不思議な宝石を求め、冒険者のパーティーは世界で一番危険と噂されるダンジョン――「大輪」と呼ばれる底知れぬ大穴――へと飛び込んだ。
驚くべきことに、そのダンジョンではモンスターはほとんど見つからず、また世界から長らく忘れ去られていた文明の跡が見つかった。
冒険者たちが探し求めていた『紅色の宝石』の秘密を解き明かすため、この不思議な地下世界のより深くへと潜ろうとしたところ、かつて滅んだと言われていた「星の王国」の者だという大輪のモンスター達と遭遇した…
Maiden & Spellとは、2020年2月25日に発売された空中魔法少女弾幕対戦ゲームである。
概要
Maiden & Spell (メイデン・アンド・スペル) |
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基本情報 | |
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ジャンル | 弾幕シューティング 格闘ゲーム |
対応機種 | PC(Win) Nintendo Switch(予定) |
開発 | mino_dev LLC |
販売(PC) | mino_dev LLC Maple Whispering Limited |
販売(CS) | 日本一ソフトウェア |
配信日 | PC… 2020年2月25日 Switch… 2021年4月8日 |
価格 | PC… 1320円/$12.99 Switch… 1430円 |
その他 | |
ゲームソフトテンプレート |
プレイヤーは魔法少女となり、各キャラで異なる弾幕・アビリティ、そして己の弾幕力を駆使して相手の魔法少女と1対1の対戦を行う。自らのライフが0になる前に相手のライフを0にすることで1ラウンド取得、規定数のラウンドを先に取れば勝利となる。本ゲームは1つのフィールドを2人のプレイヤーが動き回り、近接攻撃を使わず弾幕のみで相手に攻撃し、弾幕を回避する際は小さな当たり判定と回避アビリティを駆使すると、「弾幕も使える格闘ゲーム」でもなければ「別々の画面で弾幕STGをする対戦ゲーム」でもない、文字通り「弾幕による格闘ゲーム」を純粋に突き詰めた内容となっている。操作方法は例外を除けば移動・低速移動・ボタン一つで発動する4種の魔法と、全方位STGにありがちなエイム操作すら無い非常にシンプルなものとなっている。
対人戦は苦手…という人向けに1人用のストーリーモードも用意されている。ストーリーモードではCPUと通常の対戦形式で戦うだけではなく、マグナスと呼ばれる固有の名前が付いた弾幕を回避しつつ相手のバリアを削り切ることを目的とする、いわゆる普通の弾幕STG要素も加わる。難易度も弾幕入門者向けかつ残機が減らないキュートモードから、情け容赦のない弾幕が襲い掛かる実績取得率1%未満の超ハードモードまで、幅広く用意されている。
西洋ファンタジー風のビジュアル、戦闘中にも様々な可愛らしい動きを見せる魔法少女達、はがね氏による疾走感のあるファンタジーサウンド等、ゲーム以外の部分にも力が入れられており、公式で日本語に対応している。PVやプレイ動画を見て少しでも惹かれた人であれば間違いなくオススメのゲームといえる。
ちなみに公式の紹介文で「登場人物が皆アニメ調のかわいらしく気取った陽気な女の子というのは日本の同人ゲーム・STGにインスピレーションを受けた」と書かれているように、明言こそされていないものの『ニコニコでもおなじみのあのシリーズ』の影響を受けていると思われる。
魔法少女紹介
プレイヤーキャラとなる魔法少女達は各ボタン/キーに割り当てられた自機狙い・自機外し・特殊魔法・防御魔法[1]の4つの能力を持っている。一部キャラは操作方法により同じボタン/キーで2つの能力を使い分けることが出来る。ちなみに魔法説明には属性も書かれているが属性相性等のシステムはなく、フレーバー的な要素となっている。
雪の女王に仕える騎士。過去に勇敢な冒険者達と共に王国の危機を救い、王国の英雄として祭り上げられるようになった。テーマカラーは黄緑色、属性は物理だがあくまでゲーム中の攻撃手段は弾幕。
ゲームでも彼女の実直な性格が表れており、剣から放たれる自機狙いは直進する高速かつ高密度の弾幕、低速移動中はさらに弾数が増加する。移動は何もしていなければ速く、逆に攻撃中は極端に遅くなる両極端なもの。他のキャラが特殊魔法=攻撃の切り札である中、彼女の特殊魔法だけは攻撃能力の無いドッジロールとなっており、回避手段または次の攻撃への足掛かり(例えば防御魔法でスタンさせてからの自機狙い弾等)として使うことになる。
雪の女王に仕える魔術師の長。世界で一番危険なダンジョンと言われる大穴(大輪)に眠っている強大な力を秘めた『宝物』について書かれた書物を読み、宝物の調査のため冒険者のパーティーを呼び寄せた。テーマカラーは黒色、属性は闇/無。
ゲームでは主に低速ながら広範囲または巨大な弾による遠距離戦主体の性能となっている。また状態異常を与える呪術と入った者の時間を停止させる時空停止により相手を翻弄することも可能だが、唯一防御能力を持つ時空停止の魔法は詠唱(ボタン/キー長押し)が必要になるため、即時出せない弱点を持つ。
雪の女王の密偵を受け活動を行っている若い盗賊。かつては冒険者と敵対していたが、現在は共に活動するようになった。テーマカラーは赤色、属性は物理だがいわゆる「突属性」と思われる。
ゲームでも溜める時間により発射角度が変わる矢弾・設置型の『自機外し』・遅れて発射されるクナイ弾・透明化による無敵など、盗賊らしいトリッキーな性能となっている。
南方にある砂の王国からやってきた聖職者。不思議な力と秘められた過去を持つ彼女は、冒険者のサポート(つまりヒーラー[2])を担当している。テーマカラーは橙色、属性は聖。
ゲームでは相手のいる地点に一定時間後爆発を起こす『自機狙い』と詠唱時間により発射地点が変わる全方位攻撃2種が特徴的。菱形の全方位交差弾を筆頭に「お前のようなヒーラーがいるか」と言いたくなる程に避けづらい弾幕を繰り出すが、即時出せる攻撃がないため接近戦には弱い。しかし全方位攻撃の内側に相手を閉じ込めてから『自機狙い』で仕留めるため、あえて超接近戦を仕掛ける熟練者もいる。
黒龍の唯一の娘にして自称星の王国の女王。情熱的な性格の彼女は王国の『宝物』を守るためモンスター達のまとめ役となっている。テーマカラーは黄色、属性は炎。
ゲームでも彼女の性格同様、高速弾・ビーム・自機周囲の広範囲攻撃と、癖が少ない代わりに対戦相手の反射神経・立ち回りを試すようなド直球な性能となっている。
星の王国に最近やってきたモンスター。英名の通り種族はリッチだが、骸骨等は怖いという理由で蝶や花を使役している。新たな女王の命令には喜んで従い、侵入者から王国を守っている。テーマカラーは青色、属性は回復[3]。
ゲームでは密度の高い花形の設置弾幕と使い魔である蝶との連携技により、密度の高い弾幕で圧殺を狙う性能となっている。ただし足が弱く花に乗って動くため移動速度が低い。
黒龍の娘の長年の友であり臣民、そして星の王国に住むモンスター。種族は霧と水を操る怪物、ヒドラ。戦うことは嫌いだがしぶしぶ命令に従っている。テーマカラーは深緑色、属性は水。
ゲームでは移動速度・攻撃速度のどちらも低く弾数も少ない反面、一つ一つの弾がとにかく巨大で、自機狙いの渦潮に至っては再召喚時に先に出した方が破裂してさらに攻撃範囲が広がるという、とにかく弾の大きさに特化した性能である。
電撃の力を操る正体不明のキメラ。その正体は嵐と雷の主、マンティコア。素早く、向こう見ずで、力強く、そして恐ろしいモンスターであり、混沌と破壊を楽しんでいる。テーマカラーは紫色、属性は雷。
ゲームでは自らの弾幕よりも素早く動き回り、分身と共に二方向から弾幕を繰り出すスピードアタッカー。ただし自機狙いの雷神脚は単発かつそのまま発射しても小さく、詠唱して発射すると大きい代わりに遅いと、慣れるまでは「相手にすると強いが自分で使うと使いづらい」という典型的上級者向けキャラといえる。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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