東方黙劇者とは、幻想入りシリーズの一つである。
概要
作者のたけふみ氏によって作られた幻想入りシリーズ。『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』との二次創作である。
ムジュラの仮面の不気味さ、幻想郷が本来持つシリアスさを上手く取り入れ、独特の雰囲気を醸し出しながら両作品の魅力を引き出したユニークな作品となっている。
2012年9月21日に動画での連載を打ち切り、静画にて再度初めから連載を開始した。基本的な流れは動画版を踏襲しているが、展開や小ネタに色々と変更があるので、片方しか知らない方は是非両方に目を通して欲しい。
2015年03月30日にはサッカリン氏による動画移植版の製作が決定し、5月17日に投稿が為された。 更新頻度は2ヶ月に1本くらいを予定しているとのこと。
ゼルダおなじみのSE挿入や前作でもあった逆再生BGMの使用など、ムジュラと黙劇者双方の雰因気が存分に発揮された仕上がりとなっており、静画と共に今後が期待される。
あらすじ
幻想郷にまた異変が起きていた。
魔法の森から魔理沙が空を見上げると、そこには月があった。
空から落ちてきた青い光を放つ妖精と魔理沙は出会い物語は始まる。
形式
動画ではニコニコムービーメーカーを使用。一つの動画は平均5分でタイトル→ロード画面(前回のあらすじ)→本編→うp主スペース(メッセージやアンケートなど)という構成になっていて、投稿ペー スは1週間~2週間に1本づつゆっくりペースと作者は言っているが、手描きで枚数も多く映像効果、BGMやSEを付けている事から動画内容と比較してハイペースだと思われる。
手描きで漫画の様なコマ割りがされている。絵や背景は劣化などせず、むしろ上手くなっていってると思わせる程なので安定している。また、視聴者の「絵を もっとガンバレ(主にエロス)」というコメントからエロティックな絵が混ざる事がおきるようになった。いいぞもっとやれ いや、やって く だs(ry
2010年2月20日の動画『オマケ回3』で、荒れる原因となるので強さの議論などのコメントはなるべく控えて頂きたいという作者からのお願いが出たので守るように心がけよう。
一般に使われる「part~」という表記ではなく「残り~時間」という表記が使われる。これはクロス先であるゲーム「ムジュラの仮面」の仕様。ムジュラの仮面は月が落ちてきてゲームオーバーになるまでの三日間の冒険を追体験するゲームであり、ゲーム内時間が進むごとに「残り~時間」というテロップが表示され、プレーヤーの焦りを誘うシステムになっている。本動画もこれに倣ってパート数を増やすのではなく72時間が徐々に減っていく形をとっている。
また、それとは別に本編以前の時間軸を描く番外編「~日前」が存在する。番外編はタイトル画面が阿求ではなくゆっくりになっているためすぐにわかる(作者曰くゆっくりは番外編の目印のようなもの)番外編とはいえ物語を理解する助けとなる情報も多々あり興味深い内容となっている。
世界観・音楽
舞台は幻想郷である。しかし上空に現れた月、あるいはムジュラの仮面そのものの影響でいたるところに異変が起きており、タルミナの世界観がクロスしたかのようになっている(例:妖怪の山→スノーマウンテン、有頂天→ロックビル等)。また、それに伴って幻想郷全域にリーデットなどゼルダの伝説の敵キャラクターが出現している。
ゼルダの伝説側からの幻想入りはリンク、ナビィ、チャット、トレイル、スタルキッドなどがいるが、そのほかおなじみのキャラクターたちが平然と人里にいたりする。ある種のファンサービス的なものとして捉えるのがいいかもしれない。
使用される楽曲は「ムジュラの仮面」のBGMと東方のBGMがどちらも使われている。また途中からは視聴者アンケートに基づき、ムジュラに限らず時のオカリナなどのBGMも使用される。東方側のBGMは各キャラのテーマというよりは雰囲気重視で秘封倶楽部などが使用されるほか、物語の要所では逆再生などを効果的に用いることで「いつもの東方」とは違う独特の不気味さを感じさせる。
登場人物
以下の文章は動画での連載に基づいている。
妖精とともにある者たち
- 霧雨魔理沙「上等だぜ!月が落ちようがフランが暴れようが止めてやるよ。」
- 普通の魔法使い
今作品の主人公的役割を果たす一人。魔法の森で力尽きていたナビィを拾い、以後は彼女を連れ歩くことに
やがてムジュラの引き起こした厄災に巻き込まれ、なし崩し的に異変解決をすることになってしまう
ナビィ曰く「戦闘を分かってない」。 ゼルダ世界の敵を相手に苦戦しながら立ち向かう - ナビィ「もう一度会わなきゃいけない子がいるの!」
- 通常時を超える魔法の森の瘴気にあてられてぐったりしていたところを魔理沙に救われ、パートナーとなる
握りつぶされたり帽子に閉じ込められたりと不遇の扱いだが幻想郷の面々を心配するけなげな妖精
ゼルダ世界の敵に対して弾幕ごっこの感覚で戦う魔理沙の危なっかしさを見るに見かねてサポートする
とくに弱点解説とZ注目はゼルダファンも思わずにやりとしてしまう再現度 - リンク「……」
- 時の勇者 空き瓶の可能性を引き出す程度の能力
幻想郷の果てしなく前から立ってる大木の根元で気絶していたところを大妖精に発見される
今作の主人公的役割を果たす一人で、大妖精と共に幻想郷の異変に挑む
作者たけふみ氏のこだわりから一切喋らない(意思表示はしているがセリフが無い)
伝説の勇者だけあって戦闘センスは抜群だが、弾幕ごっこにうまく対応できず四苦八苦
図らずもムフフな展開(主に大ちゃんと)が多々あるが…リンクなら許す! - 大妖精「私も頑張るから――ほら、いっしょに」
- ゼルダの大妖精とは無関係ですので念のため
今作のヒロインポジション。気絶したリンクを人里に送り届け、その後も二人一緒に幻想郷の危機に立ち向かう
かわいい
リンクが喋らないため相対的に他人と話す機会が多く、サポート妖精の特性上頭の回転も速い
リンクを連れた短距離瞬間移動能力や弾幕による直接攻撃などで弾幕ごっこに慣れていない彼をサポート
かわいい - アリス・マーガトロイド 「大丈夫よ、トレイル。私は、殺し合いでも強いから。」
- 永遠亭からの帰り道、仮面に操られたてゐに襲撃されて子供の姿にされてしまう。恰好はロリス
トレイルを伴って動いており、伝家の宝刀グリモワールオブアリスを開放している
カーフェイポジションかと思われたが、「妖精と共にある」「お面屋に仮面奪還を頼まれる」など
重要な役割を担っている節がある - トレイル「アリスお姉ちゃん……」
- スタルキッドと行動を共にしていた妖精の弟。今はアリスの側で行動している
- 魅魔「あんまり霊夢に頼らない方がいいよ。」
- 悪霊。今回の異変に関して確信に近い部分を掴んでいるらしく幻想郷の住人達をけしかけている
現在チャットと共にあり暗躍しているらしい - チャット
- スタルキッドと行動を共にしていた妖精の姉。リンクと一緒にムジュラの仮面を倒した
今作では魅魔と行動をしている - チルノ「妖精の仲を裂いたバツ!うけてもらうわ!」
- 湖の妖精。三日前以前に大ちゃんやスタルキッドと遊んでいた様子
リンクに大ちゃんを拉致されたと思い込み攻撃を仕掛ける - スタルキッド「オイラの友達と遊んだんなら、お前らはもう友達だ」
- チルノと完全に同レベルで張り合って遊んでいる
すっかり仲良しのようだ
行方不明者
- 博麗霊夢「小望月の夜に一体何の用事よ、紫。」
- 本来なら異変解決のかなめのはずだが…?
- 八雲紫「そのご褒美に行き先を教えてあげるわ。」
- 妖怪の賢者。いなくなる前の霊夢と接触していたことが確認されている
察するに霊夢を連れていったのが彼女の仕業か
……そのほかにも多数
重要人物
- 稗田阿求「頼みますよ……運命の定まらぬお二方……」
- 本シリーズのタイトル画面を飾っている 未来や運命について何か知っている風
魔理沙を探していたところ、間違ってリンクたちを発見
今回の異変に対して特にアクティブに対応している
“ゼルダの伝説におけるゼルダのようなもの”らしく、派手に立ち回ることはない
……が、物語の核心に近い位置にいる模様
その他
- お面屋「自分の力を信じなさい……信じなさい……」
- 仮面を封印するためか博麗神社を目指していたが、竹林でてゐに間違った道を教えられた挙句
仮面の尋常ならざる力にあてられたてゐにムジュラの仮面をかすめ取られてしまう
後に博麗神社にて遭遇したアリスに仮面を三日以内に取り戻すよう頼み込む
ちなみにアリス説得の際の彼の動きっぷりはまさに原作再現で、一見の価値あり - ムジュラの仮面
- 幻想郷に顕れたいわくつきの仮面
強力な呪物であると同時に意思を有する不気味な存在
幻想郷の住民の心の闇に取り入って何か画策している……のか?
- 上白沢慧音 「妹紅には人間らしい生活をさせないと……」
- 藤原妹紅 「月を落とさせはしないよ」
- 犬走椛 「きっと上がなんとかするよね、……うん……」
- 古明地こいし 「誰も……誰も気づいてないわ。」
- フランドール・スカーレット 「鬼ゴッコ もうやめちゃうの…?」
- 西行寺幽々子 「妖夢、もうお昼よー 何か作ってー」
- 蓬莱山輝夜 「”雉も鳴かずば撃たれまい”…よ」
- 鈴仙・優曇華院・イナバ 「もう うどんでいいや……」
- ルーミア 「へぇ……?ねぇ、何で私を見つけられたの?」
- 八雲藍 「落ちたとは心外な意見だ、着地に失敗しただけだ!」
- 河城にとり 「じゃあ飛龍出して詰みね」
- 朝倉理香子 「私の研究所へ、……ようこそ」
関連動画・静画
たけふみ氏による動画版。全てはここから始まった
関連項目
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