ミリ姫大戦-Militärische Mädchen- 及び ミリ姫大戦~RELOAD~とは、PCブラウザ向けミリタリー育成シミュレーションゲームである。
概要
概要(ミリ姫大戦-Militärische Mädchen-)
ミリ姫大戦-Militärische Mädchen-[1] とは株式会社ヘッドロックが開発[2]・運営したPCブラウザ向けミリタリー育成シミュレーションゲームであり、Yahoo!モバゲーにて2015年2月24日から2016年3月22日までサービスが提供されていた。プレイヤーは「司令官」となり第二次世界大戦で活躍した軍人をモチーフとしたキャラクター「ミリ姫」を育成・編成して、謎の敵「バタリオン」を撃破することを目的とする。
「萌え」+「ミリタリー」の育成シミュレーションゲームであり、第二次世界大戦で活躍した軍人を縁の兵器をデザインに取り込んだ美少女にしながらも有名どころの将軍や戦車戦エースのような軍人からマイナー・マニアックとも言えるような軍人まで組み込み、戦闘画面では動きは少ないながらも3Dモデリングされた兵器が戦闘を行っている(キャラクター絵のまま戦闘を行っている訳ではない)。
ゲームシステムは陸(+空)の「艦これ」と言ったところだが、後発のゲームと言うこともあってシステム面やインターフェース面では洗練されている。特筆すべき点は「艦これ」が運頼みの要素が強いのに対して、「ミリ姫大戦」では戦闘ルートに対する編成がヒントとして提供されていたり戦闘開始時の陣形により相対する敵をかえる事により兵科による優劣をある程度緩和する戦術が立てられたりとプレイヤーの意思を反映させられる点である。
また、ゲーム自体もこの手のブラウザゲームによく見られるようなFlashではなく、「C++でBoostやEigenを使用して作成し、それをemscriptenでJavascriptに変換する」という、変態的な高度な技術を要する凝った手法で作られていた。
基本無料であり課金要素としては枠の拡張や資源・体力の回復と言ったゲームを有利に運ぶための要素に限られていた(ミリ姫の取得はドロップや資源を投入した探索によるランダムになっていた)。
サービス終了後もイラスト集を発売しながら公式ツイートによる告知や情報が公開されていた。
概要(ミリ姫大戦~RELOAD~)
2017年1月13日に「ミリ姫大戦~RELOAD~」としてミリ姫大戦の再始動が告知された(詳細は後述)。
事前登録とフライングガチャが行われている。またフライングガチャのサイトでは新規ミリ姫としてゴリアン、ケンプフ、アルニム、バグラミャン、パヴロフ、リッチー、ハインリッヒス、イッルの8名が公開されている[3]。
2019年11月18日にTwitterで1ヶ月後のサービス終了が告知され[4]、2019年12月18日にミリ姫大戦は2度目のサービス終了を迎えた。
RELOADによる変更点
2017年1月17日に公開された情報により下記のことが判明している。
Q.RELOADって?
A.再装填、再び弾丸を込める等の意味ですが、続編ではなく仕切り直しをして再出発をする意味でタイトルにRELOADを採用しました。Q.前のプレイデータは引き継がれるの?
A.申し訳ありませんが、プラットフォームが変更になる為、データの移行はできません。ミリ姫のレアリティや能力も見直されていますので、新たに収集・育成し直していただくことになります。Q.昔のミリ姫は出てこないの?
A.「ミリ姫R」では既存のミリ姫は基本的に残したうえで、新規ミリ姫達を追加していく予定です。ただし、全体的な見直し調整をおこないますので全ての既存ミリ姫が最初から登場するわけではありません。Q.インターフェイス改善って?
A.司令部画面を中心に利便性や視認性向上のための修正をおこないます。また、カードデザイン(装飾や背景)も一新されます。Q.徹底したゲームバランスの調整って?
A.ミリ姫の能力を全体的に見直し調整します。その結果レアリティが変更になるミリ姫もでてくるかもしれません。マップドロップやクリア報酬なども全面的に再配置、調整をおこないます。Q.18禁ゲーになるの?
A.「にじよめ」昼の部(http://www.nijiyome.com/)でサービスしますので、全年齢対象ゲームとなります。Q.ガチャゲーになるの?
A.「ミリ姫大戦」では直接的なガチャの実装は見送ってきましたが、「ミリ姫R」ではガチャを採用します。現段階ではまだ調整中なのでガチャの内容や確率などについての詳細説明はできませんが、「ミリ姫大戦」をプレイしていた司令官にも遊びやすい設定を目指すつもりです。
ストーリー(ミリ姫大戦-Militärische Mädchen-)
人類が初の世界大戦を経験してから20余年。 突如出現した謎の存在が瞬く間に死と破壊をばら撒き始めた。人類はそれをバタリオンと呼んだ。 何者なのか?霊的な存在であるという者もいた。あるいは異星人であるという者もいた。 ただわかっていることは人類の敵であること。人類の兵器を複製してくること。 新兵器を作ったとしてもそれを複製された時の恐怖からこれ以上の兵器開発は中止せざるを得なかった。 人類は国家の対立をやめ、一丸となってこの新たな脅威に立ち向かうことになった。 バタリオンに対抗する方法はあった。特別な能力を持つ少女達が武装し戦うのだ。 それが人類の希望、ミリ姫。 ミリ姫は各地の司令部から出撃し、バタリオンに制圧された地域へ向かう。 全ては大地と空を人類に取り戻すために・・・。
ストーリー(ミリ姫大戦~RELOAD~)
人類が初の世界大戦を経験してから20余年。 突如出現した謎の存在が、またたく間に世界に死と破壊をばらまき始めた。 人類は彼らを【バタリオン】と呼んだ。 未知なる敵に対し、現存兵器で人類が対抗する手段はひとつ。 特別な能力を持つ少女たちが、武装して戦うことのみだった。 それが人類の希望、ミリ姫。 ミリ姫は各地の司令部から出撃し、バタリオンに制圧された地域へと向かう。 美しい大地と自由な空を、人類の手に取り戻すために・・・。
RELOADのストーリーでは「人類の兵器を複製」と「兵器開発は中止」に関する話が削除されている。これは旧作の兵器が第二次世界大戦縛りになっており、アメリカ軍ミリ姫がシャーマンまでしか乗れないと言った問題に対する答えなのかも知れない・・・(M46 パットンの様な大戦後の兵器が出る可能性も?)。
ミリ姫
ドイツ、
ソ連、
アメリカ、
イギリス、
イタリア、
カナダ、
フィンランド、
フランス、
ポーランド、
ハンガリーなどなど、欧州戦線を中心に多数の国の軍人がモデルとなっている。
ミリ姫のモデルとなった軍人のうち、ニコニコ大百科に独立した記事がある軍人を挙げると
と、有名な軍人の多くがカバーされている。
また、それぞれのミリ姫には、関係のある兵器をモチーフにして兵科が設定されている。兵科は、
ミリ姫が一定のレベルに達すると「改良・昇格」を行うことができ、それによって兵科が変わるミリ姫もいる。
進軍
艦これと同じマップ上を自動で進むシステム。進軍ルートの分岐は確率や部隊編成などによって決まるのだが、進軍画面上にヒントメッセージが表示されるので対処はし易い。進軍マップには出撃地点となる「司令部」以外にバタリオンとの戦闘が行われる「戦闘」と「ボス戦闘」、ミリ姫の体力が回復する「補給地点」、占領すると資源回復にボーナスが加わる「策源地」、アイテムや装備が手に入る「工場」といったマスが配置されている。
戦闘
「戦闘」や「ボス戦闘」マスに入ると戦闘が開始される。戦闘フェイズは偵察→陣形選択→航空戦→制圧射撃→砲撃戦→援護射撃→(追撃戦)→掃討戦の流れで進み、プレイヤーが指示出来るのは陣形選択と掃討戦の可否となる。
「偵察」フェイズは次の陣形選択に関係してくる。戦闘には敵味方各1~5の戦力が参戦するのだが、開始時には敵の陣形や兵科にはフィルターが掛かり不明になっているのだ。この偵察フェイズで偵察を成功させることにより敵の陣形や兵科が判明し、より有効な陣形を選べるようになる。
「陣形」フェイズは5種類の陣形からプレイヤーが選ぶことになる。陣形は命中や回避等への補正効果と部隊の並び順への影響がある。どの陣形を選んでも横一列に並んで相対した敵味方が攻撃しあうことになるのだが各部隊は正面に相対した部隊を攻撃し、正面の部隊を撃破したら別の部隊を攻撃する仕様になっている。この陣形による並び順を上手く活用しないと敵重戦車の正面に歩兵や指揮車が行ったりして一方的な被害を被ったりもする。その結果は戦闘結果の評価に大きな影響を与えることになる。
「航空戦」フェイズは航空機や対地攻撃機、対空車両による攻撃が行われる。このフェイズを優勢に運んだ側は「制空権」を得られる。
「砲撃戦」フェイズはほぼ全ての兵科が攻撃を行うメイン攻撃フェイズとなる。
「制圧射撃」フェイズ&「援護射撃」フェイズは突撃砲、駆逐戦車、牽引砲、対戦車自走砲、自走榴弾砲、自走ロケット砲による攻撃が行われる。これらのフェイズで攻撃できる兵科は装甲が低い傾向にあるが「砲撃戦」に先んじた「制圧射撃」による先手必勝と「制圧射撃」、「砲撃戦」、「援護射撃」の3フェイズによる手数により高い殲滅力を持っている。ただしその分、弾薬消費も激しくなるのだが・・・
「追撃戦」フェイズは部隊内に指揮車が存在する場合のみ発生する。全ての兵科が攻撃できるので敵を殲滅するのに役立つ。
「掃討戦」フェイズは戦闘フェイズの最後に位置しており、プレイヤーの判断で実行の可否が選択できる。歩兵と機械化歩兵が強力な攻撃を出来るのが特徴となっている。
キャラロスト(キャラクターの喪失)は存在しない。しかしミリ姫が大破した状態で進撃し、ダメージを受けると「擱座(かくざ)」という状態になる。擱座状態になると修理に莫大な量の資源を要求されるため、大破状態での進軍は極力避けるべきである。
ゲームサービスの「再始動」について
2015年2月24日に開発・運営は株式会社ヘッドロック、提供元はYahoo!モバゲーで「ミリ姫大戦 -Militärische Mädchen-」のタイトルで正式サービスが開始されたが、2016年3月22日12時00分を持ってサービスが終了した。
サービス終了後もイラスト集についてのアンケートが公式Twitterで行われ、2016年5月から6月にかけて、2冊の公式イラスト集が出版された(関連商品を参照)。
そして約1年後の2017年1月13日、開発・運営を合同会社AIM INNOVATION(旧作で開発・運営をしていた株式会社ヘッドロックは監修として関わっている)、提供元をにじよめに移し、「ミリ姫大戦~RELOAD~」として再始動することが告知された。
イベント名 | 日時 |
---|---|
サービス再始動アナウンス | 2017/1/13 |
事前登録受付・フライングガチャ開始 | 1/20 |
サービス開始(当初予定) | 2017年2月上旬予定 |
リリース日 | 2019/3/27 |
事前登録受付・フライングガチャ開始からおよそ2週間が経過してフライングガチャ回転数も170万に迫る勢いだったのだが2017年2月3日にリリース時期の変更とフライングガチャ一時中止が発表された。
尚、フライングガチャの回転数と特典、各司令官のキープ内容は再開まで保持される。さらに再開時にはキープ数の増加やお詫びの特典が追加されるので悪いことばかりではないらしい。
その後何度かリリース時期は延期されたが、当初の予定から遅れること約2年、2019年3月25日に同年3月27日のリリースが決定と発表された。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
- ミリ姫大戦~RELOAD~
(現行公式サイト)
- ミリ姫大戦《公式サイト》
(旧公式サイト)
- ミリ姫大戦 攻略 Wiki
(有志による非公式攻略Wiki)
脚注
- *読み方は「みりひめたいせん みりてーりしぇ めーとひぇん」
- *『アドバンスド大戦略』シリーズの開発で知られるチキンヘッドも、企画・開発に携わっている
- *スロバキアのヤン・ゴリアン、ドイツのウェルナー・ケンプフとハンス=ユルゲン・フォン・アルニム、ソ連のイワン・バグラミャンとヤーコフ・パヴロフ、イギリスのニール・リッチー、フィンランドのエリック・ハインリッヒスとエイノ・イルマリ・ユーティライネンが元ネタか?
- *https://twitter.com/milihime_reload/status/1196338926388051968
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