鬼怒(おにおこ きぬ)とは、ポーズがコロンビアであるおにおこプンプン丸大日本帝国海軍所属の長良型軽巡洋艦5番艦「鬼怒」をモデルとした、「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。
概要見ると、やる気が出てくるなぁ~
高性能軽巡で提督達にも知られる長良型軽巡姉妹の五女。2013年5月15日のアップデートにおいて末妹の「阿武隈」、五航戦の「翔鶴」「瑞鶴」と同時に実装された。サービス開始後の追加艦娘なので時報音声付きである。
長良型姉妹は、長女~三女の「長良」「五十鈴」「名取」と、四女~末妹の「由良」「鬼怒」「阿武隈」で服装や絵師が異なるが、これは計画年度が違うことによる。
赤毛のショートカットだが、なんといっても目を引くのはそのポーズ。いわゆる「コロンビア」のポーズを取っており、中破しようと手を下ろさないその姿から、通称「コロンビア」とまで呼ばれることに。(2016年12月に追加実装された「艦これアーケード」においても、そのポーズは健在である。)また、登場時期(とは微妙に外れていたが)に、「激おこぷんぷん丸」が流行っていたためか、名前を訓読みした「おにおこ」と呼ばれることも多い(改二になると小破ボイスで自ら「お~に~お~こ~、ぷんぷん!」と怒り出す)。
というか、実は話題がこれくらいしか無かったりする。
何かと話題になる長良型の中でも、
- 元々超優秀で、中破絵リニューアルによりスポブラ&ブルマ姿を披露した長女
- 十二鈴で姉妹一の知名度に加え、改二実装で成熟した大人の女に成長した次女
- 新中破絵で巨乳判明したりコマンドーネタや某ミステリ作家からの嫁宣言などわりとネタの豊富な三女
- 低レベル帯での対潜番長の名は伊達じゃないお姉さん系四女
- なにかと北上さまとの衝突ネタで公式にも二次にもいじられ知名度が高い六女
と、個性的なメンバーが揃う中、いささか埋没気味である。ドロップ箇所が限られており(2-5ボス、3-1ボス、4-1~4-4ボス、4-1左上マスのみ)、建造でも出にくい上、鬼怒は銀背景で阿武隈は金背景なのになぜか阿武隈の方がよく出るという報告が多く、長良型で地味に一番入手しづらいのも影響しているかもしれない。潜水艦の数と練度が十分ならば、カレー洋(4-2)クルージングでウィークリーの敵東方艦隊任務を消化するついでに狙うのが一番入手しやすいだろう。ボスA勝利で出ます。
そんな鬼怒だが、
- 強化すれば「訓練あるのみ!」
- 母港でクリックすれば「ん、どうしたの?一緒に汗かいちゃう?」(意味深)
- 出撃すれば「よし、訓練の成果を見せたげる!」
- MVPを取ると「この勝利は訓練の賜物だよね、うん!また頑張ろうね、提督!」
と訓練大好きな元気いっぱいの真面目な良い子である。訓練大好きキャラに設定されたのは、華の二水戦旗艦を3年間務めた経験があるからだろうか? その次の旗艦が鬼教官だし。
そんな鬼怒の訓練大好きぶりの意味はケッコンカッコカリボイスで明らかになる。鬼怒好き提督は必聴。
ステータス的には地味に対潜能力が高いので、由良や五十鈴、阿武隈と一緒に対潜要員として育成するのもいいかもしれない。(対潜爆雷攻撃については後述の鬼怒改二の節を参照)
おっ、なんだなんだ? なーんだ、改二か~
2016年11月4日のメンテナンスで、鬼怒改二が実装された。改装にはレベル75までの育成と改装設計図が必要になる。
顔つきは凛々しく、精悍になった。衣装は阿武隈改二とお揃いのグレーのジャケット+プリーツスカート。しかし、並べてみると胸部装甲は明らかに鬼怒改二の方が分厚い。おっぱいのついたイケメン。両腕は肩の高さにまで下がってコロンビアポーズではなくなってしまったが、中破になると再びコロンビアポーズっぽいものを披露してくれる。描かれた立ち絵における阿武隈改二との違いは、左手甲板艤装上に乗る発動艇の有無(鬼怒には発動艇が搭載されているが阿武隈にはない)と胸部装甲、腰部接合部の形状(艦首形状の違いに由来)右手に持つ機銃の相違(鬼怒は左右で握る機銃の形状が異なる)、足首の魚雷発射管(鬼怒は61cm連装魚雷発射管。阿武隈は同四連装魚雷発射管)である。
鬼怒改二には大発系の装備を積み込めるようになったほか、姉の五十鈴と同様に対空が大幅に強化され、対空カットインもできるようになっている。その一方で火力は若干低下、また、やはり五十鈴と同様に射程は短に変更されている。初期装備として対空装備と大発動艇を持参する。細かいところでは弾薬消費が改よりも減っている。残念ながら妹の阿武隈のように甲標的が使えるようにはならなかったため一線級の戦力とするにはやや難ありだが、明石の改装工廠のサポートにつければ大発動艇や特大発動艇の改修が行える。
最大の特徴は大発動艇なしでも遠征で獲得できる資源を+5%できる事。内部に最初から大発動艇が1隻組み込まれている仕様になっているらしく、大発動艇3隻で増加上限の+20%まで到達できるので、鬼怒改二に大発動艇3隻を搭載すれば獲得資源+20%の恩恵にあずかれる。この恩恵は期間限定海域における輸送ゲージでも恩恵を得られる(ただし、初出の2016年秋イベントでは画面エフェクト上では反映されず、削減ゲージ量で反映されていた。)。
また、鬼怒改二がトリガーとなる任務では特大発動艇が報酬となる任務もあり、対空と輸送に特化した改二と言える。天龍幼稚園、阿武隈幼稚園に続く、鬼怒幼稚園の開園である。
鬼怒改二に改修することで、対潜値が向上し、三式セット(三式ソナー×2+三式爆雷)によって先制対潜爆雷攻撃が可能となる。
なになに史実~? どれどれ?
長良型軽巡洋艦5番艦「鬼怒」は、1922年11月20日、神戸川崎造船所(川崎重工の神戸にある造船所である)にて就航した。名前は鬼怒川温泉で有名な栃木県を流れる鬼怒川より。
1930年10月には、完成したばかりの呉式二号二型射出機(火薬式カタパルト)が装備され、発艦実験が行われている。ちなみにこのカタパルトは1年の実験後、「神通」に移設されている。
1934年には1年程、海軍機関学校の練習艦になっていたこともあった。
日華事変が勃発すると、第一艦隊の一員として中国方面で活動。1941年4月には第四潜水艦隊の旗艦にもなった。
1941年12月、太平洋戦争が始まる。第四潜水戦隊の旗艦としてこの戦争に臨んだ鬼怒は南遣艦隊に配属され、南方方面に派遣された。マレー方面での潜水艦の指揮を執ったり、攻略部隊を乗せた船団の護衛、インドネシア攻略支援などを行い、緒戦の快進撃を支えた。この作戦行動中に鬼怒は第16戦隊へ配置換えとなっている。
第16戦隊はフィリピンやシンガポール周辺を作戦範囲としており、激戦が行われたガダルカナルやソロモン方面へは殆ど赴いていなかったりする。
1942年4月、インドネシアの敵拠点攻略を支援し、西部ニューギニアまで日本軍の勢力圏を拡大させた鬼怒は5月に一度船体整備のため呉へ帰還。整備が終わった後はシンガポールへ舞い戻り、ベンガル湾で通商破壊に従事した。9月12日、バタビアからショートランドへ兵員輸送を行ったが、これが鬼怒にとって最初で最後の行動範囲外の作戦となった。1943年1月9日、姉妹の名取が敵潜水艦の雷撃を受けて艦尾切断の重傷を負う。鬼怒の護衛でシンガポールまで回航された。
同年4月、解隊や壊滅などの理由で各方面から様々な艦艇がやってくる。鬼怒がいる第16戦隊には軽巡「大井」「北上」、そして重巡「青葉」が編入された。戦力が拡充した第16戦隊は通商破壊や兵員輸送に精を出した。
第4潜水戦隊、そして第16戦隊の旗艦を歴任するが、43年6月にマカッサルでB-24爆撃機10機に襲われ、直撃こそ避けたが至近弾で小破、死者も出してしまう。その修理のため、旗艦を意外と優秀な「球磨」に譲って、呉に戻ることになる。
このとき、爆撃機がトラウマになったわけでもないだろうが、修理ついでに大改装を行い、主砲(14センチ単装砲)7門を5門に減らし、カタパルトも取っ払い、そのスペースにハリネズミのように対空砲を積み込んでいる。そのハリネズミぶりは以下の通り。
ちなみに、「鬼怒」は61センチ連装魚雷発射管4基を持っているが、結局最期まで酸素魚雷は積んでいない。
1944年に入ると第16戦隊に次々と災難が降りかかる。まず1月、第16戦隊の古い同僚だった球磨が米潜水艦「タリホー」に撃沈される。同月27日、アンダマン島への輸送作戦中だった北上が英潜水艦「テンプラー」に雷撃され中破。たまたまペナンへ輸送任務を行っていた鬼怒が損傷した北上を発見し、シンガポールまで曳航した。応急修理の後、北上は回天の母艦へ改装するため本土へ戻される事となり隊から離脱した。
5月にはインド水域で通商破壊中だった大井が米潜水艦「フラッシャー」の雷撃で戦没。第16戦隊の戦力は一気に減少し、残されたのは鬼怒と青葉、そして途中で編入されてきた第19駆逐隊のみであった。中部太平洋の戦況が悪化し、後方のシンガポール周辺には増援も望めなくなっていた。
5月30日、陸軍の要請でミンダナオ島のサンボアンガに潜伏するゲリラに対し艦砲射撃を行っている。が、さほど効果は無かったようである。6月1日、ダバオへ移動した第16戦隊は第一次渾作戦に参加。ビアク島へ兵員や物資を輸送するべくニューギニア北岸を東進したが米機動部隊発見の誤報に振り回された挙句、護衛の駆逐艦の燃料が底を尽きてしまったため作戦中止。アンボンまで後退する羽目に。
7月2日にシンガポールのセレター軍港へ回航された鬼怒は装備の換装と整備を受けた。この際に対空兵装の強化も受けている。
1944年10月18日、捷一号作戦により、「鬼怒」は栗田艦隊とともにリンガ泊地から出撃。
しかしレイテ島への兵員輸送を命ぜられ、「鬼怒」、重巡「青葉」、駆逐艦「浦波」からなる第16戦隊はブルネイで栗田艦隊とは別れ、マニラへ向かった(鈴二号作戦(第1次多号作戦))。
その途中の10月23日に「青葉」がアメリカ潜水艦ブリームの雷撃により損傷したため、「鬼怒」は航行不能となった「青葉」を曳航してマニラに着いた。その後「青葉」は同じく中破してマニラにいた「熊野」と共に日本に向かうことになるが、それはまた別の話である。
10月24日、残された「鬼怒」と「浦波」は輸送艦5隻を連れてマニラを出発し、ミンダナオ島カガヤンに向かうが、同日7時から10時にかけてアメリカ空母搭載機による3次に渡る空襲を受けて小破、死傷者47名を出した。
それでも25日、カガヤンに着いた各艦は歩兵第41連隊の将兵を満載し、「鬼怒」も将兵340名を乗せただちに出発。敵の目を避けて迂回路を取り、翌26日4時に無事に全員をレイテ島オルモックへ送り届けた。
5時、将兵を下ろした「鬼怒」と「浦波」は輸送艦3隻を連れてオルモックを出発、マニラへ向かったが、10時15分、パナイ島付近で運悪く、敵機の大編隊に見つかってしまう。
これは、栗田艦隊攻撃に向かっていた、アメリカ第7艦隊の護衛空母の艦載機、約50機の編隊だった。だが、編隊は急遽目標を変更し、「鬼怒」らへと襲いかかった。
前述の通り対空兵装でハリネズミになっていた「鬼怒」でも、多勢に無勢。まず「浦波」が直撃弾を受け、炎上したのち爆発轟沈。「鬼怒」も左舷後部に魚雷が命中したのち、艦後部へと立て続けに3発の直撃弾を浴び、艦の後ろ半分がズタズタとなって後部機関室や舵機が破壊された。
12時過ぎには機関が停止し航行不能となり、その後も浸水が止まらず、総員退去命令が出されたのち17時30分ごろに沈没した。
1944年12月20日、除籍。
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- 第二水雷戦隊旗艦(S3.12.10-S6.12.1) [<< 名取(艦これ) | | 神通(艦これ) >> ]
- 聯合艦隊附属第四潜水艦隊(旗艦)
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2013年 春イベント「敵泊地に突入せよ!!」 新規実装艦娘 |
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