ハクサンアマゾネス単語


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ハクサンアマゾネス
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ハクサンアマゾネス(Hakusan Amazones)とは金沢競馬場所属の現役競走馬である。

日本重賞最多勝利記録を保持している、栗毛

中日杯は20年と21年の二連覇と23年の勝利で3勝 百万石賞は21年〜24 年の四連覇 利盃は21年〜24年の四連覇

概要

シルポートオークヒルズ、ブライアンズタイムという血統。
シルポート欧州の名ダンシングブレーヴの直孫で現役時代はマイラーズカップ連覇含めて中央重賞を3勝している。種牡馬としてはアマゾネス以外には金沢プリンセスカップを勝ったハクサンフラワーがいる。
オークヒルズは計27戦中、中央で3勝、川崎で1勝をあげており、としてはアマゾネスを除いた兄弟姉妹8頭が合計して中央で4勝、地方で19勝をあげている。
ブライアンズタイムとしてもとしても芝ダート問わず名を輩出してきた大種牡馬である。

競走馬の特徴としては休み明けは走りにくく精神的に脆いという点があり、2ヶ近く間隔を開けて出走したレースは6つあり、レースの格や相手問わず全て敗北していた。(2024年4月9日のA1で圧勝した。)

[1]

また、競走成績は基本的に安定しており、金沢競馬が大半とはいえ現在41戦中29勝(29-5-3-4)という安定感を持ち、馬券外となったレースは下記の秋桜賞という地方重賞以外は全て強い中央地方の精鋭が出走してくるダートグレード競走。それ以外は上記の休み明けで負けたレース含めても2着か3着には残っている。金沢競馬(ダートグレード以外は)で彼女馬券外に吹っ飛んだらそれは事故だと思っていいだろう。

女傑の降誕

2017年3月6日新ひだか町三木牧場の6番に生まれ、兄弟達と同じオーナーの所有となると金沢競馬加藤和義厩舎に入厩する。
騎手金沢だけでなく地方で活躍し、後にミューチャリーJBCクラシック勝利する吉原寛人騎手となった。

アマゾネスの叙事詩

3歳 無敗ダービー馬への、現役最強馬への道

試験に合格すると3歳のB4戦でデビュー戦(この時期に3歳新未勝利戦かった)を迎える。初出走でありながら元中央の未勝利らを相手に一番人気おされると、2着に6馬身差をつけて圧勝した。この時、同日同条件で行われた3歳戦よりもタイム叩き出していた。続けて3歳A5戦に出走すると2歳重賞3着などもいたが後方から捲り上げて2 1/2馬身つけて圧勝した。

そのまま地元生え抜き限定の3歳重賞であるノトキリシマ賞に出走。金沢プリンセスカップ2着らを相手に先行策から上がり最速の末脚を叩き出して2着に8馬身差をつけて圧勝。重賞初制覇となった。

そしてハクサンアマゾネスは金沢所属3歳の頂点に立つ為に3戦3勝という実績を引っ提げて石川ダービーに出走する。出走メンバーはやはりダービーというべきか、これまでの条件戦で勝ち負けしてたようなとは違い問わず有力が集まっていた。
まず金沢四冠(従来の三冠石川ダービーが加わってできた)の一冠日本新聞杯から勝ちフジヤマブシら上位5頭と元中央1勝で転入初戦の3歳A1で後述のハイタッチガール勝利したコードジェニックが、そして路線から金沢プリンセスカップと兼六ジュニアカップ(フジヤマブシも出走し2着だった)を勝っているハイタッチガール、3歳A1でフジヤマブシに勝利しノトキリシマ賞2着だったドンフォルテらが出走していた。

な相手関係の変化や距離延長が他よりも長いにもかかわらず、ファンアマゾネスを1番人気に支持しており、ハクサンアマゾネスはそれに応えるかのように終始大外を回りながら快な捲りを繰り出してるカガノホマレと追い込んでくるフジヤマブシを振り払ってクビ差で勝利
石川ダービーが創設されて初の石川ダービーとなった

屈辱の初敗戦、男馬の意地

ダービー後、営は古との戦いを視野に入れたのか限定のB1に出走するがレベルが違い過ぎたか逃げを打って上がり最速の末脚(上がり2位とは1差もつけている)を繰り出し9馬身差圧勝。そして他地区のと戦うために東海近畿地区との交流3歳重賞であり、四冠路線の三冠であるMRO金賞に出走する。

他地区からの参戦東海二冠含めて重賞を5勝しているの女傑ニュータウンガール、ぎふ清流カップ勝ち兵庫コスモピオニール、同じく兵庫兵庫チャンピオンシップ兵庫ダービー5着のガミラスジャクソンなどが出走。地元からはアマゾネス以外にフジヤマブシにダービーJRA交流戦を勝ったカガノホマレ、3歳A級戦を2連勝したブルベアカイリなどが迎撃に向かった。

しかしダービーリベンジに燃えたのか、フジヤマブシが最後方から見事な直線一気の末脚を繰り出して先行策から直線2頭の叩き合いに持ち込んだアマゾネスニュータウンガールを差し切り勝利アマゾネスニュータウンガールにもり切られて3着と初の敗戦となってしまった。

レースを見てみれば分かるがハクサンアマゾネスとニュータウンガールが他を振り切り女ダービー同士の死闘を繰り広げている中で、大外から快に突っ込んでいる。金沢競馬場は直線が短いこともあって逃げ先行が有利な事も考えると物凄いことを彼は成し遂げたと言える。

女傑復権、金沢最強へもう一度

思わぬ敗戦を喫してしまったがアマゾネスは悪い競馬をしていた訳でもいし立て直せばすぐ勝てるようになる。という訳で3歳限定の加賀賞に出走。2番手からめに仕掛けてそのまま逃げ切り楽勝。古混合のA1こそ3着に敗れたが先着された2頭は元々古重賞で好走していたので恥ずかしい敗戦とは言えないだろう。
再び他地区の及び古に挑む為今年新設された東海地区との交流戦、古混合重賞お松の方賞に出走する。ここには前年の石川ダービーロンギングルックや昨年の兵庫クイーンカップ2着のスターリングブルス、今年の東海クイーンカップ勝ちビッグバレリーナ等がいたが2着に2 1/2馬身差つけて逃げ切り勝利限定とはいえ東海地区と古を一つ越えたと言っていいだろう。

他地区の古を越えたアマゾネスえる為に金沢競馬距離路線の再決算である中日杯に出走する。古からは元中央OPで利盃勝ちのサノサマー、かつては南関重賞で好走していた金沢プリンカップ2着ジャーニーマン、今年の利盃3着、百万石賞2着のトウショウデュエル、昨年覇者ティシーブルー、A級3連勝中のファストフラッシュなどが、3歳MRO金賞後西日本ダービー3着に入ったフジヤマブシが参戦した。
レースは単騎逃げに持ち込むと後続の追撃を一切許さず突き放していき4馬身つけて圧勝。名実ともに金沢競馬現役最強となった。

その後ハクサンアマゾネスはこの年3歳最大レース石川ダービー、四大重賞の内の一つである中日杯、[2]他地区交流のお松の方賞など重賞5勝、複勝率100%収得賞金23508000円と第1位であった事から2020年金沢競馬年度代表馬となった。

4歳 中央競馬の馬達に出会って

南関の、そして中央の壁

4歳になったハクサンアマゾネスだがここで船橋競馬場矢野義幸厩舎に移籍する。[3]

吉原寛人騎手川崎競馬に一時的に移っての移籍初戦は浦和競馬のA2下の2000m戦。金沢での実績を評価されて1番人気だったが同じ移籍組で元中央3勝スターライトブルーの2着に敗れる。営はここを一叩きとして次走をエンプレス杯(Jpn)に定める。…のだがなんとここで上が船橋競馬場所属の小杉騎手乗り替わりとなる。(理由知ってる方いたら記載お願いします)
しかもこの時のメンバーは中央は前年のJBCレディスプレリュード(Jpn)勝ちやJBCレディクラシック(JpnⅠ)3着、本年のTCK女王盃(Jpn)を勝ち、後に今年のアメリカブリーダーズカップディスタフ(G1)を勝つ名マルシュロレーヌ、2年前の覇者ダートグレード競走4勝しているプリンシアコメータ、前年のレディスプレリュード
JBCレディスクラシックで2着に入った昨年のTCK女王盃覇者ドラチックが、南関からは昨年から大井に移籍しそこでダートグレー重賞含めて3勝した女傑サルサディオーネ、前年のJBCレディスクラシック4着でそこから東京シンデレラマイル勝利したダノンレジーナサルアカップ勝ちのヒキュウと精鋭い。流石に相手が悪すぎたか、後方から捲り上げて先行勢を交わそうとするが直線で末脚が伸びず7着に昇るのがやっとだった…それでもプリンシアコメータら中央2頭に先着したのは金沢競馬の意地だろうか。

我が愛しきの金沢競馬場よ

になって金沢競馬の開催が始まったのでアマゾネス加藤和義厩舎に再移籍。
今年は2013年から8年ぶりにJBCが開催される事を祝い、JBCイヤー記念というこの年限りの重賞が施行される事になったいたのでアマゾネスの新年初の金沢競馬をそこに選んだ。
…え?重ねて行う賞だから重賞だろって?地方競馬公式は各競馬場において重要な位置付けとされるレースって言ってるexitから重要なレースなら重賞なんだよ!JRA特別競走の中で重要な意義を持ったレースって言ってるし!exit

話を戻すとアマゾネスは初の古距離重賞で相手も中日杯2着のトウショウデュエル白銀争覇2着のファストフラッシュなどがいたが逃げ4馬身差圧勝。次走の徽軫賞(ことじしょうと読む。限定戦)[4]は先行差し切りを図るも高知金沢で4連勝中の上がりネオアマゾネス逃げ切られて2着に敗れる。(ちなみにネオアマゾネスはこの来年もこのレース勝利する。)

かしここでスランプに陥らずに立て直すが女傑の強さ、混合重賞の利盃→百万石賞→北王冠王道の先行策で3連勝。ファストフラッシュ金沢重賞級やA級らを楽々と倒して見せた。

JBCレディスクラシック 中央の、JpnⅠの高い壁

こうして相手に重賞三連勝を決めて立て直しに成功したアマゾネスは中央にリベンジする為、上記のある通り今年は地元の金沢競馬場で開催されるJBCシリーズ、その中のJBCレディスクラシックに出走を決める。
中央レディスプレリュード組は勝ちのレーヌブランシュ、2着テオレーマが、ブリーダーズゴールドカップマルシュロレーヌと接戦を繰り広げたリネンファッションなどが、地方からはスパーキングレディーカップ(Jpn)スパーキンサマーカップ日本テレビ盃(Jpn)ダートグレード含めて重賞3連勝してきた女傑サルサディオーネ名古屋秋桜賞を圧勝しレディスプレリュードでも5着に入ったクランデストラーダ、エンプレス杯4着のダノンレジーナなどが迎撃に向かった。今回は地元の総大将として相棒吉原寛人騎手と共に戦う事になったが…
レースゲートこそしっかり出たが両隣のに前を塞がれて後方3番手に置かれる。そこからなんとか先行達を交わそうと2コーナーから位置取りを上げていき捲ろうとするが…届かない。大外を回されてロスした不利もあるのだろうが、それでも前の達はアマゾネスよりかに速い上がり3Fでゴールに突っ込んでいく。結果はテオレーマ金沢1500mのコースレコード叩き出して初のG1レース勝利を飾る中で12頭中の11着と惨敗に終わってしまった。

筆者個人の感想だがこの敗戦に関してはアマゾネス吉原寛人騎手に非はいと思う。まず序盤は前を塞がれてしまって逃げや先行、中団待機を取ることができなくなっていたし大外を回ってめに捲りを入れようとしたのは施行距離も直線距離も短いので、成果を出すなら後方待機を続けて直線勝負に賭ける事は出来ないからだろう。現に馬券内の達は先行策か中団後方からの捲りレースをしている。
アマゾネス自身もそんな苦しい状態から金沢1500mの上がり3Fの最速タイム更新しており、敗因があるとしたら『ホームの上でも勝てないほど相手が強かった』だと思う。

女傑健在 女戦士は死なず

エンプレス杯に続けて悔しい敗戦となってしまったがまだ今年の金沢競馬は終わってはいない。
営は12日後の読売レディス杯に出走する。[5]
メンバーリベンジ相手ネオアマゾネスお松の方賞3着のデビルダンサー金沢移籍前は大井所属で昨年のクイーン賞で4着に入った事があるマルカセンサーなどがいたが2番手追走から直線で1 1/2馬身差付け、1500mでのレースレコードで快勝。重賞10勝を飾ると同時に女傑健在であると示した。

そして連覇を狙い、年末の中日杯に出走。メンバーリベンジを狙う2年前の覇者ティシーブルー重賞勝利ながら今年の金沢四冠レースをそれぞれ2着→3着→5着→2着と掲示板を外さず、近走のA級戦を3戦連続連対してきたフューリアス、昨年の中日杯以後スランプに陥っていたが近走のA級戦を連続2着してきたフジヤマブシなどが出走してきた。
レースは大外から出遅れるという幸先悪いスタートを切ったが直ぐに先方3番手に付ける。3コーナー逃げを交わすとリードを広げて逃げ切りにかかる。トップロイヤルが追撃にかかるが上がり3F最速の脚で1 1/2馬身差つけて勝利金沢競馬史上5頭の、としては初の中日杯連覇を成し遂げた。[6]

ダートグレード競走を除いて金沢競馬では、7戦6勝、全連対を成し遂げ四大重賞の打ち合わせダートグレード競走白山大賞典(Jpn)除く全てに勝利した事、収得賞金3020万円と第1位であった事から昨年に続いて2021年金沢競馬年度代表馬に選出された。[7]

5歳 地元馬の強襲と中央馬の恐怖

地元馬の強襲と女傑の反撃

5歳になったアマゾネスは前年の様な他地区への短期移籍や遠征はせずにからの開催を待ち、4月金沢スプリングカップに出走。ネオアマゾネスやファストフラッシュに加えて準重賞を勝ってきたスキルショットに前年のサラブレッド大賞典及び加賀賞勝ち重賞を3戦し2着2回、5着1回と実績を積んできたベニスピーチなどが出走してきた。
レースアマゾネスゲートを出遅れてしまうが直ぐに立て直して逃げを行かせた3番手に付け、3コーナージェネラルエリアを交わして逃げるファストフラッシュに迫る。しかし、ファストフラッシュが直線半ばで再加速を始めてアマゾネスを突き放し、そのままゴールインアマゾネス4馬身も離された2着に敗れてしまった。

幸先の悪い出発(それでも連対はしているのだが)になってしまったが次走の利盃では強気に逃げの手を打ち追いかけ続けるファストフラッシュの追撃を許さず沈め、追い込んできた2着に2 1/2馬身差を付け、レースレコード勝。スプリングカップリベンジを果たした。

続く百万石賞もここには利盃上位3頭にトウショウデュエルスキルショットなども出走していたが、好スタートを切ってハナをぶん取り、そのまま並びかける事を一切許さず、3コーナーから一気に加速し終始アマゾネスマーク必死に追いかけるファストフラッシュを嘲笑う様に上がり最速の末脚で7馬身差付けてぶっちぎり、2100mでのレースレコード叩き出して勝利した。
全にスプリングカップの憂さらしです本当にありがとうございました。

中央馬の恐怖

こうして前半の金沢四大重賞を制覇したアマゾネスは地元金沢の最大のレースにして、勝利していない金沢競馬四大重賞である白山大賞典(Jpn)に出走する。
中央からはレパードS(G3)勝ちカフジオクタゴン、前年覇者メイショウカズサ、今年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn )勝ちジャパンダートダービー(Jpn)3着のブリツファング、佐賀記念(Jpn)を連覇してきたケイアイパープルなどが参戦。地方勢は昨年の戸塚記念覇者で今年のダイオライト記念(Jpn)ミューチャリーダノンファラオG1に続く5着に入ったセイカメテオポリスにトウショウデュエル、徽軫賞を連覇してきたネオアマゾネスなどが迎撃に向かった。
レースではアマゾネスが好スタートからハナを切るが、メイショウカズサにピタリと後方につけてマークされ中央勢が仕掛けてペースが上がるとスタミナが切れたのか3コーナーからズルズルと下がって行ってしまい12頭中の11着に惨敗してしまった。

昨年のエンプレス杯JBCレディスクラシックに続く悔しい敗戦となってしまったが営は続けてアマゾネスお松の方賞に出走させる。ここには今年の石川ダービーを始め重賞を5連勝した女傑スーパーバンタムサラブレッド大賞典2着マーミンラブなどがいたが後方三番手からの捲って勝利。また、タイムは昨年不在だった時に勝利したハイタッチガールが出したタイムと全く同じだった。

そして金沢競馬史上初の三連覇がかかった中日杯。サマーカップ金沢A1を連勝したファストフラッシュや北王冠5着ブレイブユニコーンなどがいたが堂々1番人気に支持されていた。
レースも好位先行策から3コーナー逃げを交わし、そのまま逃げ切る勝ちパターン。しかし、中央からの転入組であるヴェノムがじわじわと迫ってアマゾネスに並びかけてくる。一度はアマゾネスが制して前に出るがヴェノムがそこから負けじと差し返し、そのままゴールイン。結果はクビ差で敗れて2着。三連覇のは途絶えた。[8]

今年は6戦3勝(四大重賞を2つ含めた重賞3勝)、2着2回と優秀な成績を残していたが、今年の3歳石川ダービースーパーバンタムに賞金や重賞勝ち数で負けていた事から3年連続金沢競馬年度代表馬に選出される事はわなかった。

6歳 新たな刺客、久方ぶりの他地区遠征

春緒戦、二度の重賞三連覇

6歳になってもアマゾネスは現役を続行。開催明けのA1 1400m戦から始動を始めた。しかし、ここで元中央OP珍名馬オヌシナニモノの2着に敗北してしまう。中央での実績相手でかつ距離適性的には彼のが有利だったとはいえ、またスタートから躓いてしまう結果となった。

そして一叩きした次のレース金沢競馬移転50周年記念という重賞に出走する。[9]ここには準重賞を8馬身差圧勝したソーラーフレアや昨年のサラブレッド大賞典勝ちスターフジサンなどがいたが、逃げてから上がり最速の末脚を叩き出して5馬身差圧勝。

そして三連覇がかかる利盃と百万石賞。まず利盃は元中央OPトランスナショナルや50周年記念2着エムティアンジェ、スターフジサン、条件戦三連勝中のベルクハイムなどがいたが、逃げを打つとマークしてくるエムティアンジェを3コーナーで振り落としそのままグングンと突き放していって7馬身差圧勝。

百万石賞も元中央金沢スプリングカップ3着のガムラン、50周年記念2、3着のトランスナショナルソーラーフレア、B1を連勝した10歳スギグロアップなどがいたが再び逃げてから3コーナーで他を千切り捨てて2着につけた差は2.9差。要は大差勝ちであり、この勝利によってアマゾネスは同一重賞三連覇を二つの重賞で果たした。[10]

女傑、夏の戴冠。散っていった秋の桜

その後営は再び他地区の強とぶつかる為に園田競馬場に遠征し、アマゾネスグランダムジャパンシーズン競走の一つである兵庫サマークイーン賞に出走する。
地元兵庫からは新賞の1、3着アキュートガールクリメガエース(後にジャパンカップにも出走する)に関東オークス(Jpn)5着のマルグリッド、重賞2勝のニネンビーグミなどが、南関からは昨年のロジータ記念2着のティーハクア佐賀ヴィーナスカップを勝ったジュランビルが参戦していた。
初の園田遠征であることや相手関係の強化があったが、金沢だけとはいえ重賞17勝という実績が評価され単勝1.5倍の圧倒的支持を得る。レースではアマゾネスは先行策を取り、中向こう正面で後続が捲りを始めた事もあってペースが上がったが持ったままで問題く付いていき、4コーナーになってからようやく追われるとグングンと突き放し、クリメガエースの追込もジュランビルの追撃も振り切り3馬身付けて圧勝。6歳にして始めて他地区の重賞勝利することが出来た。

兵庫サマークイーン賞後、少しの休養を経て営はアマゾネス名古屋競馬場で行われる同シリーズ重賞秋桜賞に出走させる。ここにはサマークイーン賞組の他に地元重賞トリトン争覇をコースレコード勝利したブリーザレスカやアマゾネス不在の読売レディス杯で2着に入った高知アンティキティラ、読売レディス杯昨年勝ちで今年は3着だった大井グランパラディーゾが参戦していた。
そんなメンバー相手でもアマゾネスは圧倒的1番人気に支持されていたが地元のブリーザレスカが2.1差の大差圧勝を飾る中で先行策から3コーナー辺りでズルズルと下がっていき、殿負けという大惨敗を喫してしまう。
加藤和義調教師は「休み明けはいまひとつ。精神的にもろいところがある心配点が出た感じですね」と語っている。またレースを見てみるとコーナーを曲がる際に大きく外に振られているので、もしかしたら弥富のコーナーが苦手なのかもしれない。

再びの戴冠

それでも営はめげずに他地区遠征を続けることにし、一度地元のA1を9馬身差圧勝叩きとするともう一度アマゾネス園田競馬に送り込み、兵庫クイーンカップに出走させる。ここにはアンティキティラやクリメガエースの他に今年の兵庫ダービー重賞3戦含めて4連勝中のスマイルミーシャが迎撃に現れた。秋桜賞の大惨敗もあってスマイルミーシャに一番人気を譲ったが。レースでは逃げを行かせた2番手に付け、アンティキティラとスマイルミーシャに左右後方からの厳しいマークを受けた上でも楽々と突き放し、3馬身を付けて圧勝した。

復活勝利で遠征を成功させたアマゾネスは年末の中日杯に凱旋する。今年のメンバーは古はB1を2連勝した12歳サクラルコール、A級戦を3連勝し前走は8馬身差で圧勝したテトラルキア、同じようにA級レースを2連勝(それも圧勝)して来たセブンダートオー、オータカップとA1を連勝してきたトランスナショナル百万石賞3着のサンレイファイトなど。3歳からは今年のサラブレッド大賞典を勝ったダイヤモンドラインと10戦10勝敗で石川ダービーを制し、黒潮盃6着、西日本ダービー1着、ロジータ記念5着と南関東をはじめとした他地区の強相手に好走したショウガタップリアマゾネスを討とうと参戦してきた。
騎手吉原騎手11月門別競馬場で行われた営記念の落事故によって負傷したので、上は代理として場裕充騎手が起用された。
レース逃げを行かせた2番手追走からめに仕掛けて並ぶ間もく抜き去ると、そのまま後続を全に振り切り、同じ上がり3Fの脚で捲って来たテトラルキア3馬身差圧勝。勝ちタイムは2、3年前に自分が出したタイムより1近く速い2.07.4であった。またこの勝利によって、アマゾネス名古屋競馬カツキキトキトが立した日本重賞最多勝記録に並ぶことになった。

さて今年はA級場負けや秋桜賞惨敗があるとはいえ、他地区の重賞や三連覇達成の偉業を含めて重賞6勝してるし年度代表馬待ったし…ではくまだ今年のアマゾネスレースを続行する。
中日杯勝ったしもう今年の重賞金沢にはいだろう?とお思いかもしれないが、今年は金沢競馬移転50周年。なんと2つの新設重賞としてファン投票記者推薦によって選抜された達が走る、グランリレース『移転50周年記念金沢ファンセレクトカップ』が開催される事になっており、アマゾネスは最後にこのレースに出走して2023年を飾る事にした。[11]

他の出走のA級戦後金沢スプリングカップ日本海プリントという重賞2勝含めて5連勝を飾っていたオヌシナニモノ中日杯4着のダイヤモンドライン、中央からの移籍で移籍後2着1回と5連勝(C級とB級)してきた記者推薦ジェネロジテ、ファン投票1位ヤイバなどが集まっていた。
レースアマゾネスマークしてくるオヌシナニモノを引き連れた逃げを打ち、3コーナーで後続を突き放し、直線でオヌシナニモノとのリードを広げて4馬身差圧勝。ちなみにオヌシナニモノも3着ダイヤモンドライン6馬身突き放していた。
また、この勝利によってカツキキトキトが達成した日本重賞20勝の記録を越え、日本重賞最多勝記録更新した。

今年の10戦8勝2着1回(内重賞7勝)、収得賞金1位が評価されて2023年金沢競馬年度代表馬に選出され、名実ともに金沢競馬現役最強へ返り咲いた。
また、アマゾネスのこの偉業は全区でも評価されており、選出こそされなかったもののNARグランプリの4歳以上最優秀補としてあげられ、投票において2票得票していた。

7歳 女傑の進撃

7歳になったハクサンアマゾネスの初戦は1700mのA1特別戦。ここには百万石賞2着のガムランや元南関で前走A1 2着のエムティアンジェがいたが楽々と逃げて2着ガムランに7馬身差圧勝。
ガムランもこのクラスでなら普通に勝ち負けできるタイムなのにカワイソス

7歳初戦を楽勝したアマゾネスは次に利盃に出走する。ここにはガムランに加えてダイヤモンドライン、元中央3勝サジェス、金沢スプリングカップ3着のエイシンアンヴァルがいた。
レースはしっかりマークをしてくるガムランを逃げ、3コーナー前でガムランを振り切りそのままリードを楽々と広げていく。そしてそのままほとんど追われないまま2着に8馬身を付けて楽勝。利盃四連覇を達成した。(日本重賞最多賞記録更新し、5年連続重賞勝利記録を作った。)

その次は利盃同様四連覇がかかる百万石賞に出走。ここにはダイヤモンドラインエイシンアンヴァルが出走していた。レースでは絶好のスタートを切って外の不利を打ち消しハナに立つと向こう正面から後続にリードを広げていき、そのままノーステッキ、なりのままダイヤモンドライン7馬身を付けて圧勝、これでジャングルスマイルを越える百万石四連覇二つの同一重賞四連覇を達成し、日本重賞最多勝記録更新した。[12]
(タイムも一昨年より0.2しか差がない2100m施行の中では歴代2位だった。)

こうして新たな偉業を達成したアマゾネス兵庫サマークイーン賞連覇をして再び園田競馬場に遠征する。ここには昨年も出ていたクリメガエースアンティキティラ、東海重賞を2勝しているグレースルビーなどがいた。レースアンティキティラが強気に飛ばしていく中を3番手で追走し、直線に入ってもアンティキティラの脚色が衰えない中を何とか上がり最速で差し切り勝利兵庫サマークイーン賞連覇を達成。タイムは昨年とべて1.8も速い物だった。

まさかの地元敗戦。再び届かぬ秋の桜

こうして他地区を再び撃破したアマゾネス金沢凱旋として全交流の重賞読売レディス杯に出走する。ここには園田で撃破したアンティキティラやサーフズアップアキュートガールらと有力兵庫サマークイーン賞とあまり変わらなかった。しかし、アンティキティラとボヌールバローズが強気に逃げるとアマゾネスはそれに先行するというより引っられる形になってしまい、吉原騎手必死に追うが垂れたボヌールバローズを交わすのがやっとでサーフズアップにも差される3着に敗れてしまった。

次戦は秋桜賞(全地方交流名古屋SPI)。キャリックアリード(大井エンプレス杯(JpnII)3着、スパーキングレディーカップ(JpnIII)2着)に4番手から上がり最速の37.1を出されて1分463のレコードを出されてしまっては、9番手から上がり2位の38.1を出しても届くわけもなく7馬身離され、3着のグレースルビー(大井)に1馬身差つける2着に入るのがやっとであった。

現役の終わりに向けての復活

その後、園田兵庫クイーンカップに遠征すると、出遅れもなんのその、終わってみればスマイルミーシャに2馬身半差をつけて勝利し、重賞勝利数を25に上積みした。これはばんえい競馬のオレノココロに並ぶ日本一である。今のところは年内で引退し繁殖入りを予定しているとのことで、12月中日杯(金沢)へ向かい、それをラストランにするとのことである。ここを勝って単独日本一になれるか。

女傑最後の決戦 中日杯

こうして迎えたラストラン中日杯。ここには中央からの転入後敗で金沢二冠を達成したナミダキスや昨年2着のテトラルキアを抑えて圧倒的な1番人気に支持される。
スタートはあまり上手く出なかったものの2番手を確保し、逃げを見ながらの競馬し3コーナーの手前から捕まえに行く。これはアマゾネスの勝ちパターン、後は並びかけて差し切るだけ…と思いきや逃げマリンデュンデュンが止まらない。それどころか吉原騎手必死に追う中更に脚を伸ばしてリードを広げていき、最終的にアマゾネスに2馬身差を付けて大金星を挙げた。[13]
アマゾネスは後方から捲ってきたナミダキスの猛追を何とかハナ差でぐ2着。日本競馬重賞最多勝記録更新はならなかった。

これからのアマゾネス

2024年、7歳になって日本競馬競走馬における重賞最多勝記録を残し、長年金競馬の顔役として走ってきたハクサンアマゾネスは引退する。しかし彼女生はまだまだ続く。
営は彼女繁殖牝馬とする事を表明しており、これからはとしての戦いが始まるのだ。7歳という高齢な事もあって他のよりもハンデはあるが3歳時に敗で石川ダービーを勝つ熟性、そこから7歳まで重賞を勝ち続ける持続力や成長力が引き継がれれば強い産駒も出せるだろう。
また、サンデーサイレンスは遠く系もブライアンズタイムが近い位で流血統にはやや遠く様々な配合を試せるだろう。もしかしたら芝が出てくるかもしれない。
2023年金沢競馬競走中照明消灯事案2024年正月に起きた令和6年能登半島地震などで金沢競馬場や地元石川県に暗いが落ちてしまったが、そんな時こそハクサンアマゾネスやかつてのショウガタップリオヌシナニモノマリンデュンデュンナミダキスの様な地元のスターホースや次世代を担うであろう彼女産駒に頑ってして欲しいと勝手ながら筆者は思う。
そしてアマゾネス引退の翌年、金沢競馬場にて新しく作られた重賞金沢クイーン賞副題に『ハクサンアマゾネス記念』が付けられ、同レース相棒だった吉原騎手勝利した。勝ったはリケアマロンといい、同レース含めて重賞を4勝した金沢の有力格。彼女吉原騎手を背にどこまでアマゾネスに近づけるか楽しみである。

血統表

シルポート
2005 鹿毛
ホワイトマズル
White Muzzle()
1990 鹿毛
ダンシングブレーヴ
Dancing Brave()
1983 鹿
Lyphard
1969 鹿毛
Navajo Princess
Fair of the Furze Ela-Mana-Mou
Autocratic
スペランツァ
1998 鹿毛
サンデーサイレンス
Sunday Silence()
Halo
Wishing Well
フジャブ
Hujjab(米)
Woodman
Winters' Love
オークヒル
2005 鹿毛
FNo.1-l
ブライアンズタイム
Brian's Time(米)
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
バロネッセ
Baronesse()
1996 鹿毛
Theatrical Nureyev
リーオブノレッジ
Baroness Direct Blushing Groom
Avum

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脚注

  1. *https://www.keiba.go.jp/furlong/2023/20230905_02/ このページ調教師コメントしている
  2. *(白山大賞典中日杯、北王冠百万石賞の4つの伝統ある重賞である。全て制覇したはおらず、多く勝ったでも3つまでで最後の一つを落としてしまっている。)
  3. *金沢競馬は気の為に1、2月は開催されない。
  4. *意味は金沢の大名庭園・兼六にある徽軫灯籠から
  5. *これ以前にも短い間隔での出走自体はしていた。
  6. *他に中日杯を連覇した公式サイトで確認できる第9回から調べた所、イソタカホマレ、ホシオー、タフネスゴールドナムラダイキチの4頭がいる。
  7. *2年連続で金沢競馬年度代表馬選ばれたのはアラブスーパーベルガー、サラブレッドのホシオー、ビッグドンジャングルスマイルに続く5頭である。
  8. *なお勝ったヴェノムはその後中央へ再転入し、現在3勝クラスで戦っている。
  9. *金沢競馬場は元々石川現在金沢市入江・新神田付近)に1931年に開設されたのが始まりで、1972年金沢市八田町に移転されたという歴史がある。2023年はそれから50周年なので、それを記念しての単発重賞である。また、移転40周年となる2013年にも同様の単発重賞が開催されている。
  10. *ちなみに日本競馬重賞同一三連覇以上の記録を2つ以上の重賞で達成したは筆者が確認できただけではラブミーチャン岩手トニージェントとキラットダイヤ、トウケイニセイばんえい競馬カネサブラックスーパーペガサスが成し遂げている。(他にもいたら教えて下さい)
  11. *2024年度からも『北國新聞社後援 金沢ファンセレクトカップ』として継続して開催される事が決定し、名実ともに金沢グランリレースとなった。
  12. *ちなみに上の吉原寛人騎手地方重賞160記録を達成している。
  13. *勝ったマリンデュンデュンは北日本新聞杯4着、日本海プリント3着などが実績の短距離で7番人気の4歳で、タイム2000mでのレースレコード叩き出していた。
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10 ななしのよっしん
2024/08/07(水) 08:39:05 ID: ZomFKxflSl
色んなことが複雑に絡まって負けたという感じ。
距離短縮、出負け、苦手な場でのレース
グランダムジャパン優勝して欲を出した営の責任
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11 ななしのよっしん
2024/08/07(水) 18:15:08 ID: PPYxm8FtOa
狙いなら4、5着あたりに沈めるでしょ。オッズ的に。
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12 ななしのよっしん
2024/09/05(木) 20:15:53 ID: ZomFKxflSl
今回は全に2着狙いの競馬
キャリックアリード相手では勝てないと吉原は分かっていたな。
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13 ななしのよっしん
2024/09/25(水) 13:55:39 ID: jCjVQI1p68
記録大分更新したしアンティキティラやキャリックアリードが育ってきたんで今年一杯で繁殖入りかね
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14 ななしのよっしん
2024/12/01(日) 18:32:20 ID: SvZWCvVOsk
お疲れ様でした
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15 ななしのよっしん
2024/12/01(日) 19:11:48 ID: ZomFKxflSl
あっさり控えた段階でもう駄だと思った。
後ろ気にしすぎて楽逃げさせすぎたな。
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16 ななしのよっしん
2024/12/01(日) 21:46:41 ID: Mwcy/WCLaG
あんな逃げ切り許すとかどう考えても八百長やね、やはり金沢金沢か…
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17 ななしのよっしん
2024/12/01(日) 23:11:47 ID: PPYxm8FtOa
いや明らかに衰えだろ…
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18 ななしのよっしん
2024/12/01(日) 23:16:02 ID: PAlN6dWehp
ほんとに八百長上等な環境なら人気のある(馬券的な意味でない)アマゾネス勝たせた方がいいだろ
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19 ななしのよっしん
2025/07/04(金) 07:52:44 ID: ZomFKxflSl
今年の金沢競馬の古重賞の勝ちコロコロ変わるのを見ていると、いかにこのが安定して成績を残していたかが分かるな
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