アトリエシリーズとは、株式会社ガストから発売されている、RPGのシリーズである。
シリーズ通して間違われやすいが、「錬金術師」ではなく「錬金術士」。
おそらく「鋼の錬金術師」が著名すぎるためと、MS-IMEで変換すると師のほうしか出ないためと思われる。
このシリーズは主に『育成シミュレーション』『経営シミュレーション』『RPG』の三要素から成っており、
特に第一作である『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』は株式会社ガストの出世作でもある。
の7つ(+DSの単一独立ストーリー)に分類されるが、『ザールブルグ編』と『グラムナート編』は同一の世界を舞台にしているため、キャラクター的な繋がりが存在する。
また、『イリスのアトリエ』以降の作品も、はっきりと明言されているわけではないが、
共通の参考書や、創立者が以前のシリーズの○○かもと、関連性を匂わせる要素を含んでいる。
例:『ヴィオラートのアトリエ』の主人公のヴィオラートは『エリーのアトリエ』の主人公のライバル『アイゼル』の弟子
(A1~A17)は株式会社ガスト正式のナンバリングタイトル。
アイテムのレシピが記されている「参考書」を元に決められた期間内に効率よくアイテムを生産するのが主体。
このシリーズのみ「妖精さん」をアシスタントとして使うことが出来、彼らの使い方を如何に模索するかも重要である。
現在、マリー編とエリー編がPS Storeにてゲームアーカイブスとして600円でDL販売されている。
アイテムに『従属効果』という概念が追加され、
さらにレシピも、カテゴリに沿ったアイテムなら、ある程度アバウトに変更できる調合システムを採用している。
その他、アイテム個別の「品質」と「効果」、劣化システムが実装され、
複雑にはなったものの、より高度な調合が可能になった。
なお、これらの要素は「マリーのアトリエ」の企画段階から考えられていたものの、容量の都合上実装できなかった。
PSP版ではキャラ、ダンジョンなどが追加されており、さらに長い間遊べるようになっている。
後のシリーズでも採用されている戦闘システム「コストターンバトル」が作られたのがイリスシリーズであり、ベースの部分に関してはグランファンタズムまででほぼ完成している。
キャラクターデザインは芳住和之氏。ストーリーは従来のRPGのようなものとなっているのでとっつきやすい。
フィールド構成に関しては後のアーランド編へと受け継がれている。また、戦闘システムの評判が非常に良く、アーランド編においてもこのシステムが徐々に復活していくことになる。
なお、このシリーズの舞台『アルレビス学園』の創設者はマリーないしエリーと思われるゲーム内の記述が存在する。
原点回帰とでもいうべき、調合・経営を主軸としたもの。
マップ背景、操作キャラも二頭身ドット絵からデフォルメ3Dキャラに変更されており、
シリーズ以前作とは一風変わったゲーム構成、プレイ感覚となった。
その他、各システムがフィールドはアルレビス学園編、調合はグラムナート編というように、
過去シリーズ作の要素をごちゃまぜにし、再構成した上でさらに発展させたものとなっている。
この3作の最大の特徴として、毎作ごとに大きく変わる固有要素の存在がある。
作 | 固有要素 | 詳細 |
ロロナのアトリエ | 王国依頼 | アトリエ存続のため、仕事をしようとしない師匠に代わって 王国から出される課題をこなしていく。こなせなかった場合、即ゲームオーバー。 |
トトリのアトリエ | 冒険者免許 | 行方不明となった母を捜すため、冒険者継続に必要な 冒険者免許の点を集めていきながら、アーランドを縦横無尽に駆け回る。 |
メルルのアトリエ | 王国開拓 | 辺境の小国「アールズ王国」を錬金術の力で開拓していく。 開拓の具合に応じて採取できるアイテムの品質が大きく変わる。 |
なお、ロロナのアトリエ、トトリのアトリエでは各キャラのエンディング条件達成の難易度が高めであり、
特にトトリのアトリエでは、初見プレイでノーマルエンド、またはバッドエンドになる可能性が非常に高くなっている。
さらに、ロロナのアトリエ、トトリのアトリエ共にとあるENDの条件が全キャラのED条件達成+γを条件とするため、
全エンディングを見るのは非常に難しくなっている。
メルルのアトリエでは各キャラ個別エンディングではなく、国の未来を描写したものとなっており、
ゲーム中で達成した大きな出来事に関連して、どのエンディングになるかが決まる。
基本は変わらないが、ロロナ・トトリ・メルルのアトリエで細かい点が大きく違う。
細部に関してはとにかく多く、書ききれないので各公式サイトを見比べて違いを確認するとよい。
基本としてはグラムナート編の調合システムとなっており、品質劣化の要素を初心者向けに簡易化して搭載している。
特徴として、マナケミアから受け継がれる「アシストシステム」がある。
主人公は他のキャラと比べると打たれ弱いため、他のパーティメンバーに防御してもらったり、追撃をしてもらったりすることができる。このアシスト防御はほぼどんな攻撃にも有効なため、たとえ全体攻撃が来ても、アシスト防御(ガード)を仲間にしてもらうことで、主人公だけは攻撃を受けずに済む。
特に即死級のダメージを与えてくるボスが多いメルルのアトリエでは、アシストガードをして仲間キャラがメルルを守り、 その後エリキシル剤等のアイテムで仲間を蘇生+回復させるという作戦がとても有効である。
基本的には主人公が調合した様々なアイテムを駆使しながら、他のパーティメンバーに攻撃をしてもらうことになる。
ロロナのアトリエではHPしか無い単純なものであったが、トトリのアトリエではMPとLPの要素が復活。
メルルのアトリエではマナケミアのタイムカード制のバトル(後述)が復活し、好評を博している。
トトリのアトリエでは従来通りの1ターン基本1回行動の戦闘システムを採用している。なおトトリとロロナの二人がアイテムを使えるため、 アイテム中心の戦闘も可能としている。二人の性能は同じではなく、トトリはアシスト行動をしてもらうこととアイテムの複製が可能で、ロロナは通常攻撃で範囲攻撃が出来ることとスキル・必殺技が使用可能なこと。アイテムを使用した際の違いはない。
メルルのアトリエでは戦闘システムがマナケミアと同じタイムカード制になり、より戦略性が高まっている。行動によってその後の行動までの待ち時間が変化する。特に、アイテムを使用した場合の待ち時間はとても短い。
また、アイテム使用の新要素としてメルルだけが使える「パワーアイテム」「ポテンシャライズ」が存在する。
メルルが攻撃アイテムを使用した後に仲間キャラ二人がアシスト攻撃をすると「パワーアイテム」が使用でき、最初に使ったアイテムの性能を強化して使用する。また、その後にさらに仲間のアシストゲージがあれば各キャラの連携技が発生し、「ポテンシャライズ」を使用する。さらにアイテムの性能を強化して使用する。各性能の強化とエフェクトの変化はアイテム別に違い、攻撃ダメージが強化されるものから属性ダメージが追加されるものまで幅広くある。
また、過去2作の錬金術士が2人とも存在するため、アイテムを使用することの出来るキャラは3人いる。よって、パーティ全員錬金術師という構成も可能。
各キャラで差別化が図られており、メルルは前述の方法によって攻撃アイテムを強化することができ、トトリはアイテムを複製することができる。ロロナは使ったアイテムの効果が低くなるものの、素早くアイテムを使用することができる。
キャラクターデザインはEXIT TUNESのVOCALOID系CDのジャケットを多く手がける左氏。
舞台は文明繁栄期が終わり、人類が緩やかに滅亡へと向かう退廃的な黄昏の時代。
基本的にシステムはアーランド編のものをベースとし、それをさらに発展させたものとなっている。
なお、地名がタイトルに付かないのはマナケミア2以来となる。
ベースはアーランドシリーズと同様だが、劣化の概念が無くなっている。また、調合中に使用できる「調合スキル」が登場し、それを駆使することでより良い結果を生み出すことが可能。
メルルのアトリエから引き継いで、タイムカード制のバトルとアシストシステムを主軸としている。ただし、アシストシステムが対象を選ばなくなり、どのキャラがどのキャラに対してもアシスト攻撃・アシスト防御が出来る。また、アシスト攻撃以外にもキャラ毎に様々な効果を持った行動がアシストゲージを消費することで可能。
また、今作には敵との位置関係の概念が追加されており、より戦略的なバトルシステムになった。敵との位置関係は敵を中心として前面・背後・左右側面の4箇所となっており、必ず敵を囲む形になる。
敵を背後から攻撃することで攻撃・スキル・攻撃アイテムの効果が必ずクリティカルアタックになる他、キャラ2人が同じ位置にいればアシスト攻撃の「追撃」、「バックアタック」が可能になる。追撃は普通のアシスト攻撃だが、バックアタックは敵の背後に回り込んで攻撃し、移動+クリティカルアタックを行う。
また、両隣に仲間キャラがいれば攻撃をかばってもらうことができる。この他、キャラ複数人が同じ位置にいれば一部アイテムの範囲回復アイテム等を有効活用することが出来る。その反面敵の範囲攻撃も全員で受けてしまうが、移動することで敵の範囲攻撃を回避する「散開」というコマンドもある。
キャラクターデザインはNOCO氏、及びゆーげん氏。
原点回帰を謳い、アトリエの新たなスタンダードを目指しているシリーズ。
前シリーズに続いてタイトルに地名がついていない。
今までとは違い、今作ではレシピは買うものではなく、イベント・調合・戦闘等を通じて発想する物になっている。
調合自体も大きく変化し、錬金釜を上から覗いた様な画面で、錬金釜に材料を入れていくようになった。これにより“見える調合”が実現されている。
釜の種類によってボーナスの付き方が違うので、適した釜を選ぶ事が調合のコツになるだろう。
材料にも形があり、上手く形が合わないと材料を投入することが出来ない。投入自体は何度でもやり直せるので、試行錯誤しながら調合することになる。
これも今までとは違い、初めて4人での戦闘を採用。
ターンシステムもメルル以降の“コストターンシステム”から、ターンの最初に全員の行動を選択する“ロジカルターンシステム”に変わっている。
アシストシステムもマニュアルで行うものではなく、オートで行われる様に変更されている。
DSより発売されている番外アトリエシリーズ。キャラクターデザインは3作ともアスラクラインで有名な和狸ナオ氏。
ガスト自体が少人数の弱小企業と言うこともあってトラブルの対応は余り早いほうではないが、これらDS番外アトリエシリーズは、原則として外注作品であるため、トラブル等の対応はさらに遅め。
1作目がクソゲーだったせいで比較的良作の2作目以降もあまり評価されていない面がある。
代々声優は利田優子氏が担当していたが、2004年の利田優子氏の声優業引退に従い、
マナケミア以降の作品では谷井あすか氏が担当している。
ユーディーのアトリエ(A4)で初登場した幽霊の少女。
最初は次作に出す予定も以後毎回出す予定はもちろん無かったのだが、
多くのユーザーからの「パメラ出してよ」との声に次作のヴィオラートのアトリエ(A5)で答えた結果、
それ以後のシリーズにほぼ毎回いるのがお約束になってしまい、
現在でもエターナルマナ2・マナケミア2・黄昏シリーズを除き、パメラが何かしらの形で出現している。
また、アトリエシリーズ以外にも他社とのクロスオーバー作品である『トリニティ・ユニバース』にもヴィオと登場している。
幽霊とは思えない、とても明るくポジティブな性格。
パーティーキャラとして使用できるユーディー、ヴィオラート、マナケミアでは、
物理攻撃によるダメージを一切受けないというチート級な強さを誇った。
しかし、マナケミアでは「物理無効」というスキルを入手しないとこの効果は得られない。
メルルではDLC(500円)にて編入が可能となる。HPやLPは低めで従来と違いダメージはしっかり受けるのだが、ダメージ軽減・自動復活のスキルの存在により、従来の「ダメージに強い」特性はしっかり残っている。
なお、前述の通りエターナルマナ2ではパメラ自体は登場していないが、
登場キャラの一人トレーネがパメラに似た容姿・性格となっている。
公式アカウントでTwitterにも生息している様子・・・
http://twitter.com/pamera_tw
アトリエシリーズのコミカライズは過去に幾度か行われている。以下に記したものの他、各種アンソロジーが存在する。
ガストの20周年記念企画で、エスカ&ロジーのアトリエがアニメ化された。アトリエシリーズでは初である。
詳しくは当該項目参照。
初期はマルチエンディングが魅力なシリーズと言うこともあって、OP・ED等の動画がそれなりに人気を集めていたが、ニコニコ動画内でのアトリエシリーズの動画は比較的過疎気味であった。
最近はあさくら氏を皮切りに実況プレイ動画が普及していたり、ユーザー生放送でのプレイ配信がされていたり、東方MADとして『魔理沙のアトリエ』、iM@S架空戦記の『雪歩のアトリエ』が人気を一部集めている。
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/04(土) 21:00
最終更新:2024/05/04(土) 21:00
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