Diablo2とは、2000年にアメリカのブリザード・エンタテインメントより発売されたMORPGである。
概要
パソコン版のみ存在し、MacにもWindowsにもインストールできるハイブリッド型ソフトとして発売された。
日本ではカプコンが代理店として日本語版を発売。現在は代理店契約が終了し、後継となる企業が現れていないことから、日本語版の購入はネットオークションで中古品を買うしかない。
ネットにつなげ てプレイするためにはレジストレーションコードが必要となるため、中古品の購入には注意が必要である。英語版は世界各地に現在も潤沢な在庫があるため新品が購入可能。
オンラインモードは無料でプレイできる。オンラインプレイに必要な設備投資を日本円で億単位つっこんでいるはずなのに、無課金でプレイできるというのは当時驚異的な出来事であった。パッケージの売り上げとバナー広告の収入でカバー出来ていたというのだから、世界的に売れに売れていたことが伺える。
そしてその人気は現在(編集時2016年)においてもなお衰えず、その事もあってか登場から16年立つものの未だに修正パッチの公開や最新OSへの対応が行われている。
2001年に拡張版Diablo2 Lord of Destructionが発売された。
システム的には前作とほぼ同じ見下ろし型のアクションロールプレイングゲームで、操作は主にマウスで行う。キーボードも併用することでより快適にプレイできる。以下本作品で導入された主な新要素。
- 新しいクラスの追加。
- マップを章ごとに分割。物語の進行に応じて、新たな拠点、街へ移動して冒険する。
- ダンジョン内部だけでなく、フィールドを冒険出来るように。
- スキル制の導入。同じクラスでもスキルの割り振りで全く違う性能になる。
- NPCを傭兵として雇用可能。
- 死んだ時点でキャラが使用不能になるハードコアモードの追加。
- ランキング制(ラダー)導入。キャラクターがサーバ内で何番か分かるようになった。
ストーリー
前作Diablo1での健闘もむなしく魔神Diabloは復活してしまった。何と、Diabloは己を打ち倒した勇者(前作のプレイヤーキャラクター)に乗り移っていたのだ。
しかしその事実はトリストラム壊滅によってまだ外に漏れておらず、周囲の人々はトリストラムの壊滅に不吉な予感を感じるばかりであった……。
パラディン
堕落したザカラム教団を見限った、元ザカラム教団の聖騎士。近接戦を得意とするが、スキルの振り方次第では魔法型に育成することもできる。スキルの性能とバランスに優れており、直接戦闘、魔法攻撃、仲間の支援まで何でもこなせるの汎用性の高さがウリで、初心者にも比較的扱いやすい。
初期バージョンから現バージョンに至るまで安定した強さを誇る。防具としてのイメージが強い「盾」を武器的に扱うことができる唯一のクラスでもある。
ソーサレス
東方にある魔道士組織の魔法使い。雷・炎・氷の魔法を得意とする。HELLモードでは特定属性無効モンスターが頻繁に出てくるため、雷特化や炎特化などの専門家だと無効モンスターが出てきたときに詰んでしまう。対策としてモンスターのレジスト率を下げる、魔法を2属性習得するなどの必要性が出てくる。
前作のソーサラーと似ているが、あちらの一派(ヴィジェレイ)とは別の流派である。
バーバリアン
アリート山を守る戦士の一族。両手武器の扱いに優れ、片手武器なら二刀流が可能と、肉弾戦をもっとも得意とする。ライフブースト、スピードブースト、回避率ブーストなど身体能力上昇スキルを多数持ち、全クラスの中で最もタフといえる。
しかし、難易度が上昇する後半においてはスキルを上手く使いこなしたり、優秀な装備品を収集して戦力強化に励む必要があり、初心者向けとは言い辛い面もある。
初期バージョンから現バージョンに至るまで安定した強さを誇る。
ネクロマンサー
南方の湖沼地方出身の死霊使い。モンスターをテイムする、死体を操る、金属製品からゴーレムを生み出すなど、いわゆるペットを使役するクラス。中には死体を爆発させるとか毒をばらまくとか言う過激なスキルも。
雷・炎・氷のどれにも属さない無属性魔法を使うなど魔法型に育成することも可能。ペットに戦わせている間は自分の死亡リスクが低いため、ハードコアなど死にたくない状況では便利である。
直接戦闘しない召喚タイプ等は、さほどレア装備に悩まされる心配が少なく、初心者やノートレードプレイにもオススメされる事がある。
難点としてはどうしても速攻力にかける事、あんまりペットを召喚しすぎるとラグが酷くなってしまい、PTプレイで迷惑になる危険も孕む事。
アマゾン
熱帯雨林が多く占める諸島の出身で、弓と槍の扱いに優れる女戦士。弓を連射して近づかれる前に倒すスタイルと、他の肉弾戦クラスのように槍を持って戦うスタイル、ジャベリンを持って突く、あるいは投げて戦うるスタイルがある。
バージョンによって浮沈が激しいが、ジャベリン使いは安定した殲滅力を持つ。
アサシン
堕落した魔法使いを狩る狩人「アサシン教団」所属の女傑。忍者的スタイルで忍び寄って殴りつけるスタイルと、罠を張って敵を陥れるスタイルなどがある。Diablo2拡張版をインストールしていないと選択することが出来ない。
元々は前作のソーサラーの属するヴィジェレイが前身であり、彼らが昔悪魔術を使っていた頃に悪魔の力によって内紛が起き滅亡寸前まで追いやられたため、ヴィジェレイ達は悪魔術を捨て自然魔法を研鑽する事となり、戒めとして悪魔術を使役するものや、堕落した魔法使いを狩る存在として鍛錬・結成されたのがこのアサシンである。
ドルイド
北方の森林地方出身の精霊使い。獣人に変身して肉弾戦を挑むスタイルと、精霊魔法を駆使して戦うスタイルがある。野生動物や精霊をしもべとして従えるペット使役クラスとしての側面もある。Diablo2拡張版をインストールしていないと選択することが出来ない。
評判
海外では爆発的なヒットを誇ったが、こと日本に於いてはそれほど有名というわけではない。2000年当時日本国内のネットインフラが未整備だったこと、日本語翻訳が酷い出来だったこと、元々洋ゲーがウケないお国柄であることなどが原因として挙げられている。
韓国では本国アメリカを越えるヒットとなり、PC房(日本で言うネットカフェ)で何日も過ごす廃人を生み出すなど社会現象となった。
ゲーム発売前、ブリザード社はサーバ側でデータを管理するため、Diablo1崩壊の原因となったDupeやCheatは無くせると豪語していた。しかし結局のところDupeやCheatが蔓延し1と同じ運命をたどってしまう。何度か対策をとったものの、すぐにcheaterが新しい手法を考えるというイタチゴッコが続いたため、定期的にキャラクターをリセットすることを推奨するシステムを採るようになった。
ラダーリセット後もそれまで育成していたキャラが強制的に消されるわけではない。しかし数々の特典が失われ、それ以上キャラを育成する楽しみが激減してしまう。
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