同田貫正国(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム「刀剣乱舞」に登場するキャラクターである。
俺は、同田貫正国。俺のことを不格好とかいう奴もいるけどさ、刀に何を求めてるんだろうな。
俺たちは武器なんだから、強いのでいいんだよ。他の連中にできなかった兜割り、成功したのは俺だけなんだぜ? 遊戯の世界じゃ伝統的にどうたぬきだけど、地元じゃどうだぬきで通ってる。好きなように呼んでくれ(刀帳)
九州肥後の刀工、同田貫藤原正国の作。
装飾要素を全くと言っていいほど加えない造りは、
実質本位に徹する作り手のこだわりが伝わってくるよう。
同田貫は明治時代の天覧兜割りでもその実力を実証。まさに質実剛健。
大きな傷が顔の眉間と左頬に走る、眼光鋭い青年。
戦装束は黒ずくめで、内番装束も黒いジャージ。通常立ち絵では頭成兜風の赤い兜を抱えており、これは天覧兜割りにおいて用いられたものだと思われる。設定資料集によると「中になにかいるようないないような」とも。
性格はぶっきらぼうかつ好戦的で、先陣切って自ら戦う事を好む。設定資料集によると、本丸ではあまり笑わず、眼は普段陰っていて戦いの時に輝くという。
自身を含む刀を戦いの道具以外に使うことに批判的で、隊長に任命された時や内番で手合せ以外の仕事を与えると渋る様子。ただし仕事はちゃんとやる。
上述のセリフにあるように、外見よりも武器としての強さを重視しているキャラと言える。
トラウマやコンプレックス持ちの刀剣男士が複数見られる中、「見栄え」「見世物」「美術品」などに否定的な言動をとることから『自らの外見を気にしているが故の発言ではないだろうか?』と一部のファンによって外見コンプレックス持ち説も唱えられているが、今のところ公式でそのような設定はない。
2015年5月30日、コンテンツ文化史学会の例会として開催された「日本刀ブームを呼び起こす『刀剣乱舞』から歴史的遺物とコンテンツの関係を考える」にて、芝村裕吏氏(世界観監修担当)は同田貫について、「各地の(同田貫を保管展示している)美術館より問い合わせを受けるが、同田貫は量産された実戦刀であるため、集合体扱いにしている」という主旨の発言をしている。
サービス開始時の刀種は太刀(レア3)だったが、2015年7月22日のアップデート以降、和泉守兼定(刀剣乱舞)、大倶利伽羅(刀剣乱舞)らと一緒に打刀へ変更。更に一部ステータスが上昇し、6面以降の夜戦マップでも活躍が見込めるようになった。
性能としては、レア度「上」の中ではドロップ時から高い打撃力を持つ。 序盤から仲間にできれば心強い味方になるだろう。
なお同田貫の声を担当した櫻井トオル氏は自身のTwitterにて「実は母方の先祖が実際に同田貫の刀匠だった」と発言。ご先祖様の作っていた刀を、その子孫が演じる事になるとは、なんとも不思議な縁である。
サービス開始当初の名前の読み方は「どうたぬきまさくに」だったが「どうだぬきまさくに」となり、一部ボイスも新録で変更。またメンテナンスに伴い刀帳説明の後半部「遊戯の世界じゃ~」が追加された。
2017年4月11日、近侍曲が実装。
作曲はアニメ・ゲームの主題歌等の楽曲提供を行ってきた音楽制作ブランド「Elements Garden」の母里治樹氏が担当した。
『グリザイアの果実』『うたの☆プリンスさまっ♪』等に楽曲を提供し、高い評価を受けている。
御手杵(刀剣乱舞)と一緒に2-2「江戸の記憶:江戸」出陣すると回想「無用の長物」が発生。平和な時代にあっては出番のなかった二振だが、時を越えて出番を与えられた皮肉を語る。
2019年1月22日に実装された8-1「青野原の記憶:阿弥陀ヶ峰」において、御手杵と骨喰藤四郎(刀剣乱舞)との間に回想「阿吽の長物」「阿吽の大小」が追加。
いくさに際して当時の状況を調べるなどの新たな一面が伺えるほか、敵の狙いについて考察する御手杵とのやり取りの中で「お前の言うとおりってな。敵の事なんざ考えてもしょうがねえ」と、彼らしい結論をつけて戦場に立つ。また骨喰のことは「バミ」と呼び、「ホネって言われるよりいいだろ」と言うと「そっちがその気なら、俺はやはりたぬきと呼ぶ」と返されるなど、気安い関係が見える。
2017年12月5日、鳴狐(刀剣乱舞)・大倶利伽羅(刀剣乱舞)と共に「極(刀剣乱舞)」が実装。
レベル70以降、96時間の修行を経ることで極の姿になれる。更にスロットが2から3に増加、レアリティがアップ。
また「遠戦の時、稀に上下に隣接した刀剣男士をかばう」という新たな特性が付与。かばった際に受けるダメージは軽減され、敵の攻撃を稀に弾く脇差極と共に運用が想定される。その後2019年1月22日より、かばった際のダメージを無効化する上方修正が入った。
修行では一人の元主のところへ行くパターンが多いが、同田貫は他の刀剣男士と違って固有の持ち主の記憶がないと言い、集合体であることに言及した。
修行の旅では同田貫を手にした数多の侍たちの元へ赴く。その中には斬った側も、斬られた側も、持ってるだけで使わずに終わった者もいた。彼らに共通しているのは、わざわざ同田貫を選んだ侍は、その強さに惚れ込んでいたという事。刀工の名でも見てくれの美しさでもない、使った時の強さだった。
自分が同田貫であるからにはとことんまで強くなきゃいけないってことだろうと考えを述べ、「修行もそろそろ大詰めだ。成果はあんたの目で確かめてくれ」と、審神者の元へ帰還を果たした。
極で衣装を大幅に変えたり装飾が派手になる刀剣男士が多い中、同田貫は以前とさほど変わらない格好になった。左手に抱えていた赤い兜が黒くなり、右肩の防具になった程度。しかし、それでこそ質実剛健を謳う彼らしいと言える。
審神者との関係はかなりフランクになっており、信頼度が上がっている様子。任務達成時のボイスは必聴。ありがとサンクス。
好戦的な面も増しており、出陣の際には「きたきたァ!!!いくさだよなぁ!?出陣だァ!!」と大はしゃぎし、戦闘では強そうな敵を優先して突っ込む。攻撃時には薩摩の示現流の気合いを入れる時の掛け声「チェストォ!」を発するようになった。チェスト関ヶ原
「いくさで暴れてこそ武器の華」「戦で活躍してこその俺」と言い、負傷しても「次のいくさか?いいぜぇ、折れて死ぬまでどんどん行こうぜ」と危なっかしい発言まで飛び出す、まさに戦闘狂。
同田貫は九州・肥後国(現在の熊本県)菊池の同田貫を本拠地として、室町時代末期に成立した刀工集団である。その初代とされるのが、清国・正国の兄弟である。
肥後熊本藩を領した加藤清正により庇護され、兄弟の名はそれぞれ「清」「正」の字を拝領している。熊本城の常備刀として多くの刀が配されたが、加藤家の改易によって一時衰退。その後9代目の正勝に始まる「新々刀」としての同田貫が再び隆盛した。
装飾を全くと言っていいほど加えない質素な造りが特徴。高価なわりに、現代の刀剣界において評価は低い。
しかし『天覧兜割り』の逸話で一躍有名になった一振りが「同田貫正国」としてよく知られる。
明治19年(1886年)11月10日、東京府麹町区紀尾井町(現東京都千代田区)の伏見宮邸に明治天皇が行幸。この時披露された刀による鉢試しが、『天覧兜割り』である。
並みいる剣術家が名刀を振るって明珍作の兜に挑む中、同田貫を手にした榊原鍵吉だけが見事これを成功させた。この時、兜には切り口三寸五分(約10.6cm)、深さ五分(約1.9cm)の斬撃痕が入り、この逸話をして同田貫は備え持った強さを再び世間に広く知られる事となった。
榊原はこの偉業をもって「最後の剣客」として後にその名を遺す事となる。
そのイメージから有名になり、フィクションの世界でもよく登場する刀である。
著名なところでは漫画および時代劇『子連れ狼』の主人公・拝一刀であろう。ゲーム内での「冥府魔道?知ったこっちゃないねえ、俺たちは敵をぶった斬ってなんぼだろ?」という台詞は、ここからきていると思われる。
その一刀を演じた萬屋錦之介主演の『破れ傘刀舟悪人狩り』でも、主人公の蘭方医・叶刀舟の愛刀になっている。悪人を前にして「許せねぇ……てめぇら人間じゃねぇ!叩っ斬ってやる!」というキメ台詞から始まる鮮やかな殺陣は様式美の一言に尽きる。
人気時代劇『三匹が斬る!』シリーズでも、「千石」こと久慈慎之介の愛刀として登場。たびたび劇中で自慢しており、飯代や宿代に困ろうとも決して手放さず、誰にも触らせないなど愛着の強さが伺えた。
その他にもゲーム『風来のシレン』でも「どうたぬき」という武器アイテムが登場するなど、様々なジャンルで見る事が出来る。
2017年9月12日、王貞治・福岡ソフトバンクホークス会長が所持していた同田貫正国を九州国立博物館に寄贈したと報道され、話題となった。
王貞治と言えば現役時代、精神修養と技術向上のため、天井に吊るした短冊を日本刀で斬るというすさまじい訓練を積んだ話が伝わっている。当時使用していたのは無銘刀だが、その後も剣道家・羽賀準一に師事して居合を学び、その縁で同田貫を所有していたとのこと。
2018年9月29日より、京都国立博物館の「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」にて出展。ゲームとのコラボが実現し、描き下ろしイラストおよび立ち絵パネルの展示が行われた。
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最終更新:2025/01/03(金) 07:00
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