佐々木朗希単語

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佐々木朗希（ささき　ろうき、2001年11月3日-）とは、岩手県出身のメジャーリーガー（投手）である。現在はロサンゼルス・ドジャースに所属。愛称は令和の怪物。

概要

小学校から野球を始める。しかし2011年3月11日に発生した東日本大震災で父と祖父母を亡くし、母親と共に大船渡市に引っ越した。中学校では軟式野球部に所属したが、3年は腰の疲労骨折でリハビリを重ねた。秋にはオール気仙として全国大会に出場し、141km/hを計測した。

大船渡高等学校に進学し、1年からベンチ入りする。3年時には4月のU-18ワールドカップの代表合宿で163km/hを計測し、注目を集める存在となり、令和の怪物と称された。夏の甲子園大会出場まであと1勝とした決勝戦では故障回避のため出場せず、チームは敗退し甲子園大会に出ることはなくなったために、高校に苦情の電話が250件も来るほどの反響を呼ぶことになった。その後はU-18ワールドカップの日本代表に選出されたが、右手の中指に豆ができたため、韓国戦の1試合の登板に留まった。

2019年のドラフト会議では埼玉西武ライオンズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、千葉ロッテマリーンズ、北海道日本ハムファイターズの4球団が1位で競合し、ロッテが交渉権を獲得。11月30日に仮契約を結んだ。背番号は17。

名前の「朗希」は誕生当時に放送されていたスーパー戦隊シリーズ『百獣戦隊ガオレンジャー』の敵キャラクター「狼鬼」が由来だとされている。兄が狼鬼のファンだったらしい。

2025年2月22日(日本時間)に、一般女性と結婚したことをインスタグラムで発表した。

ロッテ時代

2020年（1年目）はシート打撃で160km/hを計測したが、なんと一軍・二軍だけでなく練習試合や紅白戦なども含めて一切試合に登板することがなく、実戦登板ゼロで1年間を終える。登板回避の際にはコンディション不良とされ、実は重大な故障をしてる説、まだ身長が伸びていて大谷翔平のルーキーイヤーような成長痛がある説、契約の問題説などいろいろまことしやかに囁かれたが詳しい理由は不明。

2021年はオープン戦で実戦初登板。開幕は二軍で迎え、4月2日の東京ヤクルトスワローズ戦で二軍戦にデビュー。二軍で防御率0.45と結果を残したことで、5月16日の埼玉西武ライオンズ戦でデビュー。5回4失点で勝敗は付かなかった。5月27日の阪神タイガース戦では阪神甲子園球場のマウンドに立ち、5回4失点でプロ初勝利を挙げ、ウイニングボールは両親に渡された。11試合の登板で3勝2敗、防御率2.27だった。

2022年は、4月10日のオリックス・バファローズ戦でNPB史上約28年ぶり（槙原寛己以来）となる完全試合を達成した。この試合では日本新記録となる「13者連続奪三振」、日本タイ記録となる「1試合19奪三振」も達成、球団としても1995年の伊良部秀輝以来27年ぶりとなる3試合連続2桁奪三振も達成した。なおこの試合でプロ入り初完投初完封を達成している。
4月17日の北海道日本ハムファイターズ戦では3回表に連続イニング奪三振記録が25で止まった。この試合も8回表まで完全投球を重ねたが、打線の援護がなく勝敗が付かないまま8回で降板した。井口資仁監督は「味方が点をとったとしても8回までの予定で、先々を考えるとあれが限界だった。1年間ローテで回っていくことが大事。」と降板の理由を明かした。この試合では史上3人目の4試合連続2桁奪三振、史上3人目の2試合連続14奪三振も達成した。
4月24日のオリックス戦では初回から福田周平に安打を打たれ、連続イニング無安打記録が止まったが、17イニング連続無安打と52者連続アウトの日本プロ野球記録を樹立した。20試合の登板で9勝4敗、リーグ2位の173奪三振、防御率2.02を記録した。

2023年1月6日に第5回WBCの日本代表に選出されたことが発表された。3月11日のチェコ戦では3回1失点で勝利投手となったが、準決勝のメキシコ戦では4回3失点を喫した。シーズンでは15試合に先発登板し、7勝4敗だった。

2024年は18試合に先発登板し、10勝5敗だった。オフにメジャーリーグへの移籍を目指すため、ポスティングシステムが申請された。

ドジャース時代

2025年1月22日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。MLB東京シリーズでロースター入りした。背番号は11。3月19日のシカゴ・カブス戦でデビューしたが、3回5四球3奪三振1失点で降板した。5月3日のアトランタ・ブレーブス戦で5回1奪三振3失点でメジャー初勝利を挙げた。5月8日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で4回5失点で降板したが、この時に右肩に異常を訴えて、インピンジメント症候群と診断され、5月13日に故障者リスト入りした。マイナー調整を経て中継ぎとして9月に復帰して好投を重ねた。メジャー1年目は10試合の登板で1勝1敗8ホールドだった。
ポストシーズンでは抑えとして9試合に登板し、3セーブを挙げてワールドシリーズ連覇に貢献した。

プレースタイル

直球の最速は165km/h。変化球はスライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップを投げる。
この中で直球とフォークを勝負球とすることが多く、フォークでは140km台で鋭く落ちる球筋が自身の持ち味としている。このフォークについて、2022年4月10日の完全試合の際に、相手チームとして打席に立ったオリックス（当時）の吉田正尚は、「完全に相手が上だったと思います。今日は完全にやられました。（軌道と）接点がなかった。直球も対策しましたけどフォーク待ちで最後（振りに）いっても、最後（バットが）出なかったです。フォークがストーンと消えるので」と試合後の取材でコメントしている。^[1]

打者としては、飛距離130mのホームランを打てるほど打撃センスにも定評がある。

成績

• （2025年終了時点）
• ※青はリーグ最高、赤はリーグワースト。

年度別投手成績

国際大会での投手成績

記録

その他

関連動画

プロ入り前

関連項目

• プロ野球選手一覧
• NPB（日本プロ野球）
  • 千葉ロッテマリーンズ
• MLB（メジャーリーグベースボール）
  • ロサンゼルス・ドジャース
• 江川卓：昭和の怪物
• 松坂大輔：平成の怪物
• 完全試合

脚注

1. *【オリックス】３三振の吉田正尚「フォークがストーンと消える」完全試合喫した佐々木朗希に脱帽 (日刊スポーツ 2022年4月10日配信)

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