ゴリアット(Goliath)とは、2020年生まれの
フランスの競走馬である。鹿毛の牡馬→騸馬。
主な勝ち鞍
2024年:キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(英GⅠ)、コンセイユドパリ賞(仏GⅡ)、エドゥヴィユ賞(仏GⅢ)
父Adlerflug、母Gouache、母父Shamardalという血統のドイツ産馬。
父はドイチェスダービー馬で、種牡馬として3年連続で独リーディングサイアーに輝いた名種牡馬。凱旋門賞馬Torquator Tassoも本馬の産駒である。母もドイツ馬でリステッド競走勝利を含む8戦2勝。牝系を遡るとイタリアオークス馬Guadalupeがおり、2017年のジャパンカップにも参戦した独GⅠ3勝馬Guignolも同じ一族である。母父は英国馬でGⅠ4勝。種牡馬としても大成功した。
馬名のGoliathは旧約聖書に登場する巨人ゴリアテから取られたもの。同馬が日本で紹介される際には、英語読みでゴライアスと呼ばれたこともあった。
デビュー前に球節の手術を受けたこともあって、初出走は遅く3歳5月。ここを勝利すると条件戦、リステッド競走クレールフォンテーヌ大賞と1ヶ月おきの出走で3連勝を挙げる。初めての重賞挑戦となったGⅢプランスドランジェ賞は4着に敗れ、4戦で3歳を終える。
4歳は4月のリステッド競走ロートシーモア賞で戦列に戻り2着。続くGⅢエドゥヴィユ賞を3馬身差で逃げ切って完勝し重賞初勝利を挙げる。GⅡシャンティイ大賞典はGⅠ2勝馬Junkoに歯が立たず4着。初のイギリス遠征となったGⅡハードウィックSはこれまた初の良馬場で、引っかかる場面がありながらも2着にまとめる。
続いて出走したのは英GⅠキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス。英国古馬戦線で最も格式高いレースの一つだけあってAuguste RodinやRebel's Romanceなど相手どころも欧州の超一流馬が集結。実績で劣る本馬は9頭立て7番人気の評価だった。
レースは人気どころを見るように丁度中間の5番手から。前に馬を置きつつ外からも被されない位置で追走し、4番手で直線を向く。ここでRebel's Romanceの背後から外に持ち出されると持ったままで前に並びかけ、鞍上クリストフ・スミヨンが追い出すやいなや一気に突き抜ける。勢いそのままにゴールまで駆け抜け、大外を追ってきたBluestockingに2馬身1/4差をつける完勝でGⅠ初制覇を果たした。
8月23日、アメリカを拠点に置くジョン・スチュワート氏率いるレゾリュート・レーシングが所有権の75%を取得したことが報じられた。ジョン・スチュワート氏はユニークな人物として日本の競馬ファンにも知られるようになるが、後述する。
騸馬である本馬は凱旋門賞に出走できないため、陣営はジャパンカップを目標にすることを表明。「キングジョージ」を制した馬が同年のジャパンカップに出走するのは2009年の*コンデュイット以来15年ぶりとなる。ステップとして9月のドイツGⅠオイロパ賞が予定されていたが、脚に軽い膿瘍を患ったため回避。改めて1ヶ月後の仏GⅡコンセイユドパリ賞からジャパンカップを目指すローテーションが組まれた。
その仏GⅡコンセイユドパリ賞は3,4番手からの競馬。直線外目から抜け出すと激しい叩き合いを半馬身差でねじ伏せて勝利。陣営は「7割から8割の出来」とコメントしており、順調な回復ぶりを見せる勝利となった。
ジャパンカップはドウデュース、スターズオンアースなど日本が誇るスターホースに加え、欧州からはAuguste Rodinも出走する豪華メンバー。陣営は強気な姿勢を見せていて、レースへの期待が高まった。
そしてジャパンカップ、最内枠の1枠1番からのスタートとなった。スタート直後はややダッシュがつかず中団からやや後方となったが、道中で少しポジションを上げ4~5番手につけた。直線に入ってよく付いていったが、4着からアタマ+アタマ差の6着。掲示板は惜しくも逃したが、招待馬3頭の中では最先着となった。
登録していた香港ヴァーズは回避、一度フランスに帰国し来年に備えることになる。
ジョン・スチュワート氏はアメリカ・ケンタッキー州出身、若いころはトヨタ自動車の夜間作業員で時給10ドルで働いていた苦労人。2018年にミドルグラウンド・キャピタル社を設立すると一大事業に成長させ、2023年に馬主資格を取得したばっかりである。
ゴリアットは騸馬のため繁殖入りはできないが、自らの宣伝のためになると考えたのだろう。
スチュワート氏はSNSを通じてユニークな挑発でアピールすることも知られている。
なぜゴリアットがこんな歩き方をするかって?それはライバルを踏み潰すためさ。
クールモア(今回ジャパンカップにAuguste Rodinで参戦)のことは尊敬しているけど、今回勝つのは私たちだね。究極の戦いをお見せしますよ。
スチュワート氏は敗戦が確定したときに相手を讃えるのも忘れなかった。
| Adlerflug 2004 栗毛 |
In the Wings 1986 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer |
| Fairy Bridge | |||
| High Hawk | Shirley Heights | ||
| Sunbittern | |||
| Aiyana 1993 鹿毛 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | |
| Mill Princess | |||
| Alya | Lombard | ||
| Anatevka | |||
| Gouache 2012 鹿毛 FNo.22 |
Shamardal 2002 鹿毛 |
Giant's Causeway | Storm Cat |
| Mariah's Storm | |||
| Helsinki | Machiavellian | ||
| Helen Street | |||
| Guantana 2005 鹿毛 |
Dynaformer | Roberto | |
| Andover Way | |||
| Guadalupe | Monsun | ||
| Guernica |
クロス:Northern Dancer 4×5(9.38%)、Mill Reef 5×5(12.5%)
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最終更新:2025/12/28(日) 16:00
最終更新:2025/12/28(日) 15:00
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