ニコニコ大百科

>>52-53
ｲｲﾊﾅｼﾀﾞﾅｰと思いかけたが
噺家と聞くと一気に胡散臭くなるな

なんか、いい年した大人が癇癪起こしてるんじゃねえよ！って感じの事件
自分達の意見が通らないから殺すって戦後の学生のテロと大差ない

５１５事件の記事はないのね

>>60
自分個人としては宮城事件については多少やった側の気持ちもわからんではない。
だって、なんの保障もないのに無条件降伏しなきゃいけなんだぜ？　
「鬼畜米英」のスローガンが連呼され、大量の民間人を巻き添え前提の大空襲やら原爆投下やら日常的にやってくる連中に。
陸軍大臣も「ソ連は（不可侵条約破るような）不信の国であり、アメリカは（残虐な新型爆弾で民間人を虐殺する）非人道な国」とか言ってたような相手に。
そして連合国側は降伏すると「天皇及び日本政府の権限は連合軍司令部の制限（隷属）下におかれる」と言われてるわけで……。
「降伏したら日本ってどうなるの？」って不安からくる「だったらたとえ勝ち目がなかろうが、むこうが日本の権利を認めるまで戦い続けるべきじゃね？」って意見から暴走するのは気持ちとしてはちょっと否定できない。
……流石に一緒に決起してくださいよ！って頼んで拒否されたからって近衛師団長ぶっ殺して、偽造命令だして近衛師団操るってのは論外だが。

もしかしたら戦艦長門の初陣が東京砲撃になるかもしれなかったし、鈴木貫太郎氏が殺害されていたら終戦もうまくいかなかったかもしれなかった。
温厚な牛島満氏が226に関わった下士官らに「お前ら棺桶になって帰って来い」と厳しい言葉を述べたのも当然

宮城事件と言うか、森師団長殺害事件は私服で休んでいたところを問答無用で惨殺→遺体を
ごみ捨て場に遺棄って展開で、「日本のいちばん長い日」で描かれている講談のような
展開ではなかったらしい。

二・二六事件の関係者は厳しく裁かれ戦後も非難の的だったのに、宮城事件関係者は
自決した者以外は何ら罰も受けず、責任を全部負わせて美談に仕立てた上で、戦後も
自衛隊や民間で栄達と言う救いのなさ…。

>>66
でもその場にいた近衛師団司令部勤の士官や兵も中佐二人と師団長が長々と話してたって証言してるんだろ？
その後、畑中少佐が森師団長が休んでいる時に暗殺したのであっても、中佐から「協力えられなかったよ」って聞いてただろうし。

結局皇道派のやらかした事は
陛下を知ろうともせずに「ぼくのかんがえたさいこうのてんのうていか」を押し付けた挙句の凶行でしかないんだな…そりゃ大激怒するわ。
しかし惜しむべくは青年将校の上にいたとされる真崎と荒木の処分が甘くなった事だろうか…

>>62
226と515の将校はまだ青臭くて激情的な部分ある若い将校だからまだしゃあないとは思える
血盟団事件に関しては本当にいい年のオッサンが中心でやってるから擁護不能

>>68
ある意味必然っちゃ必然なんだけどな。将校にとっちゃ神、上層部にとっちゃ権力を正当化する機関なんだから、将校がブチ切れるのも分からなくもない
ただ天皇の命なしに銃ぶっ放した時点で思想的な正当性は皆無だから擁護は出来ないけど、最後の雑な裁判には同情の余地がある

宮城事件を描いた「日本のいちばん長い日」みたいに、二・二六をわかりやすく小説化したノンフィクションってないのかな

あんまり226も515も詳しくは知らないんだけど、俺が学校で歴史の先生から習った概要だと年の若い将校が「今の政治は腐ってやがる！」って事件を起こしたって教えられたんだよ。
まぁ、その歴史教師が詳しく説明してくれなかったから分からんのだけど「自衛隊が二二六事件や五一五事件を起こすぞ！」って言ってるのを見ると「比較的」与党（保守政党の自民党）を支持してるであろう自衛隊員が態々そんな事件を起こすだろうかと個人的には思いました…
どっちかというと次に二二六や五一五が起こるとしたら現在の政治に対して強い不満を持っている層がおこすんじゃねぇかなぁ…なんて…
あくまで個人の意見だし、平和が一番だとも思うけどね。
長文レス失礼

そもそも自衛隊って所詮警察の一部門だし省に昇格したところで公安委員会にすら及ばない権力でクーデタを起こしたところで何の権威もなチンピラ共が暴れてるとしか思われない上に即米軍に虐殺されるだけだし
こいつらは親政執ったとしてどんなビジョンがあったんですかねぇ、昭和帝にそこまで政治スキルがあるとは思えない（まあ今と同じで政治家が無能すぎるから「強い君主」みたいな現実逃避がしたかっただけかもしれないけど）し専制君主なんてとっくに滅びた制度復活させたところでなにか変わるとも思えない

　※73
歴史書なんかを読んでみれば割と現行憲法に近い体制(軍事面除き)を構築するために決起を試みたって話らしい、ただそれならば五・一五事件に関しても言えることで「軍服を脱いでからやれ」って話にもなるが。ここからはちょっと政治的な話にはなるが現状の与野党の姿勢をみれば正直今現在でもそういう軍事的組織が暴発する危険性はあるだろう、國防に携わる以上政府がグダグダなら不安になるだろうし。

最近は陛下は憲法改正反対だからその大御心を忖度しろとかいうきっしょいきっしょい皇道派ジャーナリストや皇道派リベラルが湧いてきてほんとかなわんわ
立憲君主制がどんなもんか欠片もわかってないんかな

>>sm28303773


これすごいね
226の映像って他にももっとないのかな

逆賊共の子孫は今頃どうしてるんだろうね

事件までの経緯の冒頭に誤字があります
永田鉄三　ではなく　永田鉄山　です
編集できる方がいたら修正お願いします

>>72
その歴史教師の語意は分からないが、当時の政治が腐ってたのは確かよ
アカの疑いがあれば（実際にコミンテルン関与があったのもあるが）無産政党を追い込むもんだから、
基本的に当時の正当には大多数の地方庶民の意を汲む大政党が無かったし
その結果、金権政治や政治腐敗が横行しまくってた。この状況で財閥が大手を振ってたしね
選挙で対応出来ない以上政治への不満は労働争議と言う形で多発するのだが、
政府はこれを弾圧する為、全国の博徒を組織化（大日本国粋会）して
政府の言う事を聞いて労働争議を弾圧（勿論暴力）する事と引き換えに博徒を容認する始末
（この結果、戦前の労働組合組織は1920年代末に一度壊滅している）

そして2.26事件はこんな状況で、世界恐慌で大不況の中で天災まで起こり（昭和東北大凶作）
特に東北民の生活は破滅的状況にあった。
そんな時に当時の日本は東北支援もそこそこに軍拡と大陸での膨張に明け暮れてたからね…

>>77
＞逆賊共の子孫は今頃どうしてるんだろうね

北一輝の一族の弁護士を、ネトウヨ中高年が脅迫して今反撃中ですｗ

この糞みたいな事件のお陰で皆が皆暗殺を恐れて第2次世界大戦を突っ走ってついには敗戦まで行ってしまうんだから本当にひどい事件だわ
実際に宮城事件とかも発生してしまうし

事件も事件の結果起きたことはクソみたいなことばかりだし、首謀者を讃えたい気持ちも欠片も起きないが、当時の腐敗政治も国民の知性も品性もなんかんやあって世界大戦まで突っ込むレベルのクソクソのクソだから一言「このクーデターの首謀者はクソ」で片づけられない側面があると思う

"昔の日本の民度が全般的に今の中国レベルだったことを象徴するような事件"←これ結構しっくり来るんじゃねえかね

当時の海軍は過激派将校による反乱の前兆掴んでいたのに

「どうせ陸軍の事だから俺ら知らねえわw」

と派閥争いから静観決め込んで大惨事になるとか「いかにも日本人」って感じだよな

海軍善玉論（）がまーた否定されてしまったのか

肯定も擁護もするつもりないけど起こるべくして起こった事件というか
国内があんだけひどい状況で国民も苦しんでたらトンデモな考えも支持を受けるだろう
あれ？今の日本か

二・二六事件はほとんど真相が国民には知らされてなくて、肯定・否定と言う意見は
ほとんどなかったと思う。国民が当時熱烈的に支持したのは、財閥関係者を狙った
血盟団事件の方で、裁判所も厳しい判決を下せなかった。

これと五・一五事件を軽い処罰で終わらせてしまったことと、相沢事件の裁判が皇道派の
パフォーマンスと化したことを反省して秘密裁判で首謀者全員処刑と言うのが一連の流れ。

「革命を成功させるには二つの要素がいる。
一つは周到な準備。いま一つは機会である。
要は蜂起した時には、革命は九分九厘終わって
いなくてはならない。革命において、
武装蜂起は最後の仕上げといってもよかった」　
　　　広井王子「蜃気楼帝国」

＞統制派主導のもと粛軍が進められ

う～ん、少し違うかな？
相沢事件と二・二六事件で、統制派も皇道派も実質共倒れになってるんだよねぇ…
で、事件後には、寺内寿一という、長州閥のサラブレッドみたいな奴が陸軍大臣になって粛軍を主導という流れ。
軍部大臣現役武官制復活や、それを悪用した内閣倒閣が起こったのも、寺内寿一が表舞台に出てきて以後の出来事。

士官学校卒業年次、ハンモックナンバー、家格、手柄（戦間期ではどうしても比重が下がる）

これらが、組織内部での「地位」を決める要素になり、基本的には「上位」の人間には服従するのが軍隊の文化。
部下の暴走とか下剋上の風潮とか言っても、所詮は日大タックル事件程度の理屈でしかない。
二・二六事件以降、寺内よりも「上位」の人間が綺麗さっぱり居なくなっている（終戦までその状態）点と、総理大臣という地位は陸軍内部での上下関係とはあんまり関係ない点は、当時の出来事を色々考えるうえで、念頭に置くべき前提条件になるね。

因みに、南方軍総司令官の寺内寿一氏ですが、
終戦時には病院に逃げ込み、降伏文書調印と戦犯追訴から逃れていたりする。

尚更、日大タックル事件程度でしかない。

「226」や「動乱」といったみたいに1980年代には青年将校を悲劇の主役にした映画が複数作られてるのよね…何かあの時代に受ける要素があったのだろうか
青年将校が映画で描かれてるみたいに真に農村の惨状などを憂いて立ったとしても、80年代ってむしろ景気が最高だったころだろうし…