デスタムーア |
登場作品 |
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ドラゴンクエストのモンスターテンプレート |
デスタムーアとは、ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターである。
概要
DQ6の世界における大魔王であり、ラスボス。世界そのものを創ってしまえる程の強大な力を持ち、実際に自らが住まう「狭間の世界」を創り出す。そして、その力を以って「夢の世界」と「現実の世界」を「狭間の世界」に取り込んで支配せんと画策した。
その計画は、シリーズの魔王の中でも特に慎重かつ狡猾である。例として、まず自身に脅威をもたらす可能性を持つ物(人間の能力を最大限に開花させ、勇者をも生み出してしまうダーマ神殿・貴重な武具や道具を多数保有するメダル王の城・究極魔法マダンテを連綿と伝える魔法都市カルベローナ・夢の世界を束ねると共に、唯一「狭間の世界」へ自由に行くことができる存在の天馬を管理するクラウド城)を真っ先に破壊・封印、もしくは支配したことが挙げられる。さらに封印したそれらの管理を信頼の厚い部下に任せ、自身は狭間の世界から出るという危険を冒すことなく支配を進めた。
自身の存在を秘匿することにかけても徹底しているようで、世界征服も表向きは部下のムドーが行っていることにしている。物語中盤でムドーが倒された後になって初めてその存在を疑うような人物が少数現れるが、プレイヤーがその名前を知ることになるのは終盤になってからである。それらの防衛策を施してもなお飽き足らず、狭間の世界に訪れた人間の力を奪ったり、自身のいる大地を幻術で隠蔽したり、居城を人間ではとても登れないような断崖絶壁の上に建造したりと、どこまでも用意周到である。
度重なる保身手段を用意する辺り、実は弱いのではないかと思うかもしれないが、そんなことは全くない。前述の通りに強大な力を持っており、その力はデスタムーアの部下の中でも一、二を争う実力者のデュランをして「我らなどまともに戦うことすらできぬ…」と言わしめる程である。戦闘の際はダメージに応じて三形態をとる。
戦闘形態について
最初の形態は老人の姿で、これは主人公たちの様子を見る為に手加減している状態である。そうであるにも関わらず、これまでのボスとは一線を画す強さを誇る辺りは流石大魔王と言うべきだろう。老人の姿に油断してはいけない。この形態では強力で多彩な全体攻撃を行使するのが特徴。とにかく受けるダメージ量が多いため、しっかりと回復手段を講じておかないと回復が追いつかなくなる羽目に。
ある程度ダメージを与えると、全身を筋肉と棘で鎧った怪物の姿になる。この形態は物理攻撃に特化しており、呪文による攻撃が無い半面攻撃力が異常に高い上に、攻撃力と守備力を高める補助呪文まで使用してくる。こちらの攻撃はなかなか有効打にならず、逆にこちらが攻撃を喰らおうものなら一撃で瀕死、あるいは即死させられる、という風に攻守ともに驚異的な能力を誇る。さらに、大防御をしながら攻撃というチート戦法を繰り出すことも。
そして、いよいよ追い詰められると、身体から頭と両手を切り離し、肥大化させた第三形態へと変貌する。頭と両手はそれぞれ独立して行動するので、1ターンに3~4回行動する。これまでの形態を凌駕する圧倒的な攻撃力で以って、主人公たちに最後の猛攻を仕掛けてくる。それもさることながら、この形態において最も恐るべきことは、回復・復活呪文を使用してくることである。左手はザオリク、右手はザオラルとベホマラーを使用する。このことを知らない初見では、全力を尽くして本体をなんとか倒したものの、即座に完全復活されてしまい途方に暮れるということも多い。そうして気力を折られた者はもはや全滅する他は無い。この戦略で以って全国のプレイヤー達を絶望の底へと引きずり込んだ。
正式なナンバリングタイトルの中では、ラスボス自身が数体に分かれて戦うという演出はデスタムーアのみであり、長いドラクエの歴史の中で一際異彩を放つラスボスと言える(厳密には7の魔王オルゴ・デミーラも戦闘時に自らの肉片から魔物を創り出すが、こちらは手下召喚に近い)。
……と、ここまで努めてデスタムーアの強さについて語ってきたが、悲しいことに一部ではデスタムーアはヘタレ魔王というレッテルを貼られている。理由は後述するダークドレアムとの戦いのせいである。
改めて言っておくが、デスタムーアは決して弱くない。だからデスタムーアをヘタレムーア呼ばわりしないであげよう。
伝説の戦い
ゲームクリア後に解放される隠しダンジョンの最深部にダークドレアムというボスがいる。彼は自身のことを「破壊と殺戮の化身」と称する魔神で、その名に違わず圧倒的な戦闘力(それこそデスタムーアとは比べ物にならない程の)を持つ。
そんな彼を20ターン以内に倒してのけると、彼は主人公達の願いを叶えると言ってデスタムーアを代わりに倒してくれる。その戦いぶりたるや、あのデスタムーアを相手にまるで遊び感覚で、一方的かつ徹底的にフルボッコするのである。
具体的には、
- 自分の世界の何処にも居なかった勇者御一行が、突然現れる。しかも目の前には得体のしれない巨体が。
- 初対面なのに「この者を たおせば よいのだな? たやすいことだ…。」と侮られ、
「な なにをいって おるのだ。」と状況に戸惑いつつも激高し襲い掛かる。 - 戦闘に入るが、基本的にデスタムーアの攻撃は全く通用しない。
- あまつにさえその攻撃を受け止めて投げ返す。
- イオナズンを唱えるも、笑われる。
- かがやく息が扇風機扱い。
- おもむろに攻撃するとカンストダメージを叩き出す。ドラクエで9999って何事だ。
- 変身しても状況は相変わらず。 びくともしない!
- 灼熱見てから追い風余裕でした。
- ムーア「か かくなる上は‥‥‥
と、スカラ×2+バイキルトのドーピングを施して突進を敢行するも、オーラだけで跳ね返される。- ムーア「うぎゃあっ!
- 「ついに わしを 怒らせたな‥‥‥。」と最終形態に移行。でも冒頭の「はあ はあ‥‥‥。」が別の意味に聞こえる。
- 大きな手の平で握り締めても駄目。逆に手の方が吹き飛ばされる。
- 妖しい視線を送っても知らん顔。
- ドレアム「さて…お遊びはここまでだな。そろそろ終わらせよう…。
- ダークドレアムの攻撃!
- イオナズンマヒャドギガデインビッグバンマダンテジゴスパーク(注:あくまでエフェクトです)
デスタムーアの名誉のために今一度言っておくが、決してデスタムーアが弱いわけではない。
ただ相手がチート過ぎるだけである。
だから「ラスボスwww」とか言わないであげて下さい‥‥。
関連動画
問題の戦い
派生作品での扱い
ドラゴンクエスト モンスターバトルロード
「幻魔王デスタムーア」という肩書を引っ提げて登場。本作ではDQ6における第二形態の姿で登場。とどめの一撃を打つときのみ第三形態になり、イオグランデを唱えてくる。
また、DQ9との超連動対象の大魔王であり、モンスターバトルロードでデスタムーアが出現したときに筐体の近くですれ違い待機状態にさせることにより、デスタムーアの地図を手に入れることができた。
関連動画
DQ9
宝の地図に眠る大魔王の一人として登場する。6における第三形態の姿で登場し、原作同様右手と左手を伴って現れる。そのため、Lv1から三回攻撃を繰り出すことができ、低レベルの内は大魔王の中では強敵の部類に入る。しかし、レベルを上げても攻撃回数が増えないため、高レベル帯では他の大魔王と比べて弱く感じることがある。
倒すと必ず小さなメダルを落とす他、6主人公のコスプレ装備やイエローオーブが手に入ることがある。また、右手と左手にもドロップアイテムが設定されており、それらが手に入る事もある。地図の入手方法としては、Wi-Fiで配信される特定のクエストをクリアする、すれ違い通信で入手する、前述のモンスターバトルロードとの超連動で手に入れる(終了)などの方法がある。
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関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- ドラゴンクエストのモンスター一覧
- ムドー / ジャミラス / グラコス / デュラン / アクバー(特に信頼の厚い部下達)
- ダークドレアム(越えられない壁永遠のライバルと言う名のいじめっ子)
- ラスボス(笑)
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