「我は最大・最強・最速の滅却師!!我は全てを与えられた戦士!!」
ジェラルド・ヴァルキリーとは、漫画『BLEACH』の登場人物である。
概要
見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の精鋭部隊である星十字騎士団(シュテルンリッター)のメンバーで「M」の聖文字(シュリフト)の持ち主。ユーハバッハの直属精鋭部隊「親衛隊(シュッツシュタッフェル)」の1人でもある。身長は222cmで誕生日は1月7日。
羽根の付いた鉄仮面(素顔は黒目のない白い両目に、Mの文字の隈取がある)と赤いマントを身に付け、剣闘士を思わせる剣と盾を携えた筋骨隆々の大男。一人称は「我」。
かなりの自信家且つ傲慢不遜で猪突猛進な性格で、豪快に高笑いする事が多く、仰々しい振る舞いや喋り方をする。戦う事が好きなようで、真世界城(ヴァールヴェルト)に黒崎一護の一派と護廷十三隊が侵入した際、自分だけ敵が全く来ないエリアに派遣された事に気付くと、それが他の親衛隊達によって仕組まれた事だと勘違いして怒声を上げたり、特記戦力の1人である更木剣八との戦いをお互いに楽しんだりしている(日番谷冬獅郎からは「こいつら似たモン同士な気がしてきたな…」と呆れられている)。一方で、細かい事には拘らない明朗快活な一面も持ち合わせており、星十字騎士団内で得体の知れない新参者として警戒されていた石田雨竜にも気さくに接したり、自分の前に立ち塞がった日番谷に「仲良くやろう!」と声を掛けたりと、味方にも敵にもフレンドリーなようである。
後述の聖文字の能力も踏まえて、他の騎士団メンバーからは「霊王の心臓」ではないかと噂されているが、真相は謎である(アニメでは修多羅千手丸に心臓を刺された際、「こんな小針で我の心臓を殺れるものか!」と、霊王の心臓である事を仄めかせるような発言している)。
尸魂界(ソウル・ソサエティ)への第一次侵攻には参加せず、見えざる帝国に帰還後に行われた集会では、他の親衛隊達(霊王宮侵攻の際に親衛隊に昇格したアスキン・ナックルヴァールを除く)やユーグラム・ハッシュヴァルトと共にユーハバッハと同じ壇上に立っていた(アニメ版のみ)。
第二次侵攻ではユーハバッハが霊王宮に侵攻した際、ユーハバッハ率いる4人の親衛隊のうちの1人として召喚される。千手丸の防御をいとも簡単に叩き斬るが、二枚屋王悦に瞬殺されてしまい、親衛隊最初の戦死者となってしまう。その後はユーハバッハが「聖別(アウスヴェーレン)」を発動した事で、瀞霊廷に取り残された騎士団員の力を得て他の親衛隊達と共に復活するが、結局能力は披露する事なくフェードアウトする。アニメ版では、復活後は再び千手丸と交戦し、「滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)」となって千手丸を圧倒するが、零番隊の自刃によって真の力を解放した千手丸の卍解「娑闥迦羅骸刺絡辻」の能力で氷漬けにされ、反物の中に封印されてしまった。
真世界城形成後は、侵入者の討伐命令を受けて我先にと迎撃に向かうも、自分が派遣されたエリアには敵が1人も来なかった為に苛立ってしまう。その後は驚異的な跳躍力で長大な距離を移動し、朽木白哉を始めとする護廷十三隊の隊長及び副隊長数名の前に立ち塞がり、「誰が一対一で倒せなどと言った?一対一では“奇跡”が起きても我は倒せまい!全員で来い!」自信たっぷりに豪語するが、逆にボコボコにされてしまう。それでも自信満々の口調は変わらなかったが、白哉の千本桜を食らい、頭部をもバラバラに切り刻まれて死亡…したかに見えたが、「奇跡」の能力で今まで受けたダメージを利用して大幅に巨大化した事で一気に形勢逆転し、巨大化による圧倒的パワーで白哉達を薙ぎ倒し、彼らを地に伏せさせ、途中参戦した仮面の軍勢(原作では平子真子、猿柿ひよ里、愛川羅武、矢胴丸リサ、有昭田鉢玄の5人のみだが、アニメでは一緒に来ていた久南白、更に涅マユリの手によってゾンビ化が解除された後に遅れて到着した六車拳西と鳳橋楼十郎も加わった8人全員)の虚化による攻撃にも動じず、あっさりと返り討ちにする。
「ウハハハハハハハハハ!!!無力!!無力!!!無力とは恐ろしいのう!!だが嘆くな 貴様等が幾ら嘆いたところで “奇跡”は起こらぬ!!!」
そして、ゾンビ化が解除された日番谷と交戦。日番谷の卍解「大紅蓮氷輪丸」に動きを封じられる事もなく立ち向かうが時間は稼がれてしまったようで、体制を立て直して戦線復帰した白哉、更に復活した更木剣八に右腕を切り落とされてしまい(後に何事もなく再生している)、隊長3人を相手する羽目になる。だが、ジェラルドは特に苦戦する事もなく3人を追い詰める。それもその筈、隊長達は「戦いの舞台である真世界城(旧・霊王宮)は瀞霊廷の遥か上空に存在しており、もし巨大化したジェラルドを地上に落としてしまった場合、それだけで瀞霊廷が壊滅してしまう」「ジェラルドの能力はジェラルド本体だけでなく剣や盾といった装備にも適用される上、「希望の剣(ホーフヌング)」を破損させると反射ダメージを受けてしまう」状態で戦わされており、極端な話「ジェラルド自身と装備に傷を付ける事なく、再生速度が間に合わない技を使ってジェラルドを仕留めなければならない」という超絶縛りプレイを強いられてしまっていたのである。それ故、ジェラルドは始解状態且つ眼帯を外した最強状態の剣八をも追い詰めていく。ついにはダメージを蓄積させ剣八を昏倒させるが、卍解を発動して赤鬼のような外見と化した剣八の猛攻撃に反撃も敵わず真っ二つに切り裂かれてしまうものの、何処からともなく現れた滅却十字(クインシー・クロス)の力で復活すると同時に完聖体を発動。卍解を持て余して自滅した剣八を退けるが、時間を掛け過ぎてしまった事で今度は氷華が全て散って青年の姿となり、完成した大紅蓮氷輪丸を引っ提げた日番谷と交戦。希望の剣を容易く切り裂き、その機能すら凍らせる日番谷に対し、地水火風の四元素に縛られない肉体でゴリ押しを図るも、倒したと思われた剣八に足の小指を突き刺され転倒。剣八に悪態を吐くが再度氷結されてしまい、白哉の奥義「一咬千刃花」を喰らい頭部を完全に消し飛ばされ、残った肉体も芯まで凍り付いてバラバラに砕け散ってしまった。霊王の心臓と称された彼も、ここまで破壊されれば流石に死んだであろう…と思われたが、砕け散った肉体が閃光となって再集結し、もののけ姫のデイダラボッチを思わせる姿で復活を遂げた。今後こそジェラルドの完全勝利…と思いきや、特にこれと言った活躍も無いままユーハバッハの聖別で白骨化してしまい、今度こそ完全に死亡した。
ジェラルドにとっては悲惨な最期となったが、結局まともな倒し方は判っておらず、多くの読者に「こんな化け物どうやって倒すんだよ…」と思わせたキャラクターである事には変わりない。もし聖別が行われていなければ、あの場に居た護廷十三隊の面々は間違いなく全滅していたであろう…と長らく思われていたが、久保帯人公式ファンクラブ「Klub Outside」のQ&Aにて遂に倒し方が判明した。
倒し方
剣八の卍解で真っ二つにされた際に何処からともなく現れた滅却十字だが、実はこれこそがジェラルドの核であり、これを破壊すればジェラルドを倒せてたとの事だが、久保本人は破壊出来ていればと強く発言しており、これを破壊するのは至難の業であると思われる。
聖文字【M】
The Miracle(ザ・ミラクル)。奇跡。傷を負ったものを神の尺度(サイズ)へと交換する事で巨大化する能力。ダメージを負う度に巨大化し、発動前に負ったダメージも全快する。能力の効果は肉体だけでなく、剣や盾といった自身の装備にも適用される。単に巨大化せず、再生&強化するだけも可能な模様。また、肉体を真っ二つにされたり、全身を凍結させられた直後に粉砕されても再生する程の、極めて不死に等しい生命力を誇る。本人はこの能力について「民衆の想いを形にする事」と表現している。
ダメージの大きさと巨体は比例し、護廷十三隊の隊長及び副隊長達の集中砲火を受けた際は、ウルトラマン級の巨人へと変貌した。本人曰く「“交換”でここまで巨大になれたのは……初めてだ!!!」との事。当然、リーチやパワーは向上する上、巨大化系能力者にありがちなスピードや瞬発力の劣化も発生しない為、驚異的と言っても過言ではない。圧倒的巨体による質量攻撃は単純ながらも実際驚異であり、四肢による打撃はおろか、ただの息吹ですら強烈な攻撃手段となり得る。
弱点としては、巨大化故に相手の攻撃が当たり易くなってしまう事だが、防御能力も非常に高く、自身の装備も大きくなるので大した問題になっていない。
因みに、この能力はペルニダ・パルンカジャスと同じくジェラルド自身が元から持っていたものであり、ユーハバッハから与えられたものではない。
希望の剣(ホーフヌング)
ジェラルドが愛用している両刃剣。曰く「民衆の“希望”を束ねて剣となした希望の剣」。刀身を傷付けると、傷付けた相手にも同等のダメージを与える効果を持つが、凍結させる等して物質としての機能を停止させると、その効果を失う。
完聖体時には、破損が修復されて鍔と柄の部分が五芒星を模した意匠に変化し、切先から真世界城の一角を崩壊させる程の強力な光弾を放てるようになる。
滅却師完聖体「神の権能(アシュトニグ)」
頭上に光輪(ハイリゲンシャイン)が出現し、背中から天使のような翼が生える。曰く「高潔なる神の戦士」「死して尚 神の為に剣を振るう者」。
完聖体第二段階では、身体中に放射状の模様が浮かび上がり、頭部には身体の紋様を模したかのような兜が装着され、肉体は更に巨大化する。丸い形状だった盾には五芒星を模した刃が出現し、投擲武器としても使用出来るようになる。
この状態でも神聖滅矢を使用出来るが、弓矢の大きさも巨大化したジェラルドの肉体相応のサイズとなる。また、神の戦士としてこの世を構成する四元素には縛られない肉体を持つらしく、不完全ながらも日番谷の「四界氷結」を打ち破っている。
白哉の一咬千刃花で粉砕された直後に復活した際には、全身が光り輝く姿(もののけ姫に登場するデイダラボッチような姿)に変化していた。
原作での光輪と翼のカラーリングは黄色だが、アニメでは朱色となっている。
関連動画
関連項目
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