夜が来る! -Square of the Moon-とは、2001年4月19日にALICESOFTが発売したアダルトゲームである。
アリスソフトお得意のダンジョン探索型RPGで、当時のアリスソフトとしては珍しくボイス、ボーカル曲、アニメOPが採用されている。
特殊な能力を持った火者(かしゃ)たちが光狩(ひかり)と呼ばれる人を襲う怪物たちと戦うという今となっては珍しくないスタンダードな現代学園ファンタジー作品だが当時としては珍しく、ほかのアリスソフト作品と比べてもラブコメ要素が多く、遊びやすい作品となっているため、この作品に影響を受けた作品、二次創作も多く生まれることになる。
2006年5月26日に廉価版が発売し、2024年にリマスター版が発売されることが決定。
4月19日にダウンロード版先行販売、5月24日に様々な特典の付いたパッケージ版と一般ダウンロード販売がされる予定。
3年前、大津名市に突如として蒼き月が出現し、月がふたつとなる現象が起きる。人々は誰が言い出したかも知らずその月を『真月』と呼んでいた。
主人公、羽村亮は私立桜水台学園に通う生徒である。ある日、亮は天文部である七荻鏡花、その天文部の部長である火倉いずみと出会う。いずみは自分たちが真月の影響によって増えてきた怪物『光狩』と戦う『火者』であると話す。そして彼女は告げる…
「一緒に戦って欲しいの」
声優はリマスター版/アニメ版のものを記載。旧ゲーム版では非公開
火者
光狩と戦う者達の総称。特殊な能力を持ってなけば光狩を見ることは出来ないが、『火の護章』を所持していれば能力を持っていない者でも戦うことが出来る。光狩が作る結界『凍夜(とうや)』の光に護章をかざすことで、護章は個人に見合った武器に変異する。ゲーム内では全員が天文部に所属しており、天文部が大津名市における火者たちの集まりとなっている。(天文部なのは夜に出歩いても不思議でないというカモフラージュも兼ねている)
・羽村亮(名前変更可能) 声:落合有人(アニメのみ)
本作の主人公で私立桜水台学園の二年生。鏡花、いずみの誘いによって火者となり、光狩と戦うことになる。立ち姿では顔が影で隠れているが、イベントCGではしっかりと顔が描かれている。
自分に痛みが来るところがわかる『重ね』という能力をもっており、武器は形を変える剣『無名の剣』。
小説版では火者と光狩の間に生まれた紫の一族という設定が付与されている。
・火倉いずみ(かぐら・いずみ) 声:ひな葉月/葉月ミカ
ヒロインのひとり。私立桜水台学園の三年生で、天文部部長。古より光狩と戦ってきた火者の一族の血を引いている。普段はほんわかとした雰囲気ながら、その包容力と責任力で仲間をまとめている。激辛料理が好きであり、キムチやタバスコで料理を辛くしてくるため周りを恐怖させている。この作品でのメインヒロインであり、眼鏡っ娘という珍しい存在であるが、戦闘時やアレのシーンなど外してしまうことも多いため、眼鏡っ娘という印象は薄い。
能力は他者の傷を癒やす『繕い』、武器は大きな鎌である『界離(カイリ)』。
・七荻鏡花(ななおぎ・きょうか) 声:榊原ゆい/小田朋美
ヒロインのひとり。私立桜水台学園の二年生。かつては芸能人としてモデルやCMに出ていたが現在は休職中。ノリがいい自信家で、強気な性格だが、寂しがり屋でもある。3年前からいずみと共に光狩と戦っているが、そのころからの半年ほどの記憶が無く、そのことへの不安を抱いている。アニメではとあることで記憶がなくなったことへの不安を主人公で埋めようとする行為がある。後述の土曜訓練のこともあり、一周目で攻略するのが良いとされている。
能力は人の心を読むことが出来る『サトリ』、武器は光狩を改造した白蛇『チロ』(声:水野麻美)
・三輪坂真言美(みわさか・まなみ) 声:上原あおい/柏木ひろみ
ヒロインのひとり。私立桜水台学園の一年生。感情豊かな元気いっぱい少女で演劇台本を読んでいるところに主人公たちと出会う。ウォーレンジャーといった特撮やアニメが大好きであるが、そのことにコンプレックスを持っている。ヒロインの中では最も一般人に近く、戦いに恐怖することもあるが、主人公のサポートによってそれを克服する。彼女の貴重な能力から敵にさらわれてしまうこともあった。アニメでは出会った時点で自分の能力を自覚しており、その能力でカップルをケンカさせるといった悪戯を行なっており、主人公たちと出会うことでそのことに罪の意識を持ってしまう描写がある。
能力は言葉に力を乗せる『言霊』。武器は呪文が吹き込まれた『MD』を魔術書として使用している。
・祁答院マコト(けどういん・まこと) 声:葵時緒/吉田夏
ヒロインのひとり。光狩を追って私立桜水台学園の二年へと転校し、主人公の隣の部屋に越してきた。いずみと同じ火者の里の出身で、彼女を嬢と呼んている。普段は無口だが、静かな情熱と仲間への優しさを持つ。キララと一緒に旅をしており、彼女を大切に思っている。
実は彼女は能力を持っておらず、憑依が進んだ光狩を依代ごと殺すことを目的とする暗殺者『火群』として育てられた。キララは彼女が初任務で殺したターゲットの娘である。
武器は火薬が仕込まれた手甲『雷穿甲』
彼女の名前を見て「ん?」と思う方もおられるが、明言されてはいないものの、おそらく名前の元はコープスパーティーのクリエイターである祁答院慎氏である。
・新開健人(しんかい・たけひと) 声:牛蛙キタロウ/仲居淳一
私立桜水台学園の三年生。将来の夢はプロレスラーであり、日々の鍛錬に余念がない。面倒見のいい性格だが、やや脳筋ぎみ。火者として思いは世界の平和といずみの笑顔を護ること。ストーリー終盤で仲間から離脱、再び仲間にすることも出来る。
能力と武器は常人では出せない力を発揮し、その己の肉体を最大限に発揮する『金剛力』。
・星川翼(ほしかわ・つばさ) 声:いなりうづき/新田哲
私立桜水台学園の二年生。自称二枚目なナルシスト。だが冗談とも本気ともつかぬ口調や女性をすぐ口説こうとするなど、実際は二枚目半から三枚目といったところ。光狩であるミズキと出会うことで惹かれ合い、自分が戦う意味、アニメではいずみの記憶を消去する行動などに疑問を持ち始める。
次回作である大悪司にもゲストキャラクターとして参戦している。
能力は人並み外れた動体視力と物体の破砕点を見極める『貫目』。武器はレイピア『サンテグジュペリ』。
・百瀬壮一(ももせ・そういち) 声:轟剛/相川充
とある事件にて主人公たちと出会い、光狩と戦うことを決めた少年。私立桜水台学園の一年生。火者として能力は持っていないが気合と根性、そしていずみへの想いで光狩と戦う。愛称は「ももちゃん」。初登場時は金髪だが、仲間になった後、黒髪にしている。口は悪いが根は真面目。ゲームとアニメで仲間になる経緯がそれぞれ異なる。 小説では登場しない。
武器は武器に装着することで光狩への攻撃が可能となる『燐光帯』。
光狩
古より人を欲望へと誘い、心を蝕む異形の怪物。初めに依代に憑依し、依代の願いを叶えることで力を蓄える。凍夜という結界を作ることができ、その中では火者以外はあらゆるものが凍ったように停止してしまう。また人間から光狩になるものも存在する。
・洸夜(コウヤ) 声:土屋英雄
光狩グループのリーダー。青年のような姿をしているが、グループの中では唯一純粋なる光狩。夜の女王復活のために暗躍する。ラスボスではあるのだが非常に弱く、道中の方が難しい。
・ソウジ 声:神崎茂
本名:火倉総司。元・火者で光狩側へと裏切ったと男。いずみの兄であり、真月を復活させた張本人でもある。鏡花の姉である美里とは家庭教師時代の教え子であり、恋人であった。眠ったままの彼女を覚醒させるために今回の事件を引き起こす。
武器は直刃の剣。
・サカキ 声:杉谷耕司
婚約者を殺され、世の中への恨みから光狩となった青年。冗談が通じない真面目な性格でミズキのことを気遣っている。媒体ごとに扱いが異なるキャラクターである。
武器は二丁拳銃。ゲーム内では2回戦うがいずれもイベント戦闘であるため、勝つことは不可能である。
・ミズキ 声:中嶋花
光狩の少女で自らの身体を使用して男たちを光狩憑きにする能力を持つ。星川と親密な関係になり、自分の立場に疑問を持つようになる。過去にイジメられ、飛び降り自殺を図っており、その結果光狩になった。彼女が別世界で生きたいという思いから本当の彼女と光狩の彼女とでは姿が大きく異なる。
・ハイジ 声:中野雄
本名:拝島ツトム(はいじま・つとむ)。ビジュアルバンド「O.T.O」のヴォーカリスト。行方不明になったと伝えられていたが主人公たちの前に光狩となって現れる。上記の3人とは違い、私利私欲で光狩となっているため、女を犯したり、アニメではバンド仲間の腕を潰すなど残虐な性格。
一度目の戦闘にてマコトに瀕死されたため、アニメとマコトルートにて復讐を行なうも、亮達によって倒される。
サブキャラクター
・キララ 声:逢坂菜乃花/久保ちづる
マコトと一緒に生活する少女。関西弁をしゃべる少女で、勝ち気な性格。主人公たちに容赦無いツッコミを入れるマスコット的存在。マコトが料理下手なので、食事は彼女の担当。光一というボーイフレンドがいて彼の前では標準語で喋る。
過去に光狩に憑依された母が父を殺し、マコトが母を殺したことは記憶を消されている。
・高月光一(こうつき・こういち) 声:笹野葉月
キララのボーイフレンドで、大津名市の市長の息子。その正体は洸夜。
・七荻美里(ななおぎ・みさと) 声:岬ゆうか
鏡花の姉でソウジの恋人。現在、彼女はソウジとともに暮らしているが眠り続けている。鏡花とは正反対の性格をしており、その姿は髪を下ろした鏡花そっくりである。鏡花が自分になりすましてソウジに迫った事実を知り、彼女に殺意を向けたため、彼女は眠り続けることになる。
アリスソフトおなじみのダンジョン探索型。
基本は主人公のスケジュールを決め、月曜日から金曜日まで自主訓練、土曜日に仲間との共同訓練、日曜日に狭間というランダムダンジョンでの鍛錬となっている。自主訓練では訓練値を使用し、一定数数値が貯まると能力値が上がる。仲間との共同訓練は行なうだけで仲間に決められた能力値が上昇するも共同訓練の効果を受けられるのは1周目のみ。
狭間では制限時間が決められており、時間内でダンジョンを探索することで経験点や訓練点、お金の概念である月片やアイテムを集めることが出来る。
主人公の武器は能力値や石によって変化して強化していくが、仲間は特定の能力値によって武器が強化されていく。
特定の日にちにイベントが起き、ダンジョン探索や戦闘が発生する。この時のダンジョン探索は一部固定マップ、制限時間は設けられていない。
リマスター版では、「モダン」と「オリジナル」の2種類のバージョンで遊べるようになり、「オリジナル」は旧版そのまま、「モダン」はチュートリアル追加、好感度の可視化、敵情報の確認、経験点等が2倍になるなどのリマスターオプション、主人公が一度作成した武器を技化できる「想魔刀」が使えるようになる。
2002年にグリーンバニーよりVHS・DVDが全4巻発売されている。(18禁)
1巻ごとにヒロインが変わり、ストーリーは終盤部分に重点を置かれている。
オープニングや一部アクションシーンは評価が高いが、一部作画の低さや内容などから全体の評価は低い。そのため予定されていた映像特典が削除されるなどが行なわれた。
ワニブックスより小説が上・下巻で発売されている。(官能小説)
基本的にゲーム版のいずみルートにそった内容であるが、亮といずみとの関わり、設定が大幅に増えている反面、百瀬の存在や星川とミズキとの恋愛要素など削除されている展開も多い。
ファミ通文庫でも小説が発売されている。(全年齢)
里から逃げてきたいずみの幼なじみ、有賀貴世とそこから起こる事件を取扱う外伝、オリジナルストーリーとなっている。
小説のみの登場人物
・有賀貴世(ありが・たかよ)
いずみのいた火者の里から任務に耐えかねて逃げてきた少年。火者として能力を持たず、マコトと同じく暗殺者として育てられた。毒針と使う業をもつが、もともと気が弱く、自分を落ちこぼれと思っている。いずみを頼りに大津名市へとやってきた。
光狩憑きとなっており、身体が変化するまでに憑依が進んでいる。いずみを自分のものにするために暗躍し、事件を引き起こしていた。毒のスペシャリストで護章の力を一時的に奪う毒などを使用する
掲示板
27 ななしのよっしん
2024/04/08(月) 00:36:12 ID: 2XOQ57NLWU
やりこんだわ懐かしすぎるw
最終的に主人公にナイトオブナイト作って双撃の指輪×2とロケットエンジン装備させたら
不意打ちされない限りあらゆる敵が戦闘始まった瞬間に全て死滅していくのは笑ったw
28 ななしのよっしん
2024/05/06(月) 14:28:23 ID: xc8HyBMclp
オリジナル版では0ターンで即逃げしてた公園の犬や猫が
リマスター版では発動1の攻撃でしばけるようになってるの地味にひどい
光狩扱いでぶちのめされていくただの犬や猫に合掌
29 ななしのよっしん
2024/05/11(土) 01:08:35 ID: Z5S2K0lfJx
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最終更新:2024/05/12(日) 00:00
最終更新:2024/05/12(日) 00:00
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