ブローノ・ブチャラティとは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第5部「黄金の風」の登場人物である。
CV:櫻井孝宏(黄金の旋風)、杉山紀彰(ASB・EoH)、中村悠一(TVアニメ)
おれの名は『ブローノ・ブチャラティ』。読んでみろよ、自己紹介はすでに…『概要』に変わっているんだぜ。
ギャング組織「パッショーネ」のチームリーダーの一人で幹部ポルポの部下。
- 生年月日:1980年9月27日生まれ(第5部の時点で20歳)
- 身長:178cm
- 好きな音楽:マイルス・デイビスの「アガルタ」「ビッチェズ・ブリュー」
- 好きな映画:「イル・ポスティーノ」
- 好きな食べ物:カラスミソースのスパゲティー、ポルチーニ茸、ホタテのオーブン焼き
- 嫌いな食べ物:豆類、リンゴ
外見の特徴としておかっぱのような髪型、遠目から見るとウジ虫みたいなヘアピン、ジッパーのたくさんついたスーツが挙げられる。人の皮膚や汗の状態で嘘をついているかどうかわかるという特技を持つ。ジョルノの汗を舐めて嘘を見抜いているあたり(はったりでなければ)ジョルノの一発芸よりは役に立ちそうな芸である。
また、冷静沈着かつ温厚な性格で、その性格ゆえ町の人々からの人望も厚く、組織内でもチーム仲間のみならずポルポやペリーコロにも信頼されており、ボスであるディアボロにも仕事ぶりに関して尊敬の念を持たれている程である。
子供の頃に漁師を務める父親が麻薬の密売現場を偶然目撃し密売人たちに重傷を負わされてしまい、入院中の父へトドメを刺しに来た追手から父を守るべく全員殺害、12歳にして殺人に手を染めたブチャラティは自身と父の身を守るため組織に入団する。父親はその5年後、後遺症を残したまま死亡してしまった。この経緯から麻薬を嫌悪しているが、後に自らが正義と信じていた組織が麻薬に手を染め、少年少女たちに麻薬を売っている事を知り矛盾と憤りを感じていた。
後にこの心理状態は「ゆっくりと死んでいくだけだった」とも言われているが、それがジョルノと出会った事で「生き返った」と表現されている。
後述のスタンド「スティッキィ・フィンガーズ」によるラッシュ時の決め台詞は「アリアリアリアリ……アリーヴェデルチ(さよならだ)」。
作中の出番はジョルノに次いで多く、名言も数多い。
初登場はジョルノに対し組織が涙目のルカの後処理のために差し向けた刺客としての登場だが、ジョルノと同じくギャングという立場に希望を見出していることを見抜かれ、組織を乗っ取り街を平和にするというジョルノの夢に同調する。そして、上官のポルポへジョルノに入団試験を受けるよう取り計らった。
ポルポの死後はネアポリス地方を担当する幹部が不在となったため、ポルポの遺産たる6億円を組織へ上納して幹部に昇格する。その後、ボス直属の命令によってトリッシュを護衛する任務を受ける事になる。
やがてボスを狙う暗殺チームの執拗な襲撃からトリッシュを護衛しながらもボスの元へトリッシュの身柄を届ける任務を果たすものの、トリッシュを届けさせたボスの真の目的を知ることとなる。ブチャラティは自らの意志でボス(ディアボロ)へ反旗を翻すも、ディアボロの未知数の力に成す術無く叩きのめされ、致命傷を負わされる。
その後ジョルノのスタンド能力による治療を受け一命を取留めながら辛くもトリッシュを連れてボスの元から脱出する事に成功したブチャラティはジョルノ達と共に組織を裏切り、二度も自らを裏切った組織(ディアボロ)と対決する事を決意するが、この時肉体は既に死亡しており、ジョルノのゴールド・エクスペリエンスに与えられた生命エネルギー(=魂)だけで生命活動を続行している状態となってしまう(表現としてはゾンビ、リビングデッド(生ける屍)が近いであろうか)。チョコラータのスタンド攻撃で肉体が食人カビに侵食されずに済んだという利点もあったが、ストーリーが進むにつれ段々身体が朽ちていってしまい普通に動く事もままならなくなっていき、やがてポルナレフと対面する際もディアボロにその身体状態を利用され先回りされてしまう事になる。
そしてシルバーチャリオッツ・レクイエムが出現したストーリー終盤、ディアボロと精神が入れ替わるという混乱状態の中ディアボロの行動からレクイエムの秘密をディアボロに続いて看破するとレクイエムの能力を自らの命と引き換えに破壊・解除するという英断を下し(ブチャラティの肉体は完全に死亡している為、魂が戻るべき体が既に存在しない)、矢と自らの遺志を全てジョルノに託して、残された時間の中でやるべき事が達成できた事に満足しながら天へ昇っていった。
ジョルノがディアボロを倒し、組織の新たなボスとなった後もブチャラティの遺志はジョルノたちに受け継がれており、第5部完結後の後日談である「恥知らずのパープルヘイズ」ではジョルノの主導によって裏社会の清浄化が進められている。その一環としてディアボロの負の遺産、及び麻薬が巷へ蔓延した元凶たる麻薬チームの壊滅が挙げられており、フーゴに麻薬チーム討伐の命令が下されるところから再びストーリーが幕を開ける。
スタンド
- スティッキィ・フィンガーズ
【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:E(=2m) / 持続力:D / 精密動作性:C / 成長性:D】 - ブチャラティのスタンド能力。殴ったものや触れたものにジッパーを取り付ける。ジッパーを開くことで物を切断・切開したり、違うもの同士をジッパーを閉じて縫合し繋げたり、ジッパーの中に空間を作りその中へ隠れたりなど様々な利用法を見せた。また、腕をジッパーで開いてパンチの射程距離を伸ばす事もできる。
名前の由来はローリング・ストーンズのアルバム「スティッキー・フィンガーズ」。同アルバムのオリジナルLP版のジャケットには開閉できる本物のジッパーが付いており、これがスタンド能力の発想のモチーフになっていると思われる。 - 単語記事「スティッキィ・フィンガーズ」も参照。
その他
- 漫画「テニスの王子様」に登場する向日岳人は外見(特に髪型)がよく似ている為、2chなどでブチャラティ(ブチャ)の愛称で呼ばれることがある。本人はオシャレのつもりらしい。
ちなみに同じ学校の芥川慈郎の特技が「ジョジョのスタンド名を全部言えること」なので作中にも読者がいるのだが、髪型を揶揄されることは無いのだろうか。 - また、エキプロ動画においては髪型の近い女性キャラがブチャラティに見える現象がしばしば発生する。涼宮ハルヒ、津村斗貴子などは強烈。
- 他にも、全身のいたるところに多数のジッパーとオタマジャクシっぽい模様が付いた(そして胸元が開いた)オシャレな服装にも定評があるが、この服は一時期ファッショブランド「Ultra-violence」から数量限定で販売されていた事もあった。
- またこの服の模様について、『弱虫ペダル』の作者・渡辺航氏は、かつて荒木飛呂彦の元でアシスタントの仕事を行っていたことがあり(スタッフの代理で1ヶ月程)、ブチャラティの服の水玉模様(?)を描いた事があると、地元の長崎県で公演会を行った際に語った。詳細な時期は不明であるため、どの話に登場したブチャラティの服を描いたのかは不明だが。
「ニコニコ動画にログインする」「マナーも守る」… オレの動画を視聴するごときに両方やるのはそうムズかしい事じゃあないな。
ブチャラティコメントの見られるエキプロ動画。右の動画はブチャラティ自体も登場する。
アリーヴェデルチ!(さよならだ)
- ジョジョの奇妙な冒険 / 黄金の風
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
- スティッキィ・フィンガーズ
- ブチャラティチーム
- 涙目のルカ
- トリッシュ・ウナ
- ポルポ(上司)
- ディアボロ
- おかっぱ
- アリーヴェデルチ
- 吐き気を催す邪悪
- この味は!…ウソをついてる『味』だぜ…
- 鋭い痛みがゆっくりやってくるッ!
- 『スゴ味』があるッ!
- 全員『礼』だッ!
- 「両方」やらなくっちゃあならないってのが「幹部」のつらいところだな
- 覚悟はいいか?オレはできてる
- オレは「正しい」と思ったからやったんだ
- オレは…生き返ったんだ
- 理想の上司
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