ウルトラ怪獣かっとび!ランドとは、月刊コロコロコミックに連載されていた玉井たけしによる漫画作品である。
概要
ウルトラシリーズのウルトラマン、怪獣を元にした1話完結のギャグ漫画。1988年から1993年まで連載。
1995年にはウルトラマングレートのテレビ放送に合わせて「ウルトラ怪獣かっとび!グレート」がスタート。その他にてれびくんにてゼアス、コスモスを主人公とした作品も連載した。
単行本はグレート編含め全10巻。
舞台
宇宙の果てにある星・ヨイトマカ星のかっとび小学校でウルトラマンや怪獣達が巻き起こす騒動を描く。
本作ではウルトラマンと怪獣が仲良く共存している世界という設定のため、人間キャラは滅多に登場しない。
当時の時事ネタやブラックジョーク、はたまた中の人ネタも展開する自由な世界観である。
主な登場人物
- ウルトラマン
- 本作の主人公でありかっとび小学校の学級委員長。常に敬語で話す真面目な性格。しかしかなりの天然でもあるため無自覚に騒動を引き起こす。建物がぶっ壊れたり事態が悪化するのはだいたいこいつのせい。
- ただしあくまで結果が最悪の事態になるだけであり、クラスになじめない転入生に気をつかって仲良くさせようとするなど、根はとても良い人なのを忘れてはならない(その割には事態を悪化させることを楽しんでいる節も見える)。
- ・・・火山を噴火させたり太陽を肥大化させたりと惑星滅亡並の事態を引き起こす時もあるが。
- 得意技はスペシウム光線や八つ裂き光輪、ウルトラ念力。所構わず使う。また、ウルトラ水流は専ら非常事態に水を飲む時に使用する。
- レッドキング
- クラスのガキ大将のジャイアン的キャラ。怪獣キャラでは一番出番が多く、事ある毎にウルトラマンと衝突する。レッドキングが軽い騒動を起こした後それを止めようとしたウルトラマンが大騒動に広げるのがおきまりのパターンである。頭はあまり良い方ではなく、単行本の表紙ではレッドキングの名の通りちゃんと赤い配色となっている。
- バルタン星人
- レッドキングと常にペアで行動しているスネ夫的キャラ。分身を出せる事をよくネタにする。
- カネゴン
- いつもレッドキングにいじめられるヘタレ怪獣。おまけにレッドキングと同じくらい頭が悪く、通信簿がオール0になった事もある。ちなみにこの二人、「馬鹿は風邪ひかない」の言葉の通りインフルエンザにかからなかった。
- 家は銀行。父親が息子の成績を上げるために賄賂を渡そうとした時もあった。それは人の金だろ・・・。
- 金を食べられる事をよくネタにする。
- ダダ
- かっとびランド唯一の女の子怪獣・・・と思いきや男。劇中で「かっとびランドのほもおだほもお」だと明言されている
- 女の子らしい振る舞いを見せてドン引きされるのがおきまりのパターンである。一応Bタイプに変化できる(この場合は男勝りの性格になる)。
- ダダ関連のネタは何故か異様に力が入っており、SMネタまで持ち出した時もある。少年誌でやっていいのか。
- ケムール人
- よく出てくる脇役その1。原作を意識してかスポーツが得意らしく、運動関連のネタでよく登場する。
- ペギラ
- よく出てくる脇役その2。空を飛べる事と冷凍光線を出せる事をよくネタにする。とぼけたような顔も相まって癒し系の雰囲気を出している。
- ザラブ星人
- よく出てくる脇役その3。変身能力を持っており、ウルトラマン以外にも様々な姿に変身できる事が判明している(その際きちんと目だけはつり上がっている)。
- ブラックキング
- 「ずるい、せこい、卑怯」が信条でかっとびランド最強の怪獣を目指している。元のモチーフ通りレッドキングとはライバル関係になっている。こっちの相棒はイカルス星人。
- キュラソ星人
- 原作通りの犯罪者キャラ。毎回ウルトラマン達に企みを阻止され刑務所に入れられるが懲りずに悪さをする。警察とはちょっとばかりコネがある(悪い意味で)。キュラ吉という息子がいる。
- ウルトラの父
- かっとび小学校の先生でウルトラ一家の大黒柱。自分の生徒がいつも騒動を起こすので苦労している。家でもウルトラの母が恐ろしいので苦労する毎日である。この恐妻家設定が何故か一部のファンの間でウルトラ夫婦の共通認識となっている。頭の角が尻の栓に使われた時がある。
- グレート編では金庫破りをするために教員免許を破った。そしてやっぱり逮捕された。
- 宇宙マンモスウルトラの母
- ウルトラ一家で恐らく一番の問題人物であり作中最強のキャラ。胸の複数のタイマーが頂点まで点灯するとキレて手が付けられなくなる。後半は専ら恐妻キャラとして暴れ回っていた。食欲の秋に食べ過ぎで丸々と太ってしまった時もある(そして痩せるためにかっとびランド中から食べ物を取り上げようとした時もあった。お前はデデデか)。
原作でもウルトラの母は「戦ったら意外と強い」という位置づけのキャラだったがそれを極端にデフォルメしたのがこのウルトラの母であると言える。 - ウルトラマンエース
- ウルトラマンの弟。おおざっぱな性格。6×6が66だと信じて疑わない。
- ウルトラマンタロウ
- ウルトラマンの弟。やんちゃで気弱な性格。大体エースと二人揃って登場する。
- ウルトラセブン
- ふがいないウルトラマン達3人を鍛えるためにやってきた。アイスラッガーやミクロ化を活用して活躍する。エースから「角無しウルトラマンタロウ」と言われた。原作通り寒さに弱い。ミクロ化能力はかなり重宝されており、複雑な機械の中に潜入したりもする(そして迷う)。
- ウルトラマンキング
- ウルトラ一家の祖父で頑固な老人キャラ。超常的な力を持ち、呪文でカネゴンを超能力者にした時もある。ただし呪文はお年寄りのためすぐに忘れてしまう。ウルトラダムスの大予言というインチキ本を出版した。
- ユリアン
- ウルトラマンの親戚の少女で、子供らしいあどけなさも残るがとてもわがまま。何か失敗すると武器を持ちだして死んでお詫びをしようとする痛い娘。ダダに勝手にライバル認定されている。まだ小学生では無いが後半は普通に学校に来ていた。
- ザ・ウルトラマン(ザ・マン)
- アメリカ星からやってきた転校生。ウルトラマンUSAを差し置いてカタコト日本語で話す外人キャラ。
- 科学特捜隊
- 怪獣をぶちのめそうと宇宙をパトロールしていた所、怪獣の巣窟であるヨイトマカ星に墜落してきた。まんま「ウルトラマン」の科学特捜隊。しかしハヤタがメンバーにいるため、ハヤタとウルトラマンが別個体として共演する珍しい事例になっている。4コマでは地球で怪獣と戦う姿も描かれているのである意味メタフィクション的な存在である(ウルトラマンも「ややこしい人達が増えました」と発言している)。
- ウルトラマングレート
- グレート編の主人公。両耳を傾けて助けを呼ぶ声を聴き、「グレートにおまかせ!」と飛んできて問題を解決する。
しかし困っている人を解決し続けないと力がなくなってしまう。あんたが一番困った人だ。 - また問題の解決方法も荒っぽく、ウルトラマン以上に騒動を引き起こす危険な人物である。ちなみに、問題が解決したと思い込むと尻を向けて「はぁ~、かいけつかいけつ」と手でボリボリかく。
この他にも様々な怪獣が登場し、持ち前の特性を生かしたネタをする。第一話ではウルトラマンの回想の中でゾフィー、ジャック、レオ、80も登場するがその後の音沙汰は無い(一応ゾフィーは4コマ、ジャックはグレート編で一瞬出てきた)。
キャラクターのSDデザインはSDガンダムで有名な横井孝二。
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関連項目
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