腐界に眠る王女のアバドーンとは、同人サークル「さくらぷりん」の同人エロゲーである。
概要
同人サークル「さくらぷりん」の同人エロゲー。ファミコンの名作ホラー「スウィートホーム」のオマージュに溢れている。自由度の高いカップリング機能が特色で、主人公を含む6人のメインキャラは全ての組み合わせに対応(一組だけ特殊な関係になる組み合わせもあるが)。ノーマルカップルはもちろん、レイプ、逆レイプ、ハーレム、ホモ[1]、レズ、寝取り[2]まで完備。また、一部イベントにはリョナ(逆リョナ)も搭載されているのでリョナラーにもおすすめできる(グロ絵はあまりないので耐性のない人でもご安心を)。ホラーなので異種姦もある。
ファミコンゲームのオマージュなので初見の難易度は高いが、後述するギブアップシステムや膨大なセーブスロットのおかげでRPGが苦手な人でもがんばれば普通にクリアできる。
ストーリー中のイベント、戦闘中のドット及びテキスト等ホラーゲームとしても高クオリティなため、エロなし版を作ってくれとの声も。
システム
- セーブスロット
- 99×16スロット(1584)分セーブデータを作ることができる。詰み防止&イベント回収のためにちょこちょこセーブしておくと便利。
- ギブアップ
- 現在のレベルを引き継いで最初からやり直すことができる。アイテムは引き継げないが、道中手に入る回復アイテムを使い切ってレベルを上げてギブアップし、最初から高レベルで進むとだいぶ楽になる。
- 強くてニューゲーム
- 一度クリアするとレベル(任意)とアイテムを引き継いでプレイすることができる。中には数周クリアしないと開放されないアイテムやイベントもある。
- パーティメンバー
- ほむら(主人公)は固定で、5人の仲間キャラクターのうち2人を選んで3人パーティで館を探索する。特に最初に選んだ仲間キャラクターは好感度が大きく上昇し、実質的なヒロインの立場になる(もう片方のメンバーの好感度を上げるとヒロインの立場を交代させることもできる)。
3人目のメンバーを選んだ際にパーティにせいじろうがいると東館、いないと西館を探索することになる。選ばれなかった3人は選ばれなかった方の館を探索し、基本的に最後まで合流しない。ただし、ほむらたちのパーティに死人が出ている場合、一定のタイミングで選ばれなかった方の3人の内1人ないしは2人が補填されるイベントが起きる[3]。 - ハイド&シーク
- 館内を徘徊する強大な存在に出くわしてしまった場合、ハイド&シークモードに移行する。この状態になると視界が狭まり、影に入ると動きが鈍くなるため、ただ逃げるだけでも一苦労。敵を撒くまで逃げるかベッドやタンスなど[4]に隠れてやり過ごせばOKだが、もし追いつかれたり見つかったりした場合は戦闘になってしまう。もちろん戦って敵う相手ではないので、すぐさま逃げなければ命はない。
戦闘システム
- きょうふちシステム
- このゲームではHPを「きょうふち」という特殊な単位で表している。きょうふちが最大まで溜まってしまうときぜつ状態になり、その戦闘では一切の行動ができなくなる。戦闘後、ハートが一つ減ってきょうふち0で復活するが、ハートが1になるとじぼうじきになり、ハートが0になるとそのキャラは死亡する。死亡したキャラはいかなる手段でも生き返ることはない。
きょうふちが一定以上になるとはっきょう状態になり、じぼうじき以外の状態異常が解除され、きょうふちメーターが赤く表示されるようになる。はっきょう状態だと攻撃力に相当する「つよさ」が上昇し、さらに所謂クリティカル攻撃にあたるはっきょう攻撃をまれに繰り出すようになるため戦闘効率は高くなるが、常にきぜつの危険性が付きまとう。 - つよさと武器
- つよさとはそのキャラクターの筋力の強さを示すパラメータで、この数値と武器の攻撃力を合わせた数値が与ダメージ量を決定する。
武器には「攻撃力」の他に「重さ」が設定されており、所持している武器の重さの合計がつよさを超えると攻撃力と戦闘時の行動速度にペナルティが課されてしまう。また、つよさに比べて重さの方が小さければ小さいほど戦闘時に素早く動けるため、あえて軽くて弱い武器を装備するという選択肢もある。武器は最大で一人3つまで持ち歩けるが、アイテム欄の一番上にある武器だけがメイン武器となり、残りはサブ武器として扱われる。サブ武器は攻撃力の半分のみダメージに反映される。 - 敵のぞくせい
- 「虫」「動物」「人型」「霊」「グロ」の5属性があり、属性ごとに特攻効果のある道具や武器が存在する。また、仲間キャラクターには弱点属性が設定されており、弱点属性の敵と遭遇するときょうふちが少し上がってしまうが、上昇したきょうふちはその敵を倒すと回復する。ただし、戦闘終了時にそのキャラクターが発狂状態だと回復しないので注意が必要。後半になると複数の属性を持つ敵も登場する。
- 状態異常
- いずれかの状態異常に掛かっていると、他の状態異常にはならない。例外として、はっきょうだけは元の状態異常を消して発生する。
- どく
- 徐々にきょうふちが上がる。くすりばこ、しょうどくやくで治る。
- けが
- 攻撃力が半分になる。くすりばこ、ほうたいで治る。
- マヒ
- 数ターン行動ができなくなる。くすりばこを使うか戦闘が終わると治る。
- のろい
- 数ターン経つか、しばらく歩き回るとどくになる。
- ぜつぼう
- 攻撃力が0になる。回復アイテムを使うと治る。普通にプレイしているとあまり見かけないレアな状態異常。
- はっきょう
- つよさが上昇し、はっきょう攻撃を行うようになるが、常にきぜつの危険がある。きょうふちが下がると治る。
- じぼうじき
- 苦手属性の敵と遭遇してもきょうふちが上がらない。きょうふちが上がってもはっきょう状態にならない。
また、セリフが悲観的になり一部のイベントが起こらなくなるが、結構な数のイベントのトリガーにもなっている。
ほむらのみ、ハートが1でもじぼうじきにならない。また、特定の条件を満たすとハートの数に関係無くじぼうじきになることもある。
治す手段は一応あるが色々面倒なので、基本的には治らないものと思った方が良い。
プロローグ
家の持ち主である綾小路の友人であり大学教授である山之辺は、古くからあるこの屋敷に興味を抱き、綾小路の許可を得て助手を連れ探索へとやってくる。
それはやがて山之辺の息子、焔とその友人達をも巻き込み始める…
※取扱説明書より引用
仲間キャラクターと固有アイテム
- ほむら(山之辺 焔 CV:裏飯屋)
- 固有アイテム:ペットボトル(代用品:なし。強いて言うならドリンク)、苦手属性:なし
- 「やっと… やっと ここまで きたのに…」
- このゲームの主人公。父(やまのべ)に鍵を届けに友達と館を訪れる。父子家庭で育ち、料理が趣味。みあのことが好き(だが、やちかやりかなとくっついてもいいし、きっぺいやせいじろうとくっついてもかまわない。もちろん誰かとくっついたみあを寝取るのも自由だ)。
ハートの数5つ、苦手属性なしと主人公らしい安定感を持つ。また、「かばう」コマンドを使って仲間をかばうこともできる。固有アイテムのペットボトルは使うときょうふちを大幅に回復させ、仲間に使うと好感度を大きく上げることもできるが、3回使うとなくなってしまう。終盤にとある条件を満たすと別のアイテムに持ち替える。 - みあ(鈴森 未亜 CV:桜小路つぐみ)
- 固有アイテム:くすりばこ(代用品:しょうどくやく、ほうたい)、苦手属性:虫、霊、グロ
- 「ほむらくん… きをつけてね」
- 幼馴染のほむらのことが大好きなおっとりした性格の裏表ない優しい女の子。巨乳。他のメンバーがだいたい自分のための固有アイテムを持って来ている中、彼女だけは他の人のためにくすりばこを持ってきたらしい。イベント数、立ち位置から文句なしのメインヒロインだが、他の相手とくっつけることもできる。
つよさが一番低い上、弱点も3つあるので最弱キャラではあるが、ほむらへの一途な言動は見ていてプレイヤーの心が癒される… かもしれない。固有アイテムのくすりばこはどく、けが、マヒを治し、きょうふちを少し下げる。システムの都合上、どくもけがもはっきょうすれば治ってしまうので無くてもなんとかなるが、あると何かと便利。 - きっぺい(風間 桔平 CV:真鯉レオ)
- 固有アイテム:リュック(代用品:なし)、苦手属性:霊
- 「でへへ… マジごめん!」
- 人懐っこい性格のほむらの親友のサッカー少年。ほむらとはお弁当を作ってもらったり一緒にAVを見たりする仲。やちかの事が何よりも大好き…だが、もちろん他の相手とくっつけることもほむらとくっつけることもできる。ホラーイベントにより傷ついた心を彼ののんきな言動により癒され、ホモに走るプレイヤーが後を絶たない。
固有アイテムのリュックにより、アイテムを更に3つ持ち歩くことができる。アイテム所持数に余裕のないこのゲームではかなり便利な特性で、回復アイテムを持たせて回復役にするもよし、属性特攻アイテムを持たせて大暴れさせるもよし。ただし武器6刀流はできない(リュックの中の武器は装備扱いにならない)。特に強いこだわりがなければ何を持ち歩くべきかが分からない初めの数周は連れて行くべき。 - やちか(日野 八千花 CV:うたのみる)
- 固有アイテム:ヘアピン(代用品:ちいさなカギ)、苦手属性:虫、人型、グロ
- 「もぅ!しっかり ささえなさいよね! オトコのクセに だらしないんだから!」
- わがままな性格のトラブルメーカー。処女ビッチかつツンが多いツンデレ。みあのことを親友以上に想っている。りかなのことが嫌い。ある凶悪な武器が彼女の死により手に入るので「引換券」と呼ばれてしまうことも。
ヘアピンにより通常より多くのアイテムが手に入るが、苦手属性が多いので結局つらい。固有アイテムのヘアピンはちいさなカギが必要なカギを開けることができる。一部ヘアピンでしか開かないカギもある(中身は大抵回復アイテム)。 - 彼女を死亡させないと入手できない強力な武器が2つもあるため、慣れたプレイヤーからは引換券扱いされることも……
- せいじろう(土門 聖二郎 CV:森野熊三)
- 固有アイテム:ライター(代用品:マッチ)、苦手属性:虫、動物、グロ
- 「あっ? なに わらってんだよ…」
- 口が悪く誤解されがちだが、悪い人間ではない。りかなのことを真剣に狙っている。メンバー内唯一の非処女非童貞[5]。
最大のつよさを誇るが苦手属性が多いため、よくはっきょうする。タバコという彼専用の回復アイテムがある。固有アイテムのライターは暗い部屋を照らすことができ、戦闘中には一部の敵への攻撃にも使うことができる。しかし、他のキャラの固有アイテムと違ってライターはマッチで完全に代用可能なので、せいじろう固有の強みはやや薄い。彼がパーティメンバーにいると東館ルートになる。東館ルートは西館ルートより難易度が高いので最初の周はメンバーに入れないほうが良い。 - りかな(水石 里奏 CV:汝鳥類)
- 固有アイテム:じしょ(代用品:かみのたば1~3)、苦手属性:人型
- 「べつに あやまるコトじゃないわ」
- どこか人を寄せ付けない雰囲気を持っており知的で冷静…なはずなのだがやたら人の不安を煽るような発言をしたり、一部イベントでぶっ飛んだ言動をしたりと話題が尽きない。 やまのべ教授のことを尊敬していて、やちかとは死ぬほど反りが合わない。
苦手属性が少なく、女子の中では強いほうなので初周のメンバーにもおすすめ。固有アイテムのじしょはゲームのヒントやフレーバーテキストを読むことができる。また、戦闘中に使うと敵の属性とどのような攻撃をしてくるかを教えてくれる。代用品のかみのたばでヒントを読もうとすると持ち歩くのがめんどくさいため、読んでいないヒントがあるのならメンバーに選ぶと楽。数は少ないがじしょでしか読めない文章も存在する。
教授一行(やまのべへん…チュートリアル編の仲間キャラクター)
- やまのべ
- 固有アイテム:パイプ
- 「ちょっと かねだくん よこになって はしに なってくれんかね」
- ほむらの父。楽天家でどこか間が抜けているが、信頼は厚い。息子のほむらを何よりも大切に想っている。ほむらたちを館に呼んだ張本人であり、ある意味この物語の元凶と言えなくもない。固有アイテムのパイプはフレーバーアイテム。彼が落としたパイプをほむらが拾って届けると……
- かねだ (金田 CV:つゆだく汁太郎)
- 固有アイテム:ライト
- 「だいじょうぶだよ しま こんな ひるまっから なにも ありゃしないよ」
- やまのべ教授と一緒に館へ訪れた助手の一人。友情に厚く、義理堅い性格。チヨコという彼女がおり、本当は彼女とデートする予定だったにも関わらず、教授に押し切られて館へ同行する羽目になったかわいそうな人。固有アイテムのライトは戦闘中に使えないマッチといったところ。
- しま
- 固有アイテム:くすりばこ
- 「う うん… でも ぼくは やっぱり きのりしないよ…」
- やまのべ教授と一緒に館を訪れた助手の一人。ちょっとした事で狼狽するなど、メンタル面が弱い。りかなのことが好きで、同じくりかな狙いのせいじろうを目の敵にしている。固有アイテムのくすりばこはみあのものと同じ効果。
その他の登場人物
- ユキ (CV:春乃いろは)
- 時々助言をくれる謎の少女。ドットでは黒髪だが、イラストなどでは茶髪。
- 恐怖の存在
- 全裸の女性のようなバケモノで、時々現れてはほむらたちを執拗に追いかけてくる。
何故かほむらの名前を知っているようだが… - ハヤト
- 「リョウは なんてコトない ようすだが こわがりの ミサには しょうじき こたえるだろう」
- リョウ、ミサと共に雨宿りのために館に来た人物。リョウとミサは付き合っているが、ハヤトはそれを快く思っていない。
西館ルートでは彼の残したメモを読むことができる。 - アイカ
- 「アイカ タクミ ナミの ちんどうちゅう いえい! …って バカかよ」
- タクミ、ナミと共に肝試しに館に来た人物。逃げ惑う館の中で、誰かと接触したようだが…。
東館ルートでは彼女の残したメモを読むことができる。 - キャシー
- 「みよりのない わたしを この やかたの おくさまは とても かわいがってくださる」
- かつて綾小路邸でメイドをしていた女性。優しい「奥様」のことを慕っているが、得体の知れない目で見つめてくる「旦那様」のことを不安に思っている。
館のどこかで彼女の残した日記を見ることができる。実は主要人物の一人と大きな関わりがあり、あるエンディングでそのことが示唆される。
ホモドーン
このゲームには設定にBLモードがあり、これをオンにすると男同士のイベントやHシーンを見ることができる。逆にBLオフでないと見られないイベントもある。
小ネタ
- かねだ、しま、チヨコの名前の元ネタは「AKIRA(漫画)」とのこと。また、ルートによってはやまがた、かいもちょこっと登場する。
- せいじろう専用回復アイテムであるタバコは、せいじろうがあまりにはっきょうするため救済措置として作られたらしい。
- 製作にかなり時間がかかっており、ブログを辿ると2010年11月には既に製作決定していたようだが、完成したのはそれからだいぶ経った2014年5月3日となっている。しかしその分細かい作りこみはすごいことになっているため、ミニイベントを全部見ようとすると果てしないことになる。
- 公式サイトの「Story」にて前日譚を読むことができる。
- 3周目以降限定のトゥルーエンドを見た後、OP画面が変わった状態でゲームを起動すると稀にとあるイベントが起こる。
ナゼ オコシタ!!
関連動画
プレイ動画
RTA
紹介動画
イベント集など
関連項目
関連リンク
脚注
- *ホモ描写は任意でon/offが可能なため、そっち方面が苦手な人も安心の設計。デフォルトではoffになっている。
- *幼馴染をレズに寝取られたり、主人公がカップルの男を寝取ったりすることもある
- *補填は任意なので拒否することも可能だが、このゲームの仕様上一人旅は極めて難易度が高い 。
- *ハイド&シーク中は画面の色調が赤一色になるが、隠れることができるものには色がついている。また、隠れ場所にも見つかりやすい所とそうでない所があるため、どこに隠れるかが非常に重要。柱の裏程度ではすぐに見つかってしまう。
- *余談だが彼の性体験に関する小話が作者自らの手で公開されている。見たい人はこちら
から。
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