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アーウィンの曖昧さ回避 |
アーウィン(Arwing)とは、任天堂製のテレビゲーム『スターフォックス』シリーズに登場する戦闘機(自機)である。
初代(SFC版)では、コーネリア軍の最新鋭機であるがあまりにピーキーな操縦性故フォックスチームしか乗りこなせなかったため、フォックスチームに託されたという設定であるが、『スターフォックス64』以降はジェームズ・マクラウド率いる初代フォックスチームが兵器メーカー「スペース・ダイナミクス社」と共同開発した機体という設定になっている。
分類としては無尾翼機に相当する機体。機体の側面に主翼及びグラビディ・ブレードが配置されており、上方から投影した姿がアルファベットの「A」に見えることから「A-WING」→「Arwing」と命名された。要するに『スター・ウォーズ』シリーズの反乱軍の戦闘機、Xウイングとほぼ同じノリの命名。
アーウィンの主翼の付け根に装備された青いグラビディ・ブレード。ここにアーウィンの画期的な要素である重力制御装置「G-ディフューザーシステム」が格納されている。
G-ディフューザーシステムによる重力制御での姿勢制御などが可能になったことで、
などを実現している。
ちなみにG-ディフューザーシステムは『F-ZERO』シリーズのF-ZEROマシンにも搭載されている。
また、『スターフォックス』シリーズに於いてはG-ディフューザーシステムの基礎理論を確立したのは宿敵であるDr.アンドルフだという設定もある。
G-ディフューザーシステムによる機体制御を行うことで制御系の大幅な省スペース化が行われたため、メインエンジンには惑星間ワープをも可能とさせる高出力のプラズマエンジンを採用することが可能になっている。
SFC版ではワープ装置などを使わなくとも自力でワープ航行を開始することが可能となっていることを思わせる描写があるが、64版以降では自然に発生した、或いは人為的に作られたワープ装置を使用している。
G-ディフューザーシステムによる機体制御を行なってはいるものの、補助翼も従来の航空機と同じく搭載されている。惑星上のステージで機体の傾斜や上昇/下降を行う際に、補助翼が動作していることを確認できる。
また、補助翼は『風の谷のナウシカ』のガンシップのようにエアブレーキも兼ねており、ブレーキ時には上下に展開して空気抵抗を増加させる動作を行うことも見て取れる。
武装としては高出力レーザー砲(ブラスター)を3門、また空間戦闘用高エネルギー爆弾「スマートボム」を搭載する。
主翼に搭載されたレーザー砲はアイテムを取ることにより2段階にパワーアップする(SFC版ではツインブラスター→ツインブラスターB、64版以降はツインレーザー(緑)→ハイパーレーザー(青))。
また、64版以降は機首のレーザー砲には追尾能力を持つチャージ弾を発射する機能が追加された。
但し、エネルギー消費量の関係で3門同時発射は不可能となっている。
スマートボムは大型戦艦などの巨大兵器対策として開発された高エネルギー爆弾。SFC版では最大5発、64版では最大9発までストックできる。
巨大兵器にも致命傷を与えられるほどの破壊力を有する爆弾であるが、弾消し能力はない。
防御面としては電磁シールド発生装置を搭載し、敵の光学/粒子兵器を反射することが可能となっている。但し電磁シールド発生装置自体もかなりエネルギーを消費するため、G-ディフューザーシステムのエネルギー消費量が最小となるロール機動中のみの動作となっている。(この件に付いてはゲームとして考えれば「機体を高速回転させることにより敵弾を反射できる」ということを直感的にわかりやすくするため、また設定として真面目に考えれば「ロール機動中のジャイロ効果によりG-ディフューザーシステムを使わなくとも機体を安定させられるため、この時に限りG-ディフューザーシステム用のエネルギーを一時的にシールド発生装置に回している」と受け取ることも出来るだろう)但し、ミサイルなどの実弾兵器は反射できない。ミサイルは撃ち落せ、これは常識。
無補給での長期作戦活動を可能とするため、「エネルギー変換システム」という機構が搭載されている。
これは敵兵器を破壊した時に放出された残存エネルギーを回収し、機体のエネルギー補給や修復や強化を行うシステムである(要するに、「破壊された敵機が落としたアイテムを拾って回復したりパワーアップしたりする」という、シューティングゲームの常識に対する理由付けである)。
主翼は可変式となっており、オールレンジモードでは主翼を開いて低速での運動性を強化することができる。
ただ、この主翼は本体やグラビディ・ブレードと比べて耐久力に難があり、障害物や敵機に何回か接触すると破壊されてしまう。
主翼が破壊されると飛行能力が低下し、(恐らくG-ディフューザーシステムによる重力制御のお陰で)即座の墜落とはならないものの、操作しないと徐々に高度が下がっていってしまう。また、パワーアップ状態も解除され、通常ショットが機首のレーザー砲のみとなってしまう。
主翼が破損した際は、SFC版では破損状態でブラスター強化アイテム「ツインブラスター」を取ると主翼修復アイテム「ウイングジャイロ」が出現→さらにそのウイングジャイロを取ることにより主翼が修復されるというプロセスで回復可能であるが、64版では主翼が破損するとレーザー砲強化アイテム「ツインレーザー」が修復アイテムの「ウイングリペア」に変化する。
元お蔵入りの『スターフォックス2』や、DS版の『スターフォックスコマンド』では、各パイロットの趣味得意とする戦い方に合わせて魔改造仕様変更されている機体もある。
また、『スターフォックス2』では地上戦や要塞内での戦闘を行うための二足歩行形態「ウォーカーモード(主翼が降下して歩行脚となる)」が追加されており、プレイヤーと視聴者からの賛否両論を呼んだの度肝を抜いた。
そして、後にWiiUで発売される『スターフォックス ゼロ』においても、アーウィンに変形機構が追加されることとなる。また、設定の改変があり主翼の強度が本体並みに強化されており表面の破損はあるが脱落は無くなっている(代わりにレーザーの攻撃力が落ちる)
SFC版では裏設定として、アーウィンをベースとした偵察機「Mスカウター」も製造されていた。
同機にはコーネリア軍のエースパイロットである「ベアー・ノウグッチーニ軍曹(熊)」と「デスラ・コバー軍曹」が搭乗し、エーテル波通信によりコーネリア軍に作戦空域(つまりステージ)やアンドルフ軍兵器の情報を送信してきたが、2名とも謎の消失を遂げている。(ベアー軍曹はセクターY宙域で宇宙生物「スペースホエール」に遭遇し飲み込まれた、デスラ軍曹はアステロイドベルトLv.3で異次元生物に連れ去られたことが原因であることを思わせる描写が、SFC版の公式ガイドブックに記載されている)
また、SFC版『スターフォックス』の公式ガイドブックは、ベアー/デスラ両軍曹が送ってきたデータを元にしているという設定になっている。
『64』のリビルド作である『スターフォックス零』でももちろん活躍。リデザインをメカデザイナーの柳瀬敬之氏が担当(後述の可変機構を含めてスターフォックス隊のメカニックのデザインも担当している)
ハード性能の向上も手伝ってモールドなどの描き込みがより細かくなっているほか、ダメージを追っていると装甲が焦げたり剥げたりするなど細かい描写が増えた。またタイトルロゴを模した『丸に零』のペイントが機体左右に追加されている。武装は旧作と大差ないが、レーザーがハイパー状態だと2回ダメージを受けるまで敵を2体までロックオンできるようになった。また、地上を走行する小鳥のような姿のウォーカー形態への変形機能が追加された。ガウォークとかいうな。ゲームを進めるとウォーカー形態で敵のコンピューターにハッキングする機能も追加される。
また、フォックスとファルコのアミーボを使うことで、いつもと違うアーウィンを使うこともできる。フォックスだとSFC版スターフォックスのアーウィンを再現したアーウィンFX。ロックオンができないがチャージ弾が強力になる。いろいろ懐かしい仕様。ファルコだと、黒と赤のカラーリングになったブラックアーウィン。レーザーの威力が上がり常に敵を2体までロックできるが、防御力は紙になる。ぶっちゃけ、ウルフェンカラーのアーウィンである。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズではフォックスとファルコのステージである、「セクターZ」「惑星コーネリア」「惑星ベノム」で登場。
ステージ内に時折乱入し、プレイヤーキャラに向かってレーザー砲による攻撃を行う。ただ、アーウィンのレーザー砲は属性的にはエネルギー系飛び道具扱いであるため、フォックスやファルコならリフレクターでうまく反射させて相手に当てる(これで撃墜してもスコアが入る)、Mr.ゲーム&ウォッチなら下必殺技「オイルパニック」の充電用に使う、ネスなら下必殺技の「サイマグネット」で吸収して回復源として使うなども可能。
足場として上に乗ることも可能であるが、そのまま乗っていると画面外に連れていかれてアウトになってしまうので注意。
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』には没データとしてROM内にアーウィンがあり、チートの使用により出現させることができる(敵キャラクターとして登場する)。
これに関しては、宮本茂氏がかつて旧64ドリーム(現ニンテンドードリーム)でのインタビューで「ハイラル平原であることをすると敵キャラクターとして『スターフォックス』のアーウィンが登場するという仕様を盛り込むつもりだったが、結局ボツ案となった」と語っているため、そのときの名残と思われる。
Ubisoft『スターリンク バトル・フォー・アトラス』にて、初の任天堂系列以外からのソフトハウスからの出展になった。同作のアーウィンはカスタマイズ式戦闘機「スターシップ」であり、これまでのアーウィンの武装に加え、同作オリジナルの各種武装コンテナ「ウェポン」を装備しカスタマイズが出来る。更にスターターパックにはアーウィンとフォックスと「ウェポン」フィギュアが同梱されている。アミーボでチーム揃ってリリースされているフォックスはともかく、アーウィンの立体化自体かなり希少である
スペース・ダイナミクス社の関係者がアップロードした動画と思われる。
『時のオカリナ』のROMには没データとしてアーウィンが存在している。
掲示板
42 ななしのよっしん
2021/07/12(月) 12:38:03 ID: C9SB91WHDU
>>40
どっちかと言えば赤が敵のイメージだしな
つーかそのスターウォーズでも赤いライトセイバーがまさに敵方の象徴なのに謎だ
43 ななしのよっしん
2022/06/08(水) 10:51:58 ID: fXu2dA/zlB
643DS版当時に出てたガシャポンキットはよく出来てたな…
そもそもが貴重な立体化ってのもあるが、
キャノピー&主翼の可動にツイン(ハイパー)レーザー発射状態も再現可とギミック盛り盛りで
今でも通用するクオリティだわ
44 ななしのよっしん
2023/08/24(木) 02:44:59 ID: HZsuiCTeMb
マリカ8のBIGBLUEにリトルワイバーンが4機飛行してるのを確認。
アニメ版を見るに一人は親父、一人はピグマ、一人はペッピーとして……あと一人はウルフか?
急上昇ワード改
最終更新:2025/02/19(水) 01:00
最終更新:2025/02/19(水) 00:00
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