レイダーとは、特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』に登場する怪人である。
概要
レイドライザーというベルトを装着した人間がプログライズキーを装填し、キーに付与されたライダモデルの特性を反映した姿に変異した存在。負の感情を増幅して引き出すレイドライザーの機能により極限まで破壊衝動を引き出されている。
シンギュラリティに到達した=心を得たヒューマギアが変貌したマギアとは対照的に、こちらは負の感情によって心が歪んだ人間が変貌した存在である。
第27話にてその構造がエイムズショットライザーと酷似していることがイズに指摘され、レイドライザーもZAIAが関与していたことが判明している。元来、対ヒューマギア用の装備であったことが天津垓によって語られた。
第30話ではレイドライザーが量産され、A.I.M.S.隊員の装備として指定された。
レイダー目録
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※今後雑誌記事にて先行公開されたレイダーや映像ソフト未発売作品に関する情報が含まれる可能性があるため、ネタバレ注意
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クラッシングバッファローレイダー
身長:206.8cm
体重:163.1kg
特色/力:角/蹄/突進力
契約者:立花蓮太郎(演:兼松若人)
分類:バッファロー型レイダー
登場回:第18話
飛電インテリジェンスとZAIAエンタープライズのお仕事五番勝負第1試合・生け花対決でZAIA代表として選出された華道家の立花蓮太郎がクラッシングバッファロープログライズキーによって変貌したレイダー。頭部には赤熱化して破壊力を増幅させる角「レッドブルーザー」を、両腕には蹄型の打突武器「バッファブロウ」を装備している。背部ブースターにより爆発的な推進力を発揮し、あらゆるものを粉砕する突進攻撃を繰り出す。
華道の名門「立花流」の家元で、天津垓から勧められたザイアスペックによりその実力をさらに引き出されたことで「全日本いけばな競技会」で優勝するなど目覚ましい実績を上げている。しかしザイアスペックを手にしたことによる驕りから傲慢になっており、対戦相手の一輪サクヨを見下したような態度をとっている。しかし実際にサクヨが作った生け花の完成度が自分の予想を超える完成度だったために焦りを感じ、彼女に嘘のアドバイスを行い余計な花を加えさせて作品を台無しにするという不正を働いてしまう。
この不正が発覚したことで勝負はやり直しとなり、垓から訴訟をちらつかされたことで勝利への強いプレッシャーに苛まれ、精神の均衡を著しく欠いてしまう。そんなところに現れた黒いフードをかぶった謎の人物によりレイドライザーを装着させられ、生け花勝負の会場でレイダー化して暴走。ザイアスペックの装着者が正気を失い暴走するという行為は商品イメージを傷つけることにほかならず、サウザーに変身した垓はバッファローレイダーを「醜い獣」と糾弾し、ゼロワンとの乱戦の末にライニングホーネットプログライズキーを装填してくりだしたサウザンドブレイクによりこれを撃破。
正気に戻った蓮太郎は、暴走した自分が勝負をする資格はないとして一度試合を辞退しようとしたが、サクヨが立花流をラーニングして生け花の神髄を学んだと或人に告げられたことで改めて正々堂々を勝負をすることに。和解した末に行われた再戦に勝利した蓮太郎は、サクヨとお互いの作品を称賛・健闘しあうのだった。
スプラッシングホエールレイダー
身長:197.0cm
体重:127.9kg
特色/力:扇
契約者:新屋敷達己(演:一色湊)
分類:クジラ型レイダー
登場回:第19話、20話
お仕事五番勝負第2試合・家売る勝負でZAIA代表として選出された王波不動産の不動産仲介業者である新屋敷達己がスプラッシングホエールプログライズキーによって変貌したレイダー。クジラの尾鰭を彷彿とさせる扇形の武器「オウギガント」により津波のように強烈な衝撃波を引き起こす。その威力は家屋などの構造物を吹き飛ばすほど。
「家を売る為に生まれた男」を自称しており、王波の中でもトップクラスの売り上げを叩き出している。線路横の狭いボロアパートで暮らしていた幼少期の経験から広い家に憧れを抱いており家を売るという自身の仕事に強いプライドを持つ。ヒューマギアに対しては侮蔑の念を剥き出しにしており、対戦相手の住田スマイルに対しては名前を嘲笑し見下している。
肝心の勝負は若干優勢ではあったが、スマイルの追い上げによってなかなか差をつける事が出来ず、そのことを垓に責められたことで精神的余裕がなくなっていたところに黒フードからレイドライザーとホエールキーを与えられる。その後ヒューマギアに負けたくないという考えを拗らせた新屋敷はレイダー化してスマイルの物件を破壊するという暴挙に出たが、結局は後日スマイルに追いつかれてしまい垓にそのことを責められてしまう。追い詰められた新屋敷は人前でスマイルに罵詈雑言を浴びせた挙句池に突き落としたことでマギア化の引き金を引いてしまい、襲われかけたところを逃げ出すのだった。
この妨害が功を奏して差を広げることに成功し、最後のクライアントである資産家の大城銀之丞が要求した「子供や孫と一緒に過ごせる家」を見つけるべくラストスパートをかける…のかと思いきや、最後の最後までスマイルへの妨害に余念がなく、彼女が見つけた山中の物件に向かうと、リフォーム作業中だった最強匠親方に対して罵倒と暴行を行い親方のマギア化を引き起こすと、レイダーに変身して物件を破壊しながら交戦。その最中レイダー化を察知して駆けつけた不破諫に正体がばれるも、バルカンを圧倒して侮辱の言葉を浴びせつつ撤退した。
後日大城が投資した5億円という金額にふさわしい豪邸を見つけその旨を連絡するも、「君は何故家を売る?」と問いかけられたことで動揺。最終的に大城は家の売り上げよりも自分たち家族の幸せについて考えてくれた事を理由にスマイルの物件を選び、ヒューマギアに敗れた事への強いショックから無言でその場から姿を消してしまう。レイダーの正体を諫から知らされていた或人に説得されるも、ヒューマギアへの負けを認めまいと意固地になりながらレイダーに変身し、最後はゼロワンのシャイニングストームインパクトによって撃破される。
戦闘後、新屋敷家は狭くとも身を寄せ合って暮らしていた幼少期に噛み締めていた家族の営みを思い出し、敗北を漸く認めてスマイルの物件を素直にほめ彼女に謝罪。しかし、売り上げでスマイルを上回っていた為にこの試合はZAIAの勝利となり、0勝2敗となった飛電はいよいよ後が無くなってしまう。
ダイナマイティングライオンレイダー
身長:201.0cm
体重:157.5kg
特色/力:強化ダイナマイト/複合武器
契約者:鳴沢益治(演:森準人)
分類:ライオン型レイダー
登場回:第19話、20話
お仕事五番勝負第3試合・裁判勝負のさなかに出没した、ダイナマイティングライオンプログライズキーを用いたレイダー。体のいたるところに装着されたダイナマイトによる広範囲の爆撃と、左腕と一体化した遠近両用の複合型武器「シューティングスターマイト」による戦闘を行う。以前出没していたレイダー二体はザイアスペックの使用者であったため、今回の試合におけるZAIA代表である検事・市森直人ではないかという疑惑が上がっていた。
正体は今回の裁判における被告人・榊遊人を結婚詐欺の容疑で逮捕した刑事の鳴沢益治。検挙率を稼ぐという身勝手な理由で事件をでっちあげ、無作為にターゲットとして選んだ榊を犯人に仕立て上げていた。
この回は不運にも(?)ゼロワンメタルクラスタホッパーの初変身回。メタルクラスタホッパーは暴走し、制御ができないままクラスターセルを放出されて何もできないまま一瞬で破壊され、変身が解除されたその時にはボロボロの姿となってしまった。
真犯人が判明したことで市森は審議のやり直しを提案。危うく冤罪を生んでしまうところだったと胸をなでおろし、弁護士ビンゴの手腕を讃えた(市森自身は元々「お仕事五番勝負の勝敗」に興味を示していなかった)。
ストーミングペンギンレイダー
身長:194.0cm
体重:122.6kg
特色/力:ハリケーン/突撃
契約者:二階堂輝男(演:ガイモン)
分類:ペンギン型レイダー
登場回:第23話
裁判勝負の後、ヒューマギアに惚れ込んだ海老井千春(演:小宮有紗)の結婚相談を妨害するべく現れた、ストーミングペンギンプログライズキーを用いたレイダー。気圧を操作することで最大風速140ノット以上の局所的なハリケーンを発生させることができ、このハリケーンを全身に纏わせて突撃する「トボガンダイブ」が得意技。
正体は千春の幼馴染の男、二階堂輝男。メタルクラスタホッパーの暴走の隙をついて脱出した後、千春との結婚相談をやめさせるために社長室にまで殴り込んできた。このときの彼の動きから縁結びマッチがレイダーの正体を突き止めると同時に、千春との相性がいいことを看破。マッチは千春を怒らせることで何とか縁を取り持とうと画策するも、アークの持つ悪意の力に押されアークマギア・ガエルタイプに変貌してしまう。千春を守るためにレイダーとなってアークマギアとゼロワンとの戦闘に割って入り、メタルクラスタホッパーの必殺技で倒される…かと思いきやアークマギアにかばわれる形で輝男は無傷だった。千春を助けに来たレイダーが輝男だと知り彼との仲が進展、輝男は千春にプロポーズを行い…
スカウティングパンダレイダー
身長:197.4cm
体重:109.8kg
特色/力:情報収集能力/レーザー砲
契約者:京極大毅(演:コッセこういち)
分類:パンダ型レイダー
登場回:第26話、27話
お仕事五番勝負の第4戦目となった消防士対決のさなかに現れた、スカウティングパンダプログライズキーを用いたレイダー。その姿から情報収集とレーザー砲である「デッドモノクローム」による狙撃が主ではあるが、レーザー砲の反動を推進力にした空中移動も可能。
消防士型ヒューマギア・119之助に「お前に勝ってもらっては困る」とレーザー光線で攻撃。その際に一気に火の手が上がり、訓練が一転して本物の救助作業へ代わってしまう。一方で或人は現れたレイダーを追いかけるが、逃げられてしまった。
そして3階にいた福添たちが逃げ遅れていることから、垓はこれを勝負の仕切り直しと提案。命がかかった一大事を前に怒る或人(対戦相手の穂村消防士も垓の提案には呆れていた)をよそに救助が再開。イズの情報を元にレイダーは或人に見つかり、戦闘になるも爆炎に紛れて逃亡。しかしそこにはザイアスペックが残されており…
正体はZAIAエンタープライズ開発部の社員、京極。或人が証拠として残っていたザイアスペックをAIMSに提供し、データを解析したことで発覚した。会社からレイドライザーを持ち出したこと、レイドライザーとエイムズショットライザーの構造が似ていることから、レイドライザー自体もZAIAが絡んでいる可能性があることをイズが指摘している。
バトルレイダー
ハード!
身長:対象となる人間により異なる
体重:対象となる人間により異なる
特色/力:強固な装甲/捕縛力
契約者:栄田(演:橋渡竜馬/第30~31話)、尾野(演:竹中隼人/第30~31話)
志田(演:榮男樹/第32~33話)、出川(演:岡田和也/第32~33話)
伊東(演:潮見勇輝/第32~33話)、永福(演:永徳/第32~33話)
分類:カブトガニ型レイダー
登場回:第30話~
インベイディングホースシュークラブプログライズキーを用いて変身する、量産型レイダー。モチーフはカブトガニ。A.I.M.S.の隊員が実装する。
最大の特徴はその強固な装甲。高い防御力で相手の攻撃を耐え、短機関銃「トリデンタ」や拘束具「ハーケンストリガー」、特殊ネットなど暴走したヒューマギアの捕縛に特化した調整がなされている。
マギア一般戦闘員「トリロバイトマギア」が三葉虫をモチーフにしており「絶滅した種」と「生きた化石」という対比がされているが、一部スーツは「バトルマギア」からの流用となっている。
契約者の名前にはそれぞれA~Eの音が入るように設定されているという小ネタがある。また、演者の一人である永徳は今作では仮面ライダー迅やサウザーのスーツアクターを務めている。
関連項目
- 1
- 0pt

