白鐘直斗とは、「ペルソナ4」の登場人物である。
概要
ストーリーの舞台である稲羽市で発生している連続殺人事件を
追って、都会から派遣されてきた探偵。「特別捜査協力員」として
稲羽市へやってきた後は、主人公の通う八十神高校の生徒として転入してくる。
「それ何て探偵漫画?」と言いたくなるようなキャラ付けもあり、
作品中でも転校して早々に周囲の注目を集めており、プレイヤー
及びファン達の間でも人気が高いキャラクターである。
人物
探偵の家柄・職業は伊達ではなく、最初に完二との一件で主人公達と出会ったときから主人公達に目をつけており、「ペルソナ」「マヨナカテレビ」の存在を知るよりも前から主人公達と同じ結論に達していた。
しかし、久保美津雄の逮捕により捜査は収束へと向かう空気となる中、ただ一人捜査の続行を上層部へ訴え、「子供っぽく駄々をこねている」と判断され、捜査から外されてしまう。しかしその後も意地にかけて単独で捜査を続行し、ついには自らが囮となって・・・
パッと見、小柄で少年のような容姿をしており学校でも男子の制服を着ているため彼を見たら大抵の者は男性と認識するだろうが、実は女性。ちなみに一人称は「僕」(彼女とのコミュニティでは、特定の選択肢によって「わたし」と言ってくれるが、やはり恥ずかしいようである)。
中性的な容姿と、いつも頭に被っている帽子がトレードマークで、その見た目から世間では「探偵王子」の異名で呼ばれ学校でも男女を問わず人気を集め、特に女子に人気が高い。
基本的に誰とも接する事も無く、物事も自分が興味を持ったものにしか干渉する事がない。
また読書が好きで、運動は苦手。料理は「やった事がない」ために捜索隊の女性陣と同レベルかと思いきや、他の面々と違いレシピを真面目に読んでレシピ通りに作るので(少なくとも)失敗しないタイプであるらしい。
特別捜索隊では主人公や陽介と同様で、一同のブレインを担当。彼女の協力のお陰で捜査が更なる進展を遂げる以外にも、今まで主人公達が気づかなかった部分にも気づく頭脳明晰ぶりを披露するほか、白鐘家が持つ警察とのコネクションを利用して、作品中では主人公達だけでは実現できなかったような捜査にまで協力する。
そしてストーリー最終局面で真犯人の正体を推理する際も、主人公や仲間達と共に真実へと迫り、真犯人の正体を暴き追い詰めるのに貢献してみせた。
使用武器は何と、銃である。
だいだらの主人も剣や具足に盾のみならず、ついに銃まで作り上げるようになったか・・・
戦闘の際も、カードを銃で撃ち抜きペルソナを召喚する。なお、アニメ版「Persona4 the ANIMATION」では、銃を用いず、指で弾いてカードを割り、ペルソナ召喚を行う。
ちなみに、クリティカルヒット発生時、銃を複数回発射しながら敵に歩み寄り、トドメに渾身の蹴りを叩き込む動作はどこか可愛らしい。
コミュニティイベントを進行する事で会得する追撃コンボは「銃を乱射して敵全員にダメージを与え、同時に気絶状態にする」というもの。完二と同様で攻撃が当たらない事もしばしばあるものの、複数の敵を一挙にダウンさせられれば大チャンス到来である。
もっとも、ゲームで最後に仲間に加わるキャラクターという事もあってか彼女のコミュニティはゲームも終盤に差し掛かろうかという場面からようやく解禁となるのみならず、コミュニティを築くには幾つかの試練が待っている。そのため、初プレイ時は「運命」のコミュニティを築く事もできないままゲームをクリアする、というプレイヤーも少なくない。
あなたの主人公は、知識をはじめとするステータスを充分に成長させているか?
秘密結社改造ラボ
テレビの中の世界へ入れられた直斗が作り出した、テレビの中のダンジョン。
子供の頃からロボットや自動車が好きで、かつては秘密基地を作って遊んでいたという一面が反映され、テレビの中の世界でダンジョンとして実体化を果たす。
地上からは入口部分しか見えないが内部には地下へ向かって広大な迷宮が広がっているという、花村陽介曰く「男のロマンの基礎」が詰め込まれており、フロア侵入時に侵入者(主人公達)へ警告する人工音声やダンジョンの要所に存在する各部屋を見張るモニター室、専用のカードキーが無いと通過できない扉など、特撮番組などで登場するものと同様に悪の組織がヒーローを迎え撃つために作り上げたような遊び心・ロマン満載のダンジョンとなっている。
主人公1人をピンポイントで狙ってくる、ジオダイン5連発の集中砲火はみんなのトラウマ。
ダンジョンの構造のみならずダンジョン最奥に登場するボス、直斗の影(シャドウ直斗)の強さもこれまでのシャドウとは一線を画しており、ダメージと共にバッドステータスを付加する攻撃を次々繰り出したりこちらの各属性の耐性を消滅させたり、さらにはレベルが低い味方キャラの弱点をピンポイントで付いて攻撃してくるなど中々に頭の回る強敵であるため、準備は入念に。
ペルソナ×探偵NAOTO
「ペルソナ4」ストーリー完結から1年後を描いた、探偵王子・直斗が主人公のスピンオフ作品。
ペルソナチーム×電撃文庫×電撃マオウの豪華コラボが実現させた、公式ストーリー。
詳細は『ペルソナ×探偵NAOTO』を参照。
ペルソナ
- スクナヒコナ
- 直斗のペルソナ。参入時点で自身に弱点たる属性が何も無いばかりか、光・闇属性の即死魔法やメギド系の無属性魔法など、主人公以外に誰も使用できなかったスキルを操れる少々特殊なキャラ。
ステータスについては、陽介と同様に全てのパラメータが程よく上昇するが、中でも速さが陽介以上に伸びる。そのため戦闘では先手を取って先述の即死魔法や全体攻撃を使用して敵の数を減らす切り込み隊長のような役目を務める事が多いか。反面、ボス戦や強敵との戦闘では即死魔法が役に立たず、物理技やメギド等といったスキルでしか安定して敵のライフを減らせないのが弱み。SPも雪子ほどではないが多いものの、消費SPがどのスキルも全体的に高いため戦闘中にSPがカラになる事もザラで、ボス戦での使い勝手はお世辞にも良いとは言えない。
それでもボス戦で使い続けるかどうかは、プレイヤーの愛情次第?
オリジナルPS2版のアッパーバージョン「ペルソナ4 ザ・ゴールデン(P4G)」では、前作からの仕様変更において、最も大きな恩恵を受けている。なぜなら、他の仲間キャラクターのペルソナのほとんどが、転生しても弱点属性が消滅しなくなったため、そもそも弱点属性を持たない直斗が相対的に評価が上昇したからである。
名前のモデルは、日本神話において、大国主の国造りに際し、波の彼方よりガガイモの実に乗って来訪した神「少名毘古那」。一寸法師のモデルとも云われている。
- ヤマトスメラミコト
- P4Gで新たに追加されたペルソナ。
追加要素のひとつである3学期編の間に運命のコミュニティランクをMAXにしていれば、直斗と放課後を過ごすイベントが発生し、「ヤマトタケル」がさらに転生する。
火炎属性を無効化し、さらに光・闇属性を反射できるようになり、より大幅に強化される。
転生した同時に、専用スキル「正義の盾」を習得することができる。これは、「味方全体に一度だけ、あらゆるダメージを防ぐバリアを張る」というもので、前作(ペルソナ3)の「インフィニティ」と同じ効果である。消費SPが160となかなか高いが、SP回復アイテムなどをしっかり用意していれば、元々の最大SPが高めの直斗が使える機会はいくらかある。
名前の一部の“スメラミコト”とは、「天皇」の古代の呼び方のことである。
- アマツミカボシ
- 「ペルソナ×探偵NAOTO」での新たなペルソナ。指揮者のような姿をしている。本編のペルソナとは異なり現実世界で発動可能。戦闘能力は持たないものの、他者のペルソナ能力を調律する、「アビリティ・チューン」と呼ばれる能力を持つ。
武器(銃)
アトラスのゲームらしく、装備できる武器の名前には深い由来が込められている。
- ナンブ2
初期装備。海上保安庁及び警察庁が使用している銃「M60ニューナンブ」がモデルか。 - ピースメーカー
だいだら.で初期販売されている装備。コルト社が発表した45口径6連発リボルバー、シングル・アクション・アーミー(SAA)の通称。 - レイジングブル
タウルス社が販売する「レイジングブル」がモデルか。.500S&Wを用いるモデルが過去に存在し、S&W M500と並び、市販品としては世界最強のリボルバーだったことで知られる。 - アルジャーノン
直斗加入後、秘密結社改造ラボB9Fで入手。由来は小説『アルジャーノンに花束を』に登場する、
「脳手術」によって驚くべき記憶・思考力を持つようになったハツカネズミの名前から。
- 紅の挽歌
- 44アナコンダ
名前の由来はリボルバー銃向けに設計された大口径弾薬『.44レミントン・マグナム』と、
1990年に「コルト社初の.44マグナム」として発表された「MK-Vシリーズ」の大型リボルバー『コルト・アナコンダ』。 - クロムハート
- ユピテルサンダー
カプコンのゲーム『ストリートファイターIII』シリーズに登場する、秘密結社の副総統『ユリアン』の技のひとつ。
秘密結社に伝わる66の奥義のひとつで、直訳すると、「ゼウスの雷」。 - アンリミテッド
- キャメルレッド
- フロムゼロ
- キスオブジアテナR
- ジャッジオブヘル
- 禍津の牙
- ブラックホール
その他
- 「白鐘」「直斗」という名前がどちらも一発で変換できない事が多い為か、「白金」「直人」と誤記されている事も稀にあるようだ。掲示板でも、同様の表記が時折見られる事も。
- 作品中でもそれとなく語られているが、実は本作で登場する女性キャラ達の中でも屈指の「隠れ巨乳」。
- 上述の理由もあってか、pixivでは下記のような特殊なジャンル(?)が静かな人気を集めているらしい。
参照→「なおっぱい」「にゃおと」 - 作品中ではコミュニティイベントの進行の仕方によっては彼女と恋人関係を築く事もできるが、その進め方によっては普段男子用の制服しか着ない彼女が・・・?
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関連項目
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