックも向上し、バダ・ハリのパンチやブレット・ロジャースの打撃をスウェーで避ける場面もあった。
寝技も立ち技も両方できるファイターだが、初期はややグラップラーよりの選手でありその頃から寝技でも非凡な才能を見せて多彩な技で勝利している。2005年にはアブダビコンバットヨーロッパ予選-99kg級にてすべてギロチンチョークで優勝したことがある。
あまり話題にならないが、組技が非常に強く、ヘビー級の選手をいとも簡単に転がす事のできる卓越した崩しのテクニックを持っており、総合の試合でも差し負けて相手にテイクダウンを許すことは滅多にない。総合格闘家らしく首相撲が上手く、K-1ではK-1運営陣が首相撲をルールで規制するまで、K-1ファイター達は誰ひとりアリスターの崩しや首相撲に最後まで対応しきれなかった。(K-1はキックボクシングでありながら首相撲を禁止するという不自然なルール変更を突然行った。それは、総合格闘家のシュルトやアリスターがK-1に登場して首相撲でK-1トップファイター達を次々とKOし続け始めた時期であるため、ルール変更は総合格闘家からキックボクサー達を守るため、及びにアリスター対策という説もある。)
通常の総合と立ち技用のトレーニングの他に、ベンチプレス240kg、片方80kgもある錘(おもり)を両手に持って早足で道を往復する、250kg相当の器具を担いで歩く・階段を上る、300kgの重量物をデッドリフトの要領で引っこ抜く(試合前は1回、普段は5回)、などのパワートレーニングを週2~3回行なっている。
一日8回も食事を取り(朝9時と10時、トレーニング後、昼寝前、起床後、2回目のトレーニング後、帰宅後、夜中)、ビーフステーキをよく食べる。その他肉類では馬肉も食べ、パンや蜂蜜・ジャガイモなどの糖分・脂質もバランスよく摂取している。これにより一日の食事に約1万円を費やす。また日本の寿司が無類の大好物であり、来日時には必ず回転寿司に足を運ぶ。本人曰く「オランダにも寿司店はあるが、本場日本の味を覚えたら行く気にならない」とのこと。
以上のように多くの食事量を誇るが勝てない相手がいた。 K-1 WGP直前特番(2010年12月5日深夜放送・関東ローカル)でくら寿司にてギャル曽根と大食い対決をしたが、 倍以上の差をつけられ大敗した。しかし最後までギブアップをしない男気を見せ付けた。
アリスターは2012年にアメリカの州コミッションによる薬物検査で陽性となったことがある。
PRIDE時代のアリスターはライトヘビー級の選手だったが、UFCの頃になるとヘビー級に階級を変更し、実力向上と共に肉体が大きくなり、世界トップのヘビー級ファイターの一人となった。しかし、同時にファンや選手たちから疑問の声も沸き始めた。そのような声に対してアリスターは、「ステロイドは使っていない」「20歳の頃から体重が100kg弱あった」「UFCのブロック・レスナー達なんて俺より遥かにデカくておかしな体格をしているだろ」「みんな俺に嫉妬してるだけだ」「言いたければ好きに言えばいい」と語っていた。
しかし、UFC初戦のブロック・レスナー戦前に、米アスレチックコミッションが2日以内に公認検査施設で尿サンプルを提出するように求めた際に、レスナーは4日後に提出という不自然な行動を取り、アリスターも尿の提出をせずに飛行機でオランダに帰ってしまい時間が経ってから提出という事態が発生した。その後も2人の検査によるゴタゴタは続いたが、最終的に米コミッションが疑惑の出た2人になぜかライセンスを発行して対戦が認められた。試合はアリスターがレスナーを1RでKOした。
その後、2012年4月、UFCが行われるネバダ州のアスレチックコミッションが行った抜き打ち尿検査により、アリスターは禁止薬物の陽性反応が出て失格となった。検査の結果、アリスターの尿にはテストステロンが通常の人間の14倍という高濃度残留していた。これにより、アスレチックコミッションはアリスターに9ヶ月間の試合出場停止処分を言い渡した。
※PRIDE時代
※PRIDE以降
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最終更新:2025/12/11(木) 06:00
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