ハヌマーンとは、以下の意味を持つ。
当記事では2について記述する。
3人の仏像泥棒によって殺された、勇敢な少年コチャンがウルトラの母に新たな命を与えられ生まれ変わった姿。言わば「タイ生まれのウルトラマン」と言える存在であるが、外見は巨大な白猿であり、M78星雲人とは遠くかけ離れた容姿である。日本版「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」における吹き替えは二又一成が担当。
異常気象続きのタイに住む・・・仏様を敬う信心深い少年「コチャン」は親友「アナン」と共に元気な日々を過ごしていた。
そんなある日、コチャンは3人の仏像泥棒が仏像を盗む現場を目撃する。盗まれた仏像を取り戻すべく・・・必死で仏像泥棒を追いかけるが、無残にも仏像泥棒に拳銃で頭を撃ち抜かれ殺害されてしまう・・・・。息絶えたコチャンを目の当たりにし嘆き悲しむアナン達。その時、突如空からマスターハンド巨大な手が現れ、コチャンの亡骸を持ち去った!
コチャンを連れ去った者の正体こそ・・・ウルトラの母であった。コチャンの勇敢な姿に心を打たれ、彼へ新たな命を与えんとした。ウルトラ6兄弟が見守る中、コチャンはウルトラの母によって新たな命を与えられ「ハヌマーン」へと生まれ変わった。甦ったコチャン/ハヌマーンは手始めに仏像泥棒を懲らしめるべく復讐を開始。3人の仏像泥棒を踏み潰し、倒木で圧殺し、握り潰すという鬼畜ヒーローぶりを発揮した。
「仏様を大切にしろ!大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!」
二又一成の演技と相成って名台詞として語り草となっている。そして、タイに出現した怪獣軍団を相手に、ウルトラ兄弟と共闘し怪獣軍団を撃破し、その後、コチャン少年から分離していった。
続編作品である「ハヌマーンと5人の仮面ライダー」では5人ライダーの様なヒーローの危機を救ったり、
キングダークの様な敵首領と一騎打ちを行うといった美味しい所を持っていった。
コチャン少年が踊り、手を合わせる事でハヌマーンへ変身を遂げる。
正確な身長・体重は劇中で明らかになっていない。ちなみに、身長は自由自在に伸縮可能である。
ダンシング・シヴァのような、卍状の奇妙なポーズで空を飛ぶ。一応、ウルトラマンと同じポーズで飛行する事も可能のようだが、すぐにポーズを変えてしまった。これは、タイの伝承におけるハヌマーンの飛行ポーズを忠実に再現したもので、チャイヨー側から特撮スタッフに強い要望があったという。(ちなみに他の要望は「もっと派手に! オーバー・プリーズ!」だけだった)常に舞踊の様なステップを踏んでいるのも特徴。
他にも、雨が降らずに猛暑が続く原因を引き起こしていた太陽(の中の人である神様)を直接説得し、
地球から遠ざけさせる事に成功し、結果、異常気象を解消してしまったと言う驚異的な超能力を発揮している。
※他にもジャイアントスイング等の組技を多様するのが特徴である。
猛暑といった、異常気象続きのタイで人工雨を降らせるべくロケットを打ち上げる計画が進められていたが、アクシデントにより、地中深く眠りに付いていた怪獣軍団が目覚めてしまう。
1974年円谷プロダクションとチャイヨー・プロダクション合同製作。翌1975年タイで公開された特撮映画。 日本では1979年に公開。「ウルトラ6兄弟」の名が冠されているが、主人公はコチャン少年/白猿ハヌマーンである。
映像ソフトとしては円谷プロダクションとチャイヨー・プロダクションが権利上の関係で裁判で争う形となっている為にVHSとLD以外の(円谷プロとチャイヨーの関係悪化前に出回っている)DVDソフトは日本未発売である。
(この裁判については、関連商品の「封印作品の憂鬱」に詳しい。ちなみにこの本ではニコニコ動画の「ウルトラリンチ」動画にも言及している)
日本国内で視聴するには、以下の手段を採る以外に無い。
何といっても、本作の象徴として挙げられるのは、ハヌマーンとウルトラ兄弟による通称「ウルトラリンチ」と呼ばれる怪獣への袋叩き攻撃である。仲間を全て倒されて孤立したゴモラをあろうことか集団で取り囲み、殴る蹴るの攻撃方法を加えるその様は、現在の日本ではリンチとして批判的に見る向きも多い。しかしながら、
などの面があり、外国の(影響を強く受けた)、しかも過去の作品を、日本の現在の価値観で判断する(遡及効)のは必ずしも適切ではない事は、留意を要する。
ゴモラ |
タイに出現した怪獣軍団の首領格。 |
アストロモンス |
『ウルトラマンタロウ』第一話に登場した怪獣。かつては強力な怪獣であったが、右手の鞭と、左手の鎌以外は特に特殊能力は特に持っておらず、軍団の中では地味なポジションである。着ぐるみは、ウルトラマンタロウに使用されたオリジナルのものだが、かなり劣化が進んでいる。 |
ダストパン |
元々は『ミラーマン』に登場した怪獣。当時の円谷怪獣倉庫から適当に選ばれた感が否めない。ただし、オリジナルでは緑色の目だったがこちらでは赤色をしており、頭部の触覚が無く、背中の羽は畳まれている。 ゴモラが角からの光線で戦闘機を撃墜しようとして失敗した際に、「俺に任せてください!」というような仕草で、代わりに戦闘機を撃墜するなど、コミカルな面を見せる。ハヌマーンとの戦いでは他の怪獣と協力して撃退したが、最終決戦では一方的に叩きのめされ、最期はハヌマーンのウィンドスラッシュで首と腕を切断され、アストロモンスと同じくコミカルな動きを見せた後に爆発四散した。 |
タイラント |
CV:ガニメ 『ウルトラマンタロウ』に登場した言わずと知れた強豪怪獣である。しかし、あの時の圧倒的な強さは何処へ行ったのかと言いたくなる程まで弱体化しており、戦闘力は他の軍団員と同レベルであった。ハヌマーン単体との戦いでは、一方的に叩きのめされ、大きく放り投げられて地面に頭から突き刺さり戦闘不能になるというマヌケっぷりを見せた。しかしハヌマーンが劣勢になると同時に復活し、ハヌマーンリンチに加わった。今度はハヌマーンを放り投げ、行動不能にするという仕返しに成功。しかし、直後に復活したハヌマーン&ウルトラ兄弟に再びボコボコにされ、最期は特殊燃料タンクの爆発に巻き込まれ、背中から火花を散らしながら死亡するといった情けない最期を遂げた。 |
ドロボン |
『ウルトラマンタロウ』に登場した怪獣。かつては帰ってきたウルトラマンのカラータイマーを奪って倒すというショッキングな怪獣であったが、今作ではその様な様子は見せない普通の怪獣。トレードマークの一つである棍棒も所持していない。武器は口から吐く毒ガス攻撃。 基地周辺を襲撃し、ハヌマーンが出現して戦闘になった頃には身を潜め、攻撃のチャンスを伺うという頭脳プレーを見せる。怪獣軍団を圧倒するハヌマーンの背後から足を掬い、反撃の起点を作った。その後はウルトラマンと1対1で戦うが、これを圧倒。しかし、ハヌマーンが加勢に現れて形勢逆転。心臓にハヌマーンの三叉槍を突き刺され、血液スプリンクラー状態に。続けて、頭部、両腕の皮を剥ぎ取られた状態で、ハリケーンガンによって白骨のみの姿にされ死亡すると言った無残な倒され方であった。 |
※全編的にカオスな構成であり、いわばMADの様相を呈している為、簡単なあらすじを記述すると、
GOD機関のキングダークに風貌が似ている首領は女性の生血が好物であり、女性を誘拐しては生血を吸い取っていた。
首領は(前作ウルトラ6兄弟対怪獣軍団で)ハヌマーンに殺害された仏像泥棒の一人を現世に甦らせ、配下にした上、前作に登場した博士を誘拐し、コウモリフランケンを始めとする怪人軍団を製造させた。
1974年に「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」と同じくチャイヨー・プロダクションによって製作・公開された特撮作品。
まがりなりにも許可を取っていた前作と違い、仮面ライダーの版権元である東映及び、石ノ森プロに完全無許可で製作されている正真正銘の違法作品であり、日本未公開作品である。当然日本においてはソフト化されていない為に、視聴したい場合はタイで直接映像ソフトを購入するか、海外通販サイト等で個人輸入するしか手段が無い。無論、日本語字幕や吹き替え版は存在しないので、仮にソフトを入手できても鑑賞にはかなり苦労する羽目になる。
ストーリーとしては前作「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」の続編である為に、前作の登場人物が復活し再登場したり、前作の映像が回想シーンとして登場しており、前作との繋がりが一応、明確にされている。
タイでの新規撮影シーンに日本・東映の「5人ライダーVSキングダーク」からの映像を流用するといった
所謂「パワーレンジャー」を思わせる様な方法で製作されていったが、MADであるが故、流用映像を使い果たした辺りから作風やセット、スーツの質が変わって行くといった点が突っ込み所満載。(以下に幾つか抜粋)
他にもグロシーンが有ったり、女性の裸が出てきたり・・・・とタイのお国柄が色濃く反映された迷作である。
掲示板
134 ななしのよっしん
2021/06/14(月) 23:11:55 ID: f9LF5QjwK3
元のデザイン変質者にしか見えないからスタイリッシュにリメイクしてほしいな。トライデントとかカッコいい武器持ってるし。勿論声優は二又さんで
135 ななしのよっしん
2021/11/22(月) 21:07:36 ID: K7bnyL3sBy
読み切り編をベースにしたキン肉マンの実写ができたらウルトラ6兄弟やウルトラの母だけでなく、ハヌマーンも加わってキン肉マンいじめてそう
136 ななしのよっしん
2022/09/12(月) 14:37:30 ID: QueuPWMwAF
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最終更新:2024/04/26(金) 14:00
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