あさりちゃんとは、室山眞弓、眞里子姉妹による漫画家ユニット、室山まゆみによる少女漫画作品である。
1978年から2014年まで36年間連載され、発売されたコミックスは全100巻と少女漫画としては最長の巻数を誇る。
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概要
1978年から2014年まで年から『小学二年生』にて連載された漫画作品である。過去には『コロコロコミック』や『ちゃお』『ぴょんぴょん』などでも連載していた。かの『パタリロ!』よりわずか数ヶ月早く連載が開始され、少女漫画のジャンル内では上記通り最長となっている。
主人公・浜野あさりの周囲で起きる日常を描いた作品であり、基本的にはギャグ漫画だが、時折怪談などのホラー話やSFチックな話、しんみりとするようなシリアス話も入るなど作風は非常に幅広い。
また、コミックス書き下ろしの特別編「ハイスクールあさりちゃん」を始め、大長編などの特別編も多い。
これらの作風からか読者の年齢層も、メインである小学生はもちろん、中学生からお母さんまでと幅広い。
1982年にはアニメ化されたが、その時期の作者は「本気で漫画を書くのが嫌になった」とコミックス50巻のおまけページで述懐するなど、必ずしもいい思い出があった訳ではない様子。
ちなみに、作者がその昔「やおい」にハマっていたせいか、過去にそういう話が出てきた事もちょっとした話の種となっている。かくいう記事作成者もこの漫画のせいで「やおい」と「レズ」を知ったりする
2019年8月には公式サイトが大幅リニューアルされ、未来を予言したようだとTwitterなどで話題になった54巻収録の「消費税が10%なる」などのエピソードが無料公開された。また併せてあさりちゃんの公式Twitterアカウントも開設された。
1982年のアニメの他にも、2010年に『あさりちゃんと学ぶ 地震への備え』という児童向けの防災教材があり、現代風の絵になっている上に、40巻から登場したうにょも登場している。しかし、一般向けへの頒布は行っておらず、業務用だからか、66,000円という高額な値段に設定されている。
登場人物
- 浜野あさり(声:三輪勝恵)
主人公。 運動は大の得意だが勉強は大の苦手である小学4年生。
早い話「バカ」だが明るく、憎めない性格。 担任の神田八郎から、成績が悪いことに言及しつつも、その点にふれて、あさりのおかげで他クラスで起こっているようないじめなどが発生してないなど、いいところもたくさんあるとして、さんごにあまり叱らないよう諭す場面があったりする。嫌いなものは宿題とにんじん。特ににんじん嫌いについては度々エピソードのネタにされており、人参好き(そしてベジタリアンへと進化した)な準レギュラーキャラ・錦織あや子などが存在するほどである。勉強についてはどこかの0点小僧ほどテストの点数が悪いわけでもない(10点から20点台が多い)が、タタミが優秀すぎるせいもあってかよくその成績が話の主な題材となることが多い。得意なことはスケート除くスポーツ全般と漫画を描くこと。名前の元ネタは言うまでもなく海産物のアサリで、本編内の名付けの由来は鰯が「イワシ、サンゴ、タタミ――ときたらあさりだろう」と発言したこととされている。(100巻『ママの育児日記』より)なぜそうなるのかは不明。
- 浜野タタミ(声:川島千代子)
あさりの姉である小学6年生。あさりとは対照的に勉強が大の得意(ただし鈍足でカナヅチ)。 好きなことは勉強と貯金。勉強については100点が当たり前で、90点を切ったり、誰かに1点でも負けただけで落ち込んでしまうほどである。嫌いなものはピーマン。水泳も苦手だが、喧嘩が強いことからも見られるように特に運動神経が鈍いわけではない(実際に話によっては体育の成績に5がついてることもある)。
プライドが高くナルシスト気味な性格だが面倒見の良い所もある。学校の勉強だけでなく、読書も欠かさず行っているからか、それにとどまらない該博な知識を持っており、彼女の読んでいた小説や、ちょっとした知識が話をふくらませたり、主題になることもしばしばである。この記事の読者の中でも、タタミの発言から初めて知ったことがあるという人もいるのではないだろうか。
ちなみに名前の元ネタは畳ではなく「イシダタミ貝」もしくは「畳鰯」からである。名付けはさんごと鰯の初デートの際に海辺へデートしたとき、さんごがヤドカリと勘違いしていたのを、鰯がイシダタミガイだよと教えたことに由来する。(100巻『ママの育児日記』より)
- オニババ浜野さんご(声:向井真理子)
あさりとタタミの母。作中でも首から下はブスではないと言及されるなど、スタイル抜群なのだが、顔はキューリのような面長顔が特徴。そこキューリ星人といわない
かなりの教育ママで初期の頃には往復ビンタや逆さ磔など。嫌いなものはアスパラガス
(ギャグ漫画補正ではあるものの)虐待スレスレのお仕置きを行なっていた。幼少期はチャンバラごっこを好む活発な少女だったようで、あさりとタタミの喧嘩強さは彼女のものが遺伝したのだろうと言われている。普段の料理はワンパターンで手抜き、洋裁にも苦戦しており不器用な面がよく描写されているが(娘たちにもこれが遺伝している)、ケーキコンテンストでは優勝したり、タタミやあさりの祝い事の際に振る舞うごちそうやおせち料理をしっかり作っていたりとやる時はしっかりと決めている。 - 浜野イワシ(声:富山敬)
いたのねあさりとタタミの父。会社では部長のエリートだが作中では影が薄い。
読者からも「影の薄さをネタにしている」と指摘され、作者も納得した。初期の頃にはタタミやさんごと一緒になってあさりいじめに加担するシーンもあったりしたが、基本的には温和な性格で、あさり最大の理解者と言われている。かかあ天下などと言われることがあるが、さんごはイワシについてかなり尊重しており、イワシからも教育方針や家計には口出ししないが、行き過ぎがみられた場合にはしっかりとたしなめたり、完全に弱気というほどではない。一応、主役回もあり、ここぞという時に活躍を見せる時もある。この通り、原作では影が薄いが、アニメではあさりへのフォローや、オチの調整役として結構出番が増えており、家長としての存在感がより増している。\アッカリーン/と通ずるものがある。 - うにょ
40巻から登場したオス犬。「にょん」という鳴き声が特徴(一応、普通の鳴き声も出来る)。
元々はタタミのクラスメイト(イケメン)に飼われていたが、家がマンションに引っ越す都合でタタミが引き取った。
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長期連載作品ゆえに、巻数を重ねるごとに絵柄が変わっていき、コミックス表紙で変遷を楽しむことも出来る。
ただし、一部の巻は増刷が止まっているとも言われ、今から全巻揃えるのは難しいかもしれない。
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関連項目
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