美少女仮面ポワトリン単語

35件

ビショウジョカメンポワトリン

2.8千文字の記事

掲示板へ

記事編集

（どこからともなく赤い羽根）

む、貴様は何者だ！？

愛ある限り戦いましょう。
命、燃え尽きるまで。
美少女仮面! ポワトリン!!

美少女仮面ポワトリンとは、東映不思議コメディシリーズを代表する、日本の特撮番組である。

概要

東映不思議コメディーシリーズ第11作として製作された今作はアイドルを主演にスタイルに切り替えてから第3作目にあたり、このときに数々の名言（迷言）で人々を魅了し、1年間を通じて平均15％強もの視聴率を記録する大ヒット特撮ドラマとして有名である。衣装はキャラクター作りのベースはフランスの名優アラン・ドロンが演じた『快傑ゾロ』からインスパイアされており、企画当初は『快傑美少女仮面イグレッグ』という名前であった。しかし、どういうわけか、フランス語で胸を意味するポワトリンという言葉に代わり、現在のタイトルとなった。きっと、ある特徴を持つタレントが演じたら嫌がらせキャスティングとか言われる可能性があるだろう。主役には当時アイドルだった花島優子が起用される。「演劇をやっていたのでクサイ台詞が得意」というセールスポイントが起用の決め手であった。

脚本は例によって地獄の念力脚本家・浦沢義雄のフレーバーがこれでもかというほど爆発しており、そのインパクトは原作者であらせられる石ノ森章太郎をして「あれは浦沢君の作品だから」と言わしめる程であった。

勿論、大人気番組なので、他局でポワトリンのパロディ・コントが放送されたり、『あっぱれさんま大先生』や『鶴太郎のギャグハラスメント』といった同局の番組にもゲスト出演するほどの知名度を持っていた。

あらすじ

　高校2年の3学期が始まった日、まだ初詣をしてなかった事に気付いた村上ユウコは、神社へ向かった。すると、『神様』と名乗る変な老人が現れる。いきなり「神様だ」などと言われたところで信じる事がないユウコだったが、その神様はパンッと手を叩くとユウコをカエルに変えてしまったのだ。こんな事されたら信じるしかない。詳しく話を聞くと、神様は持病の胃カタルを治すためにイタリアの温泉に行きたいらしい。その間、ユウコにご町内の平和と安全を守ってほしい。と、とんでもない頼みをする。とまどうユウコを尻目に神様は、ユウコを伝説の女神・美少女仮面ポワトリンに変身させ「もろもろよろしく」と、消えてしまった。かくしてユウコは、ご町内の平和と安全を守ることになってしまったのだ。

え、ふざけるな？本当にそういうあらすじだから仕方ないね。

登場人物

村上ユウコ / 美少女仮面ポワトリン（花島優子）
本作の主人公を務める高校2年生。いきなりご町内の平和と安全を守るポワトリンに選ばれてしまった。正体が周囲にバレるとカエルにされてしまうので、ポワトリンであることが言えないのが悩み。成績はからっきしだが、弟や妹の面倒は勿論、母親の相談にも乗る明るいしっかり物。楽天的なのがタマにキズ。
ポワトリンとしての名乗り口上は「愛ある限り戦いましょう。命、燃え尽きるまで。美少女仮面! ポワトリン!!」、その後に「たとえ○○が許しても、この美少女仮面ポワトリンが許しません!」と続ける。戦いが終われば「ごきげんよう〜」と言いながら颯爽と退場する。変身アイテムは前期、中期、後期と異なる3種が存在。
村上モモコ / 美少女仮面ポワトリンプティット（前田利恵）
ユウコの妹で村上家の末娘。多少マセているのかたまに兄や姉に対してお姉さん口調で論する場面も。ポワトリンをディアブルの魔力から助けるために神様からポワトリンプティットの力を授かる。彼女の場合、ユウコを含めた他人に正体がバレたらザリガニにされてしまう。そのためモモコがプティットであることはユウコですら知らない。
神様（鈴木清順）
湯治を理由にユウコにご町内の平和と安全を守る役目を押し付けた託した近所の神社に住む神様（本物）。忘れた頃にやってきてはポワトリンを助けるのが本作でのお仕事。
ディアブル（螢雪次朗）
宇宙征服を企み、古代から現代の日本にやってきた暗黒の帝王。だが、宇宙征服の前段階として日本全土を、膨大かつ精密な武器を作る軍事工場にすることを目論んでいる…が、ポワトリンという邪魔者をどうにかすべきと考えて先にポワトリン打倒を現在の目的にしている。人を自在に操る等、不思議な力を持つ。
村上タクト（小林竜太）
ユウコの弟でモモコの兄。ポワトリンに憧れを抱き、ポワトリンクラブを作ってリーダーとなる。
本作きってのショタコンホイホイ。
村上ハヤト（斉木しげる）
村上家の大黒柱で三流女性週刊誌『週刊女性エイト』の副編集長。
この作品が終わった後、石ノ森章太郎から花魁の色紙を贈られた。
村上ノリコ（音無真喜子）
村上家の主婦…なのだが、お嬢様育ちなため、あまりモノを知らない。
本田律子警部（柴田理恵）
常連である、今回の柴田枠は正義の味方。
女敏腕刑事と恐れられている、実力派の警部なのだが、オバケが苦手だという萌え要素を持っている。
新井礼子（田中麻世）
戦争のどさくさに紛れてのし上がった名門新井家のご令嬢。「お願いがございます！」と出現しては無茶苦茶な依頼をしてくる困ったロリ。

MOVIE大戦アルティメイタムにおけるポワトリン

劇場版「仮面ライダー×仮面ライダーウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」では、当時ライダーと石ノ森ヒーローの共演が度々行われていた事から、ウィザード編にてポワトリンとの競演を果たしている。

本作ではアクマイザーにさらわれたゲートのひとり、上村優がポワトリンに変身。もともと地味で平凡なOLで、現実では何をやっても上手くいかなかったためか、居心地の良かったらしい自身のアンダーワールドにて、グール達と戦っている。この優の正体は後々映画本編で明らかにされるのだが、コレを見た後にウィザードのハイパーバトルDVDを見ると納得してしまう･･･かもしれない。